日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

日本馬初の快挙!パンサラッサがサウジカップ優勝で賞金13億円ゲット!

2023年02月26日 | 競馬

サウジアラビアから快挙が飛び込んできました!日本時間26日未明にサウジアラビアの首都・リヤドにあるキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われた国際GⅠレース「サウジカップ」(ダート1800m・13頭立て)で、日本から参戦したパンサラッサが優勝を果たしました。このレースには、⑦パンサラッサの他にも、昨年の皐月賞馬⑤ジオグリフ、昨年の最優秀ダートホース①カフェファラオ、チャンピオンズカップを勝った⑤ジュンライトボルト、③クラウンプライド、⑪ヴァンドギャルドと日本から6頭が出走しました。


スタートで⑪ヴァンドギャルドと④エンブレムロード(サウジアラビア)が少し遅れる。パンサラッサがいつも通り先頭に立つと、⑩テイバ(アメリカ)2番手、クラウンプライド3番手、ジオグリフが4番手につける。②カントリーグラマー(アメリカ)5番手、6番手にカフェファラオ、7番手⑧リモース(UAE)、ジュンライトボルトは8番手、9番手にサンセットフラッシュ(サウジアラビア)、ヴァンドギャルドは中団追走。その後は⑫ラゲルタライム、④エンブレムロード、⑨スコットランドヤードとサウジ勢が続く。
3コーナーを回り、パンサが依然として先頭、2番手にグリフが上がり、テイバ3番手、クラプラ4番手、ファラオが最内に入り、グラマー6番手。ジュンボル中団、ヴァンギャは後方の位置。
4コーナー手前でパンサラッサ先頭、ジオグリフ2番手、カフェファラオとクラウンプライドが3,4番手と前は日本勢が独占。ラストの直線コースに入ってもパンサラッサが逃げ粘る。ジオグリフ、カフェファラオ、クラウンプライドも追いかけ、ジュンライトボルトも内から追い込むが、残り200mを切ってもパンサが止まらない!残り100mを切ったところで、カントリーグラマーが大外から襲い掛かり、ゴール前でファラオ・グリフ・クラプラをかわしたが、パンサラッサがそのまま先頭でゴールイン!パンサラッサがダートの舞台で見事に逃げ切りました!


1着賞金が1000万ドル、日本円で約13億6400万円(1ドル=136円で計算)の「世界最高金額レース」であるサウジカップを制したパンサラッサ、昨年のドバイターフに続き、海外GⅠ2勝目を手にしました。芝とダートの海外GⅠを制したのは史上初の快挙です。日本勢はカフェファラオ3着、ジオグリフ4着、クラウンプライド5着と健闘。ジュンライトボルトは7着、ヴァンドギャルドは11着に終わっています。
パンサラッサは2020年の師走ステークスで一度ダートを走ったんですが、その時は11着と大敗。それ以来のダート戦でしたが、地元のサウジ勢、日本のダートGⅠ馬、さらには昨年のドバイワールドカップ優勝を勝ったカントリーグラマーを撃破。それだけでなく、出走メンバー唯一の日本人騎手である吉田豊騎手とのコンビで勝ったから凄いですよ。
1レースで13億6000万円を手にし、これまでの獲得賞金額の約5億2600万円を足すと、なんと約18億9000万円!一瞬でディープインパクトやオルフェーヴル、キタサンブラックの獲得賞金額を上回り、日本馬の歴代獲得賞金額で2位に躍り出ることになります。ドバイターフでの同着優勝、秋の天皇賞の大逃げ、サウジカップで13億円ゲットとパンサラッサはいろんな伝説を残してくれてます。
次走はドバイターフを目標にしていますが、サウジカップを勝ったことで「ドバイワールドカップ」に向かう可能性も浮上。ドバイWCだとサウジよりもっと格上の馬が参戦しそうな予感。ドバイターフならドウデュースやセリフォスとの対決が見られるし、ワールドカップならダートGⅠ連勝の期待がかかります。パンサラッサは何処へ向かうのか、矢作芳人調教師の決断が気になるところです。


