日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ダノンスマッシュ仕切り直しの一戦で快勝!ウーマンズハートが2連勝で新潟2歳チャンピオンに輝く。

2019年08月25日 | 競馬

2019年の夏休みももうすぐ終わり。26日から新学期が始まる地域もあるかと思います。8月最後の日曜日だった25日は、札幌競馬場で短距離重賞のキーンランドカップ、新潟競馬場では2歳世代最初のマイル重賞・新潟2歳ステークスが行われました。



札幌メイン・第14回キーンランドカップ(GⅢ・芝1200m 16頭立て)は、高松宮記念以来の実戦となる⑬ダノンスマッシュをはじめ、⑨カイザーメランジェ、⑩アスターペガサス、⑦タワーオブロンドンら「函館スプリントステークス組」、アイビスサマーダッシュを勝った⑪ライオンボス、昨年の勝ち馬①ナックビーナス、前走CBC賞で3着④セイウンコウセイ、札幌1200mで2勝⑯リナーテ、3歳馬⑥ハッピーアワー、京都牝馬ステークスを勝った②デアレガーロなどが参戦しました。
スタート後の先行争いで、絶好の飛び出しを見せたダノンスマッシュが行くかと思ったが、ナックビーナス,ライオンボス,セイウンコウセイの3頭が先頭集団を形成。4番手グループには⑫ダイメイフジ,⑤ペイシャフェリシタ,カイザーメランジェの3頭が固まり、ダノンスマッシュは7番手追走。中団勢はリナーテ,デアレガーロ,アスターペガサス,⑧シュウジの4頭。外側12番手に⑭ライトオンキュー、13番手③サフランハート、タワーオブロンドンは14番手。15番手にハッピーアワー、⑮パラダイスガーデンがポツンとしんがり。
3,4コーナー中間のところで、ナックとライオンの2頭が並び、コウセイとフェリシタが3,4番手に控える。ダイフジが5番手につけ、ダノスマは外に回す。リナーテとレガーロは中団、タワロンとアスターは中団より後ろのポジション。
最後の直線に入り、ナックビーナスが後続を突き放して逃げ切りを図るが、2番手からペイシャフェリシタ、真ん中からセイウンコウセイ、大外からダノンスマッシュ、リナーテ、ライトオンキューが追い込む。さらにタワーオブロンドンが馬群を割って突っ込んできた。残り100mを切ってダノスマが逃げるナックを捕らえ、内からタワロン、外からリナーテとライトオンが強襲するが、ダノンスマッシュ先頭でゴール!ダノンスマッシュが仕切り直しの一戦で結果を残しました!


サマースプリントシリーズの第5戦は、1番人気のダノンスマッシュがゴール前抜け出して1着。接戦の2着争いは、内側のタワーオブロンドンが2着、3着にリナーテ、11番人気のライトオンキューが4着。結果的には上位人気3頭が人気順通りに入りましたね。前回覇者のナックビーナスは5着、重賞連勝を狙ったライオンボスは11着、カイザーメランジェは12着に終わっております。
ダノンスマッシュは今年1月のシルクロードステークス以来となる重賞3勝目。高松宮記念では1番人気になりながらも4着に敗れ、その次の函館スプリントステークスでは禁止薬物問題の影響で競走除外。今回が実に5か月ぶりのレースでしたが、外から追い込んでの差し切り勝ち。実力通りの強さを見せました。この勝利でスプリンターズステークスの優先出走権を獲得。今度こそはGⅠ初勝利を手にしたいところです。
鞍上の川田将雅騎手は、先週の札幌記念に続いての重賞勝ち。この夏の札幌重賞で3勝目でございます。土曜日に年間100勝一番乗りを果たし、国内外のトップジョッキーが集結するWASJ(ワールド・オールスター・ジョッキーズ)で70ポイントを獲得して総合優勝を飾りました。サマージョッキーズシリーズでも現在38ポイントで暫定首位です。WASJとサマージョッキーズの2冠獲得もありそうですね。






