2020年のダート界の総決算・第66回東京大賞典(GⅠ・ダート2000m 16頭立て)が29日、東京・大井競馬場で行われました。JRA勢からは、東京大賞典2連覇中の大井巧者⑦オメガパフューム、今年の3歳ダート王者⑤ダノンファラオ、アンタレスステークスを勝った⑨ウェスタールンド、①テーオーケインズ、②デルマルーヴル、④ヒストリーメイカー、⑩ハナズレジェンドの7頭が参戦。地方勢からは昨年2着⑧ノンコノユメ(大井)、昨年3着③モジアナフレイバー(大井)、前哨戦の勝島王冠を勝った⑭カジノフォンテン(船橋)、JBCクラシック4着⑯ミューチャリー(船橋)などが参戦しました。
スタートは16頭出遅れなし。最初のポジション争いで、⑥ワークアンドラブ(大井)が前を取り、カジノフォンテンが2番手、モジアナフレイバーが3番手につける。ダノンファラオは4番手、テーオーケインズ5番手、オメガパフュームとノンコノユメとミューチャリーは中団。ウェスタールンドは13番手、ハナズレジェンド内側14番手でスタンド前を過ぎていった。
1,2コーナーを回って、向正面に入ったところで、ワークアンドラブが後続を離して単独先頭。2番手カジノフォンテン、3番手ダノンファラオ、4番手モジアナフレイバー、5番手オメガパフューム、その内側にテーオーケインズが並び、7番手ヒストリーメイカー。中団グループには⑫クロスケ(大井)・ミューチャリー・ノンコノユメの3頭が固まり、外側11番手からウェスタールンド。中団より後ろの位置には⑪ノーブルサターン(大井)、デルマルーヴル、ハナズレジェンドといて、後方は⑮エイシンスレイマン(大井)、⑬ナイトオブナイツ(大井)という展開。
外回り3コーナーを通過し、ワークアンドが逃げ続け、カジノ2番手、ダノファラ3番手、オメパが4番手に浮上し、モジアナ5番手。ウェスターが中団まで押し上げると、サターンも大外に持ち出した。
4コーナーをカーブして直線コースに入り、先頭争いはワークアンド・カジノ・ダノファラの4頭の競り合いから、カジノフォンテンがわずかにリード。オメガパフューム2番手、大外からウェスタールンドも来ている。その一方でダノンファラオが伸びない。残り100mでオメパがカジノに並び、外からウェスター、内からヒストリーがやって来たが、ゴール前でオメガパフュームが抜け出してゴールイン!オメガパフューム東京大賞典3連覇達成!
【東京大賞典 全着順】
1着 オメガパフューム 2分06秒9
2着 カジノフォンテン クビ差
3着 ウェスタールンド 1/2馬身
4着 ヒストリーメイカー ハナ差
5着 ミューチャリー クビ差
6着 テーオーケインズ
7着 ハナズレジェンド
8着 デルマルーヴル
9着 モジアナフレイバー
10着 ワークアンドラブ
11着 ノンコノユメ
12着 ダノンファラオ
13着 ノーブルサターン
14着 クロスケ
15着 ナイトオブナイツ
16着 エイシンスレイマン
【払戻金】
単勝 ⑦ 130円
複勝 ⑦ 100円 ⑭ 440円 ⑨ 140円
枠複 4⃣-7⃣ 1,820円
枠単 4⃣-7⃣ 2,430円
馬複 ⑦-⑭ 2,200円
馬単 ⑦-⑭ 2,340円
ワイド ⑦-⑭ 730円 ⑦-⑨ 180円 ⑨-⑭ 2,300円
3連複 ⑦-⑨-⑭ 4,010円
3連単 ⑦-⑭-⑨ 12,530円
2020年最後のGⅠレースは、ゴール前で混戦となりましたが、1番人気のオメガパフュームが最後に抜け出して優勝。史上初の東京大賞典3連覇の偉業を達成しました。2着のカジノフォンテン(9番人気)は、先行してからの粘り強い走りを見せつけました。大金星まであと少し、本当に惜しかったです。3着のウェスタールンドも外から末脚を伸ばしていましたが・・・。
単勝2番人気のダノンファラオは、道中3番手につけていましたが、直線で失速して12着と大敗。地方勢はミューチャリーが5着、悲願のGⅠ制覇を狙ったモジアナフレイバーは9着、ノンコノユメは11着。
オメガパフュームはこれでダートGⅠ4勝目。同一GⅠ3連覇といえば、ブルーコンコルドが2006~08年までマイルCS南部杯を3連覇、JBCクラシックではアドマイヤドンとヴァーミリアンの2頭が達成してますが、これは「Jpn1」扱い。国際GⅠ競走では、オメガパフュームの東京大賞典が初めてとなります。偉業ラッシュに沸いた今年の競馬界、最後にまた偉業が生まれましたね。中央での同一GⅠ3連覇の馬は、いつになったら現れるのでしょうか。