歩くたんぽぽ

たんぽぽは根っこの太いたくましい花なんです。

展覧会を終えて

2020年10月13日 | 日記
奈良の室生での展覧会が終りました。

秋の室生ははじめてでした。

ギャラリーに入る瞬間、秋の匂いがぶわっと吹き込んできます。

そこではじめて、ああこの木は銀木犀だったのかと気づくのです。

何も見えていないんだなあとしみじみ。





今回の展覧会はとても感慨深いものでした。

2020年という年だったことも少なからずあるでしょう。

誰が何を大事にしているのかよく見える展覧会でした。

人の真心に触れ、エネルギッシュな空間に出会えて、夜には空に月がのぼる。

なんてありがたいんだろうと思うのです。

なんだか涙が出そうです。



いろんな出会いに恵まれ、支えられた今回の展覧会です。

ただでさえ足を運んでくれるということはとてもありがたいのに、

今年はコロナ流行のさなかにもかかわらず本当にたくさんの人が来てくださいました。

オンライン対面の可能性に気づいた今日この頃ではありますが、

やはり直接顔を見てお話しできるということは他に代え難い瞬間なのでした。

展覧会が終わって1週間が経ちますが、まだみなさんの顔が頭に焼き付いております。

来てくださった皆さん、本当にありがとうございました。



そして、その場を与えてくださったオーナー、一緒に出展した作家さんたちとライブ奏者のロビンさん、

支えてくれたスタッフさん、いつも美味しいケータリングを提供してくれるおなじみの皆さんにもお礼を。

会期の約10日間を共に挑む戦友みたいな人たちです。

本当にありがとうございました。





そういえば、最終日に思わぬ人が来たんです。

子供の頃からお姉さんのように慕う人、いやお姉さんより慕う人かな。

彼女はここ最近ずっと忙しくて、タイミングがなかなか合わず7年くらい会えていませんでした。

今回も案内を送ったら、やはり忙しくてこれないとのことでした。

だから、ギャラリーで彼女の顔を見た瞬間思わず「えーーーー!!」って叫んでしまいました。

彼女は少しいたずらっぽく笑っていました。

本当に目が飛び出るほどびっくりして、涙がブワッて溢れて、なんじゃこれってなって、彼女も涙ぐんで。

誰かとのこんな再会ははじめてでした。

心が嬉しいって叫んでる。

聞くと身内ではみんな知っていてサプライズだったようです。

サプライズは効かない方なんだけどな。



そして展覧会が終わるといつもの彼女の元へ。

その人もお姉さんより慕う人。

一泊させてもらって、帰る前に生駒の茶粥屋さんへ連れて行ってもらいました。

茶粥屋さんは花畑に囲まれていて、ハチドリにそっくりなホシホウジャクが花の蜜を吸う、

天気が良かったのもあるけれど、空が近くてなんだか天国みたいな場所でした。

彼女のおかげでいつも晴れやかな気持ちで帰れるんです。

ありがとう。




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