DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

決してホームレスではない(色々:10‐21‐21)

2021年10月21日 05時43分53秒 | 世界ボクシング

最近(2021年10月21日ごろ)のニュースです。

1)元WBCライト級王座を10度防衛し、日本のリングでは東京 三太のニックネームで人気を博したミゲル アンヘル ゴンザレス(メキシコ)。残念な事に、アルコールと麻薬の中毒症に陥り、最近までホームレス状態。現在はメキシコの英雄フリオ セサール チャベスやWBCのサポートもあり、リハビリ施設に入院しているそうです。

この件に関し先日、ゴンザレスの実娘フェルナンデさんがインタビューで、「中毒症状があったことは事実だが、ホームレスだったことは決してない」とコメントしています。また、実父をサポーターしてくれている方々に、感謝のコメントも残しています。

(娘のフェルナンデさん(綺麗な方ですね)と現役時代の東京三太。)

2)先週末16日、前WBAミドル級暫定王者クリス ユーバンク(英)が英国ニューキャッスルのリングに登場。ワニック アワディジャン(独)をボディーで一蹴し、念願の正規王座獲得に向け前進しています。その実力は世界王者以上と言われて久しいユーバンクですが、これまで獲得してきた王座は、WBAミドル級暫定王座が2度。そしてマイナー王座IBOスーパーミドル級タイトルと、不思議と大きなタイトルに縁がない状態が続いています。現在でもタイミング次第では即メジャータイトル獲得が可能な選手でしょう。

3)今年の3月、WBAライトフライ級スーパー王者京口 紘人(ワタナベ)に挑戦し、大善戦したアクセル ベガ(メキシコ)。その試合では5回に、自身の拳の怪我のために突如試合続行が不可能に。無念の敗戦を喫してしまいました。このベガが先週15日地元で再起戦を行っています。10年以上の前になる2009年まで日本を拠点としていたアルマンド トーレス(メキシコ)を破り、WBA中米ライトフライ級王座を獲得しています。

4)本来なら先週末16日に、WBAライトフライ級王者エステバン ベルムデス(メキシコ)に挑戦を予定していたジェシー ロドリゲス(米)。その試合はベルムデスが米国での就労許可書(ビザ)を取得できなかったために中止に。キャンセルに。代役ホセ ブルゴス(メキシコ)と対戦したロドリゲスは、ライバルを4回で仕留めています。

5)元WBAバンタム級スーパー王者で、現在はフェザー級を拠点としているアンセルモ モレノ(パナマ)。先日15日に地元パナマのリングでワルベルト ラモス(コロンビア)を僅か85秒でKO。今年5月に獲得しているWBAラテン・フェザー級王座の初防衛に成功しています。

6)モレノと同じ興行に、内山 高志(ワタナベ)からWBAスーパーフェザー級王座を奪ったジェスリール コラレス(パナマ)も登場。格下のヘスス ブラボー(ペルー)に10回判定勝利を収めています。

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マイキー敗れる!(ウェルター級)

2021年10月20日 05時18分25秒 | 世界ボクシング

先週末16日・土曜日、米国カリフォルニア州で行われた試合結果です。
ウェルター級10回戦:
サンドロ マルティン(スペイン)判定2対0(97-93x2、95-95)ミゲル アンヘル ガルシア(米)

*以前は将来のスーパースター候補生の一人として挙げられていたガルシア。しかし2014年から2016年にかけ、マネージメントの問題から2年半のブランクを経験。リング復帰後、その能力を活かし、あれよあれよと3階級制覇、4階級制覇を達成。しかし2019年3月にエロール スペンス(米)の持つウェルター級王座に挑戦した時は、さすがに体重の壁に跳ね返されてしまいました。

スペンス戦後、コロナウィルスの影響もあり、これが2試合目の実戦となったガルシア。ブランク、そして体重が重すぎたせいでしょうか、本来のシャープさを見せることが出来ず、2線級のマルティンに苦杯。試合後、ファンからはガルシアに対し「体を絞れ!」、「引退しろ!」という声が聞かれています。

 

本来はスーパーライト級を主戦場としているマルティンとガルシア。今回が試合が終わった時点での(2021年10月16日)スーパーライト級王者たちをまとめてみました。

WBA(スーパー):ジョシュ テーラー(英/防衛回数2)
WBA(レギュラー):ジェルボンテ デービス(米/0)
WBC:ジョシュ テーラー(英/0)
IBF:ジョシュ テーラー(英/3)
WBO:ジョシュ テーラー(英/0)
OPBF(東洋太平洋):内藤 律樹(E&Jカシアス/4)
WBOアジア太平洋:空位
日本:空位

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一年ぶりのブリエディス、挑戦者に圧勝(IBFクルーザー級)

2021年10月19日 05時18分25秒 | 世界ボクシング

先週末16日・土曜日、ラトビアで行われた試合結果です。
IBFクルーザー級戦:
王者マイリス ブリエディス(ラトビア)KO3回2分59秒 挑戦者アルツロ マン(独)

*コロナウィルスの影響で、2019年以降年一試合というゆっくりのペースでリングに登場しているブリエディス。しかしその間対戦してきた相手は、2度WBO王座を獲得してきたクジストフ グロワッキー(ポーランド)と2度同級王座を獲得したユニエル ドルティコス(キューバ)と強豪のみ。また昨年9月に行ったドルティコス戦以降、ブリエディスにはヘビー級への転向の話しも出るなど、ただ単に暇を持て余していたわけではありませんでした。

ブリエディスが自身3つ目の王座の初防衛戦に迎えたのは、17勝(9KO)1敗の好戦績の持ち主であるマン。ラトビア人はそんな挑戦者をいとも簡単に倒してしまいました。

2回、見事の右クロスでこの試合初のダウンを奪ったブリエディス。3回にはボディー攻撃を交えた連打で2度のダウンを追加しゲームセット。まさに絵にかいたような圧勝劇を演じ、改めてその実力を見せつけています。

クルーザー級としては理想的な体格を持つブリエディス。ヘビー級へ進出したい気持ちは分かりますが、是非もう一度、この階級で4団体王座統一を目指して貰いたいものです。

 

下記は2021年10月19日現在の、クルーザー級王者たちの顔ぶれとなります。

WBA(スーパー):アルセン グラムイリアン(アルメニア/仏/防衛回数2)
WBA(レギュラー):リャド メルウィー(コートジボワール/ベルギー/1)
WBC:イルンガ マカブ(コンゴ/1)
IBF:マイリス ブリエディス(ラトビア/1)
WBO:ローレンス オコリー(英/1)
OPBF(東洋太平洋):ジェイ オペタイア(豪/0)
WBOアジア太平洋:カムシベク クンカバエフ(カザフスタン/0)

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日本国内の試合予定、泥沼のライト級戦線など(色々:10‐18‐21)

2021年10月18日 05時48分28秒 | 世界ボクシング

最近(2021年10月18日ごろ)のニュースです。

1)日本ウェルター級王者小原 佳太(三迫)が師走の19日、玉山 将也(帝拳)を相手に、保持する王座の2度目の防衛戦を行います。

2)同日、WBOアジア太平洋バンタム級王者西田 凌佑(六島)が大阪市住吉区市民センターのリングに登場。大橋 哲朗(真正)を相手に、4月に獲得した王座の初防衛戦を行います。

3)4月に小原に挑戦し、大奮闘するも一歩及ばなかった坂井 祥紀(横浜光)。師走の4日にOPBF(東洋太平洋)とWBOアジア太平洋の2つのベルトを保持している豊嶋 亮太(帝拳)に挑戦する事が発表されています。

4)これまでに度重なる延期が繰り返されてきた3団体統一ライト級戦、王者テオフィモ ロペス(米)対挑戦者ジョージ カンボソス(豪)の一戦。現在の所、11月13日に行われる可能性があるという情報が入っています。

5)ロペスの対抗馬の一角と見られている前WBCライト級暫定王者のライアン ガルシア(米)。来月末に現暫定王者ジョセフ ディアス(米)との一戦が予定されていましたが、自身の怪我のためにキャンセル。代わってディアスには、正規王者デビン ヘイニー(米)からの対戦オファーが出ているようです。

6)WBCはバンタム級のレギュラー王者ノニト ドネア(比)と暫定王者レイマート カバリョ(比)に対し、同団体内での王座統一戦を行うよう指令を出しました。この比国人同士の王座統一戦は、実現に向け動き出しているようです。

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「フューリー対ワイルダーⅢ」の前座試合(ヘビー級など)

2021年10月17日 05時35分56秒 | 世界ボクシング

今月9日、米国ネバダ州ラスベガスで行われた試合結果です。
ヘビー級12回戦:
前WBAゴールド王者ロバート ヘレニウス(フィンランド)TKO6回2分38秒 アダム コウナッキー(ポーランド)

*今年3月に顔を合わせた両雄による再戦。身長とリーチを生かしたアウトボクシングでライバルを突き放したヘレニウス。ほぼワンサイドの試合内容で初戦に続き、強豪から白星を奪う事に成功しました。

WBC米大陸/NABOヘビー級戦:
王者フランク サンチェス(キューバ)判定3対0(98-91x2、97-92)挑戦者エフェ アジャグバ(ナイジェリア)

*18戦全勝(13KO)のサンチェスと、15戦全勝(12KO)のアジャグバによる注目の無敗ヘビー級世界ランカー対決。試合を通じ、的確なパンチを当て続けたサンチェスに凱歌。全勝記録を19に伸ばすと同時に、保持する2つの王座の防衛に成功。念願の世界初挑戦に向け、一歩前進する事に成功しています。

2021年10月17日現在のヘビー級王者たちの顔ぶれを確認しておきましょう。

WBA(スーパー):オレクサンデル ウシク(ウクライナ/防衛回数0)
WBA(レギュラー):トレーバー ブライアン(米/0)
WBC:タイソン フューリー(英/1)
WBC(暫定):ディリアン ホワイト(英/0)
IBF:オレクサンデル ウシク(ウクライナ/0)
WBO:オレクサンデル ウシク(英/0)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:デムシー マッキーン(豪/0)
日本:上田 龍(石神井スポーツ/0)

*ウシクは前王者アンソニー ジョシュア(英)との再戦に向け動き出すことでしょう。フューリーは、今月末に行われる暫定戦の勝者との試合が義務付けられています。ヘレニウス、サンチェスの世界挑戦はまだまだ先になるでしょう。

 

NABOスーパーミドル級王座決定戦:
エドガル ベルランガ(プエルトリコ)判定3対0(97-93x3)マルセロ コセレス(亜)

*2016年4月にプロデビューを果たしたベルランガ。昨年末までの段階で、16戦全勝16KOという戦績を築いてきました。しかもそのすべてを3分以内に終わらせるというとんでもない数字を残しています。4月に初の判定勝利(8回戦)を経験したベルランガが迎えたのは、世界王座への挑戦経験もあるコセレス。試合を通じ、ライバルを追い回したベルランガですが捕まえきれず。9回にはダウンも喫してしまいました。

2戦連続の判定決着、自身初のダウン。これをいい経験に捉え、再びKO記録を再開して貰いたいですね。

下記は2021年10月17日現在の、スーパーミドル級の各タイトルホルダーとなります。

WBA(スーパー):サウル アルバレス(メキシコ/防衛回数3)
WBA(レギュラー):デビット モレル(キューバ/0)
WBC:サウル アルバレス(メキシコ/2)
IBF:カレブ プラント(米/3)
WBO:サウル アルバレス(メキシコ/0)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:アブダラ パジワパジ(タンザニア/0)

*来月早々にアルバレスとプラントによる4団体王座王座統一戦が行われる同級。ベルランガの世界初挑戦は、どんなに早くても来年後半でしょうね。

 

NABFフェザー級ジュニア王座決定戦:
ロベイシー ラミレス(キューバ)判定3対0(99-91x2、97-93)オーランド ゴンザレス(プエルトリコ)

*2019年8月のデビュー戦で黒星を喫した五輪2連覇(金メダリ獲得)のラミレス。その後は順当な路線を歩み今回の初のタイトル戦に漕ぎつけました。ラミレスが対戦したゴンザレスは、17戦全勝(10KO)という好戦績の持ち主。しかしラミレスはプロのキャリアで上回るプエルトリカンを終始圧倒。初の10回戦を戦う抜くと同時に、自身初のタイトルを獲得する事に成功しています。

気になるのは今回ラミレスが獲得した王座。フェザー級ジュニア王座というのは決してジュニアフェザー級(スーパーバンタム級)ではなく、れっきとしたフェザー級のタイトル。ユース王座のようなものなのでしょうか?

ラミレスが目指すのは、勿論プロでの金メダル(世界タイトル)。2021年10月17日現在の王者たちのラミレスのはターゲットは、下記のような顔ぶれとなっています。

WBA(スーパー):レオ サンタ クルス(メキシコ/防衛回数3)
WBA(レギュラー):リー ウッド(英/0)
WBC:ゲリー ラッセル(米/5)
IBF:キッド ギャラード(カタール/英/0)
WBO:エマヌエル ナバレッテ(メキシコ/1)
OPBF(東洋太平洋):清水 聡(大橋/6)
WBOアジア太平洋:清水 聡(大橋/0)
日本:丸田 陽七太(森岡/0)

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今週末の試合予定

2021年10月16日 05時16分12秒 | 世界ボクシング

2021年10月第三週末の主な試合予定です(2021年10月16日から10月22日まで)。

16日 土曜日
ラトビア
IBFクルーザー級戦:
王者マイリス ブリエディス(ラトビア)対 挑戦者アルツロ マン(独)

英国
スーパーミドル級10回戦:
前WBAミドル級暫定王者クリス ユーバンク(英)対 ワニック アワディジャン(独)

米国カリフォルニア州
ウェルター級10回戦:
ミゲル アンヘル ガルシア(米)対 サンドロ マルティン(スペイン)

WBOライトフライ級戦:
王者エルウィン ソト(メキシコ)対 挑戦者ジョナサン ゴンザレス(プエルトリコ)

 

19日 火曜日
後楽園ホール
日本/WBOアジア太平洋スーパーライト級戦(王座決定戦):
平岡 アンディ(大橋)対 佐々木 尽(八王子中屋)

OPBF(東洋太平洋)バンタム級戦:
王者中嶋 一輝(大橋)対 挑戦者栗原 慶太(一力)

 

22日 金曜日
カナダ
WBCブリッジャー級戦(王座決定戦):
オスカル リバス(カナダ)対 ライアン ロジッキー(カナダ)

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星野 敬太郎氏

2021年10月15日 05時30分09秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今週10日・日曜日、WBCヘビー級戦の開始ゴングを待っている間、WBAミニマム級王座を2度獲得した星野 敬太郎氏(現役時代、花形ジムに所属)が今逝去されましたというニュースが届きました(享年52歳)。死因は肝硬変だそうです。心よりご冥福をお祈りいたします。

1988年11月にプロデビューした星野氏。引退、現役復帰を繰り返しながら2003年6月まで戦い続けました。現役時代には日本ミニマム級王座を獲得し5連続防衛に成功。世界王座を防衛に成功することはありませんでしたが、2度WBA王座獲得に成功しています。終身戦績は23勝(6KO)10敗(5KO負け)。確かの技術と、数字以上のパンチ力で1990年代から2000年代初頭を代表する選手の一人でした。

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間近の試合予定色々(色々:10‐14‐21)

2021年10月14日 05時38分16秒 | 世界ボクシング

最近(2021年10月14日ごろ)のニュースです。

1)本来なら今月2日に試合を予定していたクリス ユーバンク(英)。その試合は対戦相手が前日計量終了後、コロナウィルスに感染していることが判明したためキャンセルに。代わってユーバンクは今週末16日、ワニック アワディジャン(独)を相手に無冠戦10回戦の試合に臨みます。

2)同じ日に、WBAライトフライ級王者エステバン ベルムデス(メキシコ)に挑戦を予定していたジェシー ロドリゲス(米)。王者が米国での就労許可書(ビザ)の取得に戸惑っているために、今週末の世界挑戦はキャンセルに。代わって18勝(15KO)4敗(3KO負け)1引き分けという好成績の持ち主ホセ ブルゴス(メキシコ)と無冠戦10回戦で対戦します。

3)今回防衛戦が中止となったベルムデス。このままWBAから対戦を求められているスーパー王者京口 紘人(ワタナベ)との王座統一戦に向け動き出して貰いたいものです。

4)WBCミニマム級王者パンヤ プラダブスリ(タイ)が来月2日、同国人ダナイ ニアブプフキアム(Ngiabphukhiaw)を迎え、昨年11月に獲得した王座の初防衛戦を行うようです。挑戦者は9勝(5KO)2敗(1KO)負けの戦績を持ち、7月にはタイ国内フライ級王座を獲得しています。しかしその試合ですら8回戦で行われており、これまでに10回戦の経験もない選手です。

5)これまでにIBFのミドル級、スーパーミドル級、そしてクルーザー級の3階級で王座を獲得してきたジェームス トニー(米)。2017年5月の試合を最後に実戦から遠ざかっていました。33年前にプロデビューを果たしているトニーが今月29日、メキシコのリングに登場。元世界ヘビー級ランカーであるジェレミー ウィリアムス(米)と対戦します。ウィリアムスが最後に試合を行ったのは2013年3月。その試合でウィリアムスは、マイナー団体WBU(ドイツ版)王座を獲得しています。

6)IBFフェザー級王者キッド ギャラード(英/カタール)が来月13日、元IBFスーパーバンタム級王者キコ マルティネス(スペイン)を迎え、今年5月に獲得した王座の初防衛戦を行います。

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ボーセル、ライバルに雪辱(IBOライトヘビー級)

2021年10月13日 05時57分05秒 | 世界ボクシング

先週末9日・土曜日、ドイツで行われた試合結果です。
IBOライトヘビー級戦:
挑戦者ドミニク ボーセル 判定2対1(116-112、115-114、114-115)王者/前WBAライトヘビー級暫定王者ロビン クラスニキ(共に独)

ちょうど一年前(昨年は10月10日でした)に対戦している両雄。その時はクラスニキがライバルを3回で仕留め、ボーセルが保持していたマイナー団体IBOタイトルと、WBA暫定王座を獲得。ちょうど一年の時を経て、両者が再び拳を交える事になりました。

初戦とは打って変わって、もみ合いの多い試合となったリマッチ。雪辱に燃えるボーセルが若干上回り、王座奪回に成功。と言ってもご存じの通りWBAの暫定王座は争われる事がなく、腰に戻ってきたのはIBOのベルトのみでした。

 

今回の勝利により、WBAスーパー王者ドミトリー ビボル(キルギスタン)への挑戦権を獲得したボーセル。下記はそのビボルを含めた、ライトヘビー級王者たちの顔ぶれです(2021年10月13日付)。

WBA(スーパー):ドミトリー ビボル(キルギスタン/防衛回数9)
WBC:アルツロ ベテルビエフ(露/1)
IBF:アルツロ ベテルビエフ(露/4)
WBO:ジョー スミス(米/0)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:空位

*WBAの暫定王座の禁止令、そして同レギュラー王者だったジャン パスカル(カナダ)が王座を剥奪されたため、同級のタイトルホルダー一覧は随分とすっきりとなりましたね。

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「気になったボクサー」(マニー パッキャオ)

2021年10月12日 05時17分19秒 | ボクシングネタ、その他雑談

以前、2014年7月24日から2020年5月25日の間に、「この階級、この選手」というものを下記のポリシーに従い書いていました。

「1990年代初頭からこれまでの約四半世紀、それぞれの階級で印象に残った選手を各階級3人ずつ挙げていっています。記載上のルールは各選手、登場するのは1階級のみ。また、選んだ選手がその階級の実力№1とは限りません。個人的に思い入れのある選手、または印象に残った選手が中心となります。」

今回から始まる「気になったボクサー」というのは、「この階級、この選手」に類似したものになります。ただ、階級やその選手の活躍した時代にとらわれず、記事を投降した時点で「気になったボクサー」を載せていきます。

新たな企画の第一弾に登場するのは、先日現役からの引退を表明したアジアが世界に誇る主砲マニー パッキャオ(比)。ボクシング界に残した功績があまりにも凄く、また、とてつもなく有名な選手のため、そのプロフィールを説明する必要はないとは思いますが、一応確認のために。

