サッカーの「2015 Jリーグヤマザキナビスコカップ」の決勝戦が31日、埼玉スタジアム2002で行われました。今年の決勝戦は、2連覇を目指すガンバ大阪と、大会最多5度の優勝を誇る鹿島アントラーズが激突。両チームは今季リーグ戦で2度対戦し、ガンバが2勝しています。東西の名門同士のぶつかり合いは、一方的な試合展開となりました。
[鹿島アントラーズ]
GK 21 曽ヶ端準
DF 22 西大伍
DF 14 ファン・ソッコ
DF 3 昌子源
DF 16 山本脩斗
MF 20 柴崎岳
MF 40 小笠原満男
MF 25 遠藤康
MF 13 中村充孝
FW 33 金崎夢生
FW 18 赤崎秀平
[ガンバ大阪]
GK 1 東口順昭
DF 14 米倉恒貴
DF 3 西野貴治
DF 5 丹羽大輝
DF 4 藤春廣輝
MF 15 今野泰幸
MF 7 遠藤保仁
MF 13 阿部浩之
MF 39 宇佐美貴史
MF 11 倉田秋
FW 29 パトリック
試合は前半開始から鹿島がペースを握ります。開始1分に金崎が右サイドからシュートを放つと、2分には右CKの流れから小笠原のミドルシュート、セカンドボールを拾った遠藤康がワンツーからシュートを狙うもクロスバーを越えます。4分にはペナルティエリア右の位置で赤崎→ゴール前で小笠原が飛び込んだが、ガンバGK東口が体を張って防いだ。さらに5分、柴崎のスルーパス→ゴール前にいた遠藤康にボールが渡ったが、その前にオフサイド。
さらに攻め込む鹿島は11分、柴崎の縦パス→中村のシュートはゴール右に逸れ、13分には赤崎が左サイドを仕掛けると、マイナスからの折り返しを中村が右足を振り抜いたが、シュートはガンバMF遠藤保が頭でクリアする。
押し込まれているガンバは23分、鹿島のFKをクリアすると、そのままカウンターに持ち込む。自陣でボールを受けた宇佐美がドリブル突破、そのまま左足シュートまで持っていったが、鹿島GK曽ヶ端にキャッチされた。前半30分を経過し、ガンバはDFの西野を下げて、岩下敬輔がピッチに入る。前半で早くも最初の交代枠を使う。
前半40分、鹿島は遠藤康が前線にスルーパスを入れると、赤崎がDFラインの裏へ抜け出し、ガンバGK東口をかわしてシュート。しかし、ゴール前でガンバDF丹羽が間一髪クリア。鹿島、絶好の決定機を外して無得点。前半は両チーム無得点で折り返し。
エンドが変わった後半、ガンバは5分に阿部→遠藤保→倉田と繋ぎ、パトリックがシュートを放ったが、枠を捉えることが出来ません。鹿島も後半8分、右サイドからのFKを金崎が頭で合わせるも、ゴールネットを揺らすことができない。
後半15分、鹿島は左CKのチャンスを獲得。小笠原のセンタリング→ゴール前飛び込んだファンソッコが、ヘディングシュートを決める!前半開始から攻め続けた鹿島、ようやくガンバのゴールをこじ開けて先制点を奪い取りました!
後半20分を経過し、ガンバはに阿部を下げてMF大森晃太郎を投入。対する鹿島も遠藤康→カイオ、中村→鈴木優磨が入る。すると後半28分、左サイドの鈴木が逆サイドのカイオへパスを送り、カイオがグラウンダーでクロスを入れ、ゴール前詰めていた金崎が右足で合わせたが、ガンバGK・東口の好セーブに阻まれる…。東口はシュートを片足でセーブしていた。
鹿島1点リードで迎えた後半39分、再び左CKのチャンスを掴み、小笠原が蹴ったボールを柴崎が頭で繋ぎ、最後は金崎が頭で押し込みゴール!終盤に鹿島が大きな追加点を奪う。さらに後半41分、中盤で小笠原→柴崎が右サイドへスルーパス。カイオが相手DFを振り切ると、GKとの1対1から右足シュートを突き刺して3点目。鹿島アントラーズ、3-0でガンバ大阪に圧勝しました。
今年のナビスコカップFINALは、鹿島アントラーズが終始試合を支配しました。前半は再三ガンバのゴールに襲い掛かるも決めきれませんでしたが、後半にファンソッコ選手の先制弾を皮切りに、金崎選手の追加点、途中出場・カイオ選手のダメ押し弾で3点を奪いました。3得点中2得点は、小笠原選手のセットプレーによるもの。小笠原選手は2アシストを挙げてMVPを獲得しております。鹿島はガンバ相手に公式戦4連敗中でしたが、この試合で連敗がストップしました。これで鹿島はナビスコカップ6度目の優勝。クラブのタイトル獲得数も17個目です。
連覇を逃したガンバ大阪は、GKの東口選手がファインセーブを連発するも、攻撃陣が守護神の頑張りに応えられず。前回MVPのパトリック選手、エース・宇佐美選手も不発。連戦の疲労もあるだろうけど、チャンスも少なくて完敗でした。2年連続3冠の可能性は消滅したものの、まだリーグ戦と天皇杯連覇の可能性が残っています。
「J1リーグ」も終盤に入り、第2ステージも残り2節となりました。現在サンフレッチェ広島が勝ち点34で首位、ナビスコ杯を制した鹿島アントラーズは勝ち点31で2位を追走。ただし、次節の結果次第では広島の優勝が決まるかもしれません。
年間総合順位では、広島と第1ステージ覇者・浦和レッズが勝ち点68で並んでいますが、広島が首位、浦和が2位。既にこの2チームは11月下旬から始まる「明治安田生命Jリーグチャンピオンシップ」の出場が決まっています。ガンバ大阪は勝ち点60で3位、鹿島は勝ち点53で7位となっています。鹿島がCSに出場するためには、第2ステージ優勝が絶対条件ですが、もはや万事休すだ。ガンバも残り2試合で連勝すればCS出場が決まります。
残留争いの方は、清水エスパルスとモンテディオ山形の降格が決定。昇格1年目の松本山雅FCが勝ち点27で16位、15位・アルビレックス新潟(勝ち点33)との勝ち点差は6だから、次節にも降格が決定となります。
第2ステージ優勝争い、年間総合上位争い、残留争いもいよいよ大詰め。11月7日の第2ステージ第16節で決着はつくのかでしょう?