日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

三度目の逆襲の末脚!ドウデュースが秋の天皇賞を制して4年連続GⅠ勝利!

2024年10月27日 | 競馬

秋の中距離王座決定戦「第170回天皇賞・秋」(GⅠ・芝2000m 15頭立て)が27日、東京競馬場で行われました。3冠牝馬⑫リバティアイランド、GⅠ3勝⑦ドウデュース、大阪杯の勝ち馬①ベラジオオペラ、2023年ダービー馬④タスティエーラ、皐月賞馬⑥ソールオリエンス、昨年の春天覇者⑪ジャスティンパレスとGⅠ馬が6頭も参戦。さらには重賞2連勝中の⑭レーベンスティール、3年連続挑戦の⑩ダノンベルーガ、毎日王冠2着⑨ホウオウビスケッツ、札幌記念を制した⑤ノースブリッジも参戦しました。



単勝の人気は、1番人気リバティアイランド(2.3倍)、2番人気ドウデュース(3.8倍)、3番人気レーベンスティール(4.7倍)。その後はベラジオオペラ、ダノンベルーガ、ジャスティンパレス、ソールオリエンスと続きました。



1コーナー奥ポケットからのスタートで、⑮ニシノレヴナントが少し出遅れる。好スタートを決めたベラジオオペラが先頭で行くかと思いきや、ホウオウビスケッツが先手を奪い取る。大外の⑬シルトホルンも先団に加わる。ダノンベルーガ・リバティアイランド・タスティエーラは好位につけ、レーベンスティールとソールオリエンスは中団より後ろ、ジャスティンパレスとドウデュースは後方から。
2コーナーから向正面に入り、ホウオウビスケッツが先頭、2番手シルトホルン、3番手ベラジオオペラ、4番手タスティエーラ、5番手のところにリバティアイランドがいる。6番手②マテンロウスカイ、7番手タスティエーラ。中団グループは⑧キングズパレス・ソールオリエンス・③ステラヴェローチェの3頭が並ぶ。11番手ジャスティンパレス、外側12番手にレーベンスティール、13番手ノースブリッジ、ドウデュースは14番手を追走し、ニシノレヴナントしんがり。
3コーナーを通過し、先頭のビスケッツは前半1000m59秒9のゆったりとした流れで逃げる。3,4コーナー中間でリバティが3番手に上がり、ベラジオ4番手。タスティ5番手、ダノベルが外に持ち出す。ソールは中団馬群、レーベン11番手、ジャスパレ12番手、ドウデュはまだ後方2番手。
4コーナーから最後の直線に差し掛かり、逃げるホウオウビスケッツが後続との差を少し拡げ、2番手からベラジオオペラ、真ん中からリバティアイランドが追いかける。残り200mを切ってもビスケッツが逃げ粘り、リバティは脚が伸びない!一番外からドウデュースが飛んできて、タスティエーラも一緒に上がって来た!ラスト100mでドウデュがビスケッツに迫る一方で、リバティが馬群に沈む。そしてゴール前でドウデュースがベラジオオペラを捕らえ、ドウデュース先頭でゴール!タスティエーラ2着、ホウオウビスケッツが3着に粘りました。



【全着順】
1着⑦ドウデュース 武豊
2着④タスティエーラ 松山弘平
3着⑨ホウオウビスケッツ 岩田望来
4着⑪ジャスティンパレス 坂井瑠星
5着②マテンロウスカイ 横山典弘
6着①ベラジオオペラ 横山和生
7着⑥ソールオリエンス 横山武史
8着⑭レーベンスティール C.ルメール
9着③ステラヴェローチェ 佐々木大輔
10着⑮ニシノレヴナント 田辺裕信
11着⑤ノースブリッジ 岩田康誠
12着⑧キングズパレス A.シュタルケ
13着⑫リバティアイランド 川田将雅
14着⑩ダノンベルーガ C.デムーロ
15着⑫シルトホルン 大野拓弥


【払戻金】
単勝 ⑦ 380円
複勝 ⑦ 200円  ④ 1,020円  ⑨ 1,000円
枠連 3⃣-4⃣ 3,240円
馬連 ④ー⑦ 9,660円
馬単 ⑦-④ 13,560円
ワイド ④ー⑦ 3,000円  ⑦-⑨ 2,980円  ④-⑨ 18,280円
3連複 ④ー⑦-⑨ 102,180円
3連単 ⑦-④-⑨ 397,100円



