日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

シャフリヤールが毎日杯から直行でダービーレコード勝ち!福永祐一は史上3人目の連覇!

2021年05月30日 | 競馬

2018年生まれのサラブレッド7398頭の頂点を決める競馬の祭典・第88回日本ダービー(東京優駿 GⅠ・芝2400m 17頭立て)が30日、東京競馬場で行われました。18頭立てになってから初めてのフルゲート割れとなった今年のダービーは、無敗での2冠を狙う①エフフォーリア、⑭タイトルホルダー、⑪ステラヴェローチェ、⑮アドマイヤハダル、⑧ヨーホウレイク、⑤ディープモンスターの「皐月賞組」の他に、ウオッカ以来の牝馬制覇に挑む⑯サトノレイナス(桜花賞2着)、毎日杯覇者⑩シャフリヤール、府中で2戦2勝⑬グレートマジシャン、青葉賞馬⑫ワンダフルタウン、京都新聞杯を勝った④レッドジェネシス、プリンシパルステークス優勝⑥バジオウの別路線組も参戦してきました。



単勝の人気は、エフフォーリアが1.7倍で圧倒的1番人気、2番人気サトノレイナス(5.1倍)。3番人気以降はグレートマジシャン、シャフリヤール、ワンダフルタウン、ヨーホーレイク、タイトルホルダー、ステラヴェローチェと続きました。

スタートは18頭揃って飛び出し、エフフォーリアも良いスタートを決めた。スタンド前での先行争いで、エフフォーリアと②ヴィクティファルスの1枠勢、タイトルホルダーとバスラットレオンも先手を主張し、最後はバスラットレオンがハナを奪う。エフフォーリアは3番手につける。サトノレイナス・シャフリヤール・ワンダフルタウン・ヨーホーレイクは中団の位置、グレートマジシャンとディープモンスターは中団より後ろ、レッドジェネシスはポツンとしんがりで1コーナーを回る。
2コーナーから向正面のところで、バスラットレオンが単独先頭、2番手タイトルホルダー、外から⑦グラティアスが3番手に上がり、4番手ヴィクティファルス、エフフォーリアは5番手に控え、その直後にサトノレイナスが6番手。7番手シャフリヤール、8番手ワンダフルタウン、9番手バジオウ、10番手ヨーホーレイク、グレートマジシャン11番手追走。中団より後ろのグループには、③タイムトゥヘヴン・ラーゴム・ステラヴェローチェ・アドマイヤハダルと固まり、16番手ディープモンスター、レッドジェネシスが最後方を進む。
3,4コーナー中間を過ぎて、バスラットが先頭だが、レイナスが早くも先頭に立とうとしている。グラティ3番手、ホルダー4番手、向正面で後方にいたモンスターとハダルが捲るように上昇し、ワンダフルも5番手集団の中。エフフォーは中団まで下がり、シャフリとマジシャンも外に持ち出す。
4コーナーを回り、いよいよ直線勝負!バスラットレオンがまだ先頭だが、2番手からグラティアスが接近。残り400mでサトノレイナスが前に出る。馬場の真ん中からエフフォーリアとタイトルホルダーが足を伸ばし、残り300mでエフフォーリアが先頭に躍り出る!あとは2冠へ向けてラストスパート!後続からグレートマジシャンとシャフリヤールが追い上げ、残り100mでシャフリがエフフォーの内側に潜り込むと、ゴール前で徐々に並びかけ、最後はほとんど同時にFINISH!エフフォーリアの2冠か?あるいはシャフリヤールが最後逆転したか?


【第88回日本ダービー 全着順】
1着 シャフリヤール   2分22秒5
2着 エフフォーリア    ハナ差
3着 ステラヴェローチェ  1馬身1/4
4着 グレートマジシャン  ハナ差
5着 サトノレイナス    ハナ差
6着 タイトルホルダー 
7着 ヨーホーレイク 
8着 グラティアス 
9着 バジオウ 
10着 ワンダフルタウン 
11着 レッドジェネシス 
12着 ラーゴム 
13着 タイムトゥヘヴン 
14着 ヴィクティファルス
15着 バスラットレオン 
16着 ディープモンスター
17着 アドマイヤハダル 

【払戻金】
単勝 ⑩ 1,170円
複勝 ⑩ 270円  ① 120円  ⑪ 550円
枠連 1⃣-5⃣ 1,020円
馬連 ①-⑩ 1,010円
馬単 ⑩-① 3,360円
ワイド ①-⑩ 450円  ⑩-⑪ 3,880円  ①-⑪ 1,030円
3連複 ①-⑩-⑪ 8,800円
3連単 ⑩-①-⑪ 58,980円