「サウジカップデー」だったこの日は、前座のレースで日本馬が活躍しました。「1351ターフスプリント」では、レシステンシア、ソングライン、ラウダシオン、バスラットレオンの4頭が参戦し、バスラットレオンが逃げ切り勝利。昨年のゴドルフィンマイル以来となる海外重賞2勝目を挙げました。矢作芳人厩舎と広尾サラブレッド倶楽部の馬は、サウジで2勝を挙げました。これが「SEKAI NO YAHAGI」の実力だ!
3000mの長距離重賞「レッドシーターフハンデキャップ」はシルヴァーソニックが快勝。春の天皇賞でスタート直後に落馬した馬が、ステイヤーズステークスとサウジ重賞で2連勝です。
また、1週間前に国内での騎乗を終えた福永祐一騎手が、サウジアラビアで2レースに騎乗。「サウジダービー」でエコロアレスに騎乗して12着、現役最後の騎乗となった「リヤドダートスプリント」はリメイクとのコンビで3着に入りました。福永騎手、27年間の騎手生活お疲れさまでした。
※先週のブログで「サウジカップでカフェファラオに騎乗する」と書きましたが、騎乗機会はありませんでした。心よりお詫びいたします。





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ダート界のニューヒーロー誕生!レモンポップがフェブラリーステークス完勝!

2023年02月19日 | 競馬

2023年最初のJRAのGⅠレース・第40回フェブラリーステークス(GⅠ・ダート1600m 16頭立て)が19日、東京競馬場で行われました。前哨戦の根岸ステークスを勝った⑦レモンポップ、帝王賞を制した⑥メイショウハリオ、2021年JBCスプリント優勝⑮レッドルゼル、かしわ記念を勝った⑨ショウナンナデシコ、おととしの2歳ダート王者④ドライスタウト、他にも、国内最後のGⅠ騎乗となる福永祐一騎手鞍上の⑤オーヴェルニュ、南関東最強牝馬⑬スピーディキック(浦和)、フェブラリーS史上初の外国馬②シャールズスパイト(カナダ)も参戦しました。


単勝の人気は、1番人気がレモンポップ(2.2倍)、2番人気ドライスタウト(3.2倍)、3番人気レッドルゼル(9.0倍)。4番人気以降はメイショウハリオ、シャールズスパイト、スピーディキック、ショウナンナデシコ、⑩テイエムサウスダン、⑪ソリストサンダーと続きました。

スタート直後、メイショウハリオがバランスを崩し、ジョッキーが落馬しそうになる。ダートコースに入ると同時にショウナンナデシコが先手を取り、2番手⑭ヘリオス、3番手⑯ケイアイターコイズと続き、4番手集団には①ジャスパープリンス・ドライスタウト・レモンポップ・テイエムサウスダン・⑫セキフウの5頭が固まり、その後ろの9番手にシャールズスパイト。10番手⑧アドマイヤルプス、11番手オーヴェルニュ、12番手ソリストサンダー、13番手③ケンシンコウ、14番手スピーディキック、15番手レッドルゼル、メイショウハリオが最後方。
3,4コーナー中間のところで、ナデシコ先頭、ヘリオス2番手、ターコイズ3番手。レモンとスタウトは4番手グループ圏内、シャールズとサウスダンは中団に控え、オーヴェルニュは最内を走り、スピーディとルゼルとハリオはまだ後方のポジション。
16頭が一団となって4コーナーを回り、直線に入ったところでヘリオスがショウナンナデシコをかわして先頭に浮上。ケイアイターコイズも並びかけるが、レモンポップが持ったままヘリオスとターコイズをまとめて捕えた。後続ではレッドルゼルが大外から追い込んできている。ゴール残り200mでレモン先頭、ルゼルが2番手に上がり、最後方にいたメイショウハリオが3番手まで押し上げる。しかし、レモンポップがそのまま先頭でゴール!レモンポップが1番人気に応えてGⅠ初制覇を果たしました!


【フェブラリーステークス 全着順】
1着⑦レモンポップ   1分35秒6
2着⑮レッドルゼル    1馬身1/2
3着⑥メイショウハリオ  2馬身1/2
4着④ドライスタウト   1馬身
5着⑧アドマイヤルプス  アタマ差
6着⑬スピーディキック
7着⑭ヘリオス
8着⑪ソリストサンダー
9着②シャールズスパイト
10着③ケンシンコウ 
11着⑫セキフウ
12着⑤オーヴェルニュ
13着⑯ケイアイターコイズ
14着⑩テイエムサウスダン
15着⑨ショウナンナデシコ
16着①ジャスパープリンス

