日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

90回目の日本ダービー!タスティエーラがソールオリエンスにリベンジ果たす!

2023年05月28日 | 競馬


2020年に生まれたサラブレッド7708頭の頂点を決める競馬の祭典・第90回日本ダービー(東京優駿 GⅠ・芝2400m 18頭立て)が28日、東京競馬場で行われました。デビュー3戦負けなしで皐月賞を制した⑤ソールオリエンスが、コントレイル以来となる無敗の2冠制覇に挑戦。さらには青葉賞馬②スキルヴィング、皐月2着⑫タスティエーラ、ダービー6勝・武豊騎乗⑬ファントムシーフ、ホープフルステークスを制した⑰ドゥラエレーデ、京都新聞杯を制したサトノダイヤモンド産駒⑱サトノグランツ、プリンシパルステークス優勝⑯パクスオトマニカ、毎日杯から直行⑬シーズンリッチ、⑩シャザーン、⑪ハーツコンチェルトなどが参戦しました。



単勝のオッズは、ソールオリエンスが1.8倍で1番人気、2番人気スキルヴィング(4.5倍)、3番人気フリームファクシ(6.9倍)、4番人気 タスティエーラ(8.3倍)。5番人気以降は大きく離れ、シャザーン、ハーツコンチェルト、サトノグランツ、ドゥラエレーデ、①ベラジオオペラと続きました。

注目のスタートで、ドゥラエレーデの坂井瑠星が落馬!いきなり波乱が起きた90回目のダービー、先行争いで③ホウオウビスケッツが前に出るが、外から⑯パクスオトマニカが一気にかわす。シーズンリッチ、ベラジオオペラ、タスティエーラも先団に加わる。ソールオリエンスは中団より前の位置、スキルヴィングとフリームファクシとシャザーンとサトノグランツは中団より後ろのところでスタンド前を通過した。
1,2コーナーのところで、パクスオトマニカが先頭、ホウオウビスケッツ2番手、3番手にシーズンリッチ、4番手⑧メタルスピード、5番手タスティエーラ、その後ろにソールオリエンスが6番手追走する。7番手⑮ノッキングポイント、8番手ベラジオオペラ、9番手⑨グリューネグリーン。ファントムシーフが10番手に上がり、11番手⑦フリームファクシ、12番手シャザーン、13番手スキルヴィング、14番手ハーツコンチェルト、15番手サトノグランツ。後方は16番手④トップナイフ、17番手⑥ショウナンバシット。
3コーナーを回り、先頭を行くオトマニカは、後続に大差をつけて逃げている。ビスケッツ2番手、リッチ3番手、タスティ4番手、スキヴィンとハーコンは外に持ち出し、オリエンスは7番手、ファントム9番手、ベラジオ10番手。
17頭が4コーナーを回り、最後の直線へ!パクスオトマニカがまだ先頭をひた走るが、2番手以降との差が徐々に縮まっていく。2番手からホウオウビスケッツ、3番手からタスティエーラが追い上げ、ソールオリエンスはまだ6,7番手。残り200mでタスティがオトマニカを捕まえて先頭に躍り出る。内からビスケッツ、ベラジオが最内に入る。外からようやくオリエンスもやって来て、ハーツコンチェルトも追い込んで来た。残り100mを切り、タスティ先頭、内からベラジオ、外からオリエンスとコンチェルトが迫るが、タスティエーラが先頭でゴールイン!ソールオリエンス猛追も届かず2着争い・・・。



【日本ダービー 全着順】
1着⑫タスティエーラ    2分25秒2
2着⑤ソールオリエンス    クビ差
3着⑪ハーツコンチェルト   ハナ差
4着①ベラジオオペラ     ハナ差
5着⑮ノッキングポイント   1馬身
6着③ホウオウビスケッツ
7着⑬シーズンリッチ 
8着⑭ファントムシーフ
9着⑩シャザーン 
10着⑧フリームファクシ
11着⑱サトノグランツ 
12着⑧メタルスピード 
13着⑯パクスオトマニカ
14着④トップナイフ 
15着⑨グリューネグリーン
16着⑥ショウナンバシット
17着②スキルヴィング 
中止⑰ドゥラエレーデ 