2年ぶりの有観客開催となった日本ダービーは、2頭が並ぶ大接戦となりましたが、写真判定の末にシャフリヤールが1着。2018年生まれのサラブレッド7398頭の頂点に立ちました。1番人気のエフフォーリアはハナ差の2着に敗れ、無敗での2冠制覇ならず。横山武史騎手の「戦後最年少ダービージョッキー」誕生もなりませんでした。3着争いも3頭が並びましたが、ステラヴェローチェが3着。ステヴェロは皐月賞に続いての3着。終わってみれば共同通信杯に参戦したメンバーが1~3着を独占しました。
3番人気のグレートマジシャンは4着、2番人気のサトノレイナスは5着。レイナスは3コーナーで先頭に並んで、直線で先頭に立ったけど、仕掛けるのが早かった気がしました。

GⅠ初制覇のシャフリヤールは前走の毎日杯に続いての重賞連勝。毎日杯勝ち馬のダービー制覇は、キングカメハメハ、ディープスカイ、キズナに次いで4頭目ですが、毎日杯から直行での優勝は初めてだと思います。ディープインパクト産駒は日本ダービー4連勝、通算でも7勝目を挙げました。母・ドバイマジェスティは2頭目のGⅠ馬を輩出。兄のアルアインは、毎日杯を勝った後に皐月賞を制しました。
鞍上の福永祐一騎手は、昨年のコントレイルに続き、史上3頭目のダービー連覇を達成。2018年のワグネリアンで初勝利を挙げてから、ここ4年で3勝をマークしています。シャフリを管理している藤原英昭調教師は、2010年のエイシンフラッシュ以来2度目のダービー制覇です。

昨年はコントレイルの強さに酔いしれ、今年はゴール前での大熱戦となりました。エフフォーリアが抜けた時は、このまま押し切るかと思ったんですが、シャフリヤールの追い込みが本当にすごかったです。シャフリヤールが勝てたのは馬の能力というのもあるけど、ジョッキーの経験の差が大きいと思います。でも、横山武史騎手もいつかはダービーを勝てる日が来るでしょう。

シャフリヤールはコントレイルが無敗の3冠制覇を達成した日にデビュー。今年2月の共同通信杯では、エフフォーリアが2馬身半差で圧勝し、シャフリは3着。毎日杯でコースレコード勝ちを果たし、ダービーで無敗の強敵にリベンジを果たしました。レコード勝ちの次走は反動する事がよくあるけど、ダービーでも激走を見せ、2分22秒5のダービーレコードを樹立。エフフォーリアは怪物級だと思っていましたが、キャリアわずか4戦目でダービーを勝ったシャフリヤールもまた怪物級ですなぁ。
エフフォーリアも敗れはしたけど負けてなお強しと言える内容でした。エフフォーリアの父・エピファネイア、祖父・シンボリクリスエスもダービーで2着。「親子3代でダービー2着」という記録も珍しいですが、母の父のハーツクライも2004年のダービーで2着でした。これはもう運命であって、必然だったのか?
エフフォーリアとシャフリヤールの直接対決は1勝1敗の五分。この2頭の3度目の対戦が、秋のGⅠシリーズで実現してほしい。






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天国の岡田総帥、見てますか!?ユーバーレーベンが樫の女王に輝く!

2021年05月23日 | 競馬

3歳牝馬クラシックの第2戦・第83回オークス(優駿牝馬 GⅠ・芝2400m 18頭立て)が23日、東京競馬場で行われました。無敗で桜花賞を制した白毛馬⑪ソダシが無敗2冠に挑むのに対し、アパパネとの母娘制覇を狙う⑦アカイトリノムスメ、桜花賞3着⑬ファインルージュ、重賞3着3回⑨ユーバーレーベン、フローラステークスを制した⑤クールキャット、忘れな草賞勝ち馬⑱ステラリア、スイートピーステークス覇者④タガノパッションなどが参戦しました。


単勝の人気は、ソダシが1番人気(1.9倍)、2番人気アカイトリノムスメ(4.5倍)、3番人気ユーバーレーベン(8.9倍)。4番人気以降はファインルージュ、ステラリア、クールキャット、⑮アールドヴィーヴル、①ククナと続きました。