【払戻金】
単勝 ⑦ 220円
複勝 ⑦ 130円  ⑮ 230円  ⑥ 260円
枠連 4⃣-8⃣ 1,140円
馬連 ⑦-⑮ 970円
馬単 ⑦-⑮ 1,420円
3連複 ⑥-⑦-⑮ 2,630円
3連単 ⑦-⑮-⑥ 7,700円
ワイド ⑦-⑮ 450円  ⑥-⑦ 470円  ⑥-⑮ 1,180円


ダート界にまた新たなヒーロー誕生です!冬のダートマイル王決定戦「フェブラリーステークス」は、1番人気のレモンポップが最後の直線で抜け出し、後続を寄せ付けず完勝。GⅠ初挑戦で見事にGⅠタイトルを手にしました。2着のレッドルゼルは後方から追い上げたんですが、3度目の挑戦も悲願成就ならず。3着のメイショウハリオはスタートでの出遅れから大きく挽回。浜中俊騎手も落ちそうになったけど、持ちこたえましたね。
2番人気のドライスタウトは4着、浦和所属のスピーディキックは6着、カナダから参戦したシャールズスパイトは9着。そして、国内GⅠラスト騎乗だった福永騎手のオーヴェルニュは12着に終わりました。福永祐一騎手はこの日が国内での最後の騎乗で、来週はサウジアラビアに遠征し、サウジカップでカフェファラオに騎乗予定。サウジで有終の美を飾ってもらいたい。騎手引退後は調教師に転身し、早ければ来年春に「福永厩舎」が開業予定。「福永調教師」の活躍に期待しましょう!

優勝したレモンポップは、アメリカ生まれの外国産馬で、父がレモンドロップキッド、母がアンリーチャブル、母の父がジャイアンツコーズウェイ。祖父は現役時代にGⅠ6勝を挙げた名馬で、父も1999年のベルモントステークスを優勝するなどGⅠ5勝を挙げています。鞍上の坂井瑠星騎手は、フェブラリーS初勝利で、JRA・GⅠ3勝目をマーク。レモンポップとは初めてコンビを組みましたが、GⅠ制覇に導きました。田中博康調教師はGⅠ初制覇、馬主のゴドルフィンはこのレース初勝利です。
レモンポップは2020年のデビューからずっとダートを使い続け、昨年1月の2勝クラスから10月のペルセウスステークスまで4連勝。重賞初挑戦の武蔵野ステークスでは1番人気に支持され、ゴール前で先頭に躍り出るも、ギルデッドミラーに差されて2着。前走の根岸ステークスでは残り200m近くで先頭に立つと、大外猛追のギルデッドミラーを抑えて重賞初制覇。今回のフェブラリーで重賞2連勝を果たし、通算成績11戦8勝。2着も3回あり、現在まで連対率100%をキープしています。
最近のダート界は、ウシュバテソーロとジュンライトボルト、レモンポップと新世代の馬が台頭してだいぶ盛り上がっています。ウシュバとボルトは中長距離路線、マイル・短距離路線はレモンポップの一強になるかもしれません。レモンVSウシュバの対決も見たいと思うけど、距離適性の事を考えると実現は厳しいか・・・。




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ドウデュース国内復帰戦の京都記念を圧勝!共同通信杯はファントムシーフが制す。

2023年02月12日 | 競馬

金曜日の大雪から打って変わって、春の陽気となった2月12日は、東京競馬場で牡馬クラシックの登竜門・共同通信杯、開幕週の阪神競馬場は伝統の古馬重賞・京都記念が行われました。