秋の最強古馬を決める戦いは、スタートから後方2番手に控えていたドウデュースが、最後の直線で大外から追い上げて、ゴール前で逃げ粘るベラジオオペラを差し切り優勝しました。2着には9番人気のタスティエーラが入り、ダービー馬のワンツーフィニッシュとなりました。序盤からレースを引っ張ったホウオウビスケッツも3着と健闘。3連複と3連単はともに10万円オーバーの高配当でした。
3番人気だったレーベンスティールは8着に敗れ、ルメール騎手の3週連続GⅠ勝利&秋天3連覇はならず。1番人気のリバティアイランドは直線で伸びを欠いて13着大敗。今年3月のドバイシーマクラシックで3着のあと、右前脚の種子骨靱帯の炎症で半年以上も休養。好位追走で直線で一気に突き抜けるか思いましたが、残り150mあたりでズルズル下がってしまいました。2走前のジャパンカップから22キロも増えた影響もあるだろうし、また脚を痛めたということもありそうですね・・・。リバティと同じくドバイからの直行組だったダノンベルーガもブービーだったので、とても厳しい結果に終わりました。
ドウデュースはこの勝利でGⅠ4勝目、2021年の朝日杯フューチュリティステークス、2022年の日本ダービー、2023年有馬記念、そして今年の秋天と4年連続でGⅠ勝ちを収めました。鞍上の武豊騎手は秋の天皇賞7勝目。かつては「平成の盾男」と言われていましたが、令和になってからは春秋通じて初勝利だそうです。昨年はレース当日に他の馬に蹴られて負傷して乗り替わりの憂き目に遭いましたが、その雪辱を果たしました。友道康夫調教師と馬主のキーファーズは共に秋の天皇賞初制覇です。

今年のドウデュースはドバイターフで出遅れが響いて5着、ファン投票1位で臨んだ宝塚記念では道悪に苦しんで6着と完敗。目標としていた凱旋門賞を断念し、今年限りでの引退を表明しました。最後の秋の初戦となったこの日は、日本ダービー、有馬記念に続き、3度目となる「逆襲の末脚」が炸裂!上がり3ハロンは32.5秒と他馬を圧倒しました。
次走はジャパンカップに出走を予定。ディープインパクト産駒の最終世代であり、2023年の英国&アイルランドダービー馬であるオーギュストロダンとの夢の対決が見られるかもしれない?ドウデュースの最終章はこれからも続きます。





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アーバンシック完勝で最後の1冠奪取!2週連続GⅠVのルメールは菊花賞2連覇!

2024年10月20日 | 競馬

2024年牡馬クラシック最終戦・第85回菊花賞(GⅠ・芝3000m 18頭立て)が20日、京都競馬場で行われました。今年の日本ダービーを制した④ダノンデサイルが、ダービーから直行で菊に参戦。ダービーに続く2冠達成なるか注目されました。他にもセントライト記念を勝った⑬アーバンシック、神戸新聞杯で逃げた⑩メイショウタバル、皐月賞2着⑨コスモキュランダ、2連勝中⑯ヘデントール、⑪ショウナンラプンタ、⑭メリオーレム、⑰アドマイヤテラ、①ピースワンデュックなども最後の1冠獲りに挑んできました。




