日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

最後まで最強のままだった!アーモンドアイが9冠目を獲得して引退の花道を飾る!

2020年11月29日 | 競馬


2020年の東京競馬場のフィナーレを飾る大一番・第40回ジャパンカップ(GⅠ・芝2400m 15頭立て)が29日、東京競馬場で行われました。今年のジャパンカップは、父子初の三冠馬⑥コントレイル、初の無敗三冠牝馬⑤デアリングタクトに加え、歴代最多GⅠ8勝の②アーモンドアイも参戦し、三冠馬3頭が揃う日本競馬史上最大のドリームマッチが実現!今回が引退レースとなるアーモンドアイが、有終の美を飾るのか?それともコントレイルとデアリングタクトが世代交代を起こすのか?
3強以外にも、おととし2着④キセキ、昨年の菊花賞馬③ワールドプレミア、香港GⅠ馬⑮グローリーヴェイズ、シルバーコレクター①カレンブーケドール、2016年ダービー馬⑫マカヒキ、フランスから参戦の⑧ウェイトゥパリスなども参戦しました。



単勝の人気は、1番人気はアーモンドアイ(2.2倍)。2番人気コントレイル(2.6倍)、3番人気デアリングタクト(3.7倍)。その後はグローリーヴェイズ、カレンブーケドール、キセキ、ワールドプレミアという順で続きました。

注目のスタートで、アーモンドアイがポンと飛び出し、デアリングタクトとコントレイルも好スタートを見せる。スタンド前の先行争いで、キセキ、⑨トーラスジェミニ、⑭ヨシオの3頭が前に出て、キセキとヨシオが競り合う。グローリーヴェイズ4番手、アーモンドアイは5番手、デアリングタクトとコントレイルの無敗三冠コンビは中団につけた。カレンブーケドール7番手、ワールドプレミア9番手で1コーナーを回った。
1,2コーナー中間のところで早くも縦長となり、向正面に差し掛かって、先頭のキセキが大逃げに打って出る。トーラスジェミニとヨシオが2,3番手で並び、グローリーヴェイズが4番手、アーモンドアイはその後ろの5番手を追走。6番手に⑪クレッシェンドラヴ、7番手デアリングタクト、8番手カレンブーケドール、9番手コントレイル、10番手にワールドプレミア。11番手⑩パフォーマプロミス、12番手⑦ミッキースワローと続き、後方勢はマカヒキ、⑬ユーキャンスマイル、ウェイトゥパリスが最後方という展開。
3コーナーを通過し、キセキが2番手以降に大差をつけて先頭をひた走る。ヴェイズ2番手、ジェミニ3番手、アーモンド内側4番手、ブーケドール外側5番手、デアタクとコントレはまだ中団グループ。
4コーナーを回り、いよいよ最後の直線コースの攻防へ。先頭のキセキは残り400mを切ってもまだ大差をキープ。アーモンドアイは馬場の真ん中から追い上げ、残り200mで2番手に浮上。コントレイルは一番外から追い込み、デアリングタクトは馬群に入る。残り100mでアーモンドが逃げるキセキをかわして遂に先頭。コントレイルが差を詰め、ゴール前でデアタクとブーケドールもやってきたが、アーモンドアイが先頭でゴール!コントレイル2番手、デアリングタクトとカレンブーケドールが3着争い。


【ジャパンカップ 全着順】
1着②アーモンドアイ    2分23秒0
2着⑥コントレイル     1馬身1/4
3着⑤デアリングタクト    クビ差
4着①カレンブーケドール   ハナ差
5着⑮グローリーヴェイズ   クビ差
6着③ワールドプレミア
7着⑦ミッキースワロー
8着④キセキ
9着⑫マカヒキ
10着⑧ウェイトゥパリス
11着⑩パフォーマプロミス
12着⑬ ユーキャンスマイル
13着⑪クレッシェンドラヴ
14着⑨トーラスジェミニ
15着⑭ヨシオ

【払戻金】
単勝 ② 220円
複勝 ② 110円  ⑥ 110円  ⑤ 120円
枠連 2⃣-4⃣ 350円
馬連 ②-⑥ 330円
馬単 ②-⑥ 610円
ワイド ②-⑥ 170円  ②-⑤ 190円  ⑤-⑥ 220円
3連複 ②-⑤-⑥ 300円
3連単 ②-⑥-⑤ 1,340円