阪神メイン・第116回京都記念(GⅡ・芝2200m 13頭立て)は、昨年のダービー馬で凱旋門賞以来のレースとなる⑫ドウデュース、復活にかける一昨年の年度代表馬⑩エフフォーリア、2021年ホープフルステークス優勝⑨キラーアビリティ、さらには⑧プラダリア、①マテンロウレオ、昨年覇者④アフリカンゴールド、③ウインマイティー、⑥ユニコーンライオンなどが参戦しました。
スタート直後、ドウデュースは後ろに下げる。前の争いではユニコーンライオンがハナに立つと、⑤キングオブドラゴンが2番手につけ、キラーアビリティ3番手。エフフォーリアは4番手から2番手に上がる。プラダリアは7番手あたり、ドウデュースは11番手でスタンド前を過ぎて1コーナーを回る。
2コーナーから向正面に入り、ユニコーンライオン先頭、2番手エフフォーリア、3番手キングオブドラゴン、4番手キラーアビリティ、外から5番手のプラダリアが並びかける。6番手マテンロウレオ、中団7番手にウインマイティー。8番手⑧マイネルファンロン、9番手グループにはドウデュース・②ラストドラフト・ユニコーンライオン・⑬スカーフェイスの4頭が並び、⑪インプレスが最後方。
内回り3,4コーナー中間のところで、ユニコーン先頭、エフフォー2番手、プラダ3番手、ファンロンも4番手に上がる。キラアビは中団より前の馬群に入り、後方にいたデュースがじわじわと追い上げていく。4コーナー手前でエフフォーが後退。何かあったのか?外に回ったデュースは4番手まで押し上げて来た。
最後の直線に入ってもユニコーンライオンが先頭だが、ドウデュースがユニコーンライオンとプラダリアの2頭をまとめて抜き去って先頭に立った!そして残り200mで一気に突き放してみせた。問題の2番手争いは、プラダ2番手に上がるも、マテンロウオリオンとキングオブドラゴンが追い上げ、キラーアビリティも追い込むも前とは差がある。後続の争いを尻目に、ドウデュースは堂々と先頭でゴールイン!これがダービー馬の貫禄だ!ドウデュース国内復帰戦を快勝!


昨年のダービー馬と2021年年度代表馬が激突した京都記念は、単勝1番人気のドウデュースがラストの直線で突き抜け、2着のマテンロウレオに3馬身半差をつけての圧勝を飾りました。2着のマテンロウレオは6番人気、プラダリアが3着に入り、4歳世代が1~3着を独占しました。キラーアビリティは5着、昨年の勝ち馬・アフリカンゴールドは9着。
2番人気だったエフフォーリアは、3コーナー辺りまでは2番手を進みましたが、4コーナー手前から後退しはじめ、直線で最後方まで下がってしまい、ゴール手前で横山武史騎手が下馬して競走中止。検査の結果「心房細動」とのことです。予後不良じゃなくてよかったと思っておきたい。古馬になってから成績が上がらず、心房細動も起こしたから、今後が余計心配になりますね・・・。
京都記念で快勝したドウデュースは、日本ダービー以来の勝ち星を挙げ、通算5勝目。重賞競走も3勝目となりました。昨年秋のフランス遠征では、ニエル賞で4着、凱旋門賞では道悪に苦しみ19着と大敗。再起戦となった今回、圧倒的な走りで格の違いを見せつけました。この後「ドバイターフ」に向かう予定ですが、いい弾みがついたと思います。ロンシャンの借りはメイダンで返してほしいぞ!




東京メイン・第57回共同通信杯(GⅢ・芝1800m 12頭立て)は、朝日杯フューチュリティステークス3着⑨レイベリング、ホープフルステークス4着⑧ファントムシーフ、東スポ杯2歳ステークス2着①ダノンザタイガー、もうすぐ引退する福永祐一騎手が乗る⑥タスティエーラ
、新馬戦圧勝⑤タッチウッドなど、クラシック候補生たちが参戦しました。
スタートでタッチウッドが少し遅れてしまう。好ダッシュを決めた③キョウエイブリッサ、タスティエーラ、ファントムシーフ、④シーズンリッチが先行争いを繰り広げる。向正面でファントムシーフが一度は前に出るが、タッチウッドが先頭を奪う。3,4番手にキョウエイブリッサとシーズンリッチ、タスティエーラは5番手。その後ろの6番手のところにダノンザタイガーがいて、外側⑩シュタールヴィント、8番手に②コレペティトール、9番手⑪ウインオーディン、10番手プラダリア、11番手⑦シルバースペード、⑫ロードプレイヤーが最後方を追走する。
3,4コーナー中間を過ぎて、ウッドとシーフがレースを引っ張り、シーズン3番手、ブリッサ4番手、タスティ5番手、ダノタイ6番手は変わらず。レイベリングは大外に持ち出した。
4コーナーを回って直線コースに向いて、タッチウッドが少しファントムシーフを引き離し気味。ファントムシーフも懸命に追いかける。タスティエーラは外から猛追、ダノンザタイガーも馬群を捌く。残り100mでシーフが粘るウッドを捕らえて先頭。ゴール前でタスティとタイガーが伸びてくるが、ファントムシーフが先頭でゴール。2番手争いはタッチウッド、タスティエーラ、ダノンザタイガーの3頭接戦。


