千葉ロッテとの首位攻防戦を戦っている福岡ソフトバンクホークスですが、27日に東京ドームで行われた緒戦は6-9で敗れ、初戦を落としました。2連敗でさらにゲーム差を縮めるわけにはいかない29日は、ソフトバンク・千賀滉大VSロッテ・関谷亮太の先発で始まり、ホークスが終盤に脅威の追い上げを見せました。
両チームのスタメン
ソフトバンク 千葉ロッテ
1(遊)今宮健太 (一)細谷圭
2(右)上林誠知 (三)髙濱卓也
3(中)柳田悠岐 (左)角中勝也
4(一)内川聖一 (指)デスパイネ
5(指)長谷川勇也 (二)ナバーロ
6(三)松田宣浩 (遊)鈴木大地
7(左)中村晃 (中)加藤翔平
8(捕)鶴岡慎也 (捕)田村龍弘
9(二)本多雄一 (右)清田育宏
(投)千賀滉大 (投)関谷亮太
中10日での先発登板となるホークス先発・千賀は、初回に2死後に角中に内野安打を許すも0点に抑え、2回と3回もロッテ打線に得点を与えず。
対するホークス打線は、2回に内川と中村晃のヒットで2死1,2塁のチャンスを作るも、鶴岡が凡退して無得点。3回には今宮がヒットと盗塁で2塁に進むも無得点に終わりました。
0-0で迎えた4回、千賀が先頭の角中にヒットを許すと、1死1塁でナバーロにど真ん中のスライダーを狙われ、バックスクリーンへの先制2ラン本塁打を浴びる。さらに5回、四球の走者を背負い、デスパイネにレフトスタンドへの2ラン本塁打を浴び、さらに2点を失います。
0-4と4点を追うホークスは、5回までロッテ先発・関谷の前に無得点に抑えられますが、6回に先頭の今宮が2塁打を放つと、1死3塁で柳田の3塁へのタイムリー内野安打でようやく1点を返す。さらに内川がヒットで繋いだが、長谷川遊撃ライナー→2塁走者・柳田戻れずダブルプレー。ホークスの反撃も1点止まり。
7回、ホークス2番手・飯田優也が1死2塁からナバーロにレフトスタンドへの2ラン本塁打を浴び、6-1と5点差まで拡げられる。
ところが、8回裏にホークスが猛反撃。1死から今宮四球、上林の代打・吉村裕基の死球で1死1,2塁とし、柳田がロッテ3番手・松永昂大からレフト前へのタイムリーヒットを放って1点を返す。なおもランナー2人置いて、内川がロッテ4番手・益田直也からセンター前ヒット。さらにロッテ中堅手・岡田幸文が後逸する間に、2人の走者が生還。これで4-6と2点差。流れに乗ったホークスは、長谷川のレフト前タイムリーで1点差に詰め寄ると、1死1塁で松田がライト線へ2塁打を放つ。1塁走者・牧原大成(長谷川の代走)がホームイン!4連続タイムリーでホークスが6-6の同点に追いつきます!
9回裏、ホークスは今宮ヒット、吉村犠打、柳田敬遠のあと、内川のレフトフライ→左翼手が落球。1死満塁とサヨナラのチャンスを掴む。しかし、牧原と松田が内野ゴロに倒れてサヨナラならず…。勝負は延長戦へ。
延長10回、4番手・森唯斗が2死1,3塁のピンチを切り抜けると、その裏にホークスは2死から本多がヒットを放ち、サヨナラのランナーが生まれる。長打が出ればサヨナラの場面で、今宮がロッテ5番手・西野勇士の初球を狙い打ち。打球は左中間へ深々と破り、1塁走者・本多が一気に生還!今宮のサヨナラタイムリー2塁打で、ホークスが7-6の大逆転勝利を挙げました!
2016年06月29日 パリーグ ヤフオクドーム
ソフトバンク対ロッテ 13回戦
<ソフトバンク8勝4敗1分け 観衆:38,043人>
ロ|000 220 200 0 |6
ソ|000 001 050 1x|7
[勝] 森(4勝2敗1セーブ)
[負] 西野(3勝5敗18セーブ)
[本] ナバーロ(ロッテ/8号、9号)、デスパイネ(ロッテ/14号)
いやぁもう、信じられないというか、凄いというか、ヤバいな…。ナバーロ選手に2本もホームランを打たれ、7回終了時点で「1-6」と、普通の試合ならここで勝負ありだったけど、ホークスが8回裏に柳田選手から松田選手までの4連続タイムリーで5点を返して6-6の同点とし、延長10回に今宮選手のタイムリー2塁打でサヨナラ勝ち。5点のビハインドをひっくり返す劇的な大逆転勝ち。これが首位の意地と底力いうものでしょうか…。奇跡の勝利を挙げたことで、ホークスの勢いがまた加速しちゃうかもしれませんな…。
この日のホークス打線はチーム全体で14安打。サヨナラヒットを打ってヒーローとなった今宮選手は、5打数4安打。ロッテ先発・関谷投手から2安打を放つと、ロッテの守護神・西野投手からヒット2本を放ちました。4番の内川選手も4打席連続ヒットと大当たり。8回にセンター前タイムリーヒットを放つと、相手の守備が乱れる間に3塁まで進みました。内川選手の1試合4安打は今季2度目です。
他にも、柳田選手が2打席連続タイムリーで2打点を挙げ、長谷川選手は6回にゲッツーに倒れた、その次の打席で汚名返上のレフト前タイムリーヒットを放ちました。
投手陣ですが、先発の千賀投手が6回まで投げて被安打9・6奪三振・2四球・4失点。序盤の3イニングは無失点意抑えていたけど、4回と5回に2イニング続けて2ラン本塁打を浴びてしまいました。勝ち投手となった森投手は、2死から下位打線に連打を浴び、1,3塁と勝ち越しのピンチを作りながらも無失点に抑え、その裏に味方がサヨナラ勝ちを決めたので、森投手に今季4個目の白星がつきました。
1勝1敗で迎える首位攻防第3戦は、予告先発がソフトバンク・岩嵜翔VSロッテ・唐川侑己となっています。今季初先発の岩嵜投手は、中継ぎで15試合に登板して防御率0.82。ロングリリーフで結果を残し続けている事で、先発登板の機会が巡ってきました。岩嵜投手が試合を作って、先発の役目を果たせるといいんですが…。木曜日の試合も勝って、交流戦明け初の連勝&カード勝ち越しを決めてくれい?