プロ野球の2017年シーズンがついに開幕。3月31日は全国各地で開幕戦6試合が行われました。福岡ソフトバンクホークスは、福岡ヤフオクドームで千葉ロッテマリーンズと対戦。今季のホークスは、デスパイネ選手が加入し、打線がパワーアップ。若手&ベテランが一つになって王座奪還を狙います。開幕戦の先発投手は、ソフトバンク・和田毅VSロッテ・涌井秀章。4度目の開幕投手を務める和田投手、今回も白星を手にできるのか?
ソフトバンク ロッテ
1(遊)今宮健太 (中)岡田幸文
2(二)本多雄一 (右)荻野貴司
3(中)柳田悠岐 (左)角中勝也
4(一)内川聖一 (指)パラデス
5(指)デスパイネ (二)鈴木大地
6(左)中村晃 (三)ダフィー
7(三)松田宣浩 (一)井上晴哉
8(捕)髙谷裕亮 (捕)田村龍弘
9(右)上林誠知 (遊)中村奨吾
(投)和田毅 (投)涌井秀章
ホークスは今宮が1番に入り、内川が今年も開幕4番、デスパイネは5番DH。高谷は2009年以来8年ぶりの開幕マスク。今季こそブレイクが期待される上林がスタメン入り。
1回、ホークス先発・和田がロッテ上位打線3人を簡単に片付ける上々の立ち上がり。その裏のホークスの攻撃では、1死から本多がロッテ先発・涌井からセンター前ヒット、2死後に4番・内川がライト方向へのヒットで2死1,2塁。一打先制の場面でデスパイネに打席が回ったが、遊撃ゴロに倒れて2者残塁。ホークスは2回にも涌井からヒット2本を放ったが、得点に繋がらず。
和田は3回にヒットと四球で2死1,2塁のピンチを背負ったが、荻野をレフトフライに打ち取ってピンチを脱出します。4回はロッテのクリーンナップを3者凡退に抑えると、5回と6回も相手打線を封じ、6回まで無失点の好投を続けます。
早いうちに和田を援護したい打線ですが、ロッテ先発・涌井の前に3回から6回まで4イニング連続で3者凡退に抑えられる苦しい展開。
0-0のまま迎えた7回、和田が角中にレフト前ヒットを許すと、4番・パラデスにもヒットを打たれ、無死1,2塁のピンチを作る。鈴木を三振で1死を取ったが、ダフィーに初球を叩かれ、ライト前に運ばれる。右翼手・上林のバックホームも及ばず、2塁走者が生還。タイムリーヒットで先制点を許してしまう。この後、2死満塁とさらにピンチが続いたが、代打・井口資仁を空振り三振に切って取り3アウト。何とか1点に留めました。
反撃したいホークスはその裏、デスパイネの四球、中村晃のヒットで1死1,2塁。一打同点のチャンスに、松田が涌井の初球ストレートを捉え、センター前ヒット!2塁走者・デスパイネが生還し、1-1の同点に追いつきます。なおも1,3塁で、今度は勝ち越しのチャンスでしたが、高谷の場面で3塁走者・中村晃が牽制アウト…。高谷も三振に倒れて勝ち越しならず。
8回、ホークスは先頭の上林がセンター前ヒットで出塁すると、今宮がしっかりと送りバントを決める。1死2塁となり、本多がロッテ2番手・松永昂大の2球目のストレートを弾き返し、センター前ヒット。2塁走者・上林が本塁に突入し、捕手のタッチをかわしてホームイン!本多のタイムリーヒットで、ホークスが2-1と勝ち越し!打った本多は、送球エラーの間に3塁まで進む。なおも1死3塁で、柳田のレフト犠牲フライで1点を追加。この回2点を奪い、3-1と逆転成功。
そして9回、守護神・サファテがランナーを出しながらも0点に抑えてゲームセット。ロッテに競り勝ったホークスが、開幕戦を制しました!
2017年3月31日 (金) パリーグ ヤフオクドーム
ソフトバンクVSロッテ 1回戦
<ソフトバンク1勝 観衆:38,585人>
ロ|000 000 100|1
ソ|000 000 12X|3
[勝] 和田 1試合1勝
[S] サファテ 1試合1S
[敗] 涌井 1試合1敗
福岡ソフトバンクホークス、王座奪還へ白星スタート!シーズンを占う開幕戦は、和田投手と涌井投手の両先発の投手戦となり、7回に和田投手が先に打たれて先制点を与えましたが、その裏に松田選手の同点タイムリーで涌井投手を攻略。8回には本多選手の勝ち越しタイムリー&柳田選手の犠牲フライで2点を加えました。序盤の2イニングで得点が取れず、3回以降は3者凡退が続いたので、完封負けかと思われたけど、勝てて良かったです。ホークスの開幕戦勝利は3年ぶり。工藤公康監督は就任してから開幕戦で2連敗していましたが、3年目で待望の初勝利。開幕戦での勝利は格別だと思いますよ~。
涌井投手に投げ勝った和田投手は、8回まで112球を投げ、被安打5・7奪三振・1四球・1失点。立ち上がりから相手打線を翻弄し、6回までわずか1安打。7回に3,4番に連打を浴びたのがきっかけで1点を失い、さらには満塁のピンチを背負いましたが、井口選手を内角ストレートで空振り三振を奪ってガッツボーズ。このピンチを抑えたことで、流れが変わったとも思えます。和田投手は3度目の開幕戦勝利。4試合登板で3勝0敗と無敗継続です。今季も左のエースとして、ホークス投手陣を支えてほしい。2年連続パリーグ最多勝、狙っちゃえ!
8安打を記録した打線の方は、本多選手と中村晃選手が2安打のマルチヒット。本多選手は最初の打席でホークスのチーム初安打となるセンター前ヒット。8回の打席では、代わったばかりの松永投手のストレートをセンター前に弾き返す勝ち越しタイムリーヒットを放ちました。開幕スタメンを勝ち取った上林選手は、8回にヒットを放つと、本多選手のヒットで2塁から迷わず本塁突入。ロッテのセンターの送球が逸れてなかったら、間違いなくアウトでしたよ…。上林選手、足で貢献しましたね。
古巣との対決に燃えていたデスパイネ選手は、4打数無安打だったけど、7回に四球を選ぶと、同点のホームを踏みました。そういや、ロッテファンが「デスパ居ねぇ~」と書かれた紙を掲げてました…。上手いネタ考え込んだな。
開幕第2戦の4月1日の予告先発は、連勝を狙うソフトバンクは中田賢一投手、ロッテは西野勇士投手が登板します。当初はバンデンハーク投手が登板予定だったけど、右手人差し指のマメにより回避。その代役に中田投手が抜擢されました。中田投手はロッテ戦で結構白星を挙げている印象があるので期待したいですね。