三冠馬3頭が激突した夢の対決は、最強女王・アーモンドアイに軍配が上がりました。最後の直線でグローリーヴェイズをかわすと、残り200mで先頭で抜け出し、コントレイルとデアリングタクトを抑えて1着。引退レースを勝利で飾り、9つ目のGⅠタイトルを獲得しました。コントレイルは大外から追い込んで2着に入り、上がり600mでメンバー最速の34.3秒をマーク。デアリングタクトはカレンブーケドールとの3着争いを制し、ブーケドールはハナ差の4着。
昨年の有馬記念以来の実戦だったワールドプレミアは6着、大逃げを見せたキセキは8着。海外から唯一参戦してきたウェイトゥパリスは、ゲート入りがうまくいかず、レースも10着に終わりました。

芝GⅠ9勝目のアーモンドアイは、ジャパンカップでは2勝目。2018年は2分20秒6の衝撃的レコードタイムで勝ちましたが、今年は2分23秒0というタイムでした。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、このレース3勝目で、自身もGⅠ4連勝。今年だけでGⅠ8勝を挙げております。

終わってみればアーモンドアイの強さが目立った一戦でしたが、コントレイルも「状態がよくない」と言われながらも力強い末脚を使ったし、デアリングタクトも馬群の中から脚を伸ばしてきました。アーモンドが最強を証明し、コントレとデアタクが三冠の意地を見せ、グローリーヴェイズもカレンブーケドールも力を出し切ったから、本当に見ごたえのあるレースでした。
常に競馬ファンを熱狂させたアーモンドアイも現役最強のままこれで引退。通算成績15戦11勝、芝GⅠ歴代最多9勝の実績を残してターフを去ります。この後は12月19日に引退式を行い、繁殖後の初交配の相手はエピファネイアが濃厚だそうです。アーモンドアイ産駒からGⅠレースを勝つような立派な馬が現れてほしい。アーモンドアイの強さと輝きは永遠に不滅です!


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グランアレグリア短距離GⅠ年間3勝!最優秀4歳以上牝馬争いはどうなる?

2020年11月22日 | 競馬

秋の最強マイラー決定戦・第37回マイルチャンピオンシップ(GⅠ・芝1600m 17頭立て)が22日、阪神競馬場で行われました。初めての阪神開催となる今年は、スプリンターズステークスを勝った④グランアレグリア、昨年マイル春秋連覇を果たした⑧インディチャンプ、マイルGⅠ3勝⑦アドマイヤマーズ、2017年覇者⑮ペルシアンナイト、2018年3歳マイル王③ケイアイノーテック、さらに3歳世代から朝日杯FSを勝った⑰サリオス、阪神JFで逃げ切った②レシステンシア、今年のNHKマイルカップ覇者⑥ラウダシオンと、GⅠ馬が8頭も参戦しました。



単勝の上位人気は、グランアレグリアが1.6倍で1番人気、2番人気はサリオス(4.1倍)、3番人気インディチャンプ(8.8倍)、4番人気のレシステンシア(9.9倍)まで10倍を切り、その後はアドマイヤマーズ、ラウダシオン、⑭サウンドキアラ、⑯ヴァンドギャルドと続きました。

18頭が揃ってスタートした後、レシステンシアが先手を奪い、ラウダシオン2番手、3番手に①ベステンダンク、4番手アドマイヤマーズと続き、グランアレグリアは5番手を追走。6番手⑨カツジ、内側7番手⑪スカーレットカラー、真ん中8番手に⑤メイケイダイハード、9番手の位置にインディチャンプがいて、外側10番手⑬タイセイビジョン。11,12番手のところにヴァンドギャルドとサウンドキアラが並び、13番手⑫アウィルアウェイ、その後ろの14番手にサリオス追走。後方勢は⑩ブラックムーン、ペルシアンナイト、ケイアイノーテックと続く。
外回り3,4コーナーの中間を過ぎ、先頭のレシスは前半800mを46.9秒で通過。ラウダ2番手、マーズが3番手につける。アレグリアはは6番手、インディは中団より前のポジション。ヴァンギャル11番手、キアラは13番手あたり、サリオスは一番外に持ち出して末脚にかける。
4コーナーを回って最後の直線コースに入り、レシステンシアが粘ろうとするが、ラウダシオンとアドマイヤマーズが接近し、4番手からインティチャンプが追ってくる。グランアレグリアは先頭集団の壁に阻まれている。残り200mを切って、インティがレシスを抜いて先頭に立ち、マーズ2番手、最内からスカーレットカラーが脚を伸ばす。アレグリアはまだ5番手。サリオスはまだ中団あたり。ラスト100m、インディが押し切るかと思いきや、外に出したアレグリアがインディとマーズをまとめて抜き去る。サリオスも大外からやってきたが、グランアレグリア先頭でゴールイン!短距離女王グランアレグリア、マイルGⅠ春秋制覇、さらにGⅠ3連勝達成!



