日本で開催中の「FIFA U-20女子ワールドカップ」は、30日に準々決勝が行われました。この大会初優勝を狙うU-20女子日本代表は、グループリーグを2勝1分けでA組を1位で通過。迎えた準々決勝は、アジアのライバル・韓国と対戦。韓国はB組でブラジルとイタリアを破り2位通過。ベスト4入りをかけた日韓戦、「ヤングなでしこ」が聖地・国立競技場で開催国の意地を発揮させました。
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日本
GK 1 池田咲紀子
DF 17 高木ひかり
DF 20 土光 真代
DF 3 木下 栞
DF 5 浜田 遥
MF 7 藤田のぞみ
MF 8 猶本 光
MF 11 田中美南
MF 14 柴田華絵
MF 9 田中陽子
FW 18 西川明花
日本ボールで始まったこの試合は、序盤から試合が動きました。前半8分、日本は左サイドで西川がスルーパスを入れると、中央にいた柴田がDFラインを抜け出し、韓国GKが飛び出たところを右足で流し込み、ボールはそのまま無人のゴールへ吸い込まれ、日本が1点を先制します。しかし前半15分、韓国はカウンター攻撃から左サイドのイ・グムミンのクロス→チョン・ウナがヘディングで押し込んでゴール。1-1の振り出しに戻します。
追い付かれた日本は、17分に西川と猶本がミドルシュートを狙うも、ゴールネットを揺らす事が出来ず。19分、右サイドの田中美南のパスを受けた柴田が、ペナルティエリア手前の位置から左足ミドルシュートを放ち、ボールはポスト左に当たった後、ゴールネットを揺らす。柴田のこの試合2点目のゴールで、日本が2-1と勝ち越します。
前半31分、韓国はイ・ヨンジュのグラウンダークロス→こぼれ球をチェ・ユリがシュートするもGK・池田のセーブに阻まれ、さらにこぼれ球をイ・グムミンが頭で合わせるが、ゴール前で日本DF・浜田がクリア。ピンチを凌いだ日本は37分、右サイドの田中美南のパスを受けた高木がてペナルティエリア内に進入し、折り返しを田中陽子が右足で合わせる。日本に大きな3点目が入り、韓国を突き放しました。
後半に入り、日本は4分にFKを獲得し、田中葉子が右足で直接狙うもゴール右に逸れます。対する韓国は7分にイ・ヨンジュがミドルを果敢に狙うも枠を捉えられず。後半は韓国が攻め込む時間帯が続くも、日本は懸命の守備で韓国の反撃を抑え続けます。後半30分、西川のシュートはわずかにゴール左に逸れた。試合はそのまま3-1で試合終了。日本が韓国を下し、準決勝進出を決めました。
ヤングなでしこの勢いが止まりません!今回の試合は、柴田選手が2得点を挙げる活躍を見せれば、田中選手のゴールもあり、3-1で韓国に勝利。日本はこの大会ではベスト8が最高でしたが、自国大会で初のベスト4進出を果たしました。勝った日本は28日の準決勝でドイツVSノルウェーの勝者と対戦します。ちなみに、この日の入場者数は24,097人。平日の夜、しかもユース世代の大会にもかかわらず、多くの観衆を集めたのは本当に凄い!ヤングなでしこの注目度が日に日に高まってますね。
この試合2ゴールを挙げて勝利に大きく貢献した柴田選手は、前半7分の先制シーンではスルーパスにうまく反応、GKとの1対1の場面でも冷静でした。前半19分の2点目は、左足を思い切って振り抜き、一旦ポストを叩きながらもゴールに吸い込まれました。日曜日のスイス戦では決定機を悉く外し続けましたが、この日はチャンスをしっかりモノにできました。前半37分に3点目を決めた田中陽子選手は、初戦から4試合連続ゴールを挙げ、今大会5得点目。得点ランキングでも2位につけており、得点王も狙える位置にいます。準決勝でもビューティフルゴールを期待しています。
グループリーグ首位通過、韓国撃破でベスト4入りを果たしたヤングなでしこ。黄金世代の快進撃は準決勝以降も続くでしょう。悲願の世界一まであと2勝だ…。