昨日私の身に起きたなんでもない出来事についていくつか書いておく。
最近切に思うことがある。
それは「怠惰の先に悪い予感があった場合はすぐに対処するべき」といことだ。
何も大げさな話ではない。
例えば「ちょっと危ないな」と思いつつ手に収まらないほどの物を抱えて歩けば、
高い確率で物を落としたりなんらかの失敗が待っている。
昨日は一瞬のためらいがあったにもかかわらず不安定な場所に水の入ったコップを置いて、
数分後にまんまとこぼしてしまった。
何度も経験してわかっているはずなのになんでこうも繰り返してしまうのか。
子供の頃好きだった五味太郎の『ヒトニツイテ』という絵本には人についてこう書かれている。
ヒト ハ キニスル
ヒト ハ ワスレナイ
ヒト ハ ユメ ヲ ミル
ヒト ハ ワスレル
ヒト ハ クリカエス
「なんて絵本だ」と思わずツッコミを入れたくなるような本質に踏み込んだ内容だった。
『きんぎょがにげた』も好きだったが同じ作者とは思えない。
子供の頃になぜこの本がそんなに好きだったかはわからないが、
久しぶりに読みたくなり先日実家に帰った時探してみたが見当たらなかった。
何にせよ人は忘れ、繰り返すのだろうね。
話はかわって夕方頃近所のスーパーへ出かけた時のこと、
天気は快晴とまではいかなかったが雲の切れ間から青空が見えていた。
なんとなく上機嫌で歩いているといきなり頭上から水滴が降ってきた。
一瞬の出来事で、狐の嫁入りかと辺りを見回すが特に雨が降った様子もない。
「はてな?」となっているところに今度は右側からまた水滴を浴びる。
びちょびちょとまではいかないにしろ服の表面は大いに濡れた。
「なんだ?」と思って右側を注視すると住宅を囲う高い生垣の隙間からホースを持った人の姿が見えた。
あちらはこちらには気づいていないらしく生垣に水をあげ続けている。
水は軽々と生垣を超えてこちらにやってくる。
水滴と格闘している私の姿がやっと目に入ったらしく水が止んだが気まづいのでそそくさとその場を去った。
一言声をかけるべきだったか。
なんにせよ、とっさの時というのはうまく振る舞えないものである。
ここ最近、集中して本を読む時間がなかったが、昨日は楽しみにしていた本をじっくりと読むことができた。
中盤まで読んだ辺りでふと嫌なものが目に入る。
次のページの真ん中あたりにピンク色の蛍光ペンの線が見えたのだ。
古本だからしょうがないのだが、他人の引いた線でいい思いをしたことがない。
それにしても専門書など何かについて説明している本ならまだしも、小説に線を引くなんて聞いたことがない。
いったいなんだというのだ。
上・中・下巻ある下の中盤、物語も佳境に入り予断を許さない緊張の一幕で、その一文にたどり着いた。
「将来に何の展望もないときこそ、どこまで踏ん張れるかで、本当の強さが試される。」
うおおおお。
この変な感覚をなんといったらいいか、
他人の人生に土足で踏み込んでしまった罪悪感と妙な好奇心が私の心をざわつかせる。
どんな人だったのだろう、その人はその後踏ん張れただろうか。
時間と空間を超えて一瞬だけ出会った人よ、元気にしているだろうか。
今回の線は悪くなかったな〜なんて。

結局実家から帰ってきてすぐに買った。サイズが少し大きくなっていた。
最近切に思うことがある。
それは「怠惰の先に悪い予感があった場合はすぐに対処するべき」といことだ。
何も大げさな話ではない。
例えば「ちょっと危ないな」と思いつつ手に収まらないほどの物を抱えて歩けば、
高い確率で物を落としたりなんらかの失敗が待っている。
昨日は一瞬のためらいがあったにもかかわらず不安定な場所に水の入ったコップを置いて、
数分後にまんまとこぼしてしまった。
何度も経験してわかっているはずなのになんでこうも繰り返してしまうのか。
子供の頃好きだった五味太郎の『ヒトニツイテ』という絵本には人についてこう書かれている。
ヒト ハ キニスル
ヒト ハ ワスレナイ
ヒト ハ ユメ ヲ ミル
ヒト ハ ワスレル
ヒト ハ クリカエス
「なんて絵本だ」と思わずツッコミを入れたくなるような本質に踏み込んだ内容だった。
『きんぎょがにげた』も好きだったが同じ作者とは思えない。
子供の頃になぜこの本がそんなに好きだったかはわからないが、
久しぶりに読みたくなり先日実家に帰った時探してみたが見当たらなかった。
何にせよ人は忘れ、繰り返すのだろうね。
話はかわって夕方頃近所のスーパーへ出かけた時のこと、
天気は快晴とまではいかなかったが雲の切れ間から青空が見えていた。
なんとなく上機嫌で歩いているといきなり頭上から水滴が降ってきた。
一瞬の出来事で、狐の嫁入りかと辺りを見回すが特に雨が降った様子もない。
「はてな?」となっているところに今度は右側からまた水滴を浴びる。
びちょびちょとまではいかないにしろ服の表面は大いに濡れた。
「なんだ?」と思って右側を注視すると住宅を囲う高い生垣の隙間からホースを持った人の姿が見えた。
あちらはこちらには気づいていないらしく生垣に水をあげ続けている。
水は軽々と生垣を超えてこちらにやってくる。
水滴と格闘している私の姿がやっと目に入ったらしく水が止んだが気まづいのでそそくさとその場を去った。
一言声をかけるべきだったか。
なんにせよ、とっさの時というのはうまく振る舞えないものである。
ここ最近、集中して本を読む時間がなかったが、昨日は楽しみにしていた本をじっくりと読むことができた。
中盤まで読んだ辺りでふと嫌なものが目に入る。
次のページの真ん中あたりにピンク色の蛍光ペンの線が見えたのだ。
古本だからしょうがないのだが、他人の引いた線でいい思いをしたことがない。
それにしても専門書など何かについて説明している本ならまだしも、小説に線を引くなんて聞いたことがない。
いったいなんだというのだ。
上・中・下巻ある下の中盤、物語も佳境に入り予断を許さない緊張の一幕で、その一文にたどり着いた。
「将来に何の展望もないときこそ、どこまで踏ん張れるかで、本当の強さが試される。」
うおおおお。
この変な感覚をなんといったらいいか、
他人の人生に土足で踏み込んでしまった罪悪感と妙な好奇心が私の心をざわつかせる。
どんな人だったのだろう、その人はその後踏ん張れただろうか。
時間と空間を超えて一瞬だけ出会った人よ、元気にしているだろうか。
今回の線は悪くなかったな〜なんて。

結局実家から帰ってきてすぐに買った。サイズが少し大きくなっていた。