日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ドウデュース秋GⅠ連勝!残すはラストランの有馬記念!

2024年11月24日 | 競馬

日本馬と外国馬が激突する第44回ジャパンカップ(GⅠ・芝2400m 14頭立て)が24日、東京競馬場で行われました。今年のJCは、海外GⅠ6勝の実績を持つ⑧オーギュストロダン(イギリス)、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス覇者①ゴリアット(フランス)、ドイツGⅠ2勝⑬ファンタスティックムーン(ドイツ)の3頭が来日。日本勢は秋の天皇賞を勝った③ドウデュース、オークス&秋華賞の牝馬2冠⑨チェルヴィニア、宝塚記念を勝った②ブローザホーン、2023年春の天皇賞馬④ジャスティンパレス、2022年の2冠牝馬⑭スターズオンアース、菊花賞馬⑩ドゥレッツァ、皐月賞馬⑫ソールオリエンス、さらには凱旋門賞に挑んだ⑦シンエンペラーも参戦しました。



単勝オッズは、1番人気ドウデュース(2.3倍)、2番人気チェルヴィニア(4.0倍)、3番人気ジャスティンパレス(6.2倍)、4番人気のオーギュストロダン(9.8倍)までが10倍以下でした。


スタンド前でのスタートで、⑤シュトルーヴェが出遅れる。最初のポジション取りでシンエンペラーが⑥ダノンベルーガをかわして先手を奪い、ソールオリエンスとスターズオンアースも先団に加わる。オーギュストロダンとチェルヴィニアは中団より前、ジャスティンパレスは中団、ドウデュースは後方2番手でゴール板を通過した。
1コーナーを回ったところで、シンエンペラーが先頭、ソールオリエンスが2番手、スターズオンアース・ダノンベルーガ・チェルヴィニアが3番手集団を形成する。ただ、向正面に入ると順位が大きく変動。スローペースにしびれを切らせたドゥレッツァが、シンエンペラーをかわし一気に先頭。2番手集団にシンエンペラー・スターズオンアース・ソールオリエンス、5,6番手の位置にチェルヴィニアとゴリアット、外側7番手にオーギュストロダン、8番手ジャスティンパレス、9番手ダノンベルーガ。10番手⑪カラテ、11番手ブローザホーン、12番手シュトルーヴェ、13番手ファンタスティックムーン、ドウデュースは最後方に下がった。
3コーナーを通過し、ドゥレが先頭、スターズ2番手、シンエン3番手、ソール4番手、ゴリアット5番手。チェル6番手、ロダンとジャスパレは中団変わらず。ドウデュは一番外に持ち出すと、徐々にポジションを上げていく。
14頭一団で最後の直線コースへ。ドゥレッツァがまだ粘り、真ん中からチェルヴィニアも上がるが、大外からドウデュースの末脚が飛んできた!残り300Mで早くもドウデュースが先頭に浮上するが、ドゥレッツァも引き下がらない。残り200mでシンエンペラーが最内から追い上げる。チェルヴィニアとスターズオンアースは4番手争いか?ゴール前でドウデュがわずかに前に出て、シンエンがグイッと伸びてくるが、ドウデュース先頭でゴールイン!ドウデュースが日本総大将の意地を見せつけジャパンカップ制覇!


【ジャパンC全着順】
1着③ドウデュース
2着⑦シンエンペラー
同着⑩ドゥレッツァ
4着⑨チェルヴィニア
5着④ジャスティンパレス
6着①ゴリアット
7着⑭スターズオンアース
8着⑧オーギュストロダン
9着⑥ダノンベルーガ
10着⑤シュトルーヴェ
11着⑬ファンタスティックムーン
12着②ブローザホーン
13着⑪カラテ
14着⑫ソールオリエンス

【払戻金】
単勝 ③ 230円
複勝 ③ 150円  ⑦ 470円  ⑩ 340円
枠連 3⃣-5⃣ 320円  3⃣-6⃣ 190円
馬連 ③-⑦ 1,510円 ③-⑩ 1,150円
馬単 ③-⑦ 1,890円 ③-⑩ 1,540円
3連複 ③-⑦-⑩ 12,230円
3連単 ③-⑦-⑩ 22,390円  ③-⑩-⑦ 18,940円
ワイド ③-⑦ 980円  ③-⑩ 800円  ⑦-⑩ 2,990円