第39回新潟2歳ステークス(GⅢ・1600m 16頭立て)は、新潟マイルの新馬戦を圧勝した⑥ウーマンズハート、重賞4勝アイムユアーズの子⑪モーベット(オルフェーヴル産駒)、中京新馬戦勝ちの⑬ペールエール、キズナ産駒②クリアサウンド、デビュー2戦2勝でダリア賞を勝った①エレナアヴァンティ、1800mのレースで勝ったことがある⑫ウインカーネリアン、エピファネイア産駒⑩グライユル、⑨タイムマシンなどが出走しました。
レースはバラついたスタートで始まり、⑯サナチャンが出遅れる。3コーナーに向かっての先行争いで、エレナアヴァンティがハナに立ち、⑦ビッククインバイオが2番手、3番手に⑧トロワマルス、内側4番手にクリアサウンド。5,6番手の位置にペールエールとウーマンズハートが並走。その内側から③グランチェイサーがいて、後続は固まって④セツメンノトビウオ、タイムマシン、⑭カイアワセ、その後ろにトライフォーリアル、モーベット、ウインカーネリアン、⑮シコウとつづき、後方はサナチャンとグライユルという展開。
外回り3,4コーナーのところで、アヴァンティ先頭、ビッククイン2番手、トロマル3番手。4番手サウンドの隣にペールが5番手まで進出。ウーマンズは中団、モーベットとタイムマシンは後方で新潟の長い直線コースへ。
残り600mを切ってもエレナアヴァンティが先頭だが、ビッククインバイオが外から接近する。3番手からペールエール、外からウーマンズハートが追い込む。一番外に持ち出したモーベットはまだ後方の位置。残り200mを切り、今度はビッククインが先頭になり、クリアサウンドが内を突けば、外からペールエールとウーマンズハートが脚を伸ばす。残り100mでペールとウーマンズが抜け出し、最後はウーマンズハートが先頭ゴール!ウーマンズハートが令和最初の新潟2歳チャンピオンに輝きました!




新潟2歳ステークスは、1番人気のウーマンズハートが、ペールエールとの叩き合いを制して優勝。デビュー2戦目で重賞初制覇を果たしました。2着のペールエールも強い競馬をしていたんですが、勝った馬が強かったですね…。3着には8番人気のビッククインバイオが入り、2番人気のモーベットは8着に終わりました。
勝ったウーマンズハートは、父・ハーツクライ、母・レディオブパーシャの間に生まれた馬。新馬戦では直線突き抜けて3馬身半差の圧勝。2戦目もキレ味抜群の末脚で牡馬を捻じ伏せました。上がり3ハロンはメンバー唯一の32秒台(32.8秒)を計測。将来はマイル~短距離路線で活躍しそうだなぁ。














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101回目の夏の甲子園決勝戦!令和最初の王者は履正社高校!

2019年08月22日 | Sports

第101回全国高校野球選手権大会の決勝戦が22日、阪神甲子園球場で行われました。今大会の決勝は、星稜高校(石川)と履正社(大阪)が対戦。星稜高校はエースの奥川恭伸投手を中心に投手力の高さで順当に勝ち進み、履正社は強力打線で決勝まで勝ち上がってきました。どちらが勝っても甲子園初優勝、令和最初の王者に輝いたのは?



両チームのスタメン
  【履正社】
1(中)桃谷惟吹
2(二)池田凜
3(三)小深田大地
4(右)井上広大
5(一)内倉一冴
6(左)西川黎
7(捕)野口海音
8(遊)野上聖喜
9(投)清水大成

   【星稜】
1(中)東海林航介
2(左)有松和輝
3(三)知田爽汰
4(遊)内山壮真
5(一)大高正寛
6(二)福本陽生
7(右)岡田大響
8(投)奥川恭伸
9(捕)山瀬慎之助



