みどりの日の5月4日は、船橋競馬場でゴールデンウィーク恒例のダートGⅠ競走・第35回かしわ記念(ダート1600m)が行われました。14頭立てのところ、⑩スマイルウィ(船橋)が競走除外(出走取消)のため13頭で争われた今回は、昨年の帝王賞馬②メイショウハリオ、JBCレディスクラシックを制した①ヴァレーデラルナ、交流重賞3勝④シャマル、マーチステークスで重賞初制覇⑦ハヤブサナンデクン、3度目の正直なるか⑤ソリストサンダー、⑬タガノビューティーのJRA勢6頭、地方からは2年前の覇者⑥カジノフォンテン(船橋)、フェブラリーステークスにも挑んだ③スピーディキック(浦和)、兵庫の星⑫イグナイターなどが参戦しました。
単勝の人気は、1番人気シャマル(2.8倍)、2番人気メイショウハリオ(3.2倍)、3番人気ハヤブサナンデクン(6.3倍)、4番人気スピーディキック(8,4倍)。その後はタガノビューティー、ヴァレーデラルナ、ソリストサンダー、イグナイターと続きました。
正面スタンド前でのスタートで、イグナイターが絶好の飛び出しを見せる。先行争いでカジノフォンテンとヴァレーデラルナ、イグナイターにハヤブサナンデクンの4頭が先手を主張するが、カジノフォンテンが前に出る。スピーディキックとソリストサンダーは中団より少し前、メイショウハリオとタガノビューティーは中団に控えた。
1,2コーナー中間のところで、カジノフォンテンとヴァレーデラルナの2頭が飛ばし、向正面でヴァレーデラルナが先頭、カジノフォンテン2番手、ハヤブサナンデクン3番手、内側4番手シャマル。5番手イグナイター、6番手ソリストサンダーと続き、スピーディキックとタガノビューティーが7,8番手で並ぶ。9番手⑨エメリミット(船橋)、メイショウハリオは10番手。集団から大きく離された後方は、⑧ミスティネイル、⑭ハナウタマジリ、⑪クレールアドレの笠松勢3頭。
3コーナーを回り、残り600mのところで、先頭争いはデラルナ・フォンテン・ナンデクンの3頭が並び、イグナイター4番手、シャマル5番手、ビューティーとハリオも追い出し開始。スピーディはついて行けないか。
4コーナーから最後の直線で、ハヤブサナンデクンが先頭に躍り出て、シャマルが最内に入る。外からはタガノビューティーとメイショウハリオも追い込み、後続からソリストサンダーも猛追。残り200mでハリオとナンデクンが並び、ラスト100mでハリオが抜け出して先頭、ナンデクンも食い下がり、ビューティーがハリオとナンデクンの間に割り込み、ハリオに迫ったが、メイショウハリオが凌ぎ切って先頭ゴール!メイショウハリオがGⅠ馬の意地を見せました!
【かしわ記念 全着順】
1着②メイショウハリオ
2着⑬タガノビューティー
3着⑦ハヤブサナンデクン
4着④シャマル
5着⑤ソリストサンダー
6着③スピーディキック
7着⑫イグナイター
8着①ヴァレーデラルナ
9着⑥カジノフォンテン
10着⑨エメリミット
11着⑭ハナウタマジリ
12着⑪クールアドレ
13着⑧ミスティネイル
除外⑩スマイルウィ
【払戻金】
単勝 ② 320円
複勝 ② 140円 ⑬ 280円 ⑦ 170円
枠複 2⃣-8⃣ 2,280円
枠単 2⃣-8⃣ 3,010円
馬複 ②-⑬ 2,440円
馬単 ②-⑬ 3,250円
3連複 ②-⑦-⑬ 3,160円
3連単 ②-⑬-⑦ 16,190円
ワイド ②-⑬ 610円 ②-⑦ 360円 ⑦-⑬ 750円
春のダートマイル王決定戦・かしわ記念は、単勝2番人気のメイショウハリオが、大外から差し切って優勝。タガノビューティーがクビ差の2着、4コーナー手前で一旦先頭に立ったハヤブサナンデクンが3着。1番人気だったシャマルは4着。シャマルは1200~1400mが適正距離で、マイルじゃ長いかも。昨年2着だったソリストサンダーは、今年は5着。5着まで中央勢が独占し、スピーディーキックが地方馬最先着の6着、イグナイターも7着でした。
勝ったメイショウハリオは、昨年の帝王賞以来となるGⅠ2勝目。鞍上の浜中俊騎手と岡田稲男調教師はかしわ記念初勝利を挙げました。東京大賞典3着、フェブラリーステークスでも3着と惜しいレースが続いていましたが、この日は10番手追走から、3コーナーで外からポジションを押し上げ、直線ではハヤブサナンデクンとタガノビューティーとの叩き合いを制しました。中距離馬のイメージが強い馬ですが、マイルも適応できるのは意外ですね。帝王賞を使った後、秋の「マイルチャンピオンシップ南部杯」に行くこともありそうだなぁ。南部杯でカフェファラオ、レモンポップとの対戦が見られるでしょうか。