日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

コントレイルがサリオスとの無敗対決を制す!今年も無敗の皐月賞馬誕生!

2020年04月20日 | 競馬

3冠牡馬クラシックの第1戦・第80回皐月賞(GⅠ・芝2000m 18頭立て)が19日、中山競馬場で行われました。今年の皐月賞は、ホープフルステークスを制して最優秀2歳牡馬に輝いた①コントレイルと、朝日杯フューチュリティステークスを制した⑦サリオスの「3戦無敗の2歳GⅠ馬」同士が激突。2強以外にも、弥生賞ディープインパクト記念覇者⑤サトノフラッグ、スプリングステークスの勝ち馬⑯ガロアクリーク、共同通信杯を制した⑬ダーリントンホール、京成杯を勝った⑪クリスタルブラック、京都2歳ステークス優勝⑫マイラプソディ、きさらぎ賞覇者③コルテジアなどの重賞ウィナーの他に、3戦3勝②レクセランス、重賞2着2回⑰ヴェルトライゼンデなどが参戦しました。

単勝オッズは、1番人気がコントレイル(2.7倍)、2番人気サトノフラッグ(3.6倍)、サリオスが僅差で3番人気(3.8倍)。4番人気以降は、ヴェルトライゼンデ、クリスタルブラック、ダーリントンホール、マイラプソディ、ガロアクリークと続きました。

スタートは18頭横一線で飛び出し、正面スタンド前の先行争いで、④テンピン、⑧ウインカーネリアンの2頭が前に出るが、外から⑭キメラヴェリテが上昇。サリオスは前に位置取り、ヴェルトライゼンデは中団より前、サトノフラッグとコントレイルとガロアクリークは中団待機。マイラプソディ、ダーリントンホール、クリスタルブラックは後方で正面スタンド前を通過した。
1コーナーを通過し、キメラヴェリテが先頭、ウインカーネリアン2番手、⑱ビターエンダーが向正面で単独3番手に浮上し、⑥ディープボンド4番手、少し離れた5番手にサリオスが追走する。外側6番手⑮ラインベック、内側7番手番手テンピン、8番手にヴェルトライゼンデ、その後ろの9番手にサトノフラッグがいて、10番手コルテジア。11番手ガロアクリーク、12番手マイラプソディの内側にコントレイルが13番手。ダーリントンホール14番手、レクセランス15番手、⑩アメリカンシード16番手、17番手クリスタルブラック、⑨ブラックホールがぽつんとしんがりを進む。
3,4コーナー中間、残り600mを切ってもキメラが逃げ、カーネリアンとエンダーがキメラに並びかける。ベック4番手、サトフラがサリオスより少し前に出て、ラプソディが中団まで押し上げる。コントレは外に持ち出すと、一気に先頭集団を捕らえに掛かる。サトフラもコントレと同時に動いて行った。
4コーナーを回って直線コースに差し掛かり、サリオスとウインカーネリアンが並ぶところを、外からコントレイルが追い込んでくる。サトノフラッグは伸びを欠いている。残り200mを切り、コントレとサリオスの2頭が抜け出す。やはり無敗2頭の一騎打ちだ!外のコントレがわずかにリードし、内側サリオスがかわしにかかるが、コントレイルが先頭でゴールイン!無敗と世代№1の座を守ったのはコントレイルでした!



【全着順】
1着①コントレイル     2:00:7
2着⑦サリオス       1/2馬身
3着⑯ガロアクリーク    3馬身1/2
4着⑧ウインカーネリアン   1馬身1/4
5着⑤サトノフラッグ     1馬身1/4
6着⑬ダーリントンホール
7着③コルテジア
8着⑯ヴェルトライゼンデ
9着②ブラックホール
10着コルテジア
8着⑯ヴェルトライゼンデ
9着⑨ブラックホール
10着⑥ディープボンド
11着②レクセランス
12着⑩アメリカンシード
13着⑫マイラプソディ
14着⑱ビターエンダー
15着⑮ラインベック
16着⑪クリスタルブラック
17着⑮キメラヴェリテ
18着④テンピン

単勝 ① 270円
複勝 ① 140円  ⑦ 170円  ⑯ 690円
枠連 1⃣-4⃣ 640円
馬連 ①-⑦ 660円
馬単  ①-⑦ 1,120円
ワイド ①-⑦ 330円  ①-⑯ 2,250円  ⑦-⑯ 2,610円
3連複 ①-⑦-⑯ 9,150円
3連単 ①-⑦-⑯ 26,310円