スタートは18頭綺麗に出揃い、最初の先行争いでククナ、クールキャット、ソダシ、ステラリアの4頭が先手を主張し、1コーナーを回ったところでクールキャットが前に出た。ソダシは4番手、アカイトリノムスメは5,6番手、ファインルージュとユーバーレーベンは中団、アールドヴィーヴル14番手あたり。
2コーナーから向正面に差し掛かり、クールキャット先頭、2番手ステラリア、3番手ククナ、4番手⑭ストライプ、ソダシは5番手を追走。⑥ウインアグライア,⑩エンスージアズム,⑯ニーナドレスの3頭が6番手集団を形成し、アカイトリノムスメは9番手。10番手⑰スライリー、11番手②スルーセブンシーズ、12番手ファインルージュ、13番手アールドヴィーヴル、14番手ユーバーレーベン、15番手③パープルレディー、16番手タガノパッション、17番手⑫ミヤビハイディ、最後方⑧ハギノピリナ。
3コーナーを過ぎて、キャットがゆったりと逃げ、ステラリア2番手、ククナとストライプが3,4番手で並び、ソダシは5番手。スライリーとニーナの8枠勢が上昇し、ユーバーとアカイトリは中団馬群。アールドは中団より後ろの位置に下がった。
18頭がほぼ一団となって4コーナーを回り、最後の直線勝負へ。クールキャットがまだ先頭、2番手からククナ、3番手ステラリア、真ん中からソダシが追い上げ、外からはスライリーとユーバーレーベンも前を追う。アカイトリノムスメは馬群に包まれている。残り300mでククナがキャットを捕らえ、ソダシも2番手に上がってきたが、残り200mを切ってユーバーが抜け出して先頭。さらに内からアカイトリも突っ込んでくる。大外からハギノピリナ、後続からタガノパッション、アールドヴィーヴルも追い込んでくるが、ユーバーレーベン先頭でゴール!ユーバーレーベン、樫の舞台で惜敗続きにピリオド!ソダシは馬群に沈みました・・・。


【オークス 全着順】
1着 ユーバーレーベン  2分24秒5
2着 アカイトリノムスメ  1馬身
3着 ハギノピリナ     ハナ差
4着 タガノパッション   1馬身1/4
5着 アールドヴィーヴル  アタマ差
6着 ミヤビハイディ
7着 ククナ 
8着 ソダシ 
9着 スルーセブンシーズ
10着 パープルレディー
11着 ファインルージュ
12着 スライリー
13着 ステラリア
14着 クールキャット
15着 ウインアグライア
16着 ニーナドレス
17着 ストライプ 
18着 エンスージアズム

【払戻金】
単勝 ⑨ 890円
複勝 ⑨ 250円  ⑦ 190円  ⑧ 2,820円
枠連 4⃣ー5⃣ 1,790円
馬連 ⑦-⑨ 1,880円
馬単 ⑨-⑦ 4,690円
ワイド ⑦-⑨ 700円  ⑧-⑨ 24,940円  ⑦-⑧ 14,430円
3連複 ⑦-⑧-⑨ 109,190円
3連単 ⑨-⑦-⑧ 532,180円



3歳牝馬の頂点を決める伝統の一戦は、単勝3番人気のユーバーレーベンが優勝。向正面では中団より後ろ目の位置につけ、最後の直線では
外から追い上げ、残り200mのところで抜け出しました。2番人気のアカイトリノムスメは内から追い上げて2着。母娘制覇&ルメール騎手のGⅠ3連勝はなりませんでした。3着には16番人気のハギノピリナが入線。しんがり追走から大外一気の追い込みを見せ、アカイトリにハナ差まで迫りました。デビュー11年目にしてGⅠ初騎乗を果たした藤懸貴志騎手も良い仕事しました。人気薄のピリナが来たことで、ワイドも万馬券、3連単で50万円オーバーの高配当となりました。
桜花賞に続いての2冠制覇を目指したソダシは8着に敗れ、デビューからの連勝がストップ。スタート後に先行争いに加わり、道中は5番手追走。直線では馬場の真ん中から抜け出しを図ろうとしましたが、伸びを欠いてしまいました。この馬には2400mの距離は長かったですなぁ。そういえば父のクロフネも2001年のダービーで5着に敗れているし、同産駒から芝2000m超の重賞ウィナーが出ていない気がする。

