日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

64年ぶりの快挙だ!3歳牝馬のレガレイラが有馬記念制覇!

2024年12月22日 | 競馬

2024年の中央競馬を締めくくるドリームレース・第69回有馬記念(GⅠ・芝2500m)が22日、中山競馬場で行われました。ファン投票歴代最多得票を獲得し、今回がラストランのはずだった②ドウデュースが、20日に右前肢破行を発症して出走取消。主役不在で混戦ムードに変わった今年の有馬記念は、2024年ダービー馬①ダノンデサイル、菊花賞馬③アーバンシック、大阪杯を勝った⑤ベラジオオペラ、昨年末のホープフルステークスを勝った⑧レガレイラ、昨年2着⑦スターズオンアース、エリザベス女王杯を勝った⑬スタニングローズ、宝塚記念に続くグランプリ春秋連覇へ④ブローザホーン、2021年ダービー馬⑯シャフリヤール、2023年春の天皇賞馬⑪ジャスティンパレスのGⅠ馬9頭に加え、ブリーダーズカップターフ2着⑥ローシャムパーク、海外GⅠ2着2回⑩プログノーシス、白毛馬初の有馬参戦⑮ハヤヤッコ、4年連続の有馬⑨ディープボンドなど15頭が出走しました。



単勝オッズは、1番人気アーバンシック(2.8倍)、2番人気ダノンデサイル(4.0倍)、3番人気ベラジオオペラ(7.1倍)と10倍以下は3頭。その後、レガレイラとジャスティンパレス(ともに10.9倍)、プログノーシス、ローシャムパーク、スターズオンアースと続きました。


スタートでアーバンシックとプログノーシスが出遅れる。1周目3コーナーでの先行争いで、ベラジオオペラが前に出るが、ダノンデサイルが思い切って先頭を奪う。父・横山典弘の奇襲攻撃に、長男・和生も驚いた!?スターズオンアース3番手につけ、レガレイラ5番手、アーバンシック7番手、ジャスティンパレス外側8番手、シャフリヤールも中団待機。後方はハヤヤッコは一番外を回り、⑭ダノンベルーガ最後方。
1周目スタンド前に差し掛かり、ダノンデサイル先頭、2番手ベラジオオペラ、3番手集団にスターズオンアース・ディープボンド・レガレイラの3頭。6番手スタニングローズ、7番手アーバンシック。8番手グループにブローザホーン・ジャスティンパレス・シャフリヤール。11番手ハヤヤッコ、12番手ローシャムパーク、13番手⑫シュトルーヴェ、14番手プログノーシス、ダノンベルーガがポツンと最後方でゴール板を通過。
1コーナーを回り、先頭のデサイルは最初の1000mを62秒9のスローペースで通過。向正面で、ベラオペ2番手、ボンドが3番手、ハヤヤッコが4番手に浮上。5番手スターズ、6番手レガ、7番手スタニングと牝馬勢が続き、中団グループにはシャフリ8番手、9番手グループにアーバン・ジャスパレ・ローシャムの3頭。12番手シュト、13番手ブローザ、14番手プログ、最後方にダノベル。
2周目3コーナーを過ぎて、まだデサイルが先頭キープ。ベラオペ・ボンド・ハヤヤッコと4頭変わらず。レガが内側5番手、シャフリが外から捲るように上昇。さらにスタニング、ローシャムとこの辺りはサンデーレーシングだらけ。アーバンとジャスパレは10,11番手。スターズはズルズルと後退していく。
15頭一団で4コーナーから最後の直線へ。先頭のダノンデサイルは少し差を拡げる。2番手ベラジオオペラも粘るが、外からシャフリヤールが追い上げ、レガレイラも連れて上がって来た。アーバンシックは5番手争い。残り200mを切ってもデサイルが頑張るが、ラスト100mを切ったところでシャフリとレガがデサイルを捕らえ、最後はレガレイラとシャフリヤールが並んでゴール!ダノンデサイルは3番手、ベラジオペラ4番手、アーバンシックは6番手あたりでゴールしました。


【有馬記念 全着順】
1着⑧レガレイラ
2着⑯シャフリヤール
3着①ダノンデサイル
4着⑤ベラジオオペラ
5着⑪ジャスティンパレス
6着③アーバンシック
7着⑥ローシャムパーク
8着⑬スタニングローズ
9着⑭ダノンベルーガ
10着⑫シュトルーヴェ
11着⑩プログノーシス
12着④ブローザホーン
13着⑨ディープボンド
14着⑦スターズオンアース
15着⑮ハヤヤッコ
取消②ドウデュース

【払戻金】
単勝 ⑧ 1,090円
複勝 ⑧ 320円  ⑯ 540円  ① 210円
枠連 4⃣-8⃣ 6,980円
馬連 ⑧-⑯ 20,470円
馬単 ⑧-⑯ 33,100円
3連複 ①-⑧-⑯ 20,850円
3連単 ⑧-⑯-① 196,520円
ワイド ⑧-⑯ 4,450円  ①-⑧ 720円  ①-⑯ 1,900円