単勝 ⑫ 830円
複勝 ⑫ 200円  ⑤ 120円  ⑪ 380円
枠連 3⃣-6⃣ 560円
馬連 ⑤-⑫ 690円
馬単 ⑫-⑤ 2,330円
3連複 ⑤ー⑪-⑫ 4,700円
3連単 ⑫-⑤ー⑪ 29,810円
ワイド ⑤-⑫ 360円  ⑪-⑫ 1,970円  ⑤ー⑪ 820円

90回目の競馬の祭典は、単勝4番人気のタスティエーラが混戦を制し、平成20年生まれ世代の頂点に立ちました。無敗の2冠を狙ったソールオリエンスはゴール前猛追見せるも、クビ差及ばず2着。ディープインパクト、オルフェーヴル、コントレイルと同じ「3枠5番」に入ったときは、2冠は決定的だと思っていましたが・・・。横山武史騎手はまたしても僅差でダービージョッキーの座を逃しました。
3着には6番人気のハーツコンチェルトが入り、3番人気のファントムシーフは8着、シャザーンは9着。
2番人気のスキルヴィングは17着でゴールした後に転倒、急性心不全で死亡しました。「今年こそ青葉賞馬初のダービー制覇なるか」と期待されていましたが、呪いを解けませんでした。ルメール騎手と木村哲也調教師にとっては、昨年のイクイノックスの雪辱を果たしたかっただけに、非常に悔しく、悲しい結果となりました。
また、ドゥラエレーデがスタート直後に落馬競走中止。こちらは人馬共に以上ありませんでした。スタート即落馬は、1993年のマルチマックス以来30年ぶりの珍事です。


優勝したタスティエーラは、弥生賞ディープインパクト記念に次ぐ重賞2勝目。弥生賞馬から3年連続でクラシックウィナーが誕生しましたが、ダービー馬になったのは2016年のマカヒキ以来となります。鞍上のダミアン・レーン騎手は、4度目の挑戦で日本ダービー初勝利。外国人騎手のダービー制覇は史上3人目です。1954年のゴールデンウェーブの岩下密政騎手を最後にテン乗りのダービー勝利がなく、ダービーのジンクスの一つと言われてましたが、69年ぶりに破れました。堀宣行調教師は2015年のドゥラメンテ以来となるダービー2勝目。サトノクラウン産駒はGⅠ初制覇で、同期のドゥラメンテとキタサンブラックより先にダービー馬を輩出しました。
タスティエーラは前走の皐月賞で直線早めに抜け出すも、ソールオリエンスの強襲に遭い2着敗戦。強い競馬をしたけれど、勝ったオリエンスが凄かったです。この日のダービーは、道中5番手を進み、最後の直線ではオリエンスの進路をふさぎ、残り200mで先頭に立つとそのまま先頭でゴールし、皐月賞のリベンジを果たしました。一部報道によると、落鉄していたことが判明しましたが、それでも勝ち切ったなんて驚きです。これでソールオリエンスとの直接対決は1勝1敗。秋に迎える3度目の対決の舞台は、菊花賞か、天皇賞か、年末の有馬記念まで持ち越しなのか?

90回目のメモリアルレースは、タスティエーラが優勝したというよりも、スタートで落馬があったり、ゴール後に馬が心不全で亡くなったりと後味の悪さが残りました。おまけに勝ちタイムの2分25秒2は、リバティアイランドが勝った先週のオークス(2分23秒1)より2秒1も遅く、9着だったドゥアイズと同タイムです。良馬場だったとはいえ、非常にしょっぱいレース内容でした。もしリバティアイランドが出ていたら、楽勝していたんじゃないかと思いました。



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リバティアイランドがオークスで6馬身差の圧勝!2年連続で2冠牝馬誕生だ!