重賞初制覇をGⅠで飾ったユーバーレーベンは、父・ゴールドシップ 、母・マイネテレジアの間に生まれた馬。ゴールドシップ産駒としては待望のGⅠウィナー誕生であります。鞍上のミルコ・デムーロ騎手は、おととしのラヴズオンリーユー以来となるオークス2勝目。ユーバーを管理する手塚貴久調教師は、同レース初勝利で、今年のGⅠ2勝目。
馬主の「株式会社サラブレッドクラブ・ラフィアン」は、開業35年目にして念願のクラシック競走初制覇。ラフィアンといえば、「マイネル軍団総帥」と言われた岡田繫幸さんが長年代表を務めていましたが、今年3月19日に71歳で亡くなりました。ミルコ騎手も岡田総帥のお別れ会の時に「岡田さんのためにもユーバーレーベンでオークスを勝つ」と誓ってましたが、見事に有言実行を果たしました。総帥も天国から喜んでいることでしょう。
ユーバーは新馬戦を勝った後、札幌2歳ステークスで2着、さらには阪神JF、フラワーカップ、前走のフローラステークスと「重賞競走で3戦連続3着」。ソダシとは過去3度対戦してるけど、その壁を破れず。しかし、4度目の正直で初めてソダシに勝利を挙げることができました。ユーバーレーベンの意味は、ドイツ語で「生き残る」。これからも岡田総帥の魂と共に走り続けていきます。


来週は競馬の祭典・日本ダービー!無敗の皐月賞馬・エフフォーリアをはじめ、タイトルホルダー、ステラヴェローチェ、アドマイヤハダル、ヨーホウレイクといった「皐月賞組」、桜花賞2着・サトノレイナス、毎日杯を勝ったシャフリヤール、青葉賞馬・ワンダフルタウン、京都新聞杯を勝ったレッドジェネシス、プリンシパルステークス優勝・バジオウなどが登録。今年もまた無敗のダービー馬誕生となるか!?



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最速女王ここにあり!グランアレグリアが古馬芝マイルGⅠ完全制覇!

2021年05月16日 | 競馬

緊急事態宣言でまた無観客競馬が続くかと思われていましたが、今週から再び有観客開催が復活。16日は東京競馬場で春の最強牝馬決定戦・第16回ヴィクトリアマイル(GⅠ・芝1600m 18頭立て)が行われました。今年のVMは、昨年の最優秀短距離馬⑥グランアレグリアが参戦。ここを勝てば「古馬芝マイルGⅠ完全制覇」となります。グラアレ以外にも、高松宮記念2着⑱レシステンシア、元2歳女王⑪ダノンファンタジー、秋華賞2着①マジックキャッスル、阪神牝馬ステークス覇者⑤デゼル、4連勝でダービー卿チャレンジトロフィーを制した⑨テルツェット、福島牝馬ステークス優勝⑭ディアンドル、中山牝馬ステークス覇者⑧ランブリングアレー、昨年2着⑫サウンドキアラなどが出走しました。



単勝の人気は、グランアレグリアが1.3倍の1番人気。2番人気はレシステンシア(7.1倍)。3番人気以降はテルツェット、デゼル、マジックキャッスル、サウンドキアラ、⑦マルターズディオサ、⑯リアアメリアと続きました。

スタートでリアアメリアとテルツェットが出遅れ。レシステンシアと⑰スマイルカナが好スタートを決めるが、③クリスティがハナを奪い取る。レシステンシアは3番手につけ、4番手④イベリス、5番手にディアンドル。内側6番手②シゲルピンクダイヤ、7番手サウンドキアラ、8番手マルターズディオサ、内側9番手マジックキャッスル、その外側10番手にグランアレグリアがいる。デゼルとランブリングアレーが11,12番手で並び、13番手⑬プールヴィル、14番手グループにダノンファンタジー,テルツェット,⑮アフランシールの3頭が並び、17番手リアアメリア、⑩レッドベルディエスが最後方。
3,4コーナー中間のところで、クリスティが先頭、スマカナ2番手、レシスは3番手追走。ディアンドルは外側、キアラ7番手、ディオサ8番手、キャッスル9番手、グラアレはまだ中団の外側。デゼルは中団馬群のやや後ろ目、テルツェットは後方の内ラチ沿いだ。
18頭ほぼ一団で4コーナーを回って最後の直線へ。残り400mを切ってクリスティがまだ先頭だが、レシステンシアがクリスティとスマイルカナを捕らえて先頭に立つ。馬場の真ん中からシゲルピンクダイヤとマジックキャッスル、外からディアンドルとグランアレグリアが追い込んでくる。残り200mでグラアレがレシスを抜き去ると、残り100mで一気に突き放してゴールイン!そして2着争いは、ランブリングアレーがゴール前でマジックキャッスルをかわしたか。