無観客で行われた今年のクラシック開幕戦は、西の無敗馬・コントレイルと、東の無敗馬・サリオスの叩き合いの末、コントレイルに軍配が上がりました。ラスト100mあたりでサリオスが抜き返そうとしたんですが、ゴール前でコントレが二の足を使って引き離しました。サリオスは半馬身差で敗れましたが、2000mの距離不安も一蹴。負けても強い印象を受けました。
離れた3着には、8番人気のガロアクリークが入ってきました。ヒューイットソン騎手の騎乗が冴えてたのもあるけど、スプリングステークスの勝利がまぐれじゃないことを印象付けた形。2番人気のサトノフラッグは、コントレイルと一緒に外から上がって来たけど、直線で伸びきれませんでした。ブービー人気のウインカーネリアンに先着されるのはなぁ。

コントレイルはこれでデビューから4戦4勝。前走のホープフルステークスに続いてのGⅠ連勝、重賞も3連勝となりました。鞍上の福永祐一騎手は皐月賞初勝利で、クラシック競走完全制覇を達成。矢作芳人調教師は今年のGⅠ2勝目。今年中にGⅠをあと何勝するでしょうか?ディープインパクト産駒は2017年のアルアイン以来、皐月賞3勝目。父のディープも4戦無敗で皐月賞を勝っております。
無敗でホープフル優勝→直行で皐月制覇というのは、昨年のサートゥルナーリアと同じ。それに3歳重賞の「1番人気連敗記録」も15でストップしました。
やっぱりコントレイル強かったですね。「鬼門」と言われる1枠1番に入って嫌な予感がしたけど、能力の高さで最内枠の呪いを吹き飛ばしました。最内枠の勝利は、1994年の三冠馬・ナリタブライアン以来26年ぶり。それに稍重まで回復したのも勝因だったかと。道悪のままだったら惨敗していた可能性もあったでしょう。
次の日本ダービーでも1番人気になることは確実。東スポ杯2歳ステークスで圧勝しているから、二冠制覇の可能性は高いかもしれません。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この強さは衰え知らず!オジュウチョウサン中山グランドジャンプ5連覇!

2020年04月19日 | 競馬

19日に皐月賞が行われますが、その前日の18日は、中山競馬場で春の最強ハードラー決定戦「第22回中山グランドジャンプ(J・GⅠ 芝4250m 11頭立て)」が行われました。障害界の生きる伝説⑥オジュウチョウサンが、グランドジャンプ5連覇に挑戦。オジュウに対するは、昨年の最優秀障害馬①シングンマイケル、前哨戦のペガサスジャンプステークスを勝った⑪メイショウダッサイ、平地&障害重賞ウィナー⑧メドウラーク、中山大障害2着⑤ブライトクォーツ、⑦シンギングダンサーなどが参戦しました。


スタートで③コスモロブロイが出遅れた一方で、オジュウチョウサンが絶好のスタートを決める。最初の5号障害(生垣)をオジュウチョウサンとメドウラークが同時に飛越直後、メドウラークが先手を取る。最初の正面スタンド前でオジュウチョウサンは2番手につけ、3番手メイショウダッサイ、4番手シングンマイケル、④ユイノシンドバッドとシンギングダンサーが5,6番手で並び、7番手②ヒロシゲセブン、8番手ブライトクォーツ、後方はコスモロブロイ、⑩アズマタックン、⑨セガールフォンテンと続く。
1,2コーナーのバンケットを通過したところで縦長の展開となり、11頭は最初の大障害コースへ。1つ目の難所・大竹柵障害をメドウラークが先頭で飛越すると、オジュウチョウサン2番手でクリア。後続の各馬も続々と飛び越え、全馬クリア。
逆回りで、メドウ、オジュウ、ダッサイ、シングンと続き、クォーツが5番手に上がり、シンギング6番手、シンドバッド7番手、セガール・ヒロセブ・コスロブと続き、タックンが最後方。
2度目の大障害コースに差し掛かり、大生垣の前で先頭のメドウとオジュウの差が縮まる。大生垣でもメドウが先頭でジャンプ、オジュウが少し躓きそうになるも大丈夫。ダッサイ、シングン、クォーツ、そのほかの各馬もクリアするも、セガールフォンテンが落馬してしまった。
順回りに戻り、1,2コーナーの3号障害→バンケットを通過し、いよいよ芝コースの攻防へ。メドウラークが先頭をキープするが、オジュウチョウサン、メイショウダッサイ、シングンマイケルも接近。さらに5番手のデュールクォーツも先頭集団に加わり、8号障害を5頭が同時に飛越するが、メドウがバランスを崩して後退。
残り800mを切ったところで、オジュウがついに先頭に躍り出る!クォーツが2番手でオジュウをマークし、ダッサイ3番手、シングン4番手。9号障害を飛び終えた直後にオジュウがスパートを仕掛け、クォーツとダッサイも追走するが、シングンついて行けず。最後の直線のハードル障害をオジュウが先頭で飛越すると、ダッサイが2番手、クォーツが3番手で飛越。シングンも4番手で飛越するも無念の転倒。オジュウチョウサンは上り坂でラストスパート、メイショウダッサイの追撃を抑え、堂々1着ゴール!オジュウチョウサン中山グランドジャンプ5連覇達成です!