2023年05月21日 | 競馬

3歳牝馬クラシックの第2戦・第84回オークス(優駿牝馬 GⅠ・芝2400m 18頭立て)が21日、東京競馬場で行われました。今年のオークスは、桜花賞で大外から豪快な差し切り勝ちを見せた⑤リバティアイランドが、オークスで2冠達成なるかに注目が集まりました。リバティアイランド以外にも、桜花賞2着⑨コナコースト、エフフォーリアの妹⑭ペリファーニア、クイーンカップを勝った⑫ハーパー、フローラステークス優勝⑥ゴールデンハインド、同レース2着⑩ソーダズリング、女王を唯一負かした馬①ラヴェル、ディープインパクト最終産駒②ライトクオンタム、母は2015年オークス馬ミッキークイーン⑪ミッキーゴージャス、母は2014年オークス馬⑱イングランドアイズなどが参戦しました。


単勝オッズは、リバティアイランドが1.4倍で断然の1番人気。2番人気はハーパーで8.8倍。10倍以下は2頭だけで、3番人気以降はコナコースト、ゴールデンハインド、ソーダズリング、⑯ドゥアイズ、⑱シンリョクカと続きました。


正面スタンド前のスタートで、ドゥアイズが少し出遅れ。リバティアイランドは好スタート。先行争いでライトクオンタム、④キミノナハマリア、イングランドアイズの3頭が先手を主張。ゴールデンハインドは先行できず。リバティアイランドとハーパー、ペリファーニアとソーダズリングは中団グループ、コナコーストは中団より後ろの位置につけた。
1,2コーナー中間を過ぎて、向正面に入るところで、ライトクオンタムが先頭、キミノナハマリア2番手、3番手ラヴェル、4番手にイングランドアイズ、5番手ゴールデンハインド。6番手⑧レミージュ、内側7番手にリバティアイランド。その後ろの8番手にハーパーが追走している。9番手シンリョクカ、10番手⑦ヒップホップソウル、11番手ペリファーニア、12番手ソーダズリング。後方勢は13番手コナコースト、14番手ドゥーラ、15番手ミッキーゴージャス、16番手キタウイング、17番手⑮エミュー、ドゥアイズがしんがり追走。
縦長で3コーナーを回り、先頭集団はクオンタム・キミマリ・ラヴェル・イングランドの4頭。ハインド5番手、アイランドは内側6番手。ハーパーとシンリョクカもアイランドを見ている。ペリファーとソーダズはまだ中団、コナコーとゴージャスは後方。
4コーナーを過ぎて最後の直線に差し掛かり、残り400mでラヴェルがライトクオンタムをかわして先頭、馬場の真ん中からリバティアイランドが上がって来る。後続からハーパー、ヒップホップソウル、シンリョクカ、大外からソーダズリングとドゥーラも追い上げる。残り200mでついにリバティアイランドが先頭に立ち、そのまま一気に突き放しにかかる!ラヴェルが2番手で頑張るところを、ドゥーラとハーパーが襲い掛かる。しかし、リバティアイランドが後続との差を拡げ、堂々と先頭でゴールイン!リバティアイランド圧勝で2冠達成!


【オークス 全着順】
1着⑤リバティアイランド  2分23秒1
2着⑫ハーパー        6馬身
3着⑬ドゥーラ        クビ差
4着①ラヴェル        3/4馬身
5着⑰シンリョクカ      3/4馬身
6着⑦ヒップホップソウル
7着⑨コナコースト 
8着⑩ソーダズリング
9着⑯ドゥアイズ 
10着⑧レミージュ
11着⑥ゴールデンハインド 
12着⑭ペリファーニア 
13着⑮エミュー 
14着⑪ミッキーゴージャス 
15着③キタウイング 
16着⑱イングランドアイズ 
17着②ライトクオンタム 
18着④キミノナハマリア

【払戻金】
単勝 ⑤ 140円
複勝 ⑤ 110円  ⑫ 180円  ⑬ 1,090円
枠連 3⃣-6⃣ 490円
馬連 ⑤-⑫ 590円
馬単 ⑤-⑫ 680円
3連複 ⑤-⑫-⑬ 16,840円
3連単 ⑤-⑫-⑬ 34,140円
ワイド ⑤-⑫ 300円  ⑤-⑬ 2,610円  ⑫-⑬ 8,810円


