米国のリング誌が不定期的に行っている「Best I faced」というコーナーがあります。これまで自分が対戦した相手で誰が一番強かったか、というインタビュー形式のものです。今回は一昨日「この階級、この選手」で登場したウラジミール クリチコ(ウクライナ)が2014年師走に同誌に回答したものになります。
(母国ウクライナの国旗を背負うウラジ。右は実兄ビタリ)
ジャブの名手(Best Jab):
クブラト プーレフ(ブルガリア)。武骨なイメージがあるプーレフですが、ジャブの名手ウラジから「一番のジャブの使い手だった」と称されています。そのジャブで、予定されるアンソニー ジョシュア(英)を撃退出来るのでしょうか。
防御の技術(Best Defence):
トニー トンプソン(米)。2008年と2012年に対戦し、両試合ともウラジがTKO勝利を収めています。ウラジが快勝したにも関わらず、「とてもパンチが当てづらかった」とコメントを残しています。
頑丈なアゴ(Best Chin):
サムエル ピーター(ナイジェリア)。2005年にウラジが世界王座に返り咲く前に対戦。ウラジのパンチでグラつきながらも、最後までダウンを拒んだ後のWBC王者。
パンチのスピード(Fastest Hands):
エディ チェンバース(米)。2010年春に対戦し、最終回にチェンバースを仕留めたウラジ。他にデビット ヘイ(英)や、スルタン イブラギモフ(露)の名前を挙げています。
足の速さ(Fastest Feet):
ヘイ。ヘイのフットワークの速さと技術を評価。
賢さ(Smartest):
イブラギモフ。このイブラギモフはシャノン ブリッグス(米)から世界王座を奪い、イベンダー ホリフィールド(米)を破り、王座の防衛に成功しています。
強さ(Strongest):
ピーター。「まるでレンガのようだった」とコメント。
パンチ力(Best Puncher):
コーリー サンダース(南ア)。2003年にウラジの第一次政権を打ち崩した選手。「25年間戦ってきて、サンダースほどパンチのある選手はいなかった」、との事。
技術者(Best Skills):
イブラギモフ、ヘイ、トンプソン。
総合(Overall):
この項目については、引退後に答えたいそうです。
*このインタビューから2年半後に引退を表明したウラジ。彼は一体誰を総合力№1の対戦者として選ぶのでしょうか。
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