【全着順】
1着 ⑥グランアレグリア    1分31秒0
2着 ⑧ランブリングアレー    4馬身
3着 ①マジックキャッスル    クビ差
4着 ⑭ディアンドル       クビ差
5着 ②シゲルピンクダイヤ    クビ差
6着 ⑱レシステンシア 
7着 ⑪ダノンファンタジー
8着 ⑤デゼル 
9着 ⑦マルターズディオサ
10着 ③クリスティ
11着 ⑫サウンドキアラ
12着 ⑩レッドベルディエス
13着 ⑯リアアメリア 
14着 ⑨テルツェット 
15着 ⑰スマイルカナ
16着 ⑮アフランシール
17着 ⑬プールヴィル
18着 ④イベリス 

【払戻金】 
単勝 ⑥ 130円
複勝 ⑥ 110円 ⑧ 790円 ① 210円
枠連 3⃣-4⃣ 1,330円
馬連 ⑥-⑧ 3,620円
馬単 ⑥-⑧ 4,630円
ワイド ⑥-⑧ 1,550円  ①-⑥ 330円  ①-⑧ 5,080円
3連複 ①-⑥-⑧  8,460円
3連単 ⑥-⑧-① 28,750円



これぞ最速女王の強さだ!グランアレグリアが単勝1.3倍の圧倒的1番人気に応え、ヴィクトリアマイルを圧勝。GⅠ5勝目を手にしたのと共に、古馬芝マイルGⅠ完全制覇を達成しました。この春のGⅠレースは1番人気が6連敗中でしたが、ようやく連敗がストップ。さらには、平地重賞の単勝1倍台の馬が勝ったのも久しぶりであります。
混戦の2着争いですが、10番人気の伏兵・ランブリングアレーが2着に入り、マジックキャッスルがクビ差3着。上位3頭はみんなディープインパクト産駒でした。2番人気のレシステンシアは、残り400mで先頭に躍り出たんですが、ゴール前で脚が止まり6着。4番人気のデゼルも見せ場なく8着、3番人気のテルツェットはスタートで後手を踏んだのが響いて14着に終わりました。

グランアレグリアに騎乗したクリストフ・ルメール騎手は、先週のNHKマイルカップに続いてのGⅠ連勝を挙げ、今年GⅠ3勝目。VMは昨年のアーモンドアイに続いての連覇となります。ルメール騎手はこの日、9レースの「テレ玉杯」でJRA通算1400勝をマーク。6650戦目での達成は史上最速です。藤沢和雄調教師は第1回のダンスインザムード以来となる同レース制覇であります。
前走の大阪杯では、2000mの距離と重馬場に苦しみ4着。あらゆる猛者を蹴散らした自慢の末脚が殺され不完全燃焼に終わりました。大阪杯以来の再起戦となった今回は、得意のマイル戦、牝馬限定戦ということで「絶対に落とせないレース」でしたが、2着に4馬身の差をつけての完勝を挙げました。ラストの直線では、馬なりのまま先行していたレシステンシアを捕らえ、残り100mで一気に加速してました。昨年の安田記念でアーモンドアイを破った時よりも強い内容でしたなぁ。
これでGⅠ5勝のうち、マイル戦で4勝。マイルGⅠの勝利数では、ウオッカ,モーリス,タイキシャトルに並びました。次走は安田記念を予定。VMから中2週と間隔が短いけど、あっさり克服しそう。ていうか、安田記念でグラアレを倒しそうな馬が見当たらないなぁ・・・。短距離およびマイル界は「グランアレグリア無双」が続きそうです。


来週は牝馬クラシック第2戦・オークス!無敗の白毛馬・ソダシが、桜花賞に続いての2冠制覇に挑戦。他にも桜花賞3着のファインルージュ、アカイトリノムスメ、忘れな草賞を勝ったステラリア、フローラステークスを勝ったクールキャット、ウインアグライア、アールドヴィーヴル、ユーバーレーベン、タガノパッション、ホウオウイクセルなどが登録しています。「白い奇跡」を起こし続けているソダシ、2400mの距離を走り切ることができるのか!?



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ドイツ生まれのシュネルマイスター、キャリア4戦目で3歳マイル王に輝く!