【マイルCS 全着順】
1着④グランアレグリア   1分32秒0
2着⑧インディチャンプ    3/4馬身
3着⑦アドマイヤマーズ    クビ差
4着⑪スカーレットカラー   1馬身
5着⑰サリオス        クビ差
6着⑯ヴァンドギャルド
7着⑮ペルシアンナイト
8着②レシステンシア 
9着①ベステンダンク 
10着⑭サウンドキアラ 
11着⑤メイケイダイハード
12着⑫アウィルアウェイ
13着③ケイアイノーテック
14着⑬タイセイビジョン
15着⑥ラウダシオン
16着⑩ブラックムーン
17着⑨カツジ

【払戻金】
単勝 ④ 160円
複勝 ④ 110円  ⑧ 190円  ⑦ 200円
枠連 2⃣-4⃣ 370円
馬連 ④-⑧ 620円
馬単 ④-⑧ 790円
ワイド ④-⑧ 280円  ④-⑦ 320円  ⑦-⑧ 830円
3連複 ④-⑦-⑧ 1,610円
3連単 ④-⑧-⑦ 4,480円


古馬勢と3歳世代が相見えた秋のマイル頂上決戦は、1番人気のグランアレグリアが、ゴール前差し切って優勝。安田記念、スプリンターズステークスに続き、GⅠ競走3連勝を果たしました。マイルGⅠ春秋連覇は史上8頭目、同じ年にスプリンターズSとマイルCSを制覇したのは、タイキシャトルとデュランダルに次いで3頭目。また、短距離GⅠ年間3勝は、ロードカナロア以来の快挙となります。
2着のインディチャンプは、直線で一旦は先頭に立ったけれど、アレグリアにかわされ2着。3着のアドマイヤマーズは、前走のスワンステークスに続いての3着。スカーレットカラーは内ラチ沿いから脚を伸ばして4着。ラストランで見せ場を作りましたねー。
2番人気のサリオスは、上がり3ハロン33.1秒とメンバー最速タイムを叩き出すも5着。前走の毎日王冠で快勝し、得意の舞台でGⅠ2勝目を目指しましたが・・・。その他の3歳世代は、レシステンシアが8着、タイセイビジョン14着、ラウダシオンは15着。サリオスは大外枠が影響したし、レシスに至っては骨折からの休養明けで、馬体重も前走から+24キロでしたから・・・。サリオスがようやく掲示板を確保しただけで、その他は惨敗という結果を考えると、今年の3歳世代はコントレイルとデアリングタクト以外は強い馬がいないのかなって思います。

グランアレグリアは安田記念でアーモンドアイを破り、スプリンターズステークスでは後方2番手から一気に突き抜けて勝利。この日は前走とは一転して5,6番手を追走すると、直線では前が塞がってピンチを迎えましたが、外に進路を変えた瞬間、持ち前の末脚を伸ばしました。
アレグリアをGⅠ3連勝に導いたクリストフ・ルメール騎手は、JRA・GⅠ3連勝。今年だけでGⅠ7勝を挙げています。来週のジャパンカップではアーモンドアイとの最強タッグで4連勝を狙います。
短距離GⅠで3勝したことで、JRA賞最優秀短距離馬のタイトル獲得は当確。「最優秀4歳以上牝馬」争いでもグランアレグリアが現時点で一歩リードといえるでしょう。国内で充分実績残したから、来年は海外GⅠに参戦もありそうだ。




来週・11月29日は、東京競馬場でジャパンカップが行われます。父子無敗3冠馬・コントレイル、無敗3冠牝馬・デアリングタクト、そして8冠女王・アーモンドアイの3強が激突!3歳の牡馬と牝馬の三冠馬が競演するだけでもすごいのに、アーモンドアイまで参戦するので、もうドキドキ感とワクワク感が止まりません!アーモンドアイはJCで引退するので、ラストランでどんな走りをするのかも楽しみです。
3強の他にも、サートゥルナーリア、ワールドプレミア、グローリーヴェイズ、カレンブーケドール、キセキ、
ユーキャンスマイル、フランスからウェイトゥパリスが出走登録しています。JC当日が本当に待ち遠しい!