【中山グランドジャンプ 全着順】
1着⑥オジュウチョウサン  5:02:9
2着⑪メイショウダッサイ   3馬身
3着⑤ブライトクォーツ     大差
4着⑦シンキングダンサー   大差
5着⑩アズマタックン     8馬身
6着②ヒロシゲセブン
7着③コスモロブロイ
8着④ユイノシンドバッド
中止①シングンマイケル
中止⑧メドウラーク
中止⑨セガールフォンテン

単勝 ⑥ 110円
複勝 ⑥ 110円 ⑪ 160円 ⑤ 190円
枠連 6⃣-8⃣ 450円
馬連 ⑥-⑪ 460円
馬単 ⑥-⑪ 510円
ワイド ⑥-⑪ 220円 ⑤-⑥ 270円  ⑤-⑪ 710円
3連複 ⑤-⑥-⑪ 1,470円
3連単 ⑥-⑪-⑯ 2,710円

絶対王者オジュウチョウサンが、大雨&不良馬場をモノともせず中山グランドジャンプ5連覇を果たしました!前半から先行するメドウラークをマークし続け、芝コース3コーナーで先頭に立ち、メイショウダッサイら後続勢の追い上げを振り切りました。タイムは5分2秒もかかりましたが、悪条件でも王者の力を存分に見せてくれました。
メイショウダッサイは3馬身差の2着、3着のブライトクォーツは9号障害の手前でオジュウに並びかけようとしました。
今年は11頭中8頭が完走し、3頭が競走中止。大生垣で落馬したセガールフォンテンは右後肢跛行、上野翔騎手は異常なし。最後の4コーナーで競走を中止したメドウラークは右前肢跛行。8号ハードル障害の時にバランスを崩した時に脚を痛め、その影響で失速してしまいました。
そして、2番人気のシングンマイケルは最終障害で落馬。大江原哲調教師が「心臓麻痺」とコメントしましたが、JRAの正式発表では頚椎関節脱臼で死亡しました。鞍上の金子光希騎手も頸椎を捻挫しております。落ち方が9年前のメジロラフィキと同じ・・・。オジュウチョウサンの最大のライバルと言われていましたが、悲しい最期となりました・・・。

オジュウチョウサンはこれで障害のGⅠ競走は7勝目。重賞も13連勝を達成しました。同一重賞の5連覇は、もちろんJRA史上初の偉業です。初めてGJを勝った時はまだ5歳でしたが、今や9歳の大ベテラン。前走の阪神スプリングジャンプでは9馬身差の圧勝を飾り、この日も過酷な馬場で完勝。9歳の高齢になっても強さを残したままで、衰えを感じません。年末の中山大障害で「3度目のJGⅠ春秋連覇」も期待できるし、10歳になっても障害重賞を勝ちそうな気もします。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デアリングタクトがキャリア3戦目で桜花賞制覇!エピファネイア産駒初のGⅠ馬誕生!