2021年05月09日 | 競馬

今年もまた春の府中GⅠ5連戦がやって来た!といっても、緊急事態宣言により2年連続での無観客開催であります・・・。母の日の9日は、3歳世代のマイル王決定戦・第26回NHKマイルカップ(GⅠ・芝1600m 18頭立て)が行われました。朝日杯フューチュリティステークスを制した⑧グレナディアガーズ、ニュージーランドトロフィーで5馬身差の圧勝④バスラットレオン、アーリントンカップを制した⑬ホウオウアマゾン、シンザン記念を勝った⑱ピクシーナイト、ファルコンステークス覇者③ルークズネスト、弥生賞2着⑮シュネルマイスター、⑦タイムトゥヘヴン、⑩ソングライン、⑫ランドオブリバティなどが参戦しました。



単勝の人気は、1番人気グレナディアガーズ(3.4倍)、2番人気シュネルマイスター(3.7倍)、3番人気バスラットレオン(4.6倍)。その後はホウオウアマゾン、ルークズネスト、ピクシーナイト、ソングライン、タイムトゥヘヴンと続きました。


スタートで①レイモンドバローズと⑥シティレインボーが遅れた以外は綺麗に揃ったが、バスラットレオンが躓いて落馬!人気の一角が早くも消えるという波乱のレースに。先行争いでランドオブリバティ・ピクシーナイト・ホウオウアマゾン・ルークズネストの4頭が前に出たが、ピクシーがハナを奪い取った。ホウオウアマゾン2番手、ランドオブリバティ3番手、グレイイングリーンが4番手に上がり、5番手ルークズネスト、グレナディアガーズは6番手に控える。内側7番手にタイムトゥヘヴン、8番手ソングライン。中団勢はシュネルマイスター・②アナザーリリック・⑭ショックアクションの3頭が固まっている。12番手⑯ロードマックス、13番手⑨ゴールドチャリス、14番手⑪ヴェイルネビュラ、15番手⑤リッケンバッカー、16番手シティレインボー、出遅れたレイモンドバローズが最後方。
3,4コーナー中間のところで、ピクシー先頭、ホウアマ2番手、グレイ3番手、ディアガーズ4番手。その後ろのグループにはランリバ・ルークズ・タイムトゥ・ソングラの4頭が並ぶ。シュネルはまだ中団追走だ。
4コーナーを回ってラストの直線コースで、大外に出したグレナディアガーズが先頭に立とうとする。しかし、ピクシーナイトも最内で粘り、ホウオウアマゾンも抜け出しを図る。後続からはルークズネスト、外からソングラインとタイムトゥヘヴンも追い上げる。坂の上りでディアガーズが先頭に立つが、外からソングラが徐々に接近し、残り200mでディアガーズをかわす。3番手からシュネルマイスターがもの凄い脚で猛追。残り100mでソングラが抜け出すが、シュネルがゴール前で差を詰め、最後は2頭並んでゴール!これは大接戦だ!その後にグレナディアガーズは3番手、リッケンバッカー4番手で入線しました。




【NHKマイルカップ 全着順】
1着 ⑮シュネルマイスター  1分31秒6 
2着 ⑩ソングライン      ハナ差   
3着 ⑧グレナディアガーズ   2馬身1/2
4着 ⑤リッケンバッカー    1/2馬身
5着 ⑯ロードマックス     3/4馬身
6着 ⑦タイムトゥヘヴン
7着 ②アナザーリリック
8着 ⑫ランドオブリバティ
9着 ⑬ホウオウアマゾン
10着 ③ルークズネスト
11着 ⑪ヴェイルネビュラ
12着 ⑱ピクシーナイト 
13着 ⑭ショックアクション
14着 ⑥シティレインボー
15着 ①レイモンドバローズ
16着 ⑨ゴールドチャリス
17着 ⑰グレイイングリーン
中止 ④バスラットレオン

【払戻金】
単勝 ⑮ 370円
複勝 ⑮ 150円  ⑩ 320円  ⑧ 140円
枠連 5⃣-7⃣ 2,880円
馬連 ⑩-⑮ 3,690円
馬単 ⑮-⑩ 4,960円
ワイド ⑩-⑮ 980円  ⑧-⑮ 300円  ⑧-⑩ 660円
3連複 ⑧-⑩-⑮ 3,540円
3連単 ⑮-⑩-⑧ 21,180円



2年連続での無観客開催となった今年のマイルカップは、1着争いが写真判定にもつれ込む接戦となりましたが、2番人気のシュネルマイスターが、先行していたソングラインをゴール手前で捕らえて勝利しました。ソングラインは前走の桜花賞15着から大きく巻き返しての2着。府中マイルでの勝った経験、左回りの相性の良さが好走を生みました。もし勝っていればキズナ産駒のGⅠ初制覇でしたが、ハナ差でV逸となりました。1番人気のグレナディアガーズは、直線に入ってすぐ先頭に躍り出ましたが、最後に潰れて3着。仕掛けるタイミングが早かったんでしょうか。1着から3着は、みんなサンデーレーシングの馬でした。
3番人気に支持されたバスラットレオンは、スタート直後に躓いて落馬競走中止。GⅠレースでスタート即落馬を見たのは本当に久しぶりで、2008年エリザベス女王杯のポルトフィーノ、2002年のノーリーズンを思い出しました。馬も異常なし、鞍上の藤岡佑介騎手も無事だったのが幸いでした。