スタートで①ピースワンデュックとヘデントール、⑦ビザンチンドリームとアドマイヤテラが少し遅れる。1周目外回り3コーナーに向かってのポジション争いで、⑮エコロヴァルツが先手を奪い、2番手②ノーブルスカイ、3番手⑥ミスタージーティー、ダノンデサイルは内側4番手追走。5番手グループに⑧ウェストナウ・メイショウタバル・⑤ハヤテノフクノスケ、8番手⑫シュバルツクーゲル、9番手コスモキュランダ。中団10番手グループに③アスクカムオンモア・ショウナンラプンタ・メリオーレムがいて、13,14番手のところにピースワンデュックとアーバンシック、15番手ビザンチンドリーム、16番手⑱アレグロブリランテ、後方にヘデントールとアドマイヤテラという展開。
1周目のスタンド前に差し掛かり、先頭がエコロヴァルツからノーブルスカイ→メイショウタバルとコロコロ入れ替わる。ダノンデサイルは8番手まで落とし、ショウナンラプンタとアーバンシックとコスモキュランダは中団待機。ヘデントールは最後方でゴール板を通過した。
前の争いは1,2コーナーで入れ替わりが激しい展開に。1コーナーでデュックが先頭に立つと、向正面でノブスカがぴったり2番手、3番手にシュバルツが3番手に上がり、タバル4番手、5番手ジーティーとここまでが先団。6番手ウェストナウ、アーバンが7番手、エコロ8番手。アドテラ9番手、10番手ラプンタ、11番手オーレム、ヘデンがしんがりから12番手に浮上し、デサイルは13番手まで後退。14番手ビザンチン、15番手アレグロ、16番手フクノスケ、17番手キュランダ、最後方にカムオン。
勝負は2度目の外回り3コーナーに突入。坂の頂上でシュヴァルツが抜け出すと、アドテラ2番手、タバル3番手、アーバン5番手。ヘデンが中団まで進出し、キュランダも捲って来た。そしてデサイルは後方3番手まで下がっている。これはまずい。
4コーナーから最後の直線で、アドマイヤテラが僅かにリード、内でシュヴァルツクーゲルが頑張っている。アドテラの内からショウナンラプンタ、外からアーバンシックも追い込んできている。残り200mでアーバンがアドテラをかわして先頭に躍り出る。後続ではダノンデサイルが6番手まで上がるも逆転は絶望的。残り100mでアーバンが完全に抜け出し、アドテラとラプンタの2番手争いにヘデントールとビザンチンドリームも加わるが、アーバンシックが先頭ゴール!2着争いはヘデントールがゴール手前でアドマイヤテラをかわしたか?



【菊花賞 全着順】
1着⑬アーバンシック 
2着⑯ヘデントール 
3着⑰アドマイヤテラ
4着⑪ショウナンラプンタ
5着⑦ビザンチンドリーム
6着④ダノンデサイル 
7着⑪シュバルツクーゲル
8着⑤ハヤテノフクノスケ
9着⑮エコロヴァルツ 
10着⑱アレグロブリランテ
11着⑧ウエストナウ 
12着⑥ミスタージーティー
13着⑭メリオーレム 
14着⑨コスモキュランダ
15着①ピースワンデュック
16着⑩メイショウタバル 
17着③アスクカムオンモア
18着②ノーブルスカイ 

【払戻金】
単勝 ⑬ 370円
複勝 ⑬ 160円  ⑯ 240円  ⑰ 470円
枠連 7⃣-8⃣ 760円
馬単 ⑬-⑯ 2,000円
馬連 ⑬-⑯ 1,180円
ワイド ⑬-⑯ 490円  ⑬-⑰ 1,070円  ⑯-⑰ 1,640円
3連複 ⑬-⑯-⑰ 5,200円
3連単 ⑬-⑯-⑰ 19,390円



牡馬クラシック最終戦は、出入りの激しい展開となり、ラストの直線で2番人気のアーバンシックが先行するアドマイヤテラを残り200mで差し切り優勝しました。4番人気のヘデントールが2着、3着には6番人気のアドマイヤテラが入りました。ダービーとの2冠を狙ったダノンデサイルは6着に敗れて2冠ならず。序盤は3,4番手に位置付けていましたが、2周目の向正面で中団、3コーナーで後方3番手まで後退。最後に追い上げたけど時すでに遅しといった感じ。この日の馬体重は前走のダービーから18キロ増で、走りも重かったように見えました。ジャパンカップか有馬記念で仕切り直しですかねえ。
GⅠ初制覇のアーバンシックは、前走のセントライト記念に続いての重賞連勝。スワーヴリチャード産駒はレガレイラに次いで2頭目のGⅠ馬誕生で、牡馬クラシック初勝利。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は2週連続のGⅠ勝利を挙げ、菊花賞では昨年のドゥレッツァに続く2連覇で通算4勝目。菊花賞を連覇した騎手は史上4頭目だそうです。アーバンシックを管理する武井亮調教師はJRA・GⅠ初制覇、馬主のシルクレーシングはこのレース初勝利です。
アーバンシックはデビュー2連勝のあと、京成杯でダノンデサイルに敗れて2着。春のクラシックでは皐月賞で4着、ダービーでは11着でした。秋を迎え、デビューから主戦を務めた横山武史騎手からルメール騎手に乗り換え、セントライト記念ではコスモキュランダを差し切って重賞初制覇を果たすと、菊花賞も快勝。ルメール騎手とのコンビで2戦2勝ですか。
数多くの名馬を生み出したシルクレーシングから、また新たなスターが生まれました。GⅠ通算9勝のアーモンドアイ、世界ランキング1位に輝いたイクイノックスのように、アーバンシックも一時代を築き上げることができるのか、今後の活躍に期待したいです。







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3歳世代牝馬最強はチェルヴィニア!オークスに続いての2冠達成!