圧倒的1番人気のリバティアイランドが、桜花賞に続きオークスも制覇!昨年のスターズオンアースに続き、ドゥラメンテ産駒から2冠牝馬が誕生しました。アイランドから6馬身も離れた2着にはハーパーが入り、3着には13番人気の伏兵・ドゥーラが入線。ドゥーラは昨年の札幌2歳ステークスを勝っていますが、マイル戦で2桁着順続き。しかし、距離延長で持ち前の力を発揮しました。このレースではドゥラメンテ産駒が2頭も馬券圏内です。
3番人気だったコナコーストは7着、4番人気のゴールデンハインドはハナが奪えなかったのが響いて11着。ディープ最終世代のライトクオンタムはブービーの17着でした。
リバティアイランドは阪神JF、桜花賞に続きGⅠ3連勝。JF→桜花賞→オークスの「牝馬世代GⅠ3連勝」は、ブエナビスタとアパパネに次いで3頭目。鞍上の川田将雅騎手は、2012年のジェンティルドンナ以来となるオークス2勝目、中内田充正調教師は同レース初勝利。マイルGⅠに強い中内田厩舎が、2000m以上のGⅠを勝ったのは初めてとなります。
いやぁ、すごく強かった!前走は大外一気の追い込みを見せましたが、この日は6番手で追走し、残り200mで先頭に立ってからそのまま独走。2着とは6馬身の大差をつけました。11年前のジェンティルの時は5馬身差を上回る圧勝劇でしたね。ちなみに、過去のオークスで6馬身差をつけて勝ったのは1939年のホシホマレ、1954年のヤマイチの2頭のみです。
リバティアイラインドの桜花賞のときのレーティングが116でしたが、今回6馬身差で圧勝したので、ソールオリエンスの「120」を上回る数字が出てもおかしくないと思います。ていうか、日本ダービーに出ていたら、牡馬といい勝負ができたんじゃないかなぁ。
牝馬3冠に王手が懸かったわけですが、昨年のスターズオンアースはオークスの後に骨折し、秋華賞で3着に敗れて3冠を逃しました。あと、父のドゥラメンテも2冠達成後に骨折してるんだよな・・・。「敵はケガだけ」のリバティアイランドは、元気に夏を乗り越えられるでしょうか。



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ソングラインが府中マイルで復活勝利!安田記念連覇に弾みをつけた!

2023年05月14日 | 競馬

「母の日」だった14日は、東京競馬場で春の最強牝馬決定戦・第18回ヴィクトリアマイル(GⅠ・芝1600m 16頭立て)が行われました。2冠牝馬②スターズオンアースは、前走の大阪杯2着の雪辱なるか?前回のVMを制した白毛馬⑯ソダシはダミアン・レーン騎手との新コンビで連覇に挑戦。昨年の安田記念の覇者⑥ソングライン、秋華賞馬⑤スタニングローズのGⅠ馬の他に、無冠返上を目指す⑪ナミュール、高松宮記念2着⑪ナムラクレア、阪神牝馬ステークス優勝③サウンドビバーチェ、京都牝馬ステークスを勝った⑧ララクリスティーヌ、福島牝馬ステークスを勝った⑭ステラリアなどが参戦しました。


単勝オッズは、1番人気がスターズオンアース(2.5倍)、ナミュールが2番人気(4.2倍)、ソダシ3番人気(4.6倍)、4番人気のソングライン(7.6倍)まで10倍以下。その後はナムラクレア、ララクリスティーヌ、スタニングローズ、サウンドビバーチェと続きました。

スタートしていきなり①ロータスランドが先手を奪い、サウンドビバーチェとソダシが2番手を争うが、ソダシが2番手に上がる。⑮ルージュスティリア4番手、ララクリスティーヌ5番手、6番手にナムラクレア、内側7番手にスターズオンアースがひかえる。中団グループには⑨クリノプレミアム、ソングライン、⑦イズジョーノキセキ、ナミュールと固まっている。12番手グループに④アンドヴァラナウト、ステラリア、⑭ディヴィーナと固まり、15番手スタニングローズ、⑩サブライムアンセムが最後方。
3,4コーナー中間のところで、ロータス先頭、ソダシ2番手、スターズが3番手集団に加わる。クレアは外に持ち出し、ソングラは内側6番手あたり。ナミュールとララクリは中団馬群、スタニング後方2番手で4コーナーを回る。
16頭が一団で最後の直線に入り、ロータスランドがまだ先頭で粘るが、ソダシが徐々にロータスに迫り、残り300mあたりで先頭に浮上。スターズオンアースは内側から外側に進路を変える。残り200mでソダシ先頭、内からソングライン、外からスターズオンアースが追いかけ、後続からディヴィーナが追い込む。残り100m、ソダシがこのまま押し切るかと思ったら、ソングラがインを突いて並びかけ、最後はソングラインとソダシが並んでゴールしたが、わずかにソングラインが前に出た!スターズオンアースも差を詰めるも3番手まで・・・。