重賞初制覇&GⅠ初勝利のシュネルマイスターはドイツ生まれ。外国産馬のマイルカップ制覇は、2001年のクロフネ以来20年ぶり。ドイツ産馬のJRA・GⅠ勝利は、1995年ジャパンカップのランド以来2頭目ですが、ドイツ産日本調教馬では史上初の快挙となります。キャリア4戦目での同レース制覇は、カレンブラックヒルと並び最少タイ記録です。
鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、このレース2勝目。今年はカフェファラオとのコンビでフェブラリーステークスを勝った後、3月になってから重賞で勝てず不振状態に陥りましたが、ようやく今年GⅠ2勝目をGET。来週のヴィクトリアマイルではグランアレグリアに騎乗し、2週連続GⅠ勝利を狙います。

シュネルマイスターは、昨年9月の新馬戦、12月のひいらぎ賞で連勝した後、3戦目の弥生賞ディープインパクト記念でタイトルホルダーの2着。皐月賞の優先出走権を獲得したけど、皐月回避→マイルカップ参戦を選択。左回りを走るのも初めてだったけど、見事に優勝。皐月賞をパスして正解でしたね。弥生賞でシュネルを負かしたタイトルホルダーも皐月賞で2着と健闘したから、「ことしの弥生賞、レベルが高いのかな?」って思います。
マイルカップで勝った外国産馬はその後も活躍しており、エルコンドルパサーはジャパンカップ優勝、凱旋門賞で2着。クロフネはジャパンカップダートで圧勝しました。シュネルは今後、どのような活躍を見せてくれるのだろうか?

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今年の春天は仁川決戦!ワールドプレミアがGⅠ馬の意地を見せた!

2021年05月02日 | 競馬

№1ステイヤー決定戦「第161回天皇賞・春」(GⅠ・芝3200m 17頭立て)が2日、阪神競馬場で行われました。2年連続の無観客開催となる今回の春天は、ビワハヤヒデが制した1994年以来27年ぶりとなる阪神開催。「1周目外回り→2周目内回り」という異例のコースで実施します。
今年の主なメンバーは、菊花賞でコントレイルを追い詰めた②アリストテレス、道悪の阪神大賞典で圧勝した⑫ディープボンド、令和最初の菊花賞馬①ワールドプレミア、さらには68年ぶりの牝馬制覇を目指す③カレンブーケドール・⑭ウインマリリン・⑯メロディーレーンの牝馬勢3頭、3年連続挑戦⑦ユーキャンスマイル、「春天のテスト大会」松籟ステークスを勝った⑤ディアスティマ、⑰オーソリティ、⑥マカヒキなどが参戦しました。


単勝の人気は、ディープボンドが1番人気(3.6倍)、アリストテレスが僅差で2番人気(3.8倍)、3番人気ワールドプレミア(5.2倍)、4番人気のカレンブーケドール(7.3倍)までが1ケタ台。その後はユーキャンスマイル、オーソリティ、ディアスティマ、ウインマリリン、⑮オセアグレイトと続きました。