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阪神では負けられない!ラッキーライラックがエリ女2連覇!

2020年11月15日 | 競馬

秋の女王決定戦・第45回エリザベス女王杯(GⅠ・芝2200m 18頭立て)が15日、阪神競馬場で行われました。京都競馬場の改修工事の関係で、阪神開催となった今年は、前回覇者⑱ラッキーライラック、復活をかける元オークス馬⑪ラヴズオンリーユー、札幌記念でライラックを破った⑥ノームコアのGⅠ馬3頭の他に、府中牝馬ステークスを勝った⑬サラキア、オールカマーを制した⑧センテリュオ、さらには今年のオークス2着⑫ウインマリリン、秋華賞3着④ソフトフルート、ローズステークスを勝った⑤リアアメリア、⑨ウインマイティ―、⑯ミスニューヨークの3歳世代も参戦しました。



単勝の人気は、1番人気がラッキーライラック(3.3倍)、2番人気ノームコア(3.8倍)、3番人気ラヴズオンリーユー(5.5倍)、4番人気のセンテリュオ(6.1倍)まで10倍を切り、その後はサラキア、ソフトフルート、リアアメリア、⑰エスポワール、ウインマリリンと続きました。


スタートは18頭揃って飛び出し、ラッキーライラックとノームコアも好スタートを見せる。長い正面スタンド前での先行争いで、リアアメリア,ノームコア,エスポワール,ミスニューヨークの4頭が先手を主張する中、ノームコアが先頭でレースを引っ張る。リアアメリアが2番手につけ、ウインマリリンが3番手、エスポワールが4,5番手あたりにつけた。中団にはラヴズオンリーユーのすぐ後ろにラッキーライラックが追走。サラキアとセンテリュオは後方で1コーナーを通過した。
2コーナーから向正面に入るところで、ノームコアが後続を離して逃げを打ち、2番手リアアメリア、3番手ウインマリリン、4番手に②サムシングジャスト、5番手エスポワール。6番手グループには内側①シャドウディーヴァ、真ん中ソフトフルート、外側にウインマイティー。9番手③リュヌルージュ、10番手ミスニューヨーク、11番手⑦ロサグラウカ、12番手にラヴズオンリーユー、その後ろの13番手にラッキーライラックが控えている。中団より後ろの位置には、14番手サラキア、⑮ウラヌスチャームが15番手から早めに仕掛ける。センテリュオ16番手、17番手⑩カーロバンビーナ、最後方に⑭サトノガーネットという展開。
内回り3コーナーを回り、ノームがまだマイペースで逃げ続け、アメリア2番手、エスポワールが3番手、ウラヌスが4番手まで浮上。ライラックも大外に持ち出して5番手まで押し上がる。ラヴオンとフルートは中団、サラキアとセンテリュオは後方。
4コーナー手前でノームコアと後続勢との差が無くなり、最後の直線コースに入ったところでラッキーライラックがノームコアをかわして先頭に躍り出た。2番手争いではウインマリリンが最内を突くと、リアアメリアも食い下がる。外からはラヴズオンリーユーとサラキアも追い込んで来た!残り100mを切ってもライラックが先頭、ゴール前でラヴオンとサラキアが襲い掛かり、サラキアがライラックを捕らえようとしたが、ラッキーライラックがそのまま1着ゴールイン!ラッキーライラック、エリザベス女王杯2連覇達成です!



