日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

群雄割拠の皐月賞は、木村哲也厩舎のワンツーフィニッシュ!

2022年04月17日 | 競馬

2022年の3歳牡馬クラシック第1戦・第82回皐月賞(GⅠ・芝2000m 18頭立て)が17日、中山競馬場で行われました。今年の皐月賞は、朝日杯FSを制した⑫ドウデュース、ホープフルステークスを勝った④キラーアビリティのGⅠ馬2頭の他に、前走の東スポ杯2歳ステークスから約5カ月ぶりのレースとなる⑱イクイノックス、共同通信杯を勝った①ダノンベルーガ、若葉ステークス快勝の⑯デシエルトの無敗馬3頭、中山3戦3勝の弥生賞馬②アスクビクターモア、京成杯を制した⑪オニャンコポン、スプリングステークス覇者⑬ビーアストニッシド、⑰マテンロウレオ、⑭ジオグリフの重賞ウィナーたちも参戦。混戦ムードの一戦を制し、主役の座を掴むのはどの馬か!?


単勝のオッズは、1番人気がドウデュース(3.9倍)、2番人気ダノンベルーガ(5.0倍)、3番人気イクイノックス(5.7倍)。4番人気キラーアビリティ(7.6倍)、5番人気ジオグリフ(9.1倍)、6番人気のアスクビクターモア(9.9倍)までが10倍以下。その後はデシエルト、オニャンコポン、⑩ジャスティンパレスと続きました。


スタートでデシエルトが少し躓き、キラーアビリティもゲートで後手踏んだか?正面スタンド前の先行争いで、アスクビクターモア、⑦ボーンディスウェイ、ビーアストニッシド、デシエルトが先手を主張。ジオグリフは5番手、ダノンベルーガは6番手あたり。イクイノックスとキラーアビリティとドウデュースは中団グループ。マテンロウレオ最後方でゴール板を通過した。
1,2コーナー中間から向正面に入るところで、アスクビクターモアが先頭、2番手にデシエルト、3番手ボーンディスウェイ、ビーアストニッシド4番手。5番手の位置にイクイノックスがいて、内側6番手ダノンベルーガ、7番手にジオグリフ。8番手集団には内側キラーアビリティ、真ん中⑧ダンテスヴュー、外側⑨サトノヘリオス。その後ろの11番手集団はオニャンコポン,⑤グランドライン,③トーセンヴァンノの3頭がかたまっている。後方勢は⑥ジャスティンロック,、ラーグルフ、ジャスティンパレスの3頭が14番手集団を形成し、ドウデュースは後方2番手を追走、最後方にマテンロウレオ。
3コーナーを回り、アスクビがまだレースを引っ張り、デシエルト2番手、ボーンが3番手、ダノベル最内を突こうとする。イクイノとグリフは大外に持ち出し、キラアビとオニャンコとジャスロクは中団馬群。デュースは一番外から一発捲りを狙う。
4コーナーからラストの直線に差し掛かり、アスクビクターモアとダノンベルーガが競り合うところを、外からイクイノックスとジオグリフがかわしにかかる。大外からドウデュースも追い込んでくるが、前の集団とは差がある。残り100mでイクイノが先頭に躍り出るが、ゴール前でジオグリフが突き抜けてゴールイン!イクイノックス2番手、ドウデュース猛追も3番手まで。



【皐月賞 全着順】
1着⑭ジオグリフ     1分59秒7
2着⑱イクイノックス    1馬身
3着⑫ドウデュース     1馬身1/4
4着①ダノンベルーガ    クビ差
5着②アスクビクターモア  クビ差
6着⑪オニャンコポン 
7着⑥ジャスティンロック
8着⑮ラーグルフ
9着⑩ジャスティンパレス
10着⑧ダンテスヴュー
11着⑬ビーアストニッシド
12着⑰マテンロウレオ
13着④キラーアビリティ
14着⑦ボーンディスウェイ
15着⑤グランドライン
16着⑯デシエルト 
17着⑨サトノヘリオス
18着③トーセンヴァンノ