2020年04月13日 | 競馬

新型コロナウイルス感染拡大により、今月7日に緊急事態宣言が発令。コロナの影響で殆どのスポーツが自粛している中、競馬界は今週も無観客開催。多くの娯楽が失われている中、競馬が続いているのは非常にありがたいなと思っています。
12日は阪神競馬場で3歳牝馬クラシックの第1戦・第80回桜花賞(GⅠ・芝1600m 18頭立て)が行われました。昨年の2歳女王⑰レシステンシアは、武豊騎手が騎乗。桜花賞3連覇を狙うクリストフ・ルメール騎手は、シンザン記念を制した④サンクテュエールに騎乗。さらには、チューリップ賞を勝った⑤マルターズディオサ、重賞2着2回⑪クラヴァシュドール、阪神JFでは1番人気だった⑧リアアメリア、クイーンカップ優勝⑭ミヤマザクラ、フィリーズレビューを制した⑱エーポス、アネモネステークス覇者⑫インターミッション、フェアリーステークス覇者③スマイルカナ、デビュー2戦2勝⑨デアリングタクトなどが参戦しました。

単勝の人気は、1番人気レシステンシア(3.7倍)、2番人気デアリングタクト(4.2倍)、3番人気サンクテュエール(6.9倍)。その後にリアアメリア(7.7倍)、マルターズディオサ(8.1倍)、クラヴァシュドール(8.8倍)と6番人気までが単勝10倍以下でした。
スタートでスマイルカナと①ナイントゥファイブが好ダッシュを見せ、スマイルカナが先手を取る。マルターズディオサ3番手につけるが、外からレシステンシアが上がってきた。5番手グループにはサンクテュエール・⑥ウーマンズハート・リアアメリア・クラヴァシュドール・ミヤマザクラ・⑮ヤマカツマーメイドと6頭が横一線。11番手デアリングタクト、12番手⑫インターミッション、13番手にエーポス。後方勢は⑯ケープゴッド、⑬マジックキャッスル、⑩フィオリキラリ、17番手に②チェーンオブラブ、⑦ヒルノマリブが最後方。
外回り3,4コーナーの中間点のところで、スマカナが先頭、レシスが2番手に浮上し、マーメイドが単独3番手。ディオサ4番手、ナイファイ5番手、サンクテュ6番手、外側7番手のウーマンズはジョッキーの手が動いている。ミヤマとアメリアは中団、デアタクは外に持ち出し、クラヴァシュは13番手に下がった。
4コーナーから最後の直線コースに入り、レシステンシアが抜け出しを図るが、内側のスマイルカナが必死に抵抗する。マルターズディオサが3番手で追いかけ、サンクテュエール4番手。大外のデアリングタクトはまだ5番手。クラヴァシュドールは最内を選択。ミルコ・デムーロ先週の再現か?残り200mでレシスがスマカナを捕らえて先頭。しかし、大外からデアタクが襲い掛かり、ゴール前でレシスを抜き去ってFINISH!デアリングタクトが快心の差し切り勝ち!キャリア3戦目で桜の女王に輝きました!


【桜花賞 全着順】
1着⑨デアリングタクト   1分36秒1
2着⑰レシステンシア    1馬身1/2
3着③スマイルカナ     1馬身3/4
4着⑪クラヴァシュドール   1馬身
5着⑭ミヤマザクラ      3/4馬身
6着④サンクテュエール
7着⑩フィオリキアリ
8着⑤マルターズディオサ
9着⑱エーポス
10着⑧リアアメリア
11着⑩チェーンオブラブ
12着⑬マジックキャッスル
13着⑯ケープコッド
14着⑫インターミッション
15着⑦ヒルノマリブ
16着⑥ウーマンズハート
17着①ナイントゥファイブ
18着⑮ヤマカツマーメイド

単勝 ⑨ 420円        
複勝 ⑨ 190円  ⑰ 170円   ③ 730円
枠連 5⃣-8⃣ 1040円        
馬連 ⑨-⑰ 1110円
馬単 ⑨-⑰ 1930円         
ワイド ⑨-⑰ 490円 ③-⑨ 2880円  ③-⑰ 2480円      
3連複 ③-⑨-⑰ 12590円        
3連単 ⑨-⑰-③ 47760円

重馬場の中で行われた令和最初の桜花賞は、単勝2番人気のデアリングタクトが優勝。1番人気のレシステンシアは2番手から直線で先頭に立ちましたが、デアタクの強襲に遭い2着。抜け出した時はレシスがほぼ勝ったと思いましたが・・・。3着のスマイルカナは、スタートから先行し、直線でもレシスと競り合うなど見せ場十分。4着のクラヴァシュドールは内から脚を伸ばして掲示板確保。
3番人気のサンクテュエールは6着に終わり、ルメール騎手の3連覇ならず。2番人気のマルターズディオサも8着、4番人気のリアアメリアも10着。この日の馬場はディープインパクト系の産駒には厳しかったです。

