今週から中山競馬場と阪神競馬場の春開催が開幕。2月最後の日曜日だった24日は、阪神では高松宮記念に繋がる一戦・阪急杯、中山では天皇陛下御在位30年慶祝競走・中山記念が行われました。
阪神メインの第63回阪急杯(GⅢ・芝1400m 18頭立て)は、⑭ダイアナヘイロー,⑯ミスターメロディ,⑥スターオブペルシャ,⑨ダイメイフジ,⑤ラインスピリットといった昨年末の阪神カップ組の他に、まだまだ現役①レッツゴードンキ、3連勝中の⑱エントシャイデン、③ロジクライ、⑪ロードクエスト,④タイムトリップなどが参戦しました。
揃ったスタートした後の先行争いで、好スタートを決めたダイアナヘイローが先手を取る。2番手にラインスピリット、3,4番手の位置にレッツゴードンキと⑬トウショウピストが並び、タイムトリップとミスターメロディが5,6番手で控え、さらにその後ろのところにロジクライとダイメイフジが並走。中団の9番手グループには⑧コウエイタケル,⑩アドマイヤゴッド,⑫リョーノテソーロが固まっている。12番手グループにはスターオブペルシャ,ロードクエスト,⑮ヒルノデイバローの3頭が並ぶ。後方勢は⑦リライアブルエース、②ヤングマンパワー、エントシャイデンがいて、最後方に⑰スマートオーディンという展開。
3,4コーナー中間のところで、ダイアナが先頭、ライスピが2番手、ピストが3番手。ミスメロが外から追い出し始める。ドンキは内ラチ沿いを走り、ロークエとロジクラは中団馬群の中。
4コーナーを回って直線コースに差し掛かり、ダイアナヘイローが先頭をキープするが、2番手からレッツゴードンキ、ラインスピリット、ミスターメロディ、大外からスマートオーディンが襲い掛かる。残り200mを切って、ドンキとオーディンがダイアナに接近し、残り100mでオーディンが抜け出して先頭。ドンキ2番手、ロジクライが3番手に上がるも、スマートオーディンが先頭でゴールイン!スマートオーディンが距離短縮で復活を果たしました!
高松宮記念の前哨戦は、11番人気の伏兵・スマートオーディンが豪快な追い込みを決めて優勝。3コーナー辺りでは最後方に控えていましたが、残り600mの所で大外に持ち出すと、最後の直線で一気のごぼう抜きを見せました。2着には4番人気のレッツゴードンキ、3着には2番人気のロジクライが入っています。
スタートから先頭を走っていたダイアナヘイローは、ゴール前で失速して6着。昨年に続いての阪急杯連覇&阪神カップに続いての重賞連勝はなりませんでした。1番人気のミスターメロディは7着。直線で斜行してたな…。
優勝したスマートオーディンは、2016年の京都新聞杯以来、2年9か月ぶりの勝利を挙げ、重賞4勝目をマーク。ダービー6着の後に屈腱炎で2年間も長期休養、昨年6月に復帰してからは2ケタ着順が続きましたが、初めての1400m戦で見事に勝利。3歳時代の毎日杯&京都新聞杯で見せた豪脚が蘇りましたね。池江泰寿調教師によると、この後は京王杯スプリングカップから安田記念に向かうとのこと。府中でもオーディンの末脚が炸裂するか?
