常に地味なクラスというレッテルが貼られているクルーザー級。このライトヘビー級の2020年4月9日現在の同級王者たちの顔ぶれを見てみましょう。
WBA(スーパー):アルセン グラムイリアン(アルメニア/防衛回数2)
WBA(レギュラー):ベイビュート シュメノフ(カザフスタン/0)
WBA(暫定):リャド ぺルウィー(コートジボアール/ベルギー/0)
WBC:空位
IBF:ジェニエール ドルティコス(キューバ/0)
WBO:空位
OPBF(東洋太平洋):ジェイ オペタイア(豪/0)
WBOアジア太平洋:ジェイ オペタイア(豪/1)
一つの団体に3人の王者が並んでいると同時に、他の2団体の世界王座は空位という妙な現象が起こっているクルーザー級戦線。これまでにイベンダー ホリフィールド(米)やデビット ヘイ(英)、そしてオレクサンデル ウシク(ウクライナ)など、実力者を輩出してきた同級ですが、この階級で活躍した選手たちは、決まってヘビー級に転向して行ってしまいました。
2つの地域王座を保持しているオペタイアは19戦全勝(15KO)という素晴らしい戦績を持った24歳の若手。上記の2つの王座以外にも、IBF環太平洋とWBAオセアニア王座をも保持している同級注目の選手です。
6年前になりますが、前回、2014年2月2日当時のクルーザー級王者たちの顔ぶれはどのようだったのでしょうか。防衛回数は当時のものとなります。
WBA(休養?):ギレルモ ジョーンズ(パナマ/防衛回数3)
WBA(レギュラー?):デニス レべデフ(露/2)
WBC:クリストフ ウロダルチェク(ポーランド/6)
IBF:ファン パブロ ヘルナンデス(キューバ/3)
WBO:マルコ フック(独/12)
OPBF(東洋太平洋):ブラット ピット(豪/0)
WBA:ギレルモ ジョーンズ(パナマ)
WBC:ジャコーベ フラゴメーニ(伊)
IBF:トーマス アダメク(ポーランド)
WBO:空位
OPBF(東洋太平洋):ドミニク ベア(豪)
*この時期のライトヘビー級も地味でしたが、さすがクルーザー級。今以上に地味なクラスでした。ウシクに続くスター選手の出現が待たれます。