向正面のスタートで、ディープボンドとアリストテレス、ディアスティマが好スタートを見せる。外回り3コーナーに向かっての先行争いで、ディアスティマと⑨ジャコマルが先手を主張するが、ディアスティマが先頭に立つ。カレンブーケドール・④シロニイ・ディープボンドが3番手集団を形成し、アリストテレスは6番手、7番手⑩ゴースト、8番手ウインマリリン、ワールドプレミアは9番手追走。10番手に⑪メイショウテンゲン、11番手メロディーレーン、12番手マカヒキ、13番手オーソリティ、14番手ユーキャンスマイル、15番手⑬ナムラドノヴァン、16番手⑧ディバインフォース、最後方にオセアグレイトという順。
かなり縦長の状態で最初のスタンド前に差し掛かり、先頭のディアスティマは最初の1000mを59秒8で通過。カレンブーケドール3番手、ディープボンドは外側4番手、アリストテレスは前の集団をしっかり見る形で6番手追走。ワールドプレミアは中団待機。ウインマリリンとオーソリティは中団よりやや後ろ、ユーキャンスマイル後方3番手でゴール板を通過。
17頭は1,2コーナーを通過し、再び向正面へ。ディアス先頭、ジャコ2番手、3番手ブーケドール、ボンド外側4番手、シロニイが5番手に下がって、アリテレ6番手。中団勢はワープレ・テンゲン・マカヒキ・ゴースト・マリリンと5頭が一団となり、オーソリ12番手、ドノヴァン13番手。後方勢は14番手メロディー、15番手ユーキャン、オセア16番手、ディバフォーがしんがりに下がる。
内回り3コーナーを回り、ディアスまだ先頭だが、ブーケドールが2番手、ボンドも3番手、アリテレ4番手、ワープレが5番手まで浮上。人気上位勢はみんな好位につけている。後続ではマリリンが5番手、オセアも中団馬群まで押し上げて、ユーキャンは中団グループの後ろの位置。
4コーナー手前でカレンブーケドールが先行するディアスティマを捕まえ、最後の直線コースに入ったところでわずかに先頭に躍り出る。ただ、ディアスティマも頑張っている。3番手からディープボンド、4番手からアリストテレス、大外からワールドプレミアも追い込んで来た。残り200mで先頭争いはディアス・ブーケドール・ボンド・ワープレの4頭の叩き合い。アリテレはやや遅れた。残り100mで今度はワープレが前に出て、ボンドが2番手。ブーケドールとオセアは後退。そしてゴール前でワールドプレミアが抜け出してゴールイン!菊花賞馬ワールドプレミア、1年半ぶりの復活勝利!



【天皇賞・春 全着順】
1着 ワールドプレミア   3分14秒7
2着 ディープボンド     3/4馬身
3着 カレンブーケドール   2馬身
4着 アリストテレス     アタマ差
5着 ウインマリリン    2馬身1/2
6着 ディアスティマ
7着 ユーキャンスマイル
8着 マカヒキ
9着 ナムラドノヴァン
10着 オーソリティ
11着 メロディーレーン
12着 ゴースト
13着 オセアグレイト
14着 メイショウテンゲン
15着 ディバインフォース
16着 シロニイ
17着 ジャコマル

【払戻金】
単勝 ① 520 円
複勝 ① 160円 ⑫ 150円 ③ 200円
枠連 1⃣-6⃣ 470円
馬連 ①-⑫ 940円
馬単 ①-⑫ 2,220円
ワイド ①-⑫ 360円 ①-③ 500円 ③-⑫ 530円
3連複 ①-③-⑫ 2,040円
3連単 ①-⑫-③ 11,490円


27年ぶりの仁川決戦は、ラストの直線で4頭が先頭争いを繰り広げる激戦となりましたが、最後はワールドプレミアがディープボンドを競り落として優勝しました。1番人気のディープボンドは3/4馬身差の2着、牝馬制覇の期待が高かったカレンブーケドールは、直線で一旦は先頭に立つも3着でフィニッシュ。ブーケドールは力はあるのに、歯痒いレースが続きますね。最近は牝馬優勢だけど、牝馬が春天で勝つのは難しいのかな。2番人気のアリストテレスは4着に終わり、クリストフ・ルメール騎手の天皇賞の連勝もストップ。結果的には人気上位馬が独占する結果に終わりました。

勝ったワールドプレミアは、2019年の菊花賞以来の勝利を挙げ、GⅠも2勝目。鞍上の福永祐一騎手は、春天初勝利(秋を含めると通算2勝目)。父の洋一さんも1976年に優勝しており、これで父子制覇となりました。友道康夫調教師は1998年のアドマイヤジュピタ以来、13年ぶりの同レース勝利であります。
ワールドプレミアは一昨年の有馬記念の後に11か月の長期休養。復帰戦となった昨年のジャパンカップで6着、有馬で5着、前走の日経賞で3着と着実に順位を上げていました。復帰4戦目となったこの日は、スタート直後から7番手で追走。2周目の3,4コーナー辺りで、ディープボンドが早めに仕掛けたのに対し、ワープレの福永騎手は手綱を持ったまま。直線では外から末脚が伸び、ブーケドールとボンドらを差し切りました。無観客の舞台でGⅠ馬の意地を見せましたね。
今回は福永騎手が騎乗しましたが、次走の宝塚記念に参戦する場合は、武豊騎手に戻ると思います。宝塚にはクロノジェネシス、コントレイル、デアリングタクト、レイパパレ、ラヴズオンリーユーなどが出走予定ですが、ワープレも参戦すれば、超豪華メンバーになりそうだ。




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