【払戻金】
単勝 ⑭ 910円
複勝 ⑭ 240円  ⑱ 210円  ⑫ 140円
枠連 7⃣-8⃣ 1,730円
馬連 ⑭-⑱ 3,570円
馬単 ⑭-⑱ 7,540円
3連複 ⑫-⑭-⑱ 4,190円
3連単 ⑭-⑱-⑫ 32,840円
ワイド ⑭-⑱ 1,220円  ⑫-⑭ 530円  ⑫-⑱ 550円




重賞ウィナー10頭が参戦し、単勝一ケタ台が6頭もいた今年の皐月賞は、単勝5番人気のジオグリフがイクイノックスとの叩き合いを制して優勝し、牡馬クラシック最初のタイトルを手にしました。2番人気のイクイノックスは2着、約5カ月の休み明けを感じさせない走りを見せました。ただ、鞍上のルメール騎手は今年の重賞初勝利とはならず・・・。ジオグリフとイクイノックスは共に木村哲也厩舎に所属しており、同厩ワンツーフィニッシュとなりました。
1番人気だったドウデュースは、後方2番手追走から、直線で大外から追い込んだものの3着まで。ラスト3ハロンはメンバー最速(33.8秒)だったけど、控える位置が後ろすぎたかなぁ。凄い脚を使ったから、次の日本ダービーも楽しみといえる。2番人気のダノンベルーガは4着、序盤から先行したアスクビクターモアは5着。もう1頭のGⅠホース・キラーアビリティは13着と惨敗。横山武史騎手は4週連続GⅠ全て掲示板を外すどころか、6着→9着→10着→13着と着順を下げ続けるという酷い体たらく。悲惨としか言えません。

勝ったジオグリフは札幌2歳ステークス以来となる重賞2勝目を挙げ、通算でも3勝目。鞍上の福永祐一騎手は、おととしのコントレイルに次ぐ皐月賞2勝目。木村哲也調教師は2018年マイルCSのステルヴィオ以来となるGⅠ2勝目で、クラシック競走初制覇。皐月賞の後に行われた第12レースでも管理馬が勝利し、通算300勝を達成しております。ジオグリフの父であるドレフォン産駒は、JRAのGⅠ競走初勝利。ドレフォンは現役時代にブリーダーズカップスプリントなどGⅠ3勝を挙げ、引退後は日本で種牡馬入り。初年度産駒からGⅠ馬を輩出し、種牡馬としての評価も上昇しそうです。
ジオグリフは2戦目の札幌2歳ステークスで4馬身差の圧勝を果たしましたが、3戦目の朝日杯FSではマイル戦に対応できず5着。前走の共同通信杯でもダノンベルーガの後塵を拝して2着。今回は主戦を務めたルメール騎手がイクイノックスに騎乗するため、福永騎手に乗り替わり。最後の直線で外から追い上げ、最後にイクイノを振り切りました。福永騎手もグリフを勝利に導きガッツポーズ。この日のグリフは札幌の再現を見るかのような走りでしたね。
皐月賞勝利で3歳牡馬戦線の主役争いから一歩抜け出したジオグリフ、次走の日本ダービーは自身の真価が問われる一戦になるでしょう。府中コースでは2戦1勝・2着1回。母の父・キングカメハメハの血を発揮できれば、上位に入って来るんじゃないかと思います。それに福永騎手は4年間でダービー3勝を挙げています。前人未到のダービー3連覇の偉業というのも見てみたいが・・・。





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オジュウチョウサン6度目の中山GJ制覇!11歳馬のGⅠ勝利は、JRA所属馬では初めて!