2024年10月13日 | 競馬

3歳牝馬三冠の最終戦・第29回秋華賞(GⅠ・芝2000m 15頭立て)が13日、京都競馬場で行われました。今年の秋華賞は、桜花賞馬⑭ステレンボッシュとオークス馬⑤チェルヴィニアが激突。3度目の直接対決となる今回、軍配はどちらに上がるのか?2強の他にも、ローズステークスを勝った③クイーンズウォーク、紫苑ステークスでレコード勝ちの⑬クリスマスパレード、忘れな草賞の勝ち馬④タガノエルピーダ、②ミアネーロ、⑩ボンドガールといった「伏兵」も参戦しました。



スタートでクイーンズウォークが躓いて後方からの競馬。ステレンボッシュもあまりよくない飛び出し。スタンド前の先行争いで、タガノエルピーダが好スタートを見せたが、⑮セキトバイーストと⑬クリスマスパレードの2頭が前に出て、セキトバイーストが先頭、クリスマスパレード2番手。チェルヴィニア8番手、ステレンボッシュはチェルヴィニアをマークする形。ミアネーロとボンドガールは中団より後ろ、クイーンズウォーク後方2番手、⑥ラビットアイ最後方で1コーナーを回る。
2コーナーから向正面のところで、セキトバイーストが大逃げを打って出る。クリスマスパレード2番手、タガノエルピーダ3番手、4番手⑫ラヴァンダ、5番手⑨コガネノソラ、内側6番手⑨アドマイヤベル、7番手⑪ランスオブクイーン、その直後の8番手のところにチェルヴィニアが追走する。9番手①ホーエリート、10番手ステレンボッシュ、外からクイーンズウォークが中団まで押し上げて来た。12番手ミアネーロ、13番手ボンドガール、14番手⑦チルカーノ、ラビットアイが依然しんがり。
内回り3コーナーを通過し、セキトバの大逃げが続いているが、クリパレとの差が徐々に縮まる。エルピーダ3番手、ボッシュ、チェル、ウォークの3頭はまだ中団。
4コーナーからラストの直線に差し掛かり、先頭のセキトバイーストに外からクリスマスパレードとタガノエルピーダが並びかける。残り200mでタガノエルピーダが前に出るが、真ん中からチェルヴィニア、内からミアネーロ、さらにはステレンボッシュとラヴァンダ、大外からボンドガールが追い込んでくる。そして残り100mでチェルが抜け出すと、内からボッシュ、外からボンドが上がってくるが、ステレンボッシュが先頭でゴールイン!ボンドガールがゴール前で2番手に上がり、ステレンボッシュは3着でゴール。


【秋華賞 全着順】
1着⑤チェルヴィニア
2着⑩ボンドガール 
3着⑭ステレンボッシュ
4着⑫ラヴァンダ 
5着⑬クリスマスパレード
6着②ミアネーロ 
7着④タガノエルピーダ
8着⑦チルカーノ 
9着⑧コガネノソラ
10着①ホーエリート
11着⑥ラビットアイ
12着⑨アドマイヤベル
13着⑮セキトバイースト
14着⑪ランスオブクイーン
15着③クイーンズウォーク

【払戻金】
単勝 ⑤ 230円
複勝 ⑤ 120円  ⑩ 290円  ⑭ 140円
枠連 3⃣-6⃣ 880円
馬連 ⑤-⑩ 2,200円
馬単 ⑤-⑩ 2,880円
ワイド ⑤-⑩ 750円  ⑤-⑭ 230円  ⑩-⑭ 900円
3連複 ⑤-⑩-⑭ 2,230円
3連単 ⑤-⑩-⑭ 11,970円