中山メイン・第93回中山記念(GⅡ・芝1800m 11頭立て)は、香港カップ2着⑥ディアドラ、大阪杯を勝った⑩スワーヴリチャード、マイルチャンピオンシップを勝った⑦ステルヴィオ、皐月賞馬⑨エポカドーロ、一昨年の2歳女王③ラッキーライラックとGⅠ馬5頭が参戦。さらには中山巧者①ウインブライト、小倉大賞典からの連闘②マルターズアポジー、ホッカイドウ競馬所属⑧ハッピーグリンなどが参戦しました。
スタートは11頭揃って飛び出し、マルターズアポジーがスッと前に出ると、ラッキーライラックとエポカドーロが2,3番手を争い、ウインブライト4番手、ステルヴィオは5番手、スワーヴリチャード6番手、ディアドラは8番手で正面スタンド前を通過した。
1,2コーナー中間のところでかなり縦長となり、向正面に入ってマルターズアポジーが先頭、2番手にラッキーライラック、3番手にエポカドーロ。4番手ウインブライト、5番手ウインブライト、その後ろの6番手にスワーヴリチャード。内側7番手に④シベリアンスパーブ、その隣にディアドラがいる。9番手ハッピーグリン、10番手⑪マイネルサージュ、⑥トルークマクトがポツンと最後方。
3コーナーを過ぎて、先頭のアポジーがさらにリードを拡げ、前半1000mを58秒2で通過。ライラックは離れた2番手、3番手のエポカはジョッキーの手が動いている。ウインブラ、スワリチャ、ステルはまだ持ったまま。8番手のディアドラは届くのか?
4コーナーから直線に入り、ラッキーライラックがマルターズアポジーを捕らえて先頭に浮上。3番手からエポカドーロ、4番手からウインブライトが追い込む。スワーヴリチャードは最内に入り、大外からステルヴィオが猛追。ディアドラはかなり苦しい。残り100mを切り、ライラックが粘り込みを図るが、ステルとウインブラが接近し、ゴール手前でウインブラがライラックを抜いて1着ゴール!最後の最後にウインブライトが逆転し、中山記念2連覇です!
「天皇陛下御在位30年慶祝」の副称に相応しく、豪華メンバーが揃った中山記念は、単勝5番人気のウインブライトが優勝。向正面では5番手に控えると、ラストの直線で外からグイグイと脚を伸ばし、早めに抜け出したラッキーライラックをゴール前で差し切りました。
GⅠホース5頭を破って中山記念2連覇を達成したウインブライトは前走の中山金杯に続いての連勝で重賞5勝目。同レースの連覇は、カネミカサ、エイティトウショウ、バランスオブゲーム、カンパニーに次いで史上5頭目の快挙となります(1800mになってから)。また、ステイゴールド産駒はJRA重賞100勝を達成しました。陣営によれば、香港遠征を検討しているとのこと。重賞2連勝と絶好調だけど、香港で上位争いできるんすかねえ?
6番人気で2着のラッキーライラックは、復調を予感させる好走。ヴィクトリアマイルなら勝てそうな気がしますね。2番人気のステルヴィオは、上がり3Fでメンバー最速の33.5秒を叩き出したけど、ライラックにアタマ差届かず3着。4番人気のスワーヴリチャードは馬体重+14キロが響いて4着、皐月賞馬のエポカドーロは5着、1番人気のディアドラは6着に終わりました。ディアドラはハイペースに対応できなかったなぁ。次はドバイターフだけど、大きな不安を残しました。ディアドラにはモレイラ騎手が騎乗し、ルメール騎手はアーモンドアイに乗ります。
さてさて、この日のWIN5は、とんでもないことになりました。
対象1レース目 阪神10レース すみれステークス ⑥サトノルークス(2番人気)
対象2レース目 中山10レース ブラッドストーンステークス ⑤ブラックジョー(15番人気)
対象3レース目 小倉11レース 下関ステークス ⑬メイソンジュニア(12番人気)
対象4レース目 阪神11レース 阪急杯 ⑰スマートオーディン(11番人気)
対象5レース目 中山11レース 中山記念 ①ウインブライト(5番人気)
この日は1番人気の馬が全敗に終わり、2ケタ人気の馬が3勝。特に中山10Rのブラッドストーンステークスは、ブービー人気の馬が1着に入る大波乱。阪急杯を勝ったスマートオーディンも11番人気でした。払戻額はWIN5史上最高配当の4億7180万9030円!久しぶりにWIN5の配当が1億円を超えましたねぇ。4レース終了時点で残ったのはわずが5票、的中したのは1票だけ。これを買って当てた人は本当に凄い!