【ヴィクトリアマイル 全着順】
1着⑥ソングライン       1分32秒2
2着⑯ソダシ           アタマ差
3着②スターズオンアース     3/4馬身
4着⑬ディヴィーナ        1馬身
5着③サウンドビバーチェ     1馬身3/4
6着①ロータスランド 
7着⑪ナミュール 
8着⑫ナムラクレア 
9着⑭ステラリア 
10着⑮ルージュスティリア 
11着④アンドヴァラナウト 
12着⑤スタニングローズ 
13着⑩サブライムアンセム 
14着⑧ララクリスティーヌ
15着⑦イズジョーノキセキ
16着⑨クリノプレミアム 

【払戻金】
単勝 ⑥ 760円
複勝 ⑥ 200円  ⑯ 170円  ② 120円
枠連 3⃣-8⃣ 1,320円
馬連 ⑥-⑯ 1,960円
馬単 ⑥-⑯ 4,170円
3連複 ②-⑥-⑯ 1,720円
3連単 ⑥-⑯-② 12,830円
ワイド ⑥-⑯ 640円  ②-⑥ 390円  ②-⑯ 340円



雨の中で行われた春の女王決定戦は、単勝4番人気のソングラインが、ゴール手前でソダシを内側から差し切り優勝しました。ソダシはアタマ差の2着に敗れて史上3頭目のVM連覇とはならず。牝馬限定のマイル戦では4戦負けなしでしたが、5戦目にして初黒星です。約半年の休み明け、乗り替わり、大外枠と不利な条件があったものの、力強い走りを見せました。ただ、スタート直後に内側に斜行したため、レーン騎手に5万円の過怠金5万円が科せられました。
1番人気だったスターズオンアースは、内側から外側に進路を変えて逆転を狙ったものの3着敗戦。課題のスタートも上手く決まったんですが、直線で意外と伸びを欠きましたね。両前脚骨折から復帰後は秋華賞3着、大阪杯2着、VM3着と惜しいレースが続くスターズ、白星を手にできるのは一体いつになるのでしょうか。
2番人気のナミュールはソダシの斜行の不利を受けたのが響いて7着。ナムラクレアも8着、秋華賞馬のスタニングローズは12着と大敗しました。

優勝したソングラインは、昨年の安田記念以来の勝ち星を挙げ、GⅠ2勝目をマーク。鞍上の戸崎圭太騎手は、2015&2016年のストレイトガールに次いでこのレース3勝目。この勝利でJRA・GⅠ通算10勝目を飾りました。林徹調教師はVM初勝利です。
安田記念の後、秋の海外遠征を予定していましたが、喉の異常でブリーダーズカップマイルを回避、香港マイルに登録するも今度は右前脚の蹄を痛めてしまいました。今年2月のサウジアラビアの重賞競走「1351ターフスプリント」で復帰するも10着に終わり、初めての2ケタ着順を経験。再起をかけて臨んだ今回のVM、前を行くスターズオンアースが外に行ったことで進路がぽっかり開き、そこを上手く突き抜けました。これは本当に戸崎騎手のファインプレーですね。
喉と蹄の違和感を乗り越えて府中のマイルで復活を果たしたソングラインは、安田記念連覇へ視界良好といえるでしょう。安田には大阪杯馬のジャックドール、マイラーズカップを勝ったシュネルマイスター、マイルCSを勝ったセリフォスが参戦予定。さらに体調次第でソダシも出走する可能性も。このメンバーを相手に連覇できたら大きいぞ。



来週・19日は3歳牝馬三冠の第2戦「オークス」が行われます。桜花賞馬のリバティアイランドが2冠に挑み、フローラステークス組のゴールデンハインドとソーダリング、桜花賞組のコナコースト、ペリファーニア、ハーパー、ドゥアイズ、フラワーカップ優勝のエミュー、ライトクオンタム、2戦2勝ミッキーゴージャスなどが登録しています。




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府中の芝1600mでは負け知らず!シャンパンカラーと内田博幸が勝利の美酒に酔いしれる!