桜花賞馬・ステレンボッシュVSオークス馬・チェルヴィニアの2強対決は、1番人気のチェルヴィニアがゴールまで残り100mのところで集団から抜け出し、2着に1馬身3/4差をつけての快勝。オークスに続いての2冠達成を果たしました。2着のボンドガールは、一時は後方2番手に控えていましたが、最後の直線で大外から追い込みました。2番人気のステレンボッシュは3着に敗れオークスのリベンジとはなりませんでした。
その他ですが、大逃げを見せたセキトバイーストは13着、2番手追走のクリスマスパレードは5着。4番人気のミアネーロは6着。3番人気のクイーンズウォークは最下位の15着。スタートで躓き、途中で中団まで押し上げましたが、直線で失速。一部報道では脚に異常があったらしいんですが・・・。

優勝したチェルヴィニアはGⅠ2連勝で重賞3勝目。通算でも7戦4勝となりました。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は秋華賞3勝目で、今年のGⅠ2勝目をマーク。今年のJRA・GⅠ競走は全て違う騎手が勝っていましたが、初めて複数勝利の騎手が誕生したそうです。木村哲也調教師はこのレース初勝利。馬主のサンデーレーシングは同一GⅠ3連覇です。
セキトバイーストがハイペースで逃げ続けた時、チェルヴィニアは中団キープ。3,4コーナーでも中団に控えていたので、「これ他の馬たち間に合うんか?」って思いましたが、直線で馬群の中を上手く割ってから、残り100mで先頭に躍り出て、最後は後続を突き放しました。最後の走りっぷりは着差以上の強さを感じたと思います。
次走はジャパンカップに向かい、古馬と初対戦予定。ジェンティルドンナ、アーモンドアイに次ぐ3歳牝馬のJC制覇なるか期待がかかります。ルメール騎手が「またGⅠで勝てる」と言ってるから、この先GⅠで何勝するか楽しみ。木村厩舎の先輩であるイクイノックスは国内外のGⅠ6勝を記録。現在2勝のチェルヴィニアはどこまで増やせるのでしょうか。



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いざBCクラシックへ!フォーエバーヤングがジャパンダートクラシック完勝!

2024年10月02日 | 競馬

3歳ダート三冠の最終戦「第26回ジャパンダートクラシック」(GⅠ・2000m 15頭立て)が2日、東京・大井競馬場で行われました。昨年までは「ジャパンダートダービー」というタイトルでしたが、今年から「ジャパンダートクラシック」に名称変更、さらには秋開催に変更されました。リニューアル1回目となる今年は、JRA勢からはケンタッキーダービー3着以来のレースに挑む①フォーエバーヤング、東京ダービーを制した④ラムジェット、不来方賞を勝った⑫サンライズジパング、レパードステークス優勝⑩ミッキーファイト、東京ダービー2着⑨サトノエピック、⑮ポッドロゴ、③カシマエスパーダの7頭が参戦。地方勢は京浜盃で中央勢撃破⑥サントノーレ(大井)、東京Dで4着⑦シンメデージー(高知)、無敗で東北優駿を制した②フジユージーン(岩手)、⑪ブラックバトラー(北海道)などが出走しました。



単勝の人気は、1番人気がフォーエバーヤング(1.7倍)、2番人気ラムジェット(3.6倍)、3番人気ミッキーファイト(6.5倍)、4番人気のサンライズジパング(7.0倍)までが10倍以下でした。


スタートでフォーエバーヤングとサトノエピックが少し躓き気味、ブラックバトラーも少し出遅れ。正面スタンド前の先行争いで、カシマエスパーダがスッと前に出る。サンライズジパング2番手、フォーエバーヤングも3番手につける。4番手グループにサトノエピックとサントノーレ、フジユージーンがいる。シンメデージーとラムジェットとミッキーファイトは中団の位置でゴール板を過ぎて行った。
1,2コーナーを通過し、向正面に入るところで、カシマエスパーダが単独先頭、フォーエバーヤングが2番手、サンライズジパング3番手、内側4番手フジユージーン。5番手サトノエピック、6番手サントノーレ、7番手からラムジェットが早くも動いて先頭争いに加わる勢い。ミッキーファイトは8番手。9番手ポッドロゴ、10番手シンメデージー、11,12番手の位置に⑬ケンタッキースカイ(浦和)と⑧ポンドボーイ(大井)、後方勢はブラックバトラー、⑭クルーミーズクライ(大井)、⑤クニノトキメキ(船橋)と続く。
外回り3コーナーを回り、先頭争いはエスパーダ・フォーエバー・サンジパ・ラムの4頭が横並びになるが、3,4コーナー中間で再びエスパーダが先頭、フォーエバー2番手、サンジパ3番手、ラム4番手。サント5番手、エピック6番手、ファイトは外に持ち出した。
4コーナーからラストの直線に入った直後、フォーエバーヤングが先行するカシマエスパーダを抜いて先頭に浮上!大外からミッキーファイトが脚を伸ばして2番手に上がってくる。サンライズジパングとサントノーレは4,5番手で競り合い、ラムジェットは6番手。残り200mを切って、フォーエバー先頭、2番手のファイトが差を詰めにかかるが、フォーエバーヤングがそのまま先頭でゴールイン!ここでは負けないフォーエバーヤング、3歳ダート界の頂点に立ちました!