2022年04月17日 | 競馬

春の障害王者決定戦・第24回中山グランドジャンプ(J・GⅠ 芝4250m 9頭立て)が16日、中山競馬場で行われました。かつてこのレースで5連覇を果たした⑨オジュウチョウサンが今年も登場。5着に敗れた昨年の雪辱を果たし、2年ぶり6度目のGJ制覇となるか?オジュウの他にも、昨年末の中山大障害で2着①ブラゾンダムール、GⅠ2着2回⑥ケンホファヴァルト、ペガサスジャンプステークスを制した⑧ビレッジイーグルも出走しました。




揃ったスタートで始まった今年のグランドジャンプ、最初の5号生垣障害をケンホファヴァルトとビレッジイーグルの2頭が同時に飛越し、オジュウチョウサンも5番手で飛越。1周目のスタンド前のところで、ビレッジイーグル先頭、⑤マイネルプロンプト2番手、3番手ケンホファヴァルト、④サトノパシュートが4番手に上がり、オジュウチョウサンは内側5番手、③マイサンシャイン6番手。後方勢は7番手②マイネルレオーネ、8番手⑨キタノテイオウ、ブラゾンダムールが最後方。
1,2コーナーの3号障害→2コーナーのバンケットを過ぎ、向正面でオジュウチョウサンが3番手に浮上。ブラゾンダムールも1つ順位を上げる。9頭は1度目の大障害コースに入って最初の難所・大竹柵障害へ。先頭のビレッジイーグルを皮切りに、オジュウチョウサン、ケンホファヴァルト、ブラゾンダムールの人気上位も無事にクリア。
左回りになり、ビレッジが先頭、オジュウがいつの間にか2番手になり、プロンプト3番手。2度目の5号障害飛越→3コーナーのバンケットのところでブラダムが4番手に上がり、ケンホファ5番手、6番手マイサン、7番手パシュート、キタテイ8番手、レオーネがしんがり。
9頭は再び大障害コースに向かい、2つ目の難所・大生垣障害に挑む。まず先頭のビレッジがクリアすると、オジュウ、ブラダム、ケンホファ、最後方のキタテイまで落馬なし。
レースは右回りに戻って終盤戦に突入。2コーナーのバンケットを通過し、ここからは芝外回りコースへ。2番手に上がったケンホファヴァルトが先頭のビレッジイーグルに差を詰めると、4番手もブラゾンダムールも早めに仕掛けてオジュウチョウサンより前に出るが、オジュウは冷静に対応。3コーナーの9号ハードルで、ブラダムが3番手に浮上し、オジュウは4番手。後続ではレオーネが5番手に浮上。
3,4コーナー中間でブラダムがビレッジとケンホファをかわして先頭浮上。オジュウも負けじと2番手に上がり、ビレッジに並びかける。最後の直線のハードル障害はブラダム先頭、オジュウ2番手で飛越。残り200mでオジュウがブラダムを捕らえて遂に先頭浮上。3番手からレオーネが凄い脚でおいこんできたが、オジュウチョウサンが先頭でゴール!ブラゾンダムール2番手、マイネルレオーネは3番手で入線しました。


【中山グランドジャンプ 全着順】
1着⑦オジュウチョウサン  4分52秒3
2着①ブラゾンダムール   1馬身3/4
3着②マイネルレオーネ    1/2馬身
4着⑥ケンホファヴァルト  3馬身1/2
5着⑧ビレッジイーグル   3馬身1/2
6着④サトノパシュート
7着⑤マイネルプロンプト
8着⑨キタノテイオウ
9着③マイサンシャイン

【払戻金】
単勝 ⑦ 210円
複勝 ⑦ 110円  ① 130円  ② 270円
枠連 1⃣-7⃣ 510円
馬連 ①-⑦ 510円
馬単 ⑦-① 770円
3連複 ①-②-⑦ 2,000円
3連単 ⑦-①-② 6,120円
ワイド ①-⑦ 230円  ②-⑦ 580円  ①-② 870円