今年の有馬記念は、3歳牝馬・レガレイラと、2021年ダービー馬・シャフリヤールのマッチレースは写真判定に縺れ込みましたが、レガレイラがハナ差で勝利しました。3歳牝馬の有馬記念制覇は、1960年の第5回のスターロッチ以来64年ぶりの快挙です。テイエムオーシャン、ファインモーション、ウオッカやダイワスカーレット、ブエナビスタといった名牝でさえ成し得なかった事をレガレイラが果たしました。同世代の牡馬、さらには古馬勢を退ける「歴史的下剋上」と言えるでしょう。
2着のシャフリヤールは、勝っていれば約3年半ぶりの国内勝利でした。大外枠が嫌われて単勝オッズでは10番人気と低かったんですが、外側から脚を伸ばしてきました。ダノンデサイルをかわした時は勝ったかと思ったけど・・・。それでもベテランの意地は見せたし、負けてなお強い競馬をしました。
3着のダノンデサイルは、まさか逃げに打って出るとは思いもしませんでした。横山典弘騎手も思い切ったことをしたし、うまくスローペースに持ち込んだのも良かったですね。1番人気のアーバンシックは、スタートで出遅れたのが大きく響いて6着に終わりました。最優秀3歳牡馬争いは、デサイル優勢かもしれません。
優勝したレガレイラは、昨年のホープフルステークス以来となるGⅠ2勝目。鞍上の戸崎圭太騎手は、2014年のジェンティルドンナ以来10年ぶり2度目の有馬記念勝利。写真判定の結果で1着と分かった瞬間、検量室前で大きなガッツポーズが出ました。木村哲也調教師は2022年のイクイノックスに次いで2勝目。今年の木村厩舎はチェルヴィニアがオークスと秋華賞の牝馬2冠を果たし、レガレイラが有馬記念で優勝。木村厩舎の時代は来年も続きそうです。
スワーヴリチャード産駒も有馬初勝利。現役時代は2度挑戦しながらも勝利できませんでしたが、初年度産駒でグランプリホースを輩出。今のところハーツクライの後継種牡馬の中で一番の実績を残しているけど、これから種牡馬デビューするドウデュースとの「ハーツクライ後継種牡馬争い」が楽しみですね。
今年のレガレイラは、春は牡馬クラシックに挑み、皐月賞では落馬負傷中のルメール騎手から北村宏司騎手に乗り替わり、1番人気になるも6着。日本ダービーも5着に終わりました。秋になってからもローズステークスで5着、エリザベス女王杯でも5着と1番人気を裏切り続けました。今回は戸崎騎手と初コンビを組み、勝負根性で5戦ぶりの勝利を挙げました。苦しい一年でしたが、暮れの中山の舞台で再び輝きを放ちました。この1勝は来年の飛躍に繋がるはずです。


有馬記念は終わりましたが、28日は2歳中距離王決定戦のホープフルステークス、29日は大井競馬場でダート競馬頂上決戦・東京大賞典が行われます。2024年の競馬はまだまだ続きます。


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レモンポップがチャンピオンズカップ連覇!国内ダートGⅠ6連勝で現役生活に別れを告げる。

2024年12月01日 | 競馬

12月に入り、2024年も残すところあと1か月。12月1日は中京競馬場で秋のダート頂上決戦・第25回チャンピオンズカップ(GⅠ・ダート1800m 16頭立て)が行われました。前回覇者でダートGⅠ5勝を誇る②レモンポップはこれが引退レース。砂の現役最強馬が連覇で有終の美を飾れるのか?レモンポップの他にも、佐賀のJBCクラシックで念願のGⅠ初制覇⑧ウィルソンテソーロ、フェブラリーステークスを制した③ペプチドナイル、昨年の南関東3冠馬⑬ミックファイア(大井)、2022年ホープフルステークス優勝⑥ドゥラエレーデ、メンバー唯一の3歳馬⑫サンライズジパング、コリアカップ2連覇①クラウンプライド、GⅠでは善戦続き⑯ガイアフォース、③ハギノアレグリアスなどが参戦しました。


スタートでレモンポップが完璧に決めた一方で、ミックファイアが後手踏む。レモンポップが好スタートからそのまま先手を取りにいこうとするが、外から⑪ミトノオーが迫る。ペプチドナイル3番手グループ、サンライズジパングとウィルソンテソーロは中団馬群、ガイアフォースはやや後方で1コーナーを回る。
2コーナーから向正面のところで、先頭レモンポップ、2番手ミトノオー、3番手クラウンプライド、4番手ペプチドナイル。5番手グループには⑤ペイシャエス・⑮グロリアムンディ・ハギノアレグリアス。中団の8番手集団はドゥラエレーデ・ウィルソンテソーロ・⑧テーオードレフォン・⑭スレイマン・サンライズジパングと5頭が横並び。13,14番手の位置に⑧セラフィックコールとガイアフォース、後方2番手ミックファイア、最後方⑩アーテルアストレア。
3コーナーを過ぎて、レモンが淡々と逃げ、ミトノオー2番手、ナイル3番手。外からサンジパが4番手に上がる。クラプラ5番手、ガイアが一番外に持ち出し、ウィルソンとハギアレは中団馬群。16頭が一団で4コーナーから直線コースへ。
最後の直線に入り、レモンポップがラストスパートをかけて後続を突き放していく。2番手からペプチドナイルが懸命に追いかけ、さらに外からウィルソンテソーロも猛追。残り200m、レモン先頭、ウィルソンが3番手に上がる。ドゥラエレーデが最内を突いてやってきている。レモンがこのまま逃げ切るかと思いきや、残り100mでウィルソンがナイルをかわして2番手に上がると、レモンとの差を詰め、最後は2頭並んでゴール!レモンポップが逃げ切って2連覇か、ウィルソンテソーロが最後に逆転したか!?