【ジャパンダートクラシック 全着順】
1着①フォーエバーヤング
2着⑩ミッキーファイト 
3着⑫サンライズジパング
4着④ラムジェット 
5着⑦シンメデージー 
6着③カシマエスパーダ
7着⑥サントノーレ
8着⑧ポンドボーイ
9着⑮ポッドロゴ 
10着②フジユージーン 
11着⑪ブラックバトラー 
12着⑬ケンタッキースカイ
13着⑨サトノエピック 
14着⑭クルーミーズクライ
15着⑤クニノトキメキ

【払戻金】
単勝 ① 170円
複勝 ①110円  ⑩ 150円  ⑫ 160円
枠複 1⃣-6⃣ 640円
枠単 1⃣-6⃣ 1,010円
馬複 ①-⑩ 600円
馬単 1⃣-6⃣ 860円
ワイド 1⃣-6⃣ 250円  ①-⑫ 230円  ⑩-⑫ 430円
三連複 ①-⑩-⑫ 990円
三連単 ①-⑩-⑫ 3,150円


3歳ダートの頂上決戦・ジャパンダートクラシックは、圧倒的1番人気だったフォーエバーヤングが完勝し、3歳ダート日本一の座に輝きました。2着には外から追い込んだミッキーファイト、3着にはサンライズジパングが入りました。東京ダービー馬のラムジェットは、向正面で早仕掛けを見せるも直線伸びず4着。高知所属のシンメデージーが5着と好走。東京ダービーに続き、地方勢最先着&掲示板を確保しました。スタートからレースを引っ張った5番人気のカシマエスパーダが6着、サントノーレは6着でした。
「ジャパンダートクラシック初代王者」のフォーエバーヤングは、昨年12月の全日本2歳優駿以来となるGⅠ2勝目をマーク。重賞も国内外合わせて通算5勝目です。鞍上の坂井瑠星騎手は前身のJDD時代を含めて同レース2勝目。矢作芳人調教師は3勝目、馬主の藤田晋氏(サイバーエージェント社長)は初勝利です。
今年に入ってからはサウジダービーとUAEダービーに勝利。中東遠征2連勝の勢いに乗ってケンタッキーダービーに参戦し、ゴール前叩き合いの末に3着。日本馬初のケンタッキーダービー制覇まであと一歩及びませんでした。この日は前走から約5か月の休み明けで臨み、スタートで危なっかしい場面もありましたが、ラストの直線に入ってすぐに抜け出し、ミッキーファイトの猛追を抑えました。久しぶりの日本国内のレースでしたけど、格の違いを見せましたね。
JDCの後は、11月2日(現地時間)にデルマー競馬場で行われる「ブリーダーズカップクラシック」に参戦するため再びアメリカに渡ります。古馬と初めて対戦するので、これまで以上に厳しい戦いが強いられますが、好走を願うばかりです。昨年は日本馬のデルマソトガケが2着に入り、BCクラシック制覇に近づきつつあります。もしフォーエバーがBCクラシックを勝ったら、「最優秀ダートホース」&「最優秀3歳牡馬」の同時受賞もあり得るぞ。
矢作厩舎と藤田社長、坂井騎手の海外ビッグレース挑戦はこれだけに留まらず、シンエンペラーが凱旋門賞(10月6日@パリロンシャン競馬場)に挑戦します。兄のソットサスは2020年の凱旋門賞を勝っており、兄弟制覇の期待もかかっておりますが・・・。レース当日は雨の可能性が高いみたいです。とにかくGood luck。








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