障害界の生きる伝説・オジュウチョウサン、2年ぶり6度目の中山グランドジャンプ制覇!障害GⅠもこれで通算9勝目となりました。序盤から前のポジションをキープし、終盤にブラゾンダムールと競り合いましたが、ゴール前抜け出して1着でゴールしました。ブラゾンダムールは中山大障害、ペガサスJSと3戦続けての2着。3着のマイネルレオーネの末脚は、ブラダムをかわしそうな勢いでした。今年のグランドジャンプも全馬無事に完走。落馬や競走中止する馬を一頭も出さずに終わるのはいい事です。
オジュウチョウサンは今年で11歳になりましたが、11歳でのGⅠ勝利および重賞勝利は、JRA所属馬としては初めての快挙。ちなみにですが、JRA最高齢勝利記録は2007年の中山GJで優勝したカラジ(豪州)の12歳。平地競走では2008年小倉大賞典のアサカディフィート、2012年ステイヤーズステークスのトウカイトリックが共に10歳で優勝しています。
次の目標は年末の大障害でGⅠ10勝目に挑戦予定。年齢も年齢なので、ケガには気を付けてほしいです。


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スターズオンアースが桜の女王を奪取!ダイナカール一族から桜花賞馬が生まれた!

2022年04月10日 | 競馬

2022年の3歳クラシック開幕戦・第82回桜花賞(GⅠ・芝1600m 18頭立て)が10日、阪神競馬場で行われました。昨年の2歳女王⑯サークルオブライフ、チューリップ賞で快勝⑱ナミュール、武豊&幸四郎の兄弟タッグで挑む⑥ウォーターナビレラ、フィリーズレビューを制した⑦サブライムアンセム、クイーンカップ優勝⑭プレサージュリフト、フェアリーステークス覇者⑩ライラック、小倉2歳女王①ナムラクレアなどの重賞ウィナー経験者に加え、重賞2着2回⑧スターズオンアース、3戦2勝のエピファネイア産駒⑰フォラブリューテ、エルフィンステークスを勝った③アルーリングウェイ、阪神JF2着⑪ラブリイユアアイズ、アネモネステークス覇者⑨クロスマジェスティなども参戦しました。



単勝の人気は、1番人気がナミュール(3.2倍)、2番人気サークルオブライフ(5.1倍)、3番人気ウォーターナビレラ(6.5倍)。4番人気以降は、プレサージュリフト、アルーリングウェイ、ナムラクレア、スターズオンアース、ラブリイユアアイズと続きました。

スタートでライラック、プレサージュリフト、フォラブリューテ、ナミュールの4頭が少し遅れる。外回り3コーナーに向かっての先行争いで、②カフジテトラゴンが先頭に立ち、ウォーターナビレラが2番手につける。3番手グループにはナムラクレア・アルーリングアウェイ・クロスマジェスティ・ラブリイユアアイズの4頭が並ぶ。外側7番手⑬ラズベリームース、8番手⑦サブライムアンセム、9番手④パーソナルハイ、10番手スターズオンアース、11番手⑤ピンハイ、12番手から⑮アネゴハダ。中団より後ろの13番手に⑫ベルクレスタ、14番手サークルオブライフ、その外側の15番手からナミュールが並走。後方勢は16,17番手のところにライラックとフォラブリューテが控え、プレサージュリフトが最後方追走。
3,4コーナー中間を過ぎ、先頭はテトラゴン、ナビレラ2番手、ラブリイ3番手に上がり、クレア4番手。アルウェイ5,6番手。スターズとナミュールは中団の位置、アネゴハダが大外に持ち出した。サークルはまだ後方待機。ナミュールの方がサークルより前にいる。
4コーナーを回ってラストの直線に向いてもカフジテトラゴンが粘るが、2番手からウォーターナビレラが迫って来る。テトラゴンとナビレラの間からナムラクレアが突っ込んでくる。後続からアルーリングウェイ、アネゴハダ、外からナミュールも追い込む。サークルオブライフも一番外から猛追。残り200mでナビレラが抜け出して先頭。クレアも必死に食い下がる。サークルも大外から脚を伸ばすが、前には届かなさそう。ナミュールものびてこない。ゴール前、ナビレラがこのまま押し切るかと思いきや、馬群を割って来たスターズオンアースが襲いかかり、最後はナビレラとスターズが並んでゴールイン!ナムラクレア3番手、サークルオブライフは4番手までか。



