2週間ぶりの佐伯眼科の検診は、クリニックの正面の満開の皐月が快く迎えてくれた。白内障の術後の経過も順調で、緑内障のある左眼の眼圧も右目と同じ16で、心配ないとのこと。診察後は初夏の陽射しにも誘われて、小田原の散策に向かう。
九州の柳川に生まれた北原白秋は、大正時代の8年余、小田原に暮らし、2人の子供にも恵まれ、「からたちの花」「この道」などは、この地で作られた童謡だという。
道路に埋め込まれた、「赤い鳥小鳥」をイメージしたタイルのプレートを頼りに、白秋の歩いたであろう坂道を歩く。
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> 初夏の暑い陽射しから木陰に入ると、涼しげな風にゆれる白い花の群れ。よく見ると珍しい白花の露草・トキワツユクサが咲いていた。(マウスオンでご覧ください)
坂道を上ると、白秋が暮らした、みみづく寺と呼ばれる伝肇寺(でんじょうじ)がある。
境内には大きなかやの老木もあり、『かやの木山の』や、やがて生まれてくる我が子に思いを寄せ、びわの老木を眺めて『ゆりかごの歌』を作ったそうだ。
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この道は いつか来た道
あ~ぁ そうだよ~
鼻歌交じりに歩く小田原の道は、初夏の風が爽やかだった。