【チャンピオンズカップ 全着順】
1着②レモンポップ 
2着⑧ウィルソンテソーロ
3着⑥ドゥラエレーデ 
4着③ハギノアレグリアス
5着④ペプチドナイル 
6着⑫サンライズジパング
7着⑩アーテルアストレア
8着⑤ペイシャエス 
9着⑮グロリアムンディ
10着⑪ミトノオー 
11着①クラウンプライド
12着⑧セラフィックコール
13着⑬ミックファイア 
14着⑨テーオードレフォン
15着⑯ガイアフォース
16着⑭スレイマン

【払戻金】
単勝 ② 220円
複勝 ② 140円  ⑧ 180円  ⑥ 560円
枠連 1⃣-4⃣ 520円
馬連 ②-⑧ 840円
馬単 ②-⑧ 1,190円
ワイド ②-⑧ 390円  ②-⑥ 1,520円  ⑥-⑧ 2,200円
3連複 ②-⑥-⑧ 7,410円
3連単 ②-⑧-⑥ 18,050円


スタートから先頭を走り続けた単勝1番人気のレモンポップと、外から襲い掛かった2番人気・ウィルソンテソーロの一騎討ちは、写真判定の末、レモンポップがハナ差抑えて1着。前身のジャパンカップダート時代のトランセンド(2010&2011年)以来史上2頭目の連覇を果たし、引退の花道を飾りました。ウィルソンテソーロは追い上げ及ばず2着でしたが、負けてなお強しといった印象を受けました。3着には9番人気のドゥラエレーデが入りました。その上位3頭ですが、なんと昨年のレースと同じ順位。平地のGⅠ競走では初めての珍事となりました。
その他、フェブラリーステークス馬のペプチドナイルは5着、メンバー唯一の3歳馬・サンライズジパングは6着、地方から参戦のミックファイアは13着という結果でした。
優勝したレモンポップは、中央&地方を合わせてダートGⅠ6勝目。鞍上の坂井瑠星騎手と田中博康調教師もこのレース2連覇です。昨年は大外枠から逃げ切り勝ち、内枠に入った今年は、スタートでバッチリ決めた後は先頭を譲らず。昨年同様、ウィルソンテソーロの追撃を凌いで逃げ切りました。
デビュー当初は短距離馬のイメージがありましたが、マイルや中距離のGⅠで優勝。今年はサウジカップで12着と大敗した後、再起戦のさきたま杯、マイルCS南部杯、チャンピオンズカップとGⅠ3連勝。通算成績18戦13勝、国内では連対率100%、さらに昨年の根岸ステークスから国内7連勝。間違いなくダート界の歴史に残る名馬であり、怪物でありました。本当にお疲れ様でした。



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ドウデュース秋GⅠ連勝!残すはラストランの有馬記念!

2024年11月24日 | 競馬

日本馬と外国馬が激突する第44回ジャパンカップ(GⅠ・芝2400m 14頭立て)が24日、東京競馬場で行われました。今年のJCは、海外GⅠ6勝の実績を持つ⑧オーギュストロダン(イギリス)、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス覇者①ゴリアット(フランス)、ドイツGⅠ2勝⑬ファンタスティックムーン(ドイツ)の3頭が来日。日本勢は秋の天皇賞を勝った③ドウデュース、オークス&秋華賞の牝馬2冠⑨チェルヴィニア、宝塚記念を勝った②ブローザホーン、2023年春の天皇賞馬④ジャスティンパレス、2022年の2冠牝馬⑭スターズオンアース、菊花賞馬⑩ドゥレッツァ、皐月賞馬⑫ソールオリエンス、さらには凱旋門賞に挑んだ⑦シンエンペラーも参戦しました。



単勝オッズは、1番人気ドウデュース(2.3倍)、2番人気チェルヴィニア(4.0倍)、3番人気ジャスティンパレス(6.2倍)、4番人気のオーギュストロダン(9.8倍)までが10倍以下でした。


スタンド前でのスタートで、⑤シュトルーヴェが出遅れる。最初のポジション取りでシンエンペラーが⑥ダノンベルーガをかわして先手を奪い、ソールオリエンスとスターズオンアースも先団に加わる。オーギュストロダンとチェルヴィニアは中団より前、ジャスティンパレスは中団、ドウデュースは後方2番手でゴール板を通過した。
1コーナーを回ったところで、シンエンペラーが先頭、ソールオリエンスが2番手、スターズオンアース・ダノンベルーガ・チェルヴィニアが3番手集団を形成する。ただ、向正面に入ると順位が大きく変動。スローペースにしびれを切らせたドゥレッツァが、シンエンペラーをかわし一気に先頭。2番手集団にシンエンペラー・スターズオンアース・ソールオリエンス、5,6番手の位置にチェルヴィニアとゴリアット、外側7番手にオーギュストロダン、8番手ジャスティンパレス、9番手ダノンベルーガ。10番手⑪カラテ、11番手ブローザホーン、12番手シュトルーヴェ、13番手ファンタスティックムーン、ドウデュースは最後方に下がった。
3コーナーを通過し、ドゥレが先頭、スターズ2番手、シンエン3番手、ソール4番手、ゴリアット5番手。チェル6番手、ロダンとジャスパレは中団変わらず。ドウデュは一番外に持ち出すと、徐々にポジションを上げていく。
14頭一団で最後の直線コースへ。ドゥレッツァがまだ粘り、真ん中からチェルヴィニアも上がるが、大外からドウデュースの末脚が飛んできた!残り300Mで早くもドウデュースが先頭に浮上するが、ドゥレッツァも引き下がらない。残り200mでシンエンペラーが最内から追い上げる。チェルヴィニアとスターズオンアースは4番手争いか?ゴール前でドウデュがわずかに前に出て、シンエンがグイッと伸びてくるが、ドウデュース先頭でゴールイン!ドウデュースが日本総大将の意地を見せつけジャパンカップ制覇!


【ジャパンC全着順】
1着③ドウデュース
2着⑦シンエンペラー
同着⑩ドゥレッツァ
4着⑨チェルヴィニア
5着④ジャスティンパレス
6着①ゴリアット
7着⑭スターズオンアース
8着⑧オーギュストロダン
9着⑥ダノンベルーガ
10着⑤シュトルーヴェ
11着⑬ファンタスティックムーン
12着②ブローザホーン
13着⑪カラテ
14着⑫ソールオリエンス

【払戻金】
単勝 ③ 230円
複勝 ③ 150円  ⑦ 470円  ⑩ 340円
枠連 3⃣-5⃣ 320円  3⃣-6⃣ 190円
馬連 ③-⑦ 1,510円 ③-⑩ 1,150円
馬単 ③-⑦ 1,890円 ③-⑩ 1,540円
3連複 ③-⑦-⑩ 12,230円
3連単 ③-⑦-⑩ 22,390円  ③-⑩-⑦ 18,940円
ワイド ③-⑦ 980円  ③-⑩ 800円  ⑦-⑩ 2,990円


国内外のGⅠ馬10頭が参戦した今年のジャパンカップは、1番人気のドウデュースがドゥレッツァ&シンエンペラーとの叩き合いを制しました。2着争いは写真判定となりましたが、GⅠでは珍しい同着。ドゥレッツァは向正面で一番前に出て、直線でドウデュにかわされても粘り続けました。昨年の菊花賞を彷彿とするような走りでしたね。シンエンペラーは馬場の内側から脚を伸ばしてました。ドゥレとシンエンはともに海外遠征帰りで、単勝の人気も中位にいましたが、予想外の好走でした。
2番人気だったチェルヴィニアはスローペースに泣かされ4着、3番人気のジャスティンパレスも5着。海外勢はゴリアットの6着が最高。ディープインパクト産駒のオーギュストロダンは8着。ディープ産駒の最終世代にして最高傑作と言われるロダンが、現役ラストランを父の故郷である日本を選んだのは嬉しかったです。数年後にはオーギュストロダン産駒の馬が日本で走るときが来るでしょう。日本に来てくれてありがとう。もう1頭の外国馬のファンタスティックムーンは11着でした。

優勝したドウデュースは、前走の秋の天皇賞に続いてのGⅠ連勝で、通算5勝目。鞍上の武豊騎手は歴代最多のジャパンカップ5勝目をマーク。レース後の表彰式では、プレゼンターを務めた元メジャーリーガーのイチローさんと握手を交わしました。競馬界と球界のレジェンド同士の競演にファンも盛り上がったと思います。友道康夫調教師は2017年のシュヴァルグラン以来となるJC2勝目。ハーツクライ産駒としてはシュヴァルグラン、スワーヴリチャードに次いで3勝目となります。
この日は序盤から掛かりっぱなし、向正面で一旦は最後方まで下がるシーンもありました。それでも3コーナーで大外に持ち出すと、残り400mのところで早くも先頭に躍り出ました。ダービーや秋天に比べると仕掛けが早かったけど、後続勢を完封しました。やっぱりドウデュースは強いというか凄い!自身初のGⅠ連勝を果たし、秋古馬GⅠ3冠制覇に王手。引退レースとなる有馬記念ではどのような走りでファンを驚かせてくれるのか楽しみです。










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ついに掴んだ初GⅠ!ソウルラッシュがマイルチャンピオンシップ快勝!

2024年11月17日 | 競馬

秋のマイル王者決定戦・第41回マイルチャンピオンシップ(GⅠ・芝1600m 17頭立て)が17日、京都競馬場で行われました。④ナミュールと⑬ソウルラッシュの昨年の1,2着馬、2年前の勝ち馬⑮セリフォス、昨年のエリザベス女王杯を制した②ブレイディヴェーグ、富士ステークスを勝った⑤ジュンブロッサム、オーストラリアで5億円を手にした⑥オオバンブルマイ、天皇賞秋からの連戦⑦マテンロウスカイ、⑰エルトンバローズ、さらに海外からジャックルマロワ賞など欧州マイルGⅠ3勝の⑪チャリン(イギリス)が参戦しました。



単勝オッズは、1番人気ブレイディヴェーグ(3.7倍)、2番人気ナミュール(4.8倍)、3番人気チャリン(5.1倍)、4番人気ソウルラッシュ(5.3倍)、5番人気のジュンブロッサム(9.7倍)まで10倍以下でした。



スタートでジュンブロッサムが出遅れ、チャリンもあまりいいスタートではなかった。先行争いで⑭ウインマーベル、⑩レイベリング、⑨ニホンピロキーフが出ていく中、③バルサムノートが先手を取る。2番手レイベリング、3番手ニホンピロキーフの5枠2頭。4番手に①コムストックロード、5番手⑧フィアスプライド、6番手ウインマーベル、7番手エルトンバローズ、ブレイディヴェーグは8番手。中団9番手にオオバンブルマイ、その後ろのナミュールとマテンロウスカイが並んでいる。12番手にソウルラッシュ、外側13番手にチャリン、14番手⑫アルナシーム、後方勢はセリフォスとジュンブロッサムが15,16番手で並び、⑯タイムトゥヘヴンが最後方。
外回り3コーナーに差し掛かり、先頭のバルサムは坂の上りで後続を引き離す。2番手争いはレイベリング・キーフ・コムストック・マーベルの4頭。ナミュールは6番手に控え、エルトン8番手、中団勢はブレイディ・オオバン・ソウル・セリフォスの4頭が固まっている。チャリンとジュンブロはまだ後ろのポジション。
4コーナーからラストの直線で、バルサムノートがまだ先頭、真ん中からニホンピロキーフ、外からウインマーベルが並びかける。残り300mあたりでマーベルが前に出る。ソウルラッシュ4番手、ブレイディヴェーグとナミュールはまだ馬群の中、ジュンブロッサムとチャリンは大外に持ち出す。残り200mでソウルがマーベルとキーフに襲い掛かると、一気に先頭に躍り出る。後続からエルトンバローズ、さらにはブレイディとチャリンも追い上げてきたが、ソウルラッシュが完全に抜け出して先頭ゴール!団野大成ゴール手前でガッツポーズ!そして2着争いはエルトン・マーベル・ブレイディ・チャリンと激戦となりました。




【マイルチャンピオンシップ 全着順】
1着⑬ソウルラッシュ
2着⑰エルトンバローズ
3着⑭ウインマーベル 
4着②ブレイディヴェーグ
5着⑪チャリン 
6着⑮セリフォス 
7着⑯タイムトゥヘヴン
8着⑨ニホンピロキーフ
9着⑧フィアスプライド
10着⑤ジュンブロッサム
11着⑫アルナシーム 
12着⑥オオバンブルマイ
13着③バルサムノート 
14着⑦マテンロウスカイ
15着①コムストックロード
16着⑩レイベリング 
17着③ナミュール 

【払戻金】
単勝 ⑬ 530円
複勝 ⑬ 180円  ⑰ 440円  ⑭ 770円
枠連 7⃣-8⃣ 1,260円
馬連 ⑬-⑰ 3,000円
馬単 ⑬-⑰ 5,660円
ワイド ⑬-⑰ 830円  ⑬-⑭ 2,260円  ⑭-⑰ 6,080円
3連複 ⑬-⑭-⑰ 29,110円
3連単 ⑬-⑰-⑭ 128,450円


混戦と言われた今年のマイルチャンピオンシップは、4番人気だったソウルラッシュが、ゴール残り100mで抜け出し、最後は2着に2馬身1/2差をつけての完勝。昨年2着のリベンジを果たし、GⅠ初制覇を果たしました。2着には7番人気のエルトンバローズ、3着には10番人気のウインマーベルが入りました。1番人気のブレイディヴェーグは4着に敗れました。同じ初マイルのマーベルと明暗分かれました。イギリスから参戦のチャリンは5着。現役最後のレースだったんですが、スタートで後手を踏んだのが痛かった気がします。
そして2番人気のナミュールは、最下位の17着。残り200mあたりからスローダウンし、ゴール直後にクリスチャン・デムーロ騎手が下馬しました。脚には異常はなかったってことは、ガス欠なのか、急にやる気を失ったのか?このまま引退→繁殖入りになるかもしれません。

優勝したソウルラッシュは、読売マイラーズカップ以来となる重賞4勝目で、通算でも8勝目。鞍上の団野大成騎手はマイルチャンピオンシップ初勝利で、GⅠ通算2勝目。ゴール手前からスタンドに向かってド派手なガッツポーズを見せて喜びを爆発させていましたが、「適切な騎乗姿勢を取らなかった」として過怠金5万円が課されました。着差があったからあの行動に出たけど、下手すりゃ落馬負傷か油断騎乗で逆転されてたかも。池江泰寿調教師はこのレース2勝目。池江厩舎のGⅠ勝利は2022年のスプリンターズステークスのママコチャ以来です。
これまでGⅠに国内外合わせて6度挑戦してきましたが、3年前のマイルCSで4着、昨年はあと一歩のところでナミュールの強襲に遭いました。今年6月の安田記念でも3着とGⅠ制覇まであと一歩。そして7度目のGⅠ挑戦となった今回、魂の力走で惜敗続きに終止符が打たれました。ここまで辿り着くまで長くかかりましたねぇ。12月の香港マイルにも挑戦予定だそうで、もう一度魂のこもった走りを見せてくれるはずだ。

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秋華賞馬スタニングローズ、エリザベス女王杯で2年ぶりのGⅠ勝利!

2024年11月10日 | 競馬

2024年の秋の女王決定戦・第49回エリザベス女王杯(GⅠ・芝2200m 17頭立て)が10日、京都競馬場で行われました。今年のエリ女は「秋華賞組が不在」というとても珍事が起こり、3歳馬は昨年のホープフルステークス優勝馬の⑦レガレイラのみ。3歳世代の意地を見せたいところですが・・・。他にも新潟牝馬ステークスを勝った①ホールネス、昨年3着の雪辱なるか⑭ハーパー、2022年秋華賞馬⑪スタニングローズ、⑬サリエラ、新潟記念で復活勝利⑧シンリョクカ、府中牝馬ステークス2着⑫シンティレーション、⑤モリアーナなどが参戦しました。




正面スタンド前のスタートは17頭横一線。レガレイラも出遅れなし。先行争いで④コンクシェル、シンリョクカ、ハーパー、スタニングローズの4頭が先手を主張するが、コンクシェルが先頭を奪い、ハーパー2番手、シンリョクカは3番手。スタニングローズは4番手、ホールネス6番手、レガレイラは7番手あたり、シンティレーションは中団馬群につけた。
縦長の状態で1,2コーナーを過ぎ、向正面に入るところで、コンクシェルが先頭でレースを引っ張り、2番手にハーパー、3番手シンリョクカ、4番手スタニングローズ、内側5番手ホールネス、6番手⑰コスタボニータ、7番手⑨キミノナハマリア。8番手⑯ラヴェル、9番手シンティレーション、そしてレガレイラは10番手を追走。中団より後ろのグループには11番手②ライラック、12番手⑮ゴールドエクリプス、13番手⑩エリカヴィータ。後方勢は14番手サリエラ、15番手モリアーナ、16番手⑥ピースオブザライフ、最後方に③ルージュリナージュ。
外回り3コーナーで、コンクシェルがまだ先頭、ハーパー2番手、シンリョクカ3番手、スタニング4番手は変わらず。ホールネスとコスタが5,6番手で並び、シンティとレガは中団待機。末脚は何処で爆発するか!?ラヴェルとサリエラは外に持ち出した。
17頭4コーナーを回って最後の直線へ。するとスタニングローズがコンクシェルをかわして先頭に浮上。ホールネスとレガレイラは馬場の真ん中を選んだが、レガレイラはハーパー&シンティレーションと接触。レガが馬群でもがく間にスタニングが突き放していく。2番手争いは内からシンリョクカ、ホールネス、ライラック、外からラヴェルと激戦。ゴール前でラヴェルが2番手に上がったが、スタニングローズがそのまま先頭でゴール!2002年の秋華賞馬が秋の京都で見事に復活しました!



【エリザベス女王杯 全着順】
1着⑪スタニングローズ
2着⑯ラヴェル 
3着①ホールネス
4着⑧シンリョクカ
5着⑦レガレイラ 
6着②ライラック 
7着⑬サリエラ 
8着⑮ゴールドエクリプス
9着⑰コスタボニータ 
10着⑫シンティレーション
11着⑨キミノナハマリア 
12着⑩エリカヴィータ 
13着③ルージュリナージュ 
14着⑤モリアーナ 
15着⑥ピースオブザライフ 
16着④コンクシェル 
17着⑭ハーパー 

【払戻金】
単勝 ⑪ 950円
複勝 ⑪ 340円  ⑯ 810円  ① 300円
枠連 6⃣-8⃣ 4,370円
馬連 ⑪-⑯ 16,020円
馬単 ⑪-⑯ 26,990円
ワイド ⑪-⑯ 3,620円  ①-⑪ 1,560円  ①-⑯ 4,630円
3連複 ①-⑪-⑥ 44,140円
3連単 ⑪-⑯-① 278,100円