2023年05月07日 | 競馬

ゴールデンウィーク最終日だった5月7日は、東京競馬場で3歳マイル王決定戦・第28回NHKマイルカップ(GⅠ・芝1600m)が行われました。⑫クルゼイロドスルが感冒のため出走取消で17頭立てで争われた今年は、朝日杯フューチュリティステークスを制した⑬ドルチェモア、ニュージーランドトロフィーの勝ち馬⑤エエヤン、アーリントンカップで豪快な差し切り勝ちを見せた⑨オオバンブルマイ、マイル戦で巻き返す⑱ダノンタッチダウン、フィリーズレビュー覇者⑤シングザットソング、デイリー杯2歳ステークスを制した⑦オールパルフェ、クイーンカップ3着②モリアーナ、兄はステルヴィオ③ウンブライル、ファルコンステークス2着⑮カルロヴェローチェ、ファルコンステークスを制した⑯タマモブラックタイ、⑧セッションなどが参戦しました。


単勝オッズは、1番人気カルロヴェローチェ(5.6倍)、エエヤンが僅差で2番人気(5.7倍)、3番人気オオバンブルマイ(6.1倍)。4番人気以降はドルチェモア(7.6倍)、モリアーナ(8.0倍)、ダノンタッチダウン(9.5倍)まで10倍以下でした。



スタートで⑪シャンパンカラーとモリアーナが少し遅れる。先行争いで内から①フロムダスク、⑤シングザットソング、⑦オールパルフェ、セッションの4頭が競り合い、フロムダスクとオールパルフェの2頭がレースを引っ張る。セッション3番手、4番手⑭ユリーシャ、5番手シングザットソング。中団より前の位置にドルチェモアとタマモブラックタイが並び、エエヤン8番手、9番手ダノンタッチダウン、カルロヴェローチェは10番手。中団11番手に⑰ミシシッピテソーロ、12番手④ショーモン、13番手グループにモリアーナ・シャンパンカラー・オオバンブルマイの3頭が控える。その後ろの16番手にウンブライル、少し離れた最後方に⑨ナヴォーナが追走する。
3,4コーナー中間を過ぎ、先頭集団はダスク・パルフェ・ユリーシャの3頭。セッションが4番手、タマブラ5番手。タッチダウンとドルモアとカルロが中団から押し上げ、エエヤンとモリアーナは中団馬群の内側。オオバンは後方3番手。
4コーナーを回り、勝負は最後の直線へ。先頭争いはオールパルフェがわずかに先頭だが、内からフロムダスク、真ん中ドルチェモア、タマモブラックタイ、外からダノンタッチダウン、カルロヴェローチェ、シャンパンカラー、オオバンブルマイと横に拡がってる。残り400mでタマブラとタッチダウンが前に出て、外からシャンパンとオオバンが接近。エエヤンも最内を突いて上がって来る。残り200mでオオバンがタッチダウンに接近するが、ラスト100mでシャンパンが抜け出す。大外からウンブライルが突っ込み、ゴール前でオオバンをかわして2番手に上がり、シャンパンカラーに並びかけたが、シャンパンカラーが凌ぎ切ってゴール!3歳マイル王に輝いたのはシャンパンカラー!ウンブライルは届かず2着、オオバンブルマイは最後に伸びきれず3着。


【NHKマイルカップ 全着順】
1着⑪シャンパンカラー
2着③ウンブライル 
3着⑩オオバンブルマイ 
4着⑱ダノンタッチダウン
5着⑮カルロヴェローチェ
6着②モリアーナ 
7着⑰ミシシッピテソーロ 
8着⑨ナヴォーナ 
9着⑤エエヤン 
10着⑯タマモブラックタイ 
11着⑤シングザットソング 
12着⑭ドルチェモア 
13着⑧セッション 
14着⑭ユリーシャ 
15着④ショーモン 
16着⑦オールパルフェ 
17着①フロムダスク 
取消⑫クルゼイロドスル

【払戻金】
単勝 ⑪ 2,220円
複勝 ⑪ 490円  ③ 390円  ⑩ 270円
枠連 2⃣-6⃣ 9,690円
馬連 ③-⑪ 12,990円
馬単 ⑪-③ 30,450円
3連複 ③-⑩-⑪ 27,690円
3連単 ⑪-③-⑩ 260,760円
ワイド ③-⑪ 3,310円  ⑩-⑪ 2,680円  ③-⑩ 1,760円


東京競馬場の5週連続GⅠの第1弾は、単勝9番人気の伏兵・シャンパンゴールドが混戦を制して優勝。2着のウンブライルは大外から襲い掛かりましたが、シャンパンにアタマ差届かず。3番人気のオオバンブルマイは、アーリントンカップの時と同様、道悪の馬場で末脚を伸ばすも最後に脚が止まってしまい3着でした。上位3頭はみんな前走道悪の馬場で好走していて、シャンパンとウンブラはニュージーランドトロフィー組でした。
1番人気だったカルロヴェローチェは5着、2番人気のエエヤンは9着、メンバー唯一のGⅠ馬・ドルチェモアは12着と惨敗。エエヤンは中山コースで3連勝中でしたが、左回りでも「ええやん!」とはいかなかったなぁ。ドルチェモアは鞍上が三浦皇成騎手という時点で来ないと思いました。それに、朝日杯組の上位陣のその後が悲惨だったので・・・。
勝ったシャンパンカラーは、昨年11月のベゴニア賞以来となる通算3勝目で、重賞初制覇。府中の芝マイル戦は3戦3勝と勝率100%!鞍上の内田博幸騎手は、ノンコノユメで勝った2018年フェブラリーステークス以来、約5年3か月ぶりのJRA・GⅠ制覇。マイルカップでは、2007年のピンクカメオ以来16年ぶり2度目の勝利。あの時は単勝17番人気のブービー人気で、3連単で973万9870円の大波乱のレースでした。田中剛調教師は同レース初制覇で、2016年安田記念のロゴタイプ以来となるGⅠ勝利を果たしております。

シャンパンカラーは昨年10月の新馬戦で快勝すると、2戦目のベゴニア賞ではヒップホップソウルをクビ差で抑えて2連勝。年明けには京成杯に挑むも6着、前走のニュージーランドトロフィーでも3着敗戦。京成杯は距離が長かったことは間違いないでしょう。久しぶりの府中マイル戦となった今回、スタートでやや後手を踏みますが、道中はオオバンブルマイより前の位置につけ、ゴール残り200mで先頭に立つと、オオバンとウンブラの追撃を振り切りました。本当に府中のマイル戦で2勝の実績が活きましたね。
今後についてですが、安田記念をパスして秋まで休養、秋は毎日王冠か富士ステークスで始動して、マイルチャンピオンシップに向かうと思います。いまのところ「府中専用機」なので、他の競馬場(特に右回り)でも結果を残せるようになりたい。





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かしわ記念2023 メイショウハリオがマイルでも力を示してGⅠ2勝目!

2023年05月04日 | 競馬

みどりの日の5月4日は、船橋競馬場でゴールデンウィーク恒例のダートGⅠ競走・第35回かしわ記念(ダート1600m)が行われました。14頭立てのところ、⑩スマイルウィ(船橋)が競走除外(出走取消)のため13頭で争われた今回は、昨年の帝王賞馬②メイショウハリオ、JBCレディスクラシックを制した①ヴァレーデラルナ、交流重賞3勝④シャマル、マーチステークスで重賞初制覇⑦ハヤブサナンデクン、3度目の正直なるか⑤ソリストサンダー、⑬タガノビューティーのJRA勢6頭、地方からは2年前の覇者⑥カジノフォンテン(船橋)、フェブラリーステークスにも挑んだ③スピーディキック(浦和)、兵庫の星⑫イグナイターなどが参戦しました。


単勝の人気は、1番人気シャマル(2.8倍)、2番人気メイショウハリオ(3.2倍)、3番人気ハヤブサナンデクン(6.3倍)、4番人気スピーディキック(8,4倍)。その後はタガノビューティー、ヴァレーデラルナ、ソリストサンダー、イグナイターと続きました。


正面スタンド前でのスタートで、イグナイターが絶好の飛び出しを見せる。先行争いでカジノフォンテンとヴァレーデラルナ、イグナイターにハヤブサナンデクンの4頭が先手を主張するが、カジノフォンテンが前に出る。スピーディキックとソリストサンダーは中団より少し前、メイショウハリオとタガノビューティーは中団に控えた。
1,2コーナー中間のところで、カジノフォンテンとヴァレーデラルナの2頭が飛ばし、向正面でヴァレーデラルナが先頭、カジノフォンテン2番手、ハヤブサナンデクン3番手、内側4番手シャマル。5番手イグナイター、6番手ソリストサンダーと続き、スピーディキックとタガノビューティーが7,8番手で並ぶ。9番手⑨エメリミット(船橋)、メイショウハリオは10番手。集団から大きく離された後方は、⑧ミスティネイル、⑭ハナウタマジリ、⑪クレールアドレの笠松勢3頭。
3コーナーを回り、残り600mのところで、先頭争いはデラルナ・フォンテン・ナンデクンの3頭が並び、イグナイター4番手、シャマル5番手、ビューティーとハリオも追い出し開始。スピーディはついて行けないか。
4コーナーから最後の直線で、ハヤブサナンデクンが先頭に躍り出て、シャマルが最内に入る。外からはタガノビューティーとメイショウハリオも追い込み、後続からソリストサンダーも猛追。残り200mでハリオとナンデクンが並び、ラスト100mでハリオが抜け出して先頭、ナンデクンも食い下がり、ビューティーがハリオとナンデクンの間に割り込み、ハリオに迫ったが、メイショウハリオが凌ぎ切って先頭ゴール!メイショウハリオがGⅠ馬の意地を見せました!



【かしわ記念 全着順】
1着②メイショウハリオ
2着⑬タガノビューティー
3着⑦ハヤブサナンデクン
4着④シャマル 
5着⑤ソリストサンダー  
6着③スピーディキック 
7着⑫イグナイター 
8着①ヴァレーデラルナ
9着⑥カジノフォンテン
10着⑨エメリミット 
11着⑭ハナウタマジリ
12着⑪クールアドレ 
13着⑧ミスティネイル
除外⑩スマイルウィ

【払戻金】
単勝 ② 320円
複勝 ② 140円  ⑬ 280円  ⑦ 170円
枠複 2⃣-8⃣ 2,280円
枠単 2⃣-8⃣ 3,010円
馬複 ②-⑬ 2,440円
馬単 ②-⑬ 3,250円
3連複 ②-⑦-⑬ 3,160円
3連単 ②-⑬-⑦ 16,190円
ワイド ②-⑬ 610円  ②-⑦ 360円  ⑦-⑬ 750円


春のダートマイル王決定戦・かしわ記念は、単勝2番人気のメイショウハリオが、大外から差し切って優勝。タガノビューティーがクビ差の2着、4コーナー手前で一旦先頭に立ったハヤブサナンデクンが3着。1番人気だったシャマルは4着。シャマルは1200~1400mが適正距離で、マイルじゃ長いかも。昨年2着だったソリストサンダーは、今年は5着。5着まで中央勢が独占し、スピーディーキックが地方馬最先着の6着、イグナイターも7着でした。
勝ったメイショウハリオは、昨年の帝王賞以来となるGⅠ2勝目。鞍上の浜中俊騎手と岡田稲男調教師はかしわ記念初勝利を挙げました。東京大賞典3着、フェブラリーステークスでも3着と惜しいレースが続いていましたが、この日は10番手追走から、3コーナーで外からポジションを押し上げ、直線ではハヤブサナンデクンとタガノビューティーとの叩き合いを制しました。中距離馬のイメージが強い馬ですが、マイルも適応できるのは意外ですね。帝王賞を使った後、秋の「マイルチャンピオンシップ南部杯」に行くこともありそうだなぁ。南部杯でカフェファラオ、レモンポップとの対戦が見られるでしょうか。



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