またの名を
わすれぐさとも呼ばれる
やぶかんぞうの、炎のような花が風に揺れるとき、この花が1日花だということが不思議である。
◇やぶかんぞう◇
いつか草が
風に揺れるのを見て
弱さを思った
今日
草が風に揺れるのを見て
強さを知った
-星野富弘さん-
人も強さと弱さを併せ持つ。悲しいときは泣き、嬉しいときは笑う。
「君看よ双眼の色、語らざれば憂い無きに似たり」と誰かが言った。
中華料理にも使われる、この花の蕾を乾燥させた「金針菜」や、新芽を食べると憂いを忘れることができるという。
グラスホッパー(バッタ)君にも、憂いはあるのだろうか?何を忘れたくてこの花の蕾にしがみ付いているのだろう?
じっと黙っていれば、まなこが澄むという
君看双眼色
不語似無憂
☆
断っておくが、この「わすれぐさ」と、我が「わすれなぐさ」とは別の花である。そして勿忘草は、最近ボケの花になりつつある。