牝馬界の頂点を決める一戦は、単勝3番人気のスタニングローズが、最後の直線に入ってすぐに抜け出すと、そのまま先頭の座を譲らず優勝。2002年秋華賞以来、2年ぶり2度目のGⅠ勝利を挙げました。混戦の2着争いは、大外から追い上げたラヴェルが2着入線。ラヴェルは最終オッズで12番人気でした。川田将雅騎手が2ケタ人気の馬を2着に持ち込んだのはさすがだ。3着には2番人気のホールネスが入りました。ラヴェルが2着に入ったことで、馬連と馬単は万馬券、3連単も27万円超の高配当がつきました。
1番人気のレガレイラは直線で他馬にぶつけられたこともあり5着。スタートのタイミングもよかったし、道中は中団で控えていましたが、直線でなぜか馬群の中に入りました。なんで外に出さなかったんだろうか。同じ木村哲也厩舎でオークスと秋華賞の2冠を制したチェルヴィニアとは差がついてしまいましたなぁ・・・。
スタニングローズはこれで4度目の重賞勝利。鞍上のクリスチャン・デムーロ騎手は、2022年のエリザベス女王杯のジェラルディーナ以来、2年ぶりのJRA・GⅠ勝利(通算5勝目)。この日のクリスチャンは1日4勝、2着も4回と無双状態でした。スタニングを管理する高野友和調教師はこのレース初勝利です。
スタニングローズは2年前の秋華賞を勝った後、エリ女で14着、中山記念で5着、ヴィクトリアマイルも12着と大敗。さらには左前脚の腱周囲炎で長期休養。復帰後も結果が残せずにいましたが、この日のレースはクリスチャンの魔法もあるけど、これまでの低迷が嘘のような激走で、GⅠ馬の意地を見せつけました。
サンデーレーシングは「牝馬は6歳の3月末までに引退しなければならない」というルールがあるので、年内もう一走するとなれば香港か有馬記念、3月下旬のドバイでラストランになると思います。「今後は未定」ということは、エリ女で勝ってそのまま引退の可能性もあるかもしれません。でも、最後にもう一花咲かせてほしいところです。



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三度目の逆襲の末脚!ドウデュースが秋の天皇賞を制して4年連続GⅠ勝利!

2024年10月27日 | 競馬

秋の中距離王座決定戦「第170回天皇賞・秋」(GⅠ・芝2000m 15頭立て)が27日、東京競馬場で行われました。3冠牝馬⑫リバティアイランド、GⅠ3勝⑦ドウデュース、大阪杯の勝ち馬①ベラジオオペラ、2023年ダービー馬④タスティエーラ、皐月賞馬⑥ソールオリエンス、昨年の春天覇者⑪ジャスティンパレスとGⅠ馬が6頭も参戦。さらには重賞2連勝中の⑭レーベンスティール、3年連続挑戦の⑩ダノンベルーガ、毎日王冠2着⑨ホウオウビスケッツ、札幌記念を制した⑤ノースブリッジも参戦しました。



単勝の人気は、1番人気リバティアイランド(2.3倍)、2番人気ドウデュース(3.8倍)、3番人気レーベンスティール(4.7倍)。その後はベラジオオペラ、ダノンベルーガ、ジャスティンパレス、ソールオリエンスと続きました。



1コーナー奥ポケットからのスタートで、⑮ニシノレヴナントが少し出遅れる。好スタートを決めたベラジオオペラが先頭で行くかと思いきや、ホウオウビスケッツが先手を奪い取る。大外の⑬シルトホルンも先団に加わる。ダノンベルーガ・リバティアイランド・タスティエーラは好位につけ、レーベンスティールとソールオリエンスは中団より後ろ、ジャスティンパレスとドウデュースは後方から。
2コーナーから向正面に入り、ホウオウビスケッツが先頭、2番手シルトホルン、3番手ベラジオオペラ、4番手タスティエーラ、5番手のところにリバティアイランドがいる。6番手②マテンロウスカイ、7番手タスティエーラ。中団グループは⑧キングズパレス・ソールオリエンス・③ステラヴェローチェの3頭が並ぶ。11番手ジャスティンパレス、外側12番手にレーベンスティール、13番手ノースブリッジ、ドウデュースは14番手を追走し、ニシノレヴナントしんがり。
3コーナーを通過し、先頭のビスケッツは前半1000m59秒9のゆったりとした流れで逃げる。3,4コーナー中間でリバティが3番手に上がり、ベラジオ4番手。タスティ5番手、ダノベルが外に持ち出す。ソールは中団馬群、レーベン11番手、ジャスパレ12番手、ドウデュはまだ後方2番手。
4コーナーから最後の直線に差し掛かり、逃げるホウオウビスケッツが後続との差を少し拡げ、2番手からベラジオオペラ、真ん中からリバティアイランドが追いかける。残り200mを切ってもビスケッツが逃げ粘り、リバティは脚が伸びない!一番外からドウデュースが飛んできて、タスティエーラも一緒に上がって来た!ラスト100mでドウデュがビスケッツに迫る一方で、リバティが馬群に沈む。そしてゴール前でドウデュースがベラジオオペラを捕らえ、ドウデュース先頭でゴール!タスティエーラ2着、ホウオウビスケッツが3着に粘りました。



【全着順】
1着⑦ドウデュース 武豊
2着④タスティエーラ 松山弘平
3着⑨ホウオウビスケッツ 岩田望来
4着⑪ジャスティンパレス 坂井瑠星
5着②マテンロウスカイ 横山典弘
6着①ベラジオオペラ 横山和生
7着⑥ソールオリエンス 横山武史
8着⑭レーベンスティール C.ルメール
9着③ステラヴェローチェ 佐々木大輔
10着⑮ニシノレヴナント 田辺裕信
11着⑤ノースブリッジ 岩田康誠
12着⑧キングズパレス A.シュタルケ
13着⑫リバティアイランド 川田将雅
14着⑩ダノンベルーガ C.デムーロ
15着⑫シルトホルン 大野拓弥