【桜花賞 全着順】
1着⑧スターズオンアース  1分32秒9
2着⑥ウォーターナビレラ   ハナ差
3着①ナムラクレア      1/2馬身
4着⑯サークルオブライフ   クビ差
5着⑤ピンハイ        クビ差
6着④パーソナルハイ
7着⑫ベルクレスタ 
8着③アルーリングウェイ
9着⑦サブライムアンセム
10着⑱ナミュール
11着⑭プレサージュリフト
12着②カフジテトラゴン 
13着⑨クロスマジェスティ
14着⑰フォラブリューテ 
15着⑮アネゴハダ
16着⑩ライラック
17着⑬ラズベリームース
18着⑪ラブリイユアアイズ

【払戻金】
単勝 ⑧ 1,450円
複勝 ⑧ 360円  ⑥ 220円  ① 400円
枠連 3⃣-4⃣ 2,550円
馬連 ⑥-⑧ 3,740円
馬単 ⑧-⑥ 9,050円
3連複 ①-⑥-⑧ 11,740円
3連単 ⑧-⑥-① 72,700円
ワイド ⑥-⑧ 1,250円   ①-⑧ 2,100円  ①-⑥ 1,110円


初夏のような陽気で行われた今年の桜花賞は、7番人気のスターズオンアースが、早めに抜け出したウォーターナビレラをゴール手前で差し切り優勝。3番人気のウォーターナビレラはハナ差の2着惜敗。前走より14Kg減で心配されましたが、逆に動きが良かったですね。武豊騎手も先週の大阪杯に続き、GⅠで上位に入ってきましたねぇ。今度こそ幸四郎調教師にGⅠ初勝利をプレゼントしたい。3着には6番人気のナムラクレアが入線しました。
2番人気のサークルオブライフは大外から追い込むも4着、1番人気のナミュールも伸びきれず10着。2頭とも外枠に入っちゃって、外差しも不発でしたねぇ。横山武史騎手は3週続けて1番人気で飛ばしてるぞ。宮記念6着→大阪杯9着→桜花賞10着と順位を着実に落としてるもん。キャロットファームの関係者もさすがに怒ってるか呆れてるんじゃないの?

勝ったスターズオンアースは、美浦・高柳瑞樹厩舎に所属し、父・ドゥラメンテ、母・サザンスターズの間に生まれた馬。自身の勝利は昨年10月の未勝利戦以来通算2勝目。重賞レースもフェアリーステークス、クイーンカップともに2着でしたが、川田騎手との新コンビで重賞初制覇。1勝馬の桜花賞制覇は、2016年のジュエラー以来となります。鞍上の川田将雅騎手は、2014年のハープスター以来8年ぶり2度目の同レース優勝。高梨厩舎は開業11年目でGⅠ初勝利を飾りました。
ドゥラメンテ産駒として2頭目のGⅠホースが誕生しましたが、ダイナカール一族にとっても桜花賞を勝つことは悲願でした。ダイナカールは83年の同レースで3着に敗れると、スターズの曾祖母・エアグルーヴは直前に熱発を起こして出走回避。祖母のアドマイヤグルーヴは2003年の同レースで3着に終わっています。祖母の敗戦から19年後の今年、孫のスターズオンアースが一族の無念を晴らしてみせました。
次に目指すオークスは、曾祖母がかつて勝ったレースでもあり、母の妹・ソウルスターリングもオークス馬になりました。おまけに父のドゥラメンテ、父の父・キングカメハメハは日本ダービーを勝っているから、血統的に府中2400mをこなせそうな気がします。


来週は中山競馬場で3歳牡馬クラシック第1戦・皐月賞が行われます。昨年の朝日杯FS覇者・ドウデュースと、ホープフルステークス覇者・キラーアビリティの他に、弥生賞を勝ったアスクビクターモア、スプリングステークスを勝ったビーアストニッシド、共同通信杯覇者・ダノンベルーガ、キタサンブラック産駒のイクイノックス、京成杯優勝・オニャンコポン、若葉ステークスを勝ったデシエルト 、ジャスティンパレス、マテンロウレオなどが出走予定。
ここ数年はサートゥルナーリア、コントレイル、エフフォーリアと3年連続で無敗馬が優勝している皐月賞、4年連続で無敗の皐月賞馬誕生なるか!?




