歩くたんぽぽ

たんぽぽは根っこの太いたくましい花なんです。

イン・イングリッシュ

2016年04月07日 | 日記
4月に入ってから、なかなか天気に恵まれない。

今年の桜のピークは2、3日あたりだったろうか。

すでに緑の葉っぱが顔を出している。



曇り空に桜の薄ピンクはあまり映えない。

友達が夜の方が奇麗に見えると言ったのは、暗い空とのコントラストが桜を主役にしてくれるから。



花見という程のことではないけれど、今年は新宿御苑の桜を見てきた。

新宿のど真ん中にこんな広い場所があるとは驚きだ。

午前中はすいていたから快適だったのだが、一周回ってお昼過ぎに戻ってくると出入り口が人でごった返していた。

雨予報だと言うのに、さすがは新宿。







そういう人の集まる場所には、海外から来た人がたくさんいる。

いや、人が集まるとか集まらないとかあまり関係ないか。



告白する程のことでもないのだが、私は外国人によく話しかけられる。

道を聞かれるのがほとんどで、その他には電車の乗り方を尋ねられたりカメラを渡されたり。

全部挙げてたらきりがない。

あまりに多いので自意識過剰ではないだろう。



理由は分からない。

しかしもし彼らから見て少しでも英語が喋れそうに見えるのなら、彼らを失望させるであろうことは明確である。

何を言っているのかくらいはなんとなく分かるが、伝える術を持っていない。

勇気を出して聞いてみたはいいが、私の不慣れな対応に皆眉尻を下げるといった始末。



最近になってやっと英語で話しかけられることに慣れてきた。

まず驚かない、尻込みしない、顔を見る。

そして「OK」と「OK?」と地図を見て「Now here」とその他断片的な単語の羅列で切り抜ける。

伝わっているのかは分からないが最後に「Thanks」が聞けたら会話終了の合図だ。



新宿でも2回程外国人観光客に道を聞かれた。

一緒にいた友達が「本当によく話しかけられるんだね」と笑っていた。

欧米系アラブ系はよくあるが、中国人に話しかけられたのは今回が初めて。



この特異な性質を生かして世界を広げてみるのもいいかもしれない。

最近は道案内の英語くらい勉強してみようかという気になっている。



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妻への家路

2016年04月02日 | 映画
映画が観たいと思ったらとにかくTSUTAYAに行く。

最近は月額払って映画見放題なんていう動画配信サービスも普及しているけれど、

私は基本的にレンタル店の棚の前でDVDを手に取りゆっくり思案するのが好きなのだ。



旧作は100円で借りれるから重宝している。

しかし新作や準新作になると、急に1本400円くらい取られてしまう。

そこで新作・準新作5本借りれば1000円ぽっきりという救済措置があり、新しい作品を借りる場合基本的にこのサービスを利用している。

といっても5本全部観て返したという経験はあまりない。



今回借りてきた映画はほとんどがある程度の満足感を与えてくれるものだった。

そういうのは珍しい。

ただ「タランティーノ大絶賛」という宣伝文句につられて借りた1本は後味があまりよろしくなかった。

それを同居人に言うと「タランティーノなんだから当たり前だよ」と言われた。

彼の作品は好きだが、一人の人間としての嗜好はかなりマニアックそうだ。



そして返却日の今日、観ないで返そうと思っていた最後の1本を観た。

2014年の中国映画『妻への家路』だ。

文化大革命とその終焉がもたらした家族の物語。

究極のラブストーリーと言ったら語弊があるだろうか。

作中に散らばったはっと息を飲むほどの美しい情景。

窓から差し込む光一つでさえ本当に大事にしているのだなと実感する。

こんな愛の形もあるのだね。

言葉にするのは簡単だけど、言葉にしないのももったいない。

心の奥の方をぎゅっとされたような深く静かな感動に包まれる。



観てよかった。

一回借りてみなかった映画というのはなかなか観る気になれないもので、

今回観ないで返していたらと思うとぞっとする。



もうおすすめ映画2016とか言うのはやめよう。

面白い映画にばかり出会って少し混乱している。



見終わった後に諸情報に目を通していたら、監督が何と中国の巨匠チャン・イーモウ。

少し笑えた。

私が子どもの頃、両親がチャン・イーモウにやたらとはまっている時期があった。

確か『あの子を探して』と『初恋のきた道』を観たときだ。

注目していたらその後『HERO』とかいう派手なアクション映画をつくったものだから落胆していたのを覚えている。



実は中国映画というものを彼の作品以外あまり観たことがない。

これを機に新しいジャンルへ突入してみるかな。

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