【エリザベス女王杯 全着順】
1着⑱ラッキーライラック  2分10秒3
2着⑬サラキア        クビ差
3着⑪ラヴズオンリーユー   クビ差
4着⑫ウインマリリン    1馬身3/4
5着⑧センテリュオ      3/4馬身
6着④ソフトフルート
7着⑤リアアメリア
8着①シャドウディーヴァ
9着②サムシングジャスト
10着⑯ミスニューヨーク
11着⑭サトノガーネット
12着③リュヌルージュ
13着⑮ウラヌスチャーム
14着⑨ウインマイティー
15着⑦ロサグラウカ
16着⑥ノームコア
17着⑰エスポワール
18着⑩カーロバンビーナ

単勝 ⑱ 330円
複勝 ⑱ 150円  ⑬ 280円  ⑪ 200円
枠連 7⃣-8⃣ 1,260円
馬連 ⑬-⑱ 2,290円
馬単 ⑱-⑬ 3,610円
ワイド ⑬-⑱ 930円  ⑪-⑱ 490円  ⑪-⑬ 1,460円
3連複 ⑪-⑬-⑱  4,260円
3連単 ⑱-⑬-⑪ 21,050円



41年ぶりの阪神開催となったエリザベス女王杯は、1番人気のラッキーライラックが、直線で早めに抜け出してから
、後続の追撃を抑えて優勝。メジロドーベル、アドマイヤグルーヴ、スノーフェアリーに次いで、史上4頭目のエリ女連覇を果たしました。
2着のサラキアは上がり3ハロンのタイムがメンバー最速(33.7秒)でしたが、クビ差届かず。GⅠで2着になったことで、前走の勝利がまぐれじゃないことを印象付けました。3着のラヴズオンリーユーは2年連続で3着。3歳勢はウインマリリンの4着が最高で、ソフトフルートは6着、リアアメリアは7着。2番人気のノームコアは先行策で挑んだものの、最後は力尽きて16着に沈みました。
優勝したラッキーライラックは、通算4度目のGⅠ勝利。阪神コースでは、2017年の阪神ジュベナイルフィリーズ、今年の大阪杯、エリザベス女王杯とGⅠ3勝を挙げています。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、今年のGⅠ6勝目で、エリ女は2008年以来12年ぶり2勝目です。
昨年は京都外回り、今年は阪神内回りと違う場所で連覇を果たしたのは本当に凄い事だと思います。昨年は内枠に入り、直線で最内突いての差し切り勝ち。今年は大外枠を引き当て、3コーナーから大外まくりを仕掛け、4コーナーでもう先頭に立ちました。同期のアーモンドアイが芝GⅠ8冠を達成しているけど、ラッキーライラックのGⅠ4勝&エリ女連覇も立派な実績。アーモンドアイとの対決がもう実現しないのは残念だけど。
次走は有馬記念参戦を検討しているそうですが、もしかするとラストランになるかもしれません。父のオルフェーヴルは有馬記念を2度も制しているから、ライラックも勝つチャンスはあるんじゃないかと思います。


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ルドルフ&ディープの壁を越えた!アーモンドアイ芝GⅠ8冠の新記録!

2020年11月01日 | 競馬

先々週はデアリングタクトが無敗での牝馬三冠、先週の菊花賞でコントレイルが父子で無敗三冠制覇と競馬界は記録尽くめに沸いています。迎えた11月1日、第162回天皇賞・秋(GⅠ・芝2000m 12頭立て)で、現役最強牝馬⑨アーモンドアイが、史上最多記録の芝GⅠ8勝目に挑戦。シンボリルドルフやディープインパクト、ウオッカやジェンティルドンナでさえ立ちはだかった「8冠の壁」を突破できたのか?
アーモンドアイの他には、宝塚記念を制した⑦クロノジェネシス、春の天皇賞2連覇⑥フィエールマン、有馬記念馬①ブラストワンピース、⑪ダノンプレミアム、⑧キセキ、⑤ウインブライトといったGⅠホース、府中巧者③ダイワキャグニー、未完の大器④ダノンキングリーも参戦しました。



単勝の人気は、1番人気のアーモンドアイは1.4倍、2番人気クロノジェネシス(4.4倍)。3番人気以降はダノンキングリー、キセキ、フィエールマン、ダノンプレミアム、ブラストワンピースと続きました。