数多くのGⅠ馬を輩出している出世レースは、ファントムシーフが逃げるタッチウッドをかわして優勝。2着争いは接戦の末にタッチウッドが制し、ダノンザタイガーが3着、4着にタスティエーラ。4番人気のレイベリングは8着に終わっています。
勝ったファントムシーフは、父・ハービンジャー、母・ルパンⅡ。通算成績4戦3勝で重賞初制覇です。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は今年の重賞初勝利、西村真幸調教師は約2年ぶりのJRA重賞勝利となります。
新馬戦と野路菊ステークスで連勝のあと、ホープフルステークスで2番人気に支持されるも4着敗戦。この日はルメール騎手との初コンビで前走の雪辱を果たしました。きさらぎ賞で名勝負を見せたフリームファクシとオープンファイアにつづき、今週はファントムシーフ快勝し、クラシックの有力候補が次々誕生しています。皐月賞はますます混戦になるのかな?





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フリームファクシが3連勝でクラシックに名乗り!東京新聞杯はウインカーネリアンが快心の逃げ切り!

2023年02月05日 | 競馬

2月を迎え、春のGⅠ戦線を占う戦いも本格化を迎えます。5日は中京競馬場で3歳重賞のきさらぎ賞、東京競馬場は伝統のマイル戦・東京新聞杯が行われました。


東京メイン・第73回東京新聞杯(GⅢ・芝1600m 16頭立て)は、毎日王冠2着③ジャスティンカフェ、昨年夏の関屋記念を勝った②ウインカーネリアン、秋華賞2着⑮ナミュール、NHKマイルカップ2着⑥マテンロウオリオン、オークス4着④ピンハイ、京都金杯3着⑯プレサージュリフト、⑤インダストリア、⑧ファルコニア、⑭エアロロノアなどが参戦しました。
スタートで⑩ピースワンパラディが遅れる。好スタートを決めたウインカーネリアンがハナに立ち、ファルコニアが2番手、3番手に⑫シュリ、4番手に①プリンスリターン、ナミュールは5番手から。内側6番手にマテンロウオリオン、7番手⑨ショウナンマグマ、8,9番手の位置にピンハイとプレサージュリフトが並ぶ。10番手⑪カイザーミノル、11番手インダストリア、12番手エアロロノア、13番手ジャスティンカフェ。後方は⑦タイムトゥヘヴンと⑭サクラトゥジュールが14,15番手、出遅れたピースワンパラディが最後方。
3,4コーナー中間を迎え、ウインカーが軽快に逃げ、ファルコ2番手、シュリ3番手、プリリタ4番手。ナミュール5番手変わらず、マテオリも内で脚を溜めている。プレサージュ、インダス、ピンハイは中団待機、ジャスカは後方のまま。
4コーナーを回り直線コースに入って、ファルコニアが逃げるウインカーネリアンに迫る。3,4番手からシュリとプリンスリターン、ナミュールは馬場の真ん中から追い込む。ピンハイとインダストリアはまだ馬群、プレサージュは大外に持ち出す。ジャスティンカフェも伸びてこない。残り200mを切って、ウインカーがファルコを引き離しにかかる。ナミュールがようやく3番手に上がり、ファルコを抜いて2番手に浮上。さらにはプレサージュ、ジャスカ、マテオリ、ロロノアが猛追し、ゴール前でナミュールとプレサージュがウインカーを捕らえにかかるが、ウインカーネリアンがそのままゴールイン!ウインカーネリアンが人気馬を抑えて逃げ切りました!


ヴィクトリアマイルと安田記念に繋がるかもしれないレースは、単勝5番人気のウインカーネリアンが、スタート直後からゴールまで先頭を守り切りました。昨年夏の関屋記念以来となる重賞2勝目をマーク。通算でも7勝目となりました。2番人気のナミュールはゴール前でウインカーに迫ったものの、アタマ差届かず2着。プレサージュリフトは前走の京都金杯に続いての3着惜敗。1番人気のジャスティンカフェは後方から追い上げるも4着、3番人気のピンハイは8着に終わりました。
ウインカーネリアンは2021年の春に蹄葉炎を発症して1年近く休養。復帰後に谷川岳ステークス、米子ステークス、関屋記念と3連勝。その勢いでマイルチャンピオンシップに挑むも、ゲート内で立ち上がったり、先行策に行けず12着と完敗しました。この日はスタートダッシュをバッチリ決めた後、直線でファルコニアに並ばれるも、二の足を使って突き放し、後続勢の猛追を退けました。ウインカーを気持ち良く前に行かせた三浦皇成騎手の好騎乗が光りましたねぇ。これを安田記念でもできればいいんですが・・・。
競走馬の不治の病といわれる蹄葉炎を克服し、復帰後は6戦4勝、重賞2勝。あとはGⅠを勝つだけですね。




中京メイン・第63回きさらぎ賞(GⅢ・芝2000m 8頭立て)は、ディアドラの弟②フリームファクシ、ディープインパクト産駒最終世代⑦オープンファイア、2000mで2連勝の紅一点④レミージュ、⑤ロゼルなどが参戦。
スタンド前のスタートで、フリームファクシが好スタートを決めたが、①シェイクユアハートが前に出る。しかし、レミージュがフリームファクシとシェイクユアハートをかわして先頭を奪う。オープンファイアは6番手、⑥トーセントラムが最後方で1コーナーを回る。
向正面に差し掛かり、レミージュが先頭、2番手にフリームファクシ、3番手シェイクユアハート、4,5番手のところに③クールミラボーとロゼルが並び、6番手にオープンファイア、7番手⑧ノーブルライジング、トーセントラムは集団から大きく離されてしんがり追走。
3コーナーを過ぎ、先頭を走るレミーシュは前半1000mを61秒2のスローペースで通過。ファクシ2番手、シェイク3番手、ロゼルが単独4番手。6番手のファイアは外に持ち出し、最後方のトラムは前の集団に追いついた。
4コーナーを回って最後の直線に入るところで、フリームファクシが早くも先頭に躍り出る。レミージュも最内で粘りを見せ、クールミラボーがインを掬いにかかる。オープンファイアも大外から追い上げる。後方ではノーブルライジングがスローダウン。残り200mでファクシが完全に抜け出したかと思いきや、2番手に上がったファイアが一完歩ずつ差を詰め、ファクシを差しにかかる。そしてゴール前でファクシとファイアがほぼ並んだが、最後は僅差でフリームファクシが先着!オープンファイアあと一歩届きませんでした。

昨年12月から続いた中京開催のラストを飾る「きさらぎ賞」は、最後の直線で先頭を走るフリームファクシを、オープンファイアが凄い末脚で襲い掛かり、最後はほぼ同体でゴールしましたが、フリームファクシが粘って優勝しました。未勝利戦から3連勝で重賞初制覇です。
オープンファイアはアタマ差の2着でしたが、今後が楽しみな馬だと思います。2頭から離れた3着にはオープンブラボーが入りました。
なお、ノーブルライジングがゴール前で競走を中止。ジョッキーは異常なし、馬は「左後肢跛行」と診断されました。
優勝したフリームファクシは、栗東・須貝尚介厩舎に所属。父はルーラーシップ、母はライツェント、姉のディアドラは日本とイギリスのGⅠを制しました。きさらぎ賞2勝目の川田将雅騎手は、この日だけで3勝を挙げ、前日も3勝、2日で6勝の固め打ちです。
ファクシは昨年10月の新馬戦でミッキーカプチーノにクビ差の2着に敗れましたが、2戦目の未勝利戦、3戦目の1勝クラスと快勝。今回のきさらぎ賞でも1番人気に応えました。京成杯で完勝のソールオリエンスが3歳牡馬クラシックの主役に近いと思ってましたが、フリームファクシも主役候補に相応しい思います。



来週は注目の重賞レースが2つあります。東京競馬場ではクラシックの登竜門・共同通信杯が行われ、ダノンザタイガー、朝日杯3着レイベリング、ホープフルステークス4着・ファントムシーフ、新馬戦で6馬身差のタッチウッド、東スポ杯2着のダノンザタイガーなどが登録。
阪神競馬場では京都記念が行われ、昨年のダービー馬・ドウデュースと、おととしの年度代表馬・エフフォーリアが登場。他にも中日新聞杯で復活勝利を挙げたキラーアビリティ、昨年波乱を演出したアフリカンゴールド、プラダリア、ウインマイティー、ユニコーンライオンなども出走予定です。




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川崎記念2023 ウシュバテソーロがGⅠ連勝!この勢いは本物だ!?

2023年02月01日 | 競馬

2023年最初のGⅠ競走・第72回川崎記念(GⅠ・ダート2100m 10頭立て)が2月1日、川崎競馬場で行われました。ダートGⅠ3勝の③テーオーケインズ、昨年末の東京大賞典を制した⑤ウシュバテソーロ、昨年の3歳ダート王者⑥ノットゥルノ、④ペイシャエス、①ニューモニュメント、⑦テリオスベルのJRA勢6頭に加え、地元・川崎所属の⑩ライトウォーリアと⑨フォルベルール、②スワーヴアラミス(大井)、⑧エルデュクラージュ(船橋)の地方馬4頭が参戦しました。


1周目向正面でのスタートで、③テーオーケインズが好ダッシュを決めたが、ライトウォーリアが先手を取る。ノットゥルノ・ペイシャエス・ノットゥルノ・エルデュクラージュが2番手を争う。ニューモニュメント6番手、その後ろにウシュバテソーロが7番手を追走し、8番手テリオスベル。後方2番手にスワーヴアラミス、最後方にフォルベルール。
3,4コーナーを過ぎてスタンド前に差し掛かり、テリオスベルが外から上昇し、前を行くライトウォーリアをかわして先頭を奪った。ノットゥルノ3番手、テーオーケインズ5番手に控える。ウシュバテソーロ6番手、ペイシャエス7番手、ニューモニュメントが8番手でゴール板通過。
1,2コーナーから再び向正面に入って、テリオスが先頭、ライト2番手、ケインズが3番手に上がり、ノットゥルノ4番手、外側5番手エルデュ。内側6番手にウシュバがつける。7番手ペイシャ、8番手モニュメント、9番手アラミス、フォルベが集団から大きく離されて最後方。
3コーナーを回り、テリオスが逃げ、ライトが差を詰め、ケインズ3番手、エルデュも頑張る。ウシュバはケインズの背後にピタリついている。ペイシャとモニュメントは中団より後ろ、ノットゥルノは9番手まで後退。
4コーナーを回ってラストの直線。テリオスベルがまだ先頭、ウシュバテソーロが2番手に上がり、テーオーケインズは大外に持ち出す。残り200mでウシュバが先頭、ケインズが2番手で追いかける。ゴール前でケインズがウシュバに迫るが、ウシュバテソーロが抑えて先頭ゴール!ウシュバテソーロが東京大賞典に続き、ダートGⅠ連勝を飾りました!



【川崎記念 全着順】
1着⑤ウシュバテソーロ
2着③テーオーケインズ
3着①ニューモニュメント
4着⑦テリオスベル 
5着⑩ライトウォーリア
6着②スワーヴアラミス
7着④ペイシャエス 
8着⑥ノットゥルノ 
9着⑧エルデュクラージュ
10着⑨フォルベルール

【払戻金】
単勝 ⑤ 260円
複勝 ⑤ 110円  ③ 110円  ① 190円
枠複 3⃣-5⃣ 260円
枠単 5⃣-3⃣ 420円
馬複 ③-⑤ 250円
馬単 ⑤-③ 550円
3連複 ①-③-⑤ 630円
3連単 ⑤-③-① 2,650円
ワイド ③-⑤ 150円  ①-⑤ 340円  ①-③ 360円



ダートGⅠ馬3頭が出走した川崎記念は、2番人気のウシュバテソーロが、1番人気のテーオーケインズの追撃を振り切り優勝しました。テーオーケインズはゴール前でウシュバとの差を詰めながらも半馬身届かず2着。3着には5番人気のニューモニュメントが入りました。地方勢はライトウォーリアの5着が最高。3番人気のペイシャエスは7着、ノットゥルノは8着に終わり、4歳世代は揃って惨敗と言えるレースでした。
優勝したウシュバテソーロは、東京大賞典に続いてのGⅠ連勝。自身もこれで4連勝を果たしました。鞍上の横山和生騎手と高木登調教師は川崎記念初勝利です。
前走の東京大賞典では大外からのごぼう抜きで勝利しましたが、この日は2周目の3コーナー辺りまで馬場の内側に位置付け、先を行くテーオーケインズをマーク。ラストの直線で進路が開くと、一気に抜け出しました。ケインズは4コーナーで外側に回ったのが失敗でした。松山弘平騎手も「僕のミスだ」と認めてました。
初めての左の小回りで結果を出し、同世代のダート王・テーオーケインズを破ったから、ウシュバにとって大きな1勝になると思います。高木調教師の話では、3月のドバイワールドカップ挑戦を検討しているとか。オルフェ―ヴル産駒はダートの実績が高いから、ウシュバも上位で健闘するんじゃないかなって思います。






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