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エフフォーリアにいったい何が・・・。波乱の大阪杯はポタジェが勝利。

2022年04月03日 | 競馬

春の中距離王者決定戦・第66回大阪杯(GI・芝2000m 16頭立て)が3日、阪神競馬場で行われました。GⅠ昇格6年目の今年は、昨年の年度代表馬⑥エフフォーリアが参戦!2022年の初戦を完勝し、4つ目のGⅠタイトル獲得を目指しました。他にも、5連勝で金鯱賞を制した④ジャックドール、昨年の大阪杯でコントレイルとグランアレグリアを破った⑭レイパパレ、エリ女の衝撃再び⑤アカイイト、香港カップ2着⑩ヒシイグアス、京都記念で逃げ切り勝ち⑮アフリカンゴールド、AJCCを勝った⑬キングオブコージ、小倉大賞典を勝った⑨アリーヴォなどが参戦しました。


単勝の人気は、エフフォーリアが1.5倍で断然1番人気。2番人気はジャックドール(3.7倍)、レイパパレ(9.2倍)3番人気。その後はアカイイト、ヒシイグアス、キングオブコージ、アリーヴォ、⑧ポタジェと続きました。

正面スタンド前でのスタートは、エフフォーリアとジャックドールも上々の飛び出し。キングオブコージは後方から。先行争いで⑦ウインマリリン、ジャックドール、レイパパレ、アフリカンゴールドの4頭が先手を主張。アフリカンが行くかと思ったら、ジャックが先頭を奪った。パパレは3番手、ポタジェ6番手、ヒシイグアス7番手、エフフォーリアは中団で1コーナーを回る。アリーヴォとアカイイトは後方に控えた。
2コーナーから向正面のところで、ジャックドールが単独先頭、アフリカンゴールド2番手、3番手ウインマリリン、レイパパレは4番手。5番手ポタジェ、6番手⑫ショウナンバルディ。離れた中団勢は、7番手ヒシイグアス、内側8番手③ヒュミドール、エフフォーリアは9番手追走。その後ろの10番手にアリーヴォ、11番手⑪ステラリア、12番手⑯マカヒキ、13番手①スカーフェイス、14番手アカイイト、後方は②レッドジェネシスとキングオブコージが並ぶ。
内回り3コーナーを差し掛かり、先頭を行くジャックは前半1000mを58秒8で通過。金鯱賞の時よりハイペースだ。2番手のアフリカンもくらいつく。残り600mのところでパパレが3番手に上がり、ポタジェ5番手は変わらず。イグアスとエフフォーはまだ中団のポジション。エフフォーは先行勢を捉えられるか?アカイイトも中団馬群まで押し上げている。
4コーナーに向かい、ジャックドールが先頭、レイパパレが外に持ち出し、エフフォーリアはまだ中団馬群。ここから追いつくことができるのか!?最後の直線に入り、ジャックドールが先頭、2番手からレイパパレが接近する。4番手からポタジェ、後続からヒシイグアスとアリーヴォも追ってくる。エフフォーリアはまだ後方でもがいている。この時点で万事休すだ!残り200mでパパレがジャックをかわして先頭に立ち、2連覇へラストスパートかと思いきや、ポタジェが並びかけ、残り100mでアリーヴォが突っ込んでくる!ゴール前でパパレ・ポタジェ・アリーヴォの3頭がほぼ並ぶが、最後にポタジェが抜け出してFINISH!2着争いはレイパパレとアリーヴォが並び、ヒシイグアスは4番手、ジャックドールは5番手、エフフォーリアは沈みました・・・。



