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勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

エグイ

2009-05-15 00:41:46 | Weblog
 言葉は生きている。時として独り歩きした言葉は、本来の意味とは全く異なる使われ方をする。
 
 特に若者の間で使われ、それが広く通用するようになった言葉も多い。以前取り上げたことがある「ヤバイ」 も然り。「不都合・危険」という意味から外れ「良い」という意味に使われるらしい。

 また、あくが強く刺激するような味を意味する「エグイ」は、そもそも「気色悪い、気味が悪い」というように、否定的に使われるが、本来の意味とは全く異なる「(いい意味での)凄い」「かっこいい」という、肯定的な使われかたをするようになったようだ。
 5月から6月頃にかけて、白やピンクの可愛い花を咲かせるエゴノキが、可憐な花を風にゆらせ淡い香りを漂わせている。
その果実を口に入れると、喉や舌を刺激してえぐい(えごい)ことから、エゴノキと呼ばれるようになったという。
 こんなエグイ花を咲かせ、己のエゴも主張せず、控えめに下を向いて咲くエゴの花。
風にゆれ、ほのかな香りを放つこの花を見ていると、自分のエゴが消えていくような気がした。