1コーナー奥ポケットのスタートで、ダイワキャグニーがポンと飛び出す。アーモンドアイもまずまずのスタート。先行争いでダノンプレミアムが積極果敢に先頭を奪い、ダイワキャグニー2番手、3番手にキセキ、アーモンドアイは4番手で向正面へ。5番手グループには、最内にブラストワンピース,ダノンキングリー,ウインブライト,⑫ジナンボーと固まっている。9,10番手の位置にクロノジェネシスとフィエールマンが控え、11番手②カデナ、最後方に⑩スカーレットカラーが追走する。
3コーナーを通過し、先頭のダノプレは前半1000mを60秒5で通過。キャグニー2番手、3番手争いはキセキとアーモンド、さらに外からジナンボーも加わる。ダノキンとブラワンは中団馬群、クロジェネ9番手、フィエール10番手。
4コーナーから最後の直線に入ってもダノンプレミアムが先頭で逃げ続ける。キセキが2番手に上がり、ダイワキャグニー3番手。アーモンドアイはまだ4番手のところ。後続からはクロノジェネシスが脚を伸ばしてやってくる。残り200mのところでアーモンドが2番手に浮上し、逃げるダノプレにロックオン!そしてラスト100mでダノプレをかわして遂に先頭に躍り出た!ゴール前でフィエールマンとクロノジェネシスが迫るが、アーモンドアイが先頭ゴール!アーモンドアイがGⅠ8勝目を見事に決めました!!




【天皇賞・秋 全着順】
1着⑨アーモンドアイ  1分57秒8
2着⑥フィエールマン   1/2馬身
3着⑦クロノジェネシス  クビ差
4着⑪ダノンプレミアム  2馬身
5着⑧キセキ       2馬身1/2
6着③ダイワキャグニー
7着⑫ジナンボー
8着②カデナ
9着⑩スカーレットカラー
10着⑤ウインブライト
11着①ブラストワンピース
12着④ダノンキングリー

【払戻金】
単勝 ⑨ 140円
複勝 ⑨ 110円  ⑥ 260円  ⑦ 140円
枠連 5⃣-7⃣ 780円
馬連 ⑥-⑨ 970円
馬単 ⑨-⑥ 1,180円
ワイド ⑥-⑨ 420円  ⑦-⑨ 180円  ⑥-⑦ 670円
3連複 ⑥-⑦-⑨ 960円
3連単 ⑨-⑥-⑦ 4,130円


アーモンドアイが歴代最多の芝GⅠ8勝目達成!「アーモンドアイならルドルフとディープの記録を越えるだろう」と思っていたので、期待通りに応えてくれましたね。スタートも決まり、道中は4,5番手追走、最後の直線では逃げるダノンプレミアムをかわし、クロノジェネシスとフィエールマンの追い上げを抑えました。
2着のフィエールマンは、熱発明けで-12キロと大幅減だったけど、上がり3ハロンでメンバー最速。ステイヤーのイメージが強かったんですが、2000mでも走れることを証明して見せましたね。2番人気のクロノジェネシスも猛追したけど、アーモンドを捕えきれませんでした。4着のダノンプレミアムもマイペースの逃げで見せ場は作れたと思います。一方で、3番人気のダノンキングリーは、ブービーのブラストワンピースから7馬身離れての最下位。一体どうしたでしょうか。

アーモンドアイは昨年に続いての秋天2連覇。これはシンボリクリスエス以来史上2頭目で、牝馬としては初の快挙。鞍上のクリストフ・ルメール騎手はこのレース3連覇で、春を含めると天皇賞5連勝!レース後のインタビューでは涙を見せる場面もあり、「よく頑張ってくれた」とアーモンドアイの勝利を讃えていました。ウイニングラン~地下馬道に向かう際の時から泣いていましたね。
3歳時は桜花賞、オークス、秋華賞の牝馬3冠、さらにジャパンカップも勝って年度代表馬に選出。4歳では海外GⅠ初挑戦のドバイターフで快勝、秋天も1番人気で完勝。今年に入ってからは、ヴィクトリアマイルで格の違いを見せつけ、今回の秋天で8冠の壁を越えました。GⅠ8勝の中でも、驚異のレコード勝ちで古馬を一蹴したジャパンカップが一番印象に残っています。
アーモンドアイは現在5歳だから、残り1~2戦で現役引退するかもしれない。今のところ香港国際競走に登録しているけど、開催されるかどうか不明。香港がダメな場合、ジャパンカップか有馬記念がラストランということも。引退までにGⅠ勝利数をさらにのばすことができるでしょうか?



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