【大阪杯 全着順】
1着⑧ポタジェ      1分58秒4
2着⑭レイパパレ      クビ差
3着⑨アリーヴォ      ハナ差
4着⑩ヒシイグアス     1馬身
5着③ジャックドール    1馬身1/4
6着①スカーフェイス
7着⑮アフリカンゴールド
8着⑪ステラリア 
9着⑥エフフォーリア
10着⑤アカイイト
11着⑬キングオブコージ 
12着⑫ショウナンバルディ
13着②レッドジェネシス
14着⑯マカヒキ 
15着③ヒュミドール 
16着⑦ウインマリリン

【払戻金】
単勝 ⑧ 5,870円
複勝 ⑧ 1,140円  ⑭ 420円  ⑨ 1,240円
枠連 4⃣-7⃣ 4,790円
馬連 ⑧ー⑭ 10,980円
馬単 ⑧ー⑭ 39,630円
3連複 ⑧-⑨-⑭ 50,990円
3連単 ⑧-⑭-⑨ 537,590円
ワイド ⑧ー⑭ 1,990円  ⑧-⑨ 7,110円  ⑨-⑭ 3,160円


年度代表馬・エフフォーリアと5連勝中の上がり馬・ジャックドールの初対決と言われていた今回の大阪杯でしたが、勝ったのは4歳世代の2強ではなく、8番人気のポタジェでした。レイパパレとアリーヴォと競り合い、ゴール前で真ん中から前に出て1着でゴールしました。
大阪杯で優勝したポタジェは、これが重賞初勝利。鞍上の吉田隼人騎手は、このレース初勝利で、昨年の桜花賞以来となるGⅠ4勝目。友道康夫厩舎、馬主の金子真人ホールディングスも同レース初制覇となりました。金子氏はあと4レース勝てば、JRAのGⅠ競走完全制覇となります。
2着争いはレイパパレが制し、5歳世代のディープインパクト産駒によるワンツー決着となりました。レイパパレもジャックドールを抜いて先頭に立った時は、連覇するかと思いました。アリーヴォはエフフォーとジャックと同じ4歳世代で、当初はルメール騎手が乗る予定でしたが、「コロナ規定違反」で取り止め→武豊騎手に急遽乗り替わり。テン乗りで3着まで持ってきたのはさすがです。
先週の高松宮記念に続き、またしてもGⅠで大波乱が起こり、3連単で53万円台の高配当がつきました。
2番人気で5着に敗れたジャックドールは、前半1000mを58秒台で飛ばしましたが、直線で粘り切れず。藤岡佑介騎手のコメントで、レース中に落鉄したそうです。これはもったいないなぁ。

1番人気のエフフォーリアは、全く良い所がなく9着と惨敗。普段なら直線で突き抜けるけど、この日は3,4コーナー中間あたりで中団より後ろの位置にいて、直線もまったく伸びてきませんでした。ひどく負けすぎたので、見ていて「どうしたんだ?」って思いました。関西への遠征が初めてだった、馬体重も過去最重量だった、ジャックドールのペースについて行けなかったことなど、敗因はいくらでもありますが、調教師の話によれば「ゲート内で顔をぶつけその影響があった」そうだ。秋華賞の時のソダシみたいやん・・・。
横山武史騎手は先週のレシステンシアでも惨敗しており、2週続けてGⅠ競走で1番人気を飛ばす大失態。この後の桜花賞でナミュール、皐月賞でキラーアビリティとキャロットファームの馬に乗る予定ですが、汚名返上できるのか心配です。これ以上のやらかしは許されない。
大阪杯で惨敗したことを受けて、宝塚記念は間違いなく回避でしょう。上半期シーズン全休かと思うけど、安田記念に緊急参戦はどうなんだろう。大阪杯をきっかけに落ちぶれるのだけは本当に嫌なので、絶対に復活してほしいです。






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