パッキャオの通算戦績は62勝(39KO)8敗(3KO負け)2引き分け。世界王座はフライ級からスーパーウェルター級の間の6階級で獲得しました。

パッキャオの何が凄かったかというと、全てが凄かったと言っても過言でもないでしょう。しかし何と言っても階級差など関係なく戦っていったことではないでしょうか。1995年1月に、日本では高校1年生の時にライトフライ級でプロデビューを果たしたパッキャオ。その時は48.08キロ(106ポンド)の体重で試合を行っています。2013年11月にWBCスーパーウェルター級王座を獲得した試合では、自身最重量の65.54キロ(144.5ポンド)の体重で前日計量を終えています。その差なんと17.5キロ(38.58ポンド)。凄い事は凄いのですが、どうやったらそれほど体重を上げる事が出来るのでしょうかね?怪物以外の何物でもありません。

その間、パッキャオが獲得した世界王座をまとめてみました。

パッキャオが獲得した世界王座(獲得した順):
WBCフライ級:1998年12月4日獲得(防衛回数1)
IBFスーパーバンタム級:2001年6月23日(4)
WBCスーパーフェザー級:2008年3月15日(0)
WBCライト級:2008年6月28日(0)
WBOウェルター級:2009年11月14日(3)
WBCスーパーウェルター級:2010年11月13日(0)
WBOウェルター級:2014年4月12日(2度目)(1)
WBOウェルター級:2016年11月5日(3度目)(0)
WBAウェルター級(レギュラー王座>>>後にスーパー王座):2018年7月15日(2)

そしてパッキャオが獲得した地域王座やマイナータイトルなど、主要4団体の世界王座以外のタイトルをまとめてみました。

パッキャオが獲得した世界王座以外のタイトル(獲得した順):
OPBF(東洋太平洋)フライ級:1997年6月26日獲得(防衛回数1)
WBCインターナショナル・スーパーバンタム級:1999年12月18日(5)
WBCインターナショナル・スーパーフェザー級:2005年9月10日(5)
IBOスーパーライト級:2009年5月2日(0)
WBOインターナショナル・ウェルター級:2013年11月24日(0)
WBOインターナショナル・ウェルター級(2度目):2016年4月9日(0)

上記の数々のタイトルを獲得した過程で、マルコ アントニオ バレラ(メキシコ)、エリック モラレス(メキシコ)、ファン マヌエル マルケス(メキシコ)、オスカー デラホーヤ(米)、リッキー ハットン(英)、ミゲル コット(プエルトリコ)、シェーン モズレー(米)、フロイド メイウェザー(米)、そしてその他多数。数々の名選手たちと拳を交えたパッキャオ。対戦したライバルの質も異常なぐらいに高かったですね。

パッキャオはその長く太いキャリアの中で8敗を喫しています。その8敗の内、3つの黒星がKO/TKO負け。1つ目はキャリア前半に喫したもの。2つ目は、減量苦から5度の計量に失敗した挙句、最初のタイトルであるWBCフライ級王座を失ったもの。最後は天敵ファン マヌエル マルケス(メキシコ)の一撃に沈んだもの。残りの敗戦は、エリック モラレス(メキシコ)とフロイド メイウェザー(米)に喫したものを除き、キャリア後半に喫した衰えの結果からもの。166センチと小柄な体格で完敗というものがほとんどないというのは、それだけ防御技術がしっかりしていたからでしょう。

よくもまあ、こんなボクサーが出現したものです。パッキャオの活躍が始まる以前は、アジア人ボクサーの世界的評価というのは、悲しいぐらい低いものでした。しかしノニト ドネア(比)や井上 尚弥(大橋)を代表格として、パッキャオに続けと世界を舞台にアジア人ボクサーの活躍が目立っています。数年、数十年経つと、彼はもっともっと評価されている存在になるんでしょうな。しかし、もし比国の大統領に選ばれたら、ボクサー歴が薄まってしまうかもしれません!

(パッキャオ大統領誕生はなるのでしょうか!?)

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