1回、履正社は1死から池田が星稜先発・奥川の2球目を捉え、レフト線への3塁打を放ち先制のチャンス。この時、星稜左翼手の有松が頭からフェンスに突っ込むも大事に至らず。しかし、後続が次々と倒れ、得点を奪えず。2回も得点圏に走者を置くも、奥川の前に得点を挙げられません。
星稜は2回裏、4番・内山がヒットで出塁すると、2死2塁で岡田が履正社先発・清水の2球目を叩き、右中間フェンス直撃のタイムリー2塁打。星稜が1点を先取します。
1点の援護を貰った奥川ですが、3回に2アウトから池田と小深田に連続四球を与える。2死1,2塁のチャンスを得た履正社は、4番の井上が、奥川の初球を狙い撃ち!センターへ上がった打球は、バックスクリーン左に飛び込む3ラン本塁打!4番の豪快な一発で、履正社が3-1と逆転します!
4回に3ラン本塁打を浴びた奥川は、4回以降も毎回ヒットの走者を許しますが、履正社に追加点を与えず。2点を追う星稜打線は、4回に2死1,2塁と攻め立てるもあと一本が出ず。6回もランナー2人を置くも、福本が併殺打に倒れてしまいます。
7回、履正社は奥川から2本のヒットを放ちますが、小深田レフトフライ、井上は空振り三振に倒れて無得点。
その裏、星稜は先頭の岡田が四球で出塁した後、2塁への盗塁を成功させます。1死2塁となり、山瀬が左中間を破るタイムリー2塁打を放って1点を返すと、なおも2死1,2塁で知田がストレートを叩き、詰まりながらもライト前に運ぶタイムリーヒット。2塁走者がヘッドスライディングで生還し、星稜が3-3の同点に追いつく!履正社はここで先発の清水から岩崎峻典に交代。勢いづく星稜は、内山が四球を選んで2死満塁とするが、大高は2塁フライ倒れて勝ち越しならず。
3-3で迎えた8回、履正社は先頭の内倉が左中間への2塁打で出塁すると、西川が犠打を決めて1死3塁。犠牲フライでも勝ち越しの場面で、野口がセンターへクリーンヒット!履正社が4-3と再びリードを奪います。さらにこの後、岩崎のレフト前タイムリーでもう1点追加し、この回2点を挙げました。
5-3と履正社2点リードで迎えた9回裏、星稜は先頭の山瀬がセンター前ヒット、2番・有松もヒットでつなぐ。長打が出れば同点、ホームランで逆転サヨナラの場面で、前の打席で一時同点打の知田を迎える。しかし、カットボールを引っ掛け、2塁ゴロ併殺打でゲームセット。履正社が5-3で星稜を破り、優勝を果たしました。



第101回全国高校野球選手権大会 決勝 2019/08/22(木)
履正社(大阪)-星稜(石川)
履|003 000 020|5
星|010 000 200|3
【投手】
(履)清水、岩崎-野口
(星)奥川-山瀬
【本塁打】
(履)井上3号3ラン(3回、奥川)



全国3730校の頂点に立ったのは、大阪代表の履正社高校でした。春夏通算12度目(夏は4回目)の甲子園出場で、悲願の初優勝です。大阪府勢は昨年の大阪桐蔭高校に続いての2連覇となります。昭和はPL学園、平成は大阪桐蔭、令和は履正社の時代が来るのか?
履正社は今年の春の選抜高校野球大会の1回戦で星稜と戦いましたが、奥川投手の前に僅か3安打、17三振を喫しての完封負け。それから5か月後の夏の決勝で再び星稜と顔を合わせ、奥川投手から11安打5得点を挙げてリベンジに成功。3回に特大の3ラン本塁打を放った4番の井上選手は、最初の打席では見逃し三振に倒れたけど、2打席目に高めに浮いた初球を振り抜き、バックスクリーンへ叩き込みました。相手のエースに大ダメージを与える豪快な一発でしたねえ。
そして8回にはキャプテンの野口選手が決勝打、2番手投手の岩崎選手にも大きな追加点となるタイムリーを放ち、星稜を突き放しました。
今大会の履正社は6試合合計でで45得点、ホームランも7本も飛び出しました。特に1回戦の霞ケ浦(茨城)戦では、初回に本塁打3本、1試合で5発の一発攻勢。全試合で4番を務めた井上選手は3本塁打を放っております。


敗れた星稜高校は、1995年以来24年ぶりの決勝進出でしたが、またも優勝を逃しました。先発の奥川投手は9回まで投げ切ったけれど、8回まで毎回走者を出し続けました。奥川投手は1回戦で旭川大高(北北海道)戦で完封勝利、3回戦の智弁和歌山戦では延長14回を投げ抜いて23個の三振を奪う力投を見せました。5試合に登板して51奪三振。大会ナンバー1投手に相応しい成績だったと思います。卒業後はきっとプロの道に進むでしょう。10月のドラフト会議では何球団から指名され、どこが交渉権を勝ち取るのか?ぜひとも福岡ソフトバンクホークスに来てもらいたい…。












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有馬記念馬・ブラストワンピースが復活V!札幌からいざ世界へ!