デビューわずか3戦目でGⅠ初制覇を果たしたデアリングタクトは、新馬戦、エルフィンステークスに続き、無傷の3連勝で重賞初制覇。2004年のダンスインザムード以来となる無敗の桜花賞馬誕生ですが、3戦無敗では1980年のハギノトップレディ以来40年ぶりだそうです。エルフィンステークスの優勝馬が桜花賞を制したのは、マルセリーナ以来です。
鞍上の松山弘平騎手は、2017年の皐月賞以来3年ぶりのGⅠ勝利。1着でゴールした瞬間、豪快なガッツポーズが出ました。その松山騎手は、前日の阪神牝馬ステークスでサウンドキララとのコンビで勝ち、2日続けて阪神のマイル重賞制覇。今年だけでもう重賞6勝と絶好調でございます!
デアタクを管理する杉山晴紀調教師は桜花賞初勝利。また、エピファネイア産駒はこれが重賞初制覇。お父さんも不良馬場の菊花賞で圧勝してるんで、道悪適正は抜群といえるでしょう。父の母のローズバドは2005年の桜花賞で2着でした。
ところで、今年の3歳重賞は1番人気の馬の成績が悪く、今回のレシステンシアで15連敗。桜花賞での1番人気は6連敗となりました。阪神ジュベナイルフィリーズと桜花賞を続けて勝つのは難しいのでしょうか?

デアリングタクトは2戦目のエルフィンステークスで4馬身差の圧勝を飾り、トライアルを使わずに直行で参戦。3戦目で重賞初挑戦、実力未知数にもかかわらず単勝オッズでいきなり上位に入ったから、正直過剰人気だろうと思いました。しかし、格上である馬達をまとめて捻じ伏せてました。名前も存在も知られていなかったけど、桜花賞を勝って一気に知名度が上がったと思います。


来週は中山競馬場で皐月賞が行われます。昨年のホープフルステークスを勝ったコントレイルと、朝日杯フューチュリティステークスを勝ったサリオスが初顔合わせ。他にも、弥生賞馬・サトノフラッグ、スプリングステークス覇者・ガロアクリーク、京成杯を制したクリスタルブラック、ダーリントンホールとビターエンダーの「共同通信杯組」、3戦無敗・レクセランス、ヴェルトライゼンデ、コルテジア、マイラプソディなどが登録しています。
その前の日には、障害のGⅠ競走・中山グランドジャンプがあり、障害界のレジェンド・オジュウチョウサンが同一重賞5連覇に挑みます。オジュウ以外にも、シングンマイケル、メイショウダッサイ&メドウラーク「ペガサスジャンプステークス組」、シンキングダンサー、ブライトクォーツ、スプリングボックスも出走予定です。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪杯は牝馬ワンツー!ラッキーライラック3度目のGⅠ制覇!

2020年04月06日 | 競馬

先週から始まった2020年春のGⅠシリーズ。開幕戦の高松宮記念は、1位入線のクリノガウディーが降着し、モズスーパーフレアが優勝という波乱の決着となりました。GⅠの無観客開催は4月19日の皐月賞までの予定ですが、さらに長引くと思います。
4月5日は阪神競馬場で古馬王道GⅠ・第64回大阪杯(GI・芝2000m 12頭立て)が行われました。京都記念快勝⑫クロノジェネシス、AJCCで復活を飾った③ブラストワンピース、GⅠ2勝の実績を持つ⑤ラッキーライラック、④ワグネリアン&⑨マカヒキの歴代ダービー馬のGⅠ馬5頭の他に、悲願の初GⅠを目指す⑧ダノンキングリー、①ロードマイウェイ、⑩ジナンボーなどが参戦しました。