国内外のGⅠ馬10頭が参戦した今年のジャパンカップは、1番人気のドウデュースがドゥレッツァ&シンエンペラーとの叩き合いを制しました。2着争いは写真判定となりましたが、GⅠでは珍しい同着。ドゥレッツァは向正面で一番前に出て、直線でドウデュにかわされても粘り続けました。昨年の菊花賞を彷彿とするような走りでしたね。シンエンペラーは馬場の内側から脚を伸ばしてました。ドゥレとシンエンはともに海外遠征帰りで、単勝の人気も中位にいましたが、予想外の好走でした。
2番人気だったチェルヴィニアはスローペースに泣かされ4着、3番人気のジャスティンパレスも5着。海外勢はゴリアットの6着が最高。ディープインパクト産駒のオーギュストロダンは8着。ディープ産駒の最終世代にして最高傑作と言われるロダンが、現役ラストランを父の故郷である日本を選んだのは嬉しかったです。数年後にはオーギュストロダン産駒の馬が日本で走るときが来るでしょう。日本に来てくれてありがとう。もう1頭の外国馬のファンタスティックムーンは11着でした。

優勝したドウデュースは、前走の秋の天皇賞に続いてのGⅠ連勝で、通算5勝目。鞍上の武豊騎手は歴代最多のジャパンカップ5勝目をマーク。レース後の表彰式では、プレゼンターを務めた元メジャーリーガーのイチローさんと握手を交わしました。競馬界と球界のレジェンド同士の競演にファンも盛り上がったと思います。友道康夫調教師は2017年のシュヴァルグラン以来となるJC2勝目。ハーツクライ産駒としてはシュヴァルグラン、スワーヴリチャードに次いで3勝目となります。
この日は序盤から掛かりっぱなし、向正面で一旦は最後方まで下がるシーンもありました。それでも3コーナーで大外に持ち出すと、残り400mのところで早くも先頭に躍り出ました。ダービーや秋天に比べると仕掛けが早かったけど、後続勢を完封しました。やっぱりドウデュースは強いというか凄い!自身初のGⅠ連勝を果たし、秋古馬GⅠ3冠制覇に王手。引退レースとなる有馬記念ではどのような走りでファンを驚かせてくれるのか楽しみです。










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ついに掴んだ初GⅠ!ソウルラッシュがマイルチャンピオンシップ快勝!

2024年11月17日 | 競馬

秋のマイル王者決定戦・第41回マイルチャンピオンシップ(GⅠ・芝1600m 17頭立て)が17日、京都競馬場で行われました。④ナミュールと⑬ソウルラッシュの昨年の1,2着馬、2年前の勝ち馬⑮セリフォス、昨年のエリザベス女王杯を制した②ブレイディヴェーグ、富士ステークスを勝った⑤ジュンブロッサム、オーストラリアで5億円を手にした⑥オオバンブルマイ、天皇賞秋からの連戦⑦マテンロウスカイ、⑰エルトンバローズ、さらに海外からジャックルマロワ賞など欧州マイルGⅠ3勝の⑪チャリン(イギリス)が参戦しました。



単勝オッズは、1番人気ブレイディヴェーグ(3.7倍)、2番人気ナミュール(4.8倍)、3番人気チャリン(5.1倍)、4番人気ソウルラッシュ(5.3倍)、5番人気のジュンブロッサム(9.7倍)まで10倍以下でした。



スタートでジュンブロッサムが出遅れ、チャリンもあまりいいスタートではなかった。先行争いで⑭ウインマーベル、⑩レイベリング、⑨ニホンピロキーフが出ていく中、③バルサムノートが先手を取る。2番手レイベリング、3番手ニホンピロキーフの5枠2頭。4番手に①コムストックロード、5番手⑧フィアスプライド、6番手ウインマーベル、7番手エルトンバローズ、ブレイディヴェーグは8番手。中団9番手にオオバンブルマイ、その後ろのナミュールとマテンロウスカイが並んでいる。12番手にソウルラッシュ、外側13番手にチャリン、14番手⑫アルナシーム、後方勢はセリフォスとジュンブロッサムが15,16番手で並び、⑯タイムトゥヘヴンが最後方。
外回り3コーナーに差し掛かり、先頭のバルサムは坂の上りで後続を引き離す。2番手争いはレイベリング・キーフ・コムストック・マーベルの4頭。ナミュールは6番手に控え、エルトン8番手、中団勢はブレイディ・オオバン・ソウル・セリフォスの4頭が固まっている。チャリンとジュンブロはまだ後ろのポジション。
4コーナーからラストの直線で、バルサムノートがまだ先頭、真ん中からニホンピロキーフ、外からウインマーベルが並びかける。残り300mあたりでマーベルが前に出る。ソウルラッシュ4番手、ブレイディヴェーグとナミュールはまだ馬群の中、ジュンブロッサムとチャリンは大外に持ち出す。残り200mでソウルがマーベルとキーフに襲い掛かると、一気に先頭に躍り出る。後続からエルトンバローズ、さらにはブレイディとチャリンも追い上げてきたが、ソウルラッシュが完全に抜け出して先頭ゴール!団野大成ゴール手前でガッツポーズ!そして2着争いはエルトン・マーベル・ブレイディ・チャリンと激戦となりました。




【マイルチャンピオンシップ 全着順】
1着⑬ソウルラッシュ
2着⑰エルトンバローズ
3着⑭ウインマーベル 
4着②ブレイディヴェーグ
5着⑪チャリン 
6着⑮セリフォス 
7着⑯タイムトゥヘヴン
8着⑨ニホンピロキーフ
9着⑧フィアスプライド
10着⑤ジュンブロッサム
11着⑫アルナシーム 
12着⑥オオバンブルマイ
13着③バルサムノート 
14着⑦マテンロウスカイ
15着①コムストックロード
16着⑩レイベリング 
17着③ナミュール 

【払戻金】
単勝 ⑬ 530円
複勝 ⑬ 180円  ⑰ 440円  ⑭ 770円
枠連 7⃣-8⃣ 1,260円
馬連 ⑬-⑰ 3,000円
馬単 ⑬-⑰ 5,660円
ワイド ⑬-⑰ 830円  ⑬-⑭ 2,260円  ⑭-⑰ 6,080円
3連複 ⑬-⑭-⑰ 29,110円
3連単 ⑬-⑰-⑭ 128,450円


混戦と言われた今年のマイルチャンピオンシップは、4番人気だったソウルラッシュが、ゴール残り100mで抜け出し、最後は2着に2馬身1/2差をつけての完勝。昨年2着のリベンジを果たし、GⅠ初制覇を果たしました。2着には7番人気のエルトンバローズ、3着には10番人気のウインマーベルが入りました。1番人気のブレイディヴェーグは4着に敗れました。同じ初マイルのマーベルと明暗分かれました。イギリスから参戦のチャリンは5着。現役最後のレースだったんですが、スタートで後手を踏んだのが痛かった気がします。
そして2番人気のナミュールは、最下位の17着。残り200mあたりからスローダウンし、ゴール直後にクリスチャン・デムーロ騎手が下馬しました。脚には異常はなかったってことは、ガス欠なのか、急にやる気を失ったのか?このまま引退→繁殖入りになるかもしれません。

優勝したソウルラッシュは、読売マイラーズカップ以来となる重賞4勝目で、通算でも8勝目。鞍上の団野大成騎手はマイルチャンピオンシップ初勝利で、GⅠ通算2勝目。ゴール手前からスタンドに向かってド派手なガッツポーズを見せて喜びを爆発させていましたが、「適切な騎乗姿勢を取らなかった」として過怠金5万円が課されました。着差があったからあの行動に出たけど、下手すりゃ落馬負傷か油断騎乗で逆転されてたかも。池江泰寿調教師はこのレース2勝目。池江厩舎のGⅠ勝利は2022年のスプリンターズステークスのママコチャ以来です。
これまでGⅠに国内外合わせて6度挑戦してきましたが、3年前のマイルCSで4着、昨年はあと一歩のところでナミュールの強襲に遭いました。今年6月の安田記念でも3着とGⅠ制覇まであと一歩。そして7度目のGⅠ挑戦となった今回、魂の力走で惜敗続きに終止符が打たれました。ここまで辿り着くまで長くかかりましたねぇ。12月の香港マイルにも挑戦予定だそうで、もう一度魂のこもった走りを見せてくれるはずだ。

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秋華賞馬スタニングローズ、エリザベス女王杯で2年ぶりのGⅠ勝利!

2024年11月10日 | 競馬

2024年の秋の女王決定戦・第49回エリザベス女王杯(GⅠ・芝2200m 17頭立て)が10日、京都競馬場で行われました。今年のエリ女は「秋華賞組が不在」というとても珍事が起こり、3歳馬は昨年のホープフルステークス優勝馬の⑦レガレイラのみ。3歳世代の意地を見せたいところですが・・・。他にも新潟牝馬ステークスを勝った①ホールネス、昨年3着の雪辱なるか⑭ハーパー、2022年秋華賞馬⑪スタニングローズ、⑬サリエラ、新潟記念で復活勝利⑧シンリョクカ、府中牝馬ステークス2着⑫シンティレーション、⑤モリアーナなどが参戦しました。




正面スタンド前のスタートは17頭横一線。レガレイラも出遅れなし。先行争いで④コンクシェル、シンリョクカ、ハーパー、スタニングローズの4頭が先手を主張するが、コンクシェルが先頭を奪い、ハーパー2番手、シンリョクカは3番手。スタニングローズは4番手、ホールネス6番手、レガレイラは7番手あたり、シンティレーションは中団馬群につけた。
縦長の状態で1,2コーナーを過ぎ、向正面に入るところで、コンクシェルが先頭でレースを引っ張り、2番手にハーパー、3番手シンリョクカ、4番手スタニングローズ、内側5番手ホールネス、6番手⑰コスタボニータ、7番手⑨キミノナハマリア。8番手⑯ラヴェル、9番手シンティレーション、そしてレガレイラは10番手を追走。中団より後ろのグループには11番手②ライラック、12番手⑮ゴールドエクリプス、13番手⑩エリカヴィータ。後方勢は14番手サリエラ、15番手モリアーナ、16番手⑥ピースオブザライフ、最後方に③ルージュリナージュ。
外回り3コーナーで、コンクシェルがまだ先頭、ハーパー2番手、シンリョクカ3番手、スタニング4番手は変わらず。ホールネスとコスタが5,6番手で並び、シンティとレガは中団待機。末脚は何処で爆発するか!?ラヴェルとサリエラは外に持ち出した。
17頭4コーナーを回って最後の直線へ。するとスタニングローズがコンクシェルをかわして先頭に浮上。ホールネスとレガレイラは馬場の真ん中を選んだが、レガレイラはハーパー&シンティレーションと接触。レガが馬群でもがく間にスタニングが突き放していく。2番手争いは内からシンリョクカ、ホールネス、ライラック、外からラヴェルと激戦。ゴール前でラヴェルが2番手に上がったが、スタニングローズがそのまま先頭でゴール!2002年の秋華賞馬が秋の京都で見事に復活しました!



【エリザベス女王杯 全着順】
1着⑪スタニングローズ
2着⑯ラヴェル 
3着①ホールネス
4着⑧シンリョクカ
5着⑦レガレイラ 
6着②ライラック 
7着⑬サリエラ 
8着⑮ゴールドエクリプス
9着⑰コスタボニータ 
10着⑫シンティレーション
11着⑨キミノナハマリア 
12着⑩エリカヴィータ 
13着③ルージュリナージュ 
14着⑤モリアーナ 
15着⑥ピースオブザライフ 
16着④コンクシェル 
17着⑭ハーパー 

【払戻金】
単勝 ⑪ 950円
複勝 ⑪ 340円  ⑯ 810円  ① 300円
枠連 6⃣-8⃣ 4,370円
馬連 ⑪-⑯ 16,020円
馬単 ⑪-⑯ 26,990円
ワイド ⑪-⑯ 3,620円  ①-⑪ 1,560円  ①-⑯ 4,630円
3連複 ①-⑪-⑥ 44,140円
3連単 ⑪-⑯-① 278,100円


牝馬界の頂点を決める一戦は、単勝3番人気のスタニングローズが、最後の直線に入ってすぐに抜け出すと、そのまま先頭の座を譲らず優勝。2002年秋華賞以来、2年ぶり2度目のGⅠ勝利を挙げました。混戦の2着争いは、大外から追い上げたラヴェルが2着入線。ラヴェルは最終オッズで12番人気でした。川田将雅騎手が2ケタ人気の馬を2着に持ち込んだのはさすがだ。3着には2番人気のホールネスが入りました。ラヴェルが2着に入ったことで、馬連と馬単は万馬券、3連単も27万円超の高配当がつきました。
1番人気のレガレイラは直線で他馬にぶつけられたこともあり5着。スタートのタイミングもよかったし、道中は中団で控えていましたが、直線でなぜか馬群の中に入りました。なんで外に出さなかったんだろうか。同じ木村哲也厩舎でオークスと秋華賞の2冠を制したチェルヴィニアとは差がついてしまいましたなぁ・・・。
スタニングローズはこれで4度目の重賞勝利。鞍上のクリスチャン・デムーロ騎手は、2022年のエリザベス女王杯のジェラルディーナ以来、2年ぶりのJRA・GⅠ勝利(通算5勝目)。この日のクリスチャンは1日4勝、2着も4回と無双状態でした。スタニングを管理する高野友和調教師はこのレース初勝利です。
スタニングローズは2年前の秋華賞を勝った後、エリ女で14着、中山記念で5着、ヴィクトリアマイルも12着と大敗。さらには左前脚の腱周囲炎で長期休養。復帰後も結果が残せずにいましたが、この日のレースはクリスチャンの魔法もあるけど、これまでの低迷が嘘のような激走で、GⅠ馬の意地を見せつけました。
サンデーレーシングは「牝馬は6歳の3月末までに引退しなければならない」というルールがあるので、年内もう一走するとなれば香港か有馬記念、3月下旬のドバイでラストランになると思います。「今後は未定」ということは、エリ女で勝ってそのまま引退の可能性もあるかもしれません。でも、最後にもう一花咲かせてほしいところです。



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