2019年08月18日 | 競馬

お盆シーズン最終日の18日は、札幌競馬場で夏の大一番・札幌記念が行われました。凱旋門賞を目指すフィエールマンとブラストワンピース、さらには平成最後のダービー馬・ワグネリアン、マイルGⅠ馬・ペルシアンナイトら、GⅠ馬4頭が参戦!秋のGⅠ戦線へ、弾みをつけるのは!?



その前に、小倉競馬場の短距離重賞・第54回テレビ西日本賞北九州記念(GⅢ・芝1200m 18頭立て)から。このレースには、③アレスバローズと⑯ダイメイプリンセスの昨年の1,2着馬をはじめ、5連勝で葵ステークスを勝った⑤ディアンドル、小倉3戦3勝&目下4連勝中の⑱ミラアイトーン、高松宮記念以来の実戦⑬モズスーパーフレア、昨年の小倉2歳チャンピオン⑧ファンタジスト、⑰カラクレナイ&⑪アンヴァルのバーデンバーデンカップ組などが参戦しました。
スタート後の先行争いで、好スタートを決めたモズスーパーフレア、⑥ラブカンプー、④イエローマリンバの3頭が競り合う。4番手に⑭ナインテイルズ、ディアンドルが5番手につけ、内側6番手①ラインスピリット、外側7番手カラクレナイ、真ん中に⑨キングハート。中団グループには②クインズサリナ、ミラアイトーン、⑮シャドウノエル、⑫ディープダイバー、ダイメイプリンセス、⑦ラインシュナイダーと続き、15,16番手の位置にアンヴァルと⑩エントリーチケットが並び、17番手アレスバローズ、ファンタジストが最後方に下がる。
3,4コーナー中間を過ぎ、今度はマリンバが先頭、ラブカン2番手、モズフレ3番手、テイルズ4番手。ディアンドル5番手、カラクレ6番手、ミラアイは7番手追走。アンヴァルは後方待機、アレスバ大外に持ち出し、ジストはしんがり。
最後の直線に入り、逃げるイエローマリンバにディアンドルとモズスーパーフレアが接近。残り200mでモズフレとディアンドルの2頭が抜け出すが、大外からダイメイプリンスが追い込み、ゴール前でモズフレとディアンドルを捕らえて先頭ゴールイン!ディアンドルは2着を確保したか?


サマースプリントシリーズ第4戦・北九州記念は、9番人気の伏兵・ダイメイプリンセスが大外から突き抜けて差し切り勝ち。2着には3番人気のディアンドル、3着に5番人気のアンヴァル、2番人気で4着のモズスーパーフレアまで牝馬勢が独占。1番人気のミラアイトーンは5着、昨年の優勝馬・アレスバローズは6着。昨年の小倉2歳王者のファンタジストは14着と大敗しました。
勝ったダイメイプリンセスは、昨年のアイビスサマーダッシュ以来、1年ぶりの勝利を挙げ、重賞2勝目を飾りました。昨年のこのレースでは2着に敗れましたが、今年は大外一気の豪脚で、年下の牝馬たちを捻じ伏せました。若い娘が多い中、熟女いやベテランの底力を発揮しましたな。





札幌メイン・第55回札幌記念(GⅡ・芝2000m 14頭立て)は、有馬記念馬①ブラストワンピース、春の天皇賞馬⑨フィエールマン、ダービー馬⑫ワグネリアン、2017年マイルCS覇者⑪ペルシアンナイトのGⅠ馬4頭の他に、昨年の札幌記念を制した⑩サングレーザー、ヴィクトリアマイル3着⑭クロコスミア、豪州遠征帰りの②クルーガー、重賞で善戦続きの③ステイフーリッシュ、3歳馬⑥ランフォザローゼス、2年前の覇者⑬サクラアンプルールも出走しました。
スタートで⑦エイシンティンクルがポンと飛び出して、そのままハナを取る。クロコスミアが2番手に上がると、サングレーザーとワグネリアンも先行策に打って出た。ペルシアンナイトは7,8番手あたり、ブラストワンピースは9番手、フィエールマンは中団より後ろの位置で正面スタンド前を通過していった。
1,2コーナー中間から向正面に差し掛かり、先頭のエイシンティンクルが徐々に差を拡げる。2番手にクロコスミア、3番手サングレーザー、4番手にワグネリアン。5番手⑤ロードヴァンドール、6番手ステイフーリッシュ、7番手ペルシアンナイト、8番手サクラアンプルールと続き、9番手ブラストワンピース、その直後にフィエールマンが追走している。後方勢はクルーガーとランフォザローゼスが並走し、13番手⑧ゴーフォザサミット、最後方に③ナイトオブナイツという展開。
3コーナーを回り、ティンクルが先頭でレースを引っ張るが、クロコとの差が縮まる。ワグネリが3番手に浮上し、レーザー4番手、フーリッシュが5番手。ペルシアンが外から捲り気味に追い上げ、先頭集団に加わる勢い。ブラワンも馬群から追い出し開始。フィエールはまだ中団馬群。札幌の直線は短いぞ。
4コーナーでサングレーザーがエイシンティンクルを捕まえると、直線に入ってすぐに先頭に躍り出る。外からワグネリアン、真ん中からブラストワンピースがサングレーザーを追撃する。大外からペルシアンナイトとフィエールマンが追い込んでくる。残り100mを切って、レーザーが押し切りを図るが、ブラワンが2番手に上がると、ゴール手前でレーザーをかわして1着ゴール!グランプリホースが札幌の地で復活を果たしました!


豪華メンバー集結の札幌記念は、単勝3番人気のブラストワンピースが、粘るサングレーザーをゴール前で差し切って優勝しました。サングレーザーはクビ差の2着に敗れ、2連覇とはならず。1番人気だったフィエールマンは、大外から追い込むも3着まで。デビューからずっとパーフェクト連対だったけど、7戦目で初めて連対を外しました。ブラワンをマークしたのに、仕掛けるタイミングが遅かったようにも思えるし、距離も短いのかねえ?
2番人気のワグネリアンは直線伸びきれず4着。福永騎手によると「落鉄の影響」があったとか。もう1頭のGⅠ馬・ペルシアンナイトは5着。実力上位馬が競り合ったから、見ごたえのあるレースでした。
ブラストワンピースは昨年の有馬記念以来の重賞制覇。今年は大阪杯では6着、目黒記念では8着と結果が出ず。もし札幌記念でも惨敗すれば、凱旋門賞が白紙になるところでしたが、新パートナー・川田将雅騎手の好騎乗に導かれて勝利を飾りました。馬群の抜け出しも良かったし、最後の伸び脚も素晴らしかったです。
次走の凱旋門賞は厳しい戦いになると思いますが、ハービンジャーの血を発揮すれば上位に入れるかもしれない。フィエールマンもロンシャンの広い馬場なら、今回以上の力が出そうな気もする。両馬には本当に頑張ってほしいです。













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豪脚炸裂!~関屋記念&エルムステークス~

2019年08月11日 | 競馬

お盆の大型連休期間に突入した11日は、新潟競馬場で伝統のマイル重賞・関屋記念、札幌競馬場でダート重賞のエルムステークスが行われました。


札幌のメイン競走・第24回エルムステークス(GⅢ・ダート1700m 14頭立て)は、前走のマーキュリーカップを勝った⑫グリム、マーチステークスを勝った④サトノティターン、昨年の覇者⑬ハイランドピーク、昨年2着③ドリームキラリ、函館ダート1700mの特別競走で2連勝⑭リアンヴェリテ、⑦タイムフライヤー&①マルターズアポジーの初ダート組、⑪レッドアトゥ、②テーオーエナジー、④モズアトラクションなどが参戦しました。
スタートで⑨サングラスが少し出遅る。ドリームキラリとリアンヴェリテの2頭が先手を争い、マルターズアポジー3番手、タイムフライヤーが4番手、グリムは5番手を追走。サトノティターンとモズアトラクションは中団より後ろの位置で1コーナーを通過した。
2コーナーから向正面に入るところで、ドリームキラリ、リアンヴェリテ、マルターズアポジー、タイムフライヤーの4頭が先頭集団を形成。離れた5番手にテーオーエナジー、グリムが6番手、7番手ハイランドピーク。レッドアトゥと⑤モルトベーネが8,9番手で並走し、その後ろの10番手にモズアトラクションが控え、11番手⑧メイショウスミトモ。後方勢はサトノティターン12番手、13番手サングラス、最後方に⑩リーゼントロック。
3,4コーナー中間地点を過ぎ、ヴェリテがドリキラを抜いて先頭に浮上、フライヤー3番手に上がり、アポジーがズルズルと後退。テーオーとハイランドが早めに仕掛け、グリムとアトラクションは中団馬群につけ、アトゥが大外に持ち出す。
最後の直線に入り、先行するリアンヴェリテをタイムフライヤーが並びかける。しかし、モズアトラクションが外側から脚を伸ばし、残り100mで先頭に躍り出る。後続からハイランドピークが追い上げるが、モズアトラクションが先頭でゴールイン!ハイランドピーク2着、その後の3番手争いはサトノティターン、レッドアトゥ、タイムフライヤー、リアンヴェリテと並んでゴールしていました。

ダートと芝の実績馬が参戦したエルムステークスは、単勝2番人気のモズアトラクションが差し切り勝ち。昨年の覇者・ハイランドピークが10番人気の低評価を覆しての2着。混戦の3着争いは、4番人気のサトノティターンが入り、レッドアトゥ4着、3番人気のリアンヴェリテが5着。初ダートのタイムフライヤーは6着、1番人気のグリムは7着という結果に終わりました。
モズアトラクションは3度目の重賞挑戦で初制覇。鞍上の藤岡康太騎手と松下武士調教師はエルムステークス初勝利です。平安ステークスではチュウワウィザードにハナ差の2着、前走のマリーンステークスではクビ差の2着と惜しいレースがありました。
この日は前の集団がハイペースで進む中、アトラクションは後方待機。3コーナーで中団まで押し上げると、最後の直線で外から突き抜けました。重賞タイトルを手にし、秋のダートGⅠ戦線に弾みがついたのではないでしょうか。




新潟メイン・第54回関屋記念(GⅢ・芝1600m)は、⑮ファストアプローチが出走取消のため、18→17頭立ての競走となりました。昨年の新潟2歳ステークス覇者でNHKマイルカップ2着③ケイデンスコール、約9か月ぶりの休養明け⑬ミッキーグローリー、エプソムカップ2着⑤サラキア、同レース3着⑥ソーグリッダリング、10日夜に亡くなったキングカメハメハ産駒⑩ロシュフォール、ディープ×キンカメの配合④オールフォーラヴ、3年前の優勝馬②ヤングマンパワー、元新潟2歳王者⑦ロードクエスト、谷川岳ステークスを勝った⑰ハーレムライン、新潟が得意な⑨ディメンシオン、⑭ミエノサクシード、⑪リライアブルエースなどが参戦しました。
スタートで①マイネルアウラートが絶好の飛び出しを見せて先頭に立ち、ソーグリッダリングとオールフォーラヴが2,3番手を争い、4番手からヤングマンパワー、大外から⑱トミケンキルカスが5番手に上がる。その後にハーレムライン、⑧エントシャイデン、サラキアと続き、9番手ミエノサクシード、10番手ディメンシオン。内側11番手ロシュフォール、12番手ケイデンスコール、13番手⑫フローレスマジック、14番手リライアブルエースとサンデーレーシング勢が続いた後、15番手にミッキーグローリー。16番手⑰サンマルティン、ロードクエストがしんがり。
外回り3コーナーに差し掛かり、アウラートが軽快にひとり旅。キルカスが2番手に上がり、ソーグリが3番手。オールフォーが内側4番手、ハーレム5番手、ミエサクが外に出し、サラキアは中団、ケイデンス,ロシュ,ミキグロは依然として後方の位置。
長い長い直線コースに入っても、マイネルアウラートが先頭をひた走るが、残り400mで後続勢が追いつく。400mで今度はソーグリッダリングが先頭だが、外からミエノサクシードが接近。残り200mでサラキアとディメンシオンも追い上げ、さらに大外からミッキーグローリーもやってきた。残り100mを切ってもミエサクとソーグリが叩き合うが、ゴール前でミキグロが一気に抜いて1着ゴール!長期休養明けのミッキーグローリーが、豪快に差し切りました!

サマーマイルシリーズ第2戦・関屋記念は、1番人気のミッキーグローリーが、後方3番手から直線一気のごぼう抜きで見事に1着。残り400mから激しく競り合っていたミエノサクシードとソーグリッダリングですが、ミエサクが2着、ソーグリが3着。ディメンシオンがその後の4着、5番人気のサラキアが5着。
3番人気のロシュフォールは9着、オールフォーラヴが10着。天国のキンカメに勝利を捧ぐ事ができませんでした。2番人気のケイデンスコールは見せ場なく14着と大敗。メンバー唯一の3歳馬でしたが…。
ミッキーグローリーは昨年の京成杯オータムハンデ以来の重賞2勝目。マイルチャンピオンシップで5着の後、左第1指骨剥離骨折が判明。今回は約9か月ぶりのレースでしたが、豪快な末脚で勝利を飾り、完全復活をアピールしました。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は新潟重賞初勝利。夏休みをフランスで過ごしたルメール騎手、先週日曜日の札幌で1日8勝を挙げると、10日と11日の2日間で6勝をマークしております。



来週は真夏の大一番・札幌記念が行われます。凱旋門賞参戦予定のフィエールマンとブラストワンピース、平成最後のダービー馬・ワグネリアン、ペルシアンナイトのGⅠ馬4頭に加え、昨年覇者・サングレーザー、2年前覇者・サクラアンプルール、ヴィクトリアマイル3着のクロコスミア、豪州GⅠで2着と健闘したクルーガー、ステイフーリッシュ、ランフォザローゼスなどが出走予定です。







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メールドグラース破竹の重賞3連勝!白毛馬が初めてのJRA重賞勝ち!

2019年08月04日 | 競馬

7月30日にディープインパクトが急逝してから5日経った8月4日は、新潟・小倉・札幌のメインレースに「ディープインパクト追悼競走」のサブタイトルをつけて実施されました。この日は新潟競馬場で3歳馬によるダート重賞・レパードステークス、小倉競馬場ではサマー2000シリーズ第3戦・小倉記念が行われました。



第55回農林水産省賞典小倉記念(GⅢ・芝2000m 13頭立て)は、ディープインパクト産駒から、目黒記念2着の②アイスバブル、⑦レトロロック、⑨カデナの3頭が出走。さらには重賞2連勝中の⑧メールドグラース、小倉大賞典2着③タニノフランケル、武豊とのコンビで2連勝中⑤アイスバブル、⑥ノーブルマーズ、⑪クリノヤマトノオーなどが参戦しました。
スタート後の先行争いで、⑬ストロングタイタン、①カフェブリッツ、タニノフランケルの3頭が前を行くが、ストロングタイタンがハナを奪う。アイスバブルは5番手、レトロロック7番手、アイスストーム8番手、メールドグラースは中団より後ろの位置で正面スタンド前を通過した。
1,2コーナー中間から向正面に入り、ストロングタイタンが先頭、2番手にタニノフランケル、ノーブルマーズが3番手進出。4番手争いは内側にカフェブリッツ、真ん中アイスバブル、外側に⑩シャイニービーム。その後ろの7番手にアイスストーム。8番手レトロロック、9番手クリノヤマトノオー、10番手⑫アドマイヤアルバ、11番手の位置にメールドグラースが追走。後方は12番手カデナ、④アウトライアーズが最後方。
13頭が一団の状態で3コーナーを回り、タイタンが先頭、タニフラ2番手、ノーブル3番手、バブルが単独4番手。外からストームとアルバが押し上げる。メールドは中団馬群。カデナが外に持ち出し、レトロが後方2番手に下がった。
4コーナーから最後の直線の攻防で、ストロングタイタン、タニノフランケル、ノーブルマーズの3頭が競り合い、残り200mでタニフラがわずかに前に出るが、ノーブルかわしにかかる。大外からメールドグラースが脚を伸ばし、さらにはカデナも強襲。ゴール前でタニフラとノーブルが激しくやり合うところを、大外からメールドがまとめて差し切り、先頭でゴールイン!後方から追い込んだカデナが2着となりました。


激戦の小倉記念は、単勝1番人気のメールドグラースが、大外から末脚を伸ばし、ゴール手前でタニノフランケルとノーブルマーズを捕らえて優勝しました。ディープ産駒のカデナが2着、ノーブルマーズが3着に入り、4番人気のタニノフランケルはハナ差の4着。同じディープ産駒&勝負服のアイスバブルが7着、レトロロックは8着。2番人気のアイスストームは11着に終わっています。
メールドグラースは新潟大賞典、鳴尾記念に続き重賞3連勝。前走と前々走はダミアン・レーン騎手が乗りましたが、この日は川田将雅騎手とコンビ再結成。トップハンデの57.5キロを背負いましたが、まったく苦になりませんでした。そんなメールドは、小倉で3戦3勝と負け知らず。初勝利も小倉で挙げております。今年だけで無傷の5連勝、この馬の秋での活躍が楽しみですね。







第11回レパードステークス(GⅢ・ダート1800m 15頭立て)は、ジャパンダートダービー2着⑩デルマルーヴル、ダート3連勝中の⑬サトノギャロス、得意の1800mで巻き返したい④ヴァイトブリック、ユニコーンステークス5着⑪エルモンストロ、⑨トイガー、③ブルベアイリーデ、⑮ビルジキール、⑦ブラックウォーリア、白毛馬⑥ハヤヤッコなどが参戦しました。
スタートは15頭横一線。最初のポジション争いで、サトノギャロスが前に出て、外からビルジキール、⑧ハヤブサナンデクンが接近。それに⑦ブラックウォーリアも先団に取り付く。エルモンストロは中団より前、デルマルーヴルは中団の位置。ヴァイトブリックは1コーナー通過時点で10番手あたり。
2コーナーから向正面のところで、サトノギャロスとハヤブサナンデクンの2頭が並走し、3番手ビルジキール、4番手⑫ロードリバーサル、ブラックウォーリア5番手、6番手エルモンストロ、内側7番手にデルマルーヴル、外側に⑭アッシェンプッテル。中団9番手にヴァイトブリック、10番手②アヴァンセ、11番手⑤ワシントンテソーロ、12番手にハヤヤッコ、13番手トイガー、14番手ブルベアイリーデ、①メスキータがポツンとしんがりを行く。
3,4コーナー中間で、ナンデクンが先頭に立ち、ギャロスが2番手。ビルジが3番手、デルマル4番手、ブラックが外側5番手。ヴァイトは8番手追走、エルモンは大外に持ち出した。
最後の直線に差し掛かり、デルマルーヴルがハヤブサナンデクンを抜いて先頭浮上。外からサトノギャロスが迫り、最内からトイガーが突っ込んでくる。外からはハヤヤッコとブルベアイリーデが伸びてきている。残り100mでデルマルがこのまま押し切るかと思われたが、ハヤヤッコがゴール前強襲し、デルマルを抜いて先頭でFINISH!白毛馬のハヤヤッコ、鮮やかな差し切り勝ち!


レパードステークスも混戦でしたが、単勝10番人気の伏兵・ハヤヤッコが後方から一気に追い上げて1着。白毛馬として初めてJRAの重賞競走を勝つ快挙を果たしました。日本競馬の歴史に新たな1ページが刻まれましたなぁ。それに、ディープの追悼競走で金子オーナーの所有馬が勝つのも運命のような気がします。
1番人気だったデルマルーヴルは、直線残り300mあたりで抜け出したものの、粘り切れず2着。3着には11番人気のトイガーが入りました。3番人気のサトノギャロスは5着。デルマルに迫るところも見せたけど、最後は脚が止まっちゃった。2番人気のヴァイトブリックは6着でした。
勝ったハヤヤッコは、国枝栄厩舎所属。父・キングカメハメハ、母・マシュマロの間に生まれました。マシュマロの姉のユキチャンは、ダート交流重賞で3勝の実績があります。そして鞍上の田辺裕信騎手は、先週のアイビスサマーダッシュに続いての重賞勝ちで、自身も重賞騎乗機会で4連勝。この夏の田辺騎手、絶好調です!







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