単勝の人気は、1番人気ダノンキングリー(3.8倍)、2番人気ラッキーライラック(4.1倍)、3番人気ブラストワンピース(4.3倍)、クロノジェネシスとワグネリアンが4番人気(5.2倍)で並びました。
スタートは12頭綺麗に揃い、スタンド前の先行争いでラッキーライラックが前に出るかと思いきや、ダノンキングリーが先手を奪う。外からジナンボーが2番手につけ、クロノジェネシス3番手、ラッキーライラック4番手。ワグネリアンとマカヒキは中団、ブラストワンピースは8番手辺りでスタンド前を過ぎていった。
1,2コーナーを通過し、向正面に差し掛かるところで、ダノンキングリーが先頭、2番手にジナンボー、3番手にラッキーライラック、そのすぐ後ろの4番手にクロノジェネシスが控える。5番手グループには、内側ワグネリアン、真ん中⑥レッドジェニアル、外側に⑦ステイフーリッシュ。8番手にブラストワンピース、9番手②サトノソルタス、10番手マカヒキ、11番手にロードマイウェイ、最後方⑪カデナという展開。
内回り3コーナーを回り、ダノキンとジナンボーの2頭がレースを引っ張り、クロジェネが3番手に上がり、ライラック4番手に下がる。フーリッシュが5番手に押し上げ、ブラワンが外から進出開始。ワグネリは後方2番手に下がったか。4コーナーでジナンボーがダノキンに並びかける。
ラストの直線に入り、ダノンキングリーがもう一度盛り返すが、外からクロノジェネシスが脚を伸ばし、内に入ったラッキーライラックがダノキンとジナンボーの間を割ろうとする。残り200mを切って、粘るダノキンにクロジェネとライラックが接近すると、残り100mでライラックが抜け出す。クロジェネが2番手で追うも、ラッキーライラック先頭でゴールイン!クロノジェネシス2着、ダノンキングリーは3着フィニッシュ。


【大阪杯 全着順】
1着⑤ラッキーライラック  1分58秒4
2着⑫クロノジェネシス   クビ差
3着⑧ダノンキングリー   クビ差
4着⑪カデナ       3/4馬身
5着④ワグネリアン    1馬身1/4
6着⑩ジナンボー
7着③ブラストワンピース
8着⑥レッドジェニアル
9着⑦ステイフーリッシュ
10着②サトノソルタス
11着⑨マカヒキ
12着①ロードマイウェイ

単勝 ⑤ 410円        
複勝 ⑤ 140円  ⑫ 160円  ⑧ 140円
枠連  5⃣-8⃣ 1130円        
馬連 ⑤-⑫ 1110円
馬単 ⑤-⑫ 1970円        
ワイド ⑤-⑫ 370円  ⑤-⑧ 340円  ⑧-⑫ 390円    
3連複 ⑤-⑧-⑫ 1350円        
3連単 ⑤-⑫-⑧ 7810円  


無観客GⅠ開催の2週目は、2番人気のラッキーライラックが、クロノジェネシスとダノンキングリーの間を上手く割って1着。クロノジェネシスは外から追い込むも、ライラックのクビ差の2着。牝馬勢のワンツーフィニッシュになりました。大阪杯で牝馬が勝ったのは2015年のラキシス以来で、GⅠ昇格後は初めて。また、牝馬勢ワンツーは1998年(エアグルーヴ&メジロドーベル)までさかのぼります。
悲願のGⅠ初勝利の期待がかかったダノンキングリーは、先行策を取りながらもゴール前でかわされて3着。逃げを打ったのは正直予想外でした。4着のカデナはブービー人気を覆す好走で、ワグネリアンに先着。3番人気のブラストワンピースは7着に沈みました。昨年は1番人気で6着でしたね。
勝ったラッキーライラックは、2017年の阪神ジュベナイルフィリーズ、昨年のエリザベス女王杯に続き、3度目のGⅠ勝利。ライラックの父・オルフェーヴルは2013年の大阪杯で優勝しており、父娘制覇を果たしました。
鞍上のミルコ・デムーロ騎手は、大阪杯2勝目をマーク。レース後のインタビューでは「コロナウイルスはしんどいですけども、みんな一生懸命頑張りましょう」と競馬ファンにメッセージを送りました。ミルコの母国・イタリアはコロナウイルスで1万4千人以上も亡くなっているから、イタリアに捧げる勝利とも言えるでしょう。
この日のライラックは、道中は4番手で前を行くクロジェネをマーク。直線では馬場の内側から馬群を割って抜け出しました。中山記念で敗れたダノキンにリベンジを果たしたし、ミルコ騎手の馬群の裁き方も見事でした。エリ女を制して以降は香港ヴァーズと中山記念で2着、大阪杯優勝と、一時期のスランプから脱出して完全復活。「大器晩成」だったステイゴールドの血をしっかり受け継いでますね。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする