千葉ロッテとの3連戦を1勝2敗で終え、負け越しスタートとなった福岡ソフトバンクホークス。29日から福岡ヤフオクドームでオリックス・バファローズとの3連戦がスタート。オリックスとは昨シーズン、ホークスとパリーグ優勝争いを繰り広げ、今季も優勝候補の一角として上げられていますが、アウェー・西武戦で3連敗を喫しています。28日の初戦、ソフトバンクは左のエース・大隣憲司、オリックスは西勇輝が登板しました。
両チームのスタメン
ソフトバンク オリックス
1(二)本多雄一 (二)ヘルマン
2(右)中村 晃 (遊)安達了一
3(中)柳田悠岐 (右)糸井嘉男
4(左)内川聖一 (一)中島裕之
5(一)李 大浩 (指)ブランコ
6(指)長谷川勇也 (三)小谷野栄一
7(三)松田宣浩 (左)T-岡田
8(捕)鶴岡慎也 (中)中村一生
9(遊)今宮健太 (捕)伊藤 光
(投)大隣憲司 (投)西 勇輝
試合はホークス打線が立ち上がりから攻め立てます。1回、2死走者無しで柳田がオリックス先発・西の3球目のストレートをフルスイング。左中間へ舞い上がった打球は、そのままホームランテラスへと吸い込まれる。柳田のソロ本塁打でまず1点を先制。続く2回、この回先頭打者・イデホが4球目を捉え、レフトテラスに突き刺さるソロ本塁打で2点目!1死後、松田がヒットで出塁し、続く鶴岡が初球を打ち上げ、右中間へのタイムリー3塁打を放ち3点目。3回には2死から内川のヒット、イデホと長谷川の死球で満塁のチャンスを作り、松田が2球目を叩いてレフト線へのタイムリー2塁打。内川とイデホが生還し、5-0と大きくリードします。
ホークス先発の大隣は、初回にオリックス先頭のヘルマンにヒットを許すも、後続を抑えて無失点。2回と3回はともに3者凡退に抑えます。4回には四球のランナーを出したものの、糸井を直球で見逃し三振、4番・中島を遊撃フライに打ち取り無失点。5回も3人で退け、5回までオリックス打線をヒット1本に抑えます。
追加点がほしいホークスは5回裏、先頭の柳田がセンター前ヒットを放つと、4番・内川が初球ストレートをジャストミート。右中間への大きな、テラス一直線。内川にも今季初ホームランが飛び出し、これで7-0。
大量援護に恵まれた大隣は、6回以降も相手打線を寄せ付けないピッチングを続け、7回には2本のヒットを浴び、1死1,2塁と初めて得点圏に走者を背負います。しかし、ブランコを内野フライ、小谷野には1球で料理し、またも0点に抑えます。8回は1死から代打・坂口智隆に2塁打を浴びますが、後続を抑えて無失点。9回、1死を取った後、右足に糸井の打球が直撃するアクシデントに見舞われるも、中島をストレートで見逃し三振に切って取り見事完封!投打が上手く噛み合ったホークス、オリックスに快勝です。
◇パ・リーグ 2015年3月31日 (火)
ソフトバンク-オリックス1回戦 (ソフトバンク1勝、ヤフオクドーム、30268人)
Bs 000 000 000 0
Sh 122 020 00X 7
▽勝 大隣1試合1勝
▽敗 西1試合1敗
▽本塁打 柳田1号ソロ、李大浩1号ソロ、内川1号2ラン
ハリルJAPANの真裏に行われたこの試合、ホークス打線が一発攻勢でオリックス先発・西投手から7点を奪い、投げては先発の大隣投手が9回完封勝利。投打で圧倒したホークスが、7-0でオリックスを下し、3連戦の初戦を制しました。勝ったホークスは2勝2敗の五分、1日ごとに負けたり勝ったりですね。一方のオリックスは開幕4連敗で、パリーグ単独最下位です。大型補強したのに勝てない、まるで昨年のセレッソ大阪みたいですな。
工藤ホークス初完投&初完封勝利を挙げた大隣投手は、31人の打者と対戦し、ジャスト100球を投げ、被安打4・3奪三振・1四球・1失点という完璧な内容。5回までヒット1本に抑え、終盤にはヒットを許す場面もありましたが、最後までオリックスの反撃を許さず。しかも3塁すら踏ませない見事なピッチング。昨年はオリックス戦に3度登板して2勝0敗、9月に完封勝利を挙げれば、「10.2決戦」では6回無失点の好投。今季初登板のこの日も相性の良さを如何なく発揮させました。やっぱり大隣投手はホークスの左のエースです。今季は先発ローテを守り抜けるといいですね、
打線の方はチーム全体で10安打。この日は3番・柳田、4番・内川、5番・イデホのクリーンナップが3人揃ってホームランを放ちました。3人ともホームランテラスに叩き込み、これが今季初アーチでございます。初回に先制アーチを放った柳田選手は、2安打1打点をマークしましたが、7回に右手に死球を受け、その影響で途中交代。骨折してないか心配だ…。5回にダメ押しの2ランを打った内川選手は、3試合連続で打点を挙げ、現在リーグトップの6打点です。終盤には1塁の守備に就き、難なくこなしました。ちなみに、横浜時代は内野手でした。
他にも、松田選手が3回にタイムリー2塁打を打つなど3安打2打点の猛打賞。試合後のヒーローインタビューで今年初の「1,2,3マッチ!」を見せました。鶴岡選手は攻守で勝利に貢献し、打っては2回にタイムリー3塁打、守備では初回に安達選手の盗塁を阻止したり、巧みなリードで大隣選手の完封をアシスト。鶴岡捕手の貢献度も高いですね。
4月1日の試合は、ソフトバンク・武田翔太VSオリックス・松葉貴大の予告先発で行われます。今季4年目となる武田投手ですが、オープン戦では登板するたびに失点を喫して、シーズンに向け不安を残しましたが、何とか開幕ローテ入りを果たしました。工藤監督の期待に応えるためにも、内容と結果が求められます。明日も勝って、今季初の連勝で「貯金1」だ。