【払戻金】
単勝 ⑦ 380円
複勝 ⑦ 200円  ④ 1,020円  ⑨ 1,000円
枠連 3⃣-4⃣ 3,240円
馬連 ④ー⑦ 9,660円
馬単 ⑦-④ 13,560円
ワイド ④ー⑦ 3,000円  ⑦-⑨ 2,980円  ④-⑨ 18,280円
3連複 ④ー⑦-⑨ 102,180円
3連単 ⑦-④-⑨ 397,100円



秋の最強古馬を決める戦いは、スタートから後方2番手に控えていたドウデュースが、最後の直線で大外から追い上げて、ゴール前で逃げ粘るベラジオオペラを差し切り優勝しました。2着には9番人気のタスティエーラが入り、ダービー馬のワンツーフィニッシュとなりました。序盤からレースを引っ張ったホウオウビスケッツも3着と健闘。3連複と3連単はともに10万円オーバーの高配当でした。
3番人気だったレーベンスティールは8着に敗れ、ルメール騎手の3週連続GⅠ勝利&秋天3連覇はならず。1番人気のリバティアイランドは直線で伸びを欠いて13着大敗。今年3月のドバイシーマクラシックで3着のあと、右前脚の種子骨靱帯の炎症で半年以上も休養。好位追走で直線で一気に突き抜けるか思いましたが、残り150mあたりでズルズル下がってしまいました。2走前のジャパンカップから22キロも増えた影響もあるだろうし、また脚を痛めたということもありそうですね・・・。リバティと同じくドバイからの直行組だったダノンベルーガもブービーだったので、とても厳しい結果に終わりました。
ドウデュースはこの勝利でGⅠ4勝目、2021年の朝日杯フューチュリティステークス、2022年の日本ダービー、2023年有馬記念、そして今年の秋天と4年連続でGⅠ勝ちを収めました。鞍上の武豊騎手は秋の天皇賞7勝目。かつては「平成の盾男」と言われていましたが、令和になってからは春秋通じて初勝利だそうです。昨年はレース当日に他の馬に蹴られて負傷して乗り替わりの憂き目に遭いましたが、その雪辱を果たしました。友道康夫調教師と馬主のキーファーズは共に秋の天皇賞初制覇です。

今年のドウデュースはドバイターフで出遅れが響いて5着、ファン投票1位で臨んだ宝塚記念では道悪に苦しんで6着と完敗。目標としていた凱旋門賞を断念し、今年限りでの引退を表明しました。最後の秋の初戦となったこの日は、日本ダービー、有馬記念に続き、3度目となる「逆襲の末脚」が炸裂!上がり3ハロンは32.5秒と他馬を圧倒しました。
次走はジャパンカップに出走を予定。ディープインパクト産駒の最終世代であり、2023年の英国&アイルランドダービー馬であるオーギュストロダンとの夢の対決が見られるかもしれない?ドウデュースの最終章はこれからも続きます。





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アーバンシック完勝で最後の1冠奪取!2週連続GⅠVのルメールは菊花賞2連覇!

2024年10月20日 | 競馬

2024年牡馬クラシック最終戦・第85回菊花賞(GⅠ・芝3000m 18頭立て)が20日、京都競馬場で行われました。今年の日本ダービーを制した④ダノンデサイルが、ダービーから直行で菊に参戦。ダービーに続く2冠達成なるか注目されました。他にもセントライト記念を勝った⑬アーバンシック、神戸新聞杯で逃げた⑩メイショウタバル、皐月賞2着⑨コスモキュランダ、2連勝中⑯ヘデントール、⑪ショウナンラプンタ、⑭メリオーレム、⑰アドマイヤテラ、①ピースワンデュックなども最後の1冠獲りに挑んできました。




スタートで①ピースワンデュックとヘデントール、⑦ビザンチンドリームとアドマイヤテラが少し遅れる。1周目外回り3コーナーに向かってのポジション争いで、⑮エコロヴァルツが先手を奪い、2番手②ノーブルスカイ、3番手⑥ミスタージーティー、ダノンデサイルは内側4番手追走。5番手グループに⑧ウェストナウ・メイショウタバル・⑤ハヤテノフクノスケ、8番手⑫シュバルツクーゲル、9番手コスモキュランダ。中団10番手グループに③アスクカムオンモア・ショウナンラプンタ・メリオーレムがいて、13,14番手のところにピースワンデュックとアーバンシック、15番手ビザンチンドリーム、16番手⑱アレグロブリランテ、後方にヘデントールとアドマイヤテラという展開。
1周目のスタンド前に差し掛かり、先頭がエコロヴァルツからノーブルスカイ→メイショウタバルとコロコロ入れ替わる。ダノンデサイルは8番手まで落とし、ショウナンラプンタとアーバンシックとコスモキュランダは中団待機。ヘデントールは最後方でゴール板を通過した。
前の争いは1,2コーナーで入れ替わりが激しい展開に。1コーナーでデュックが先頭に立つと、向正面でノブスカがぴったり2番手、3番手にシュバルツが3番手に上がり、タバル4番手、5番手ジーティーとここまでが先団。6番手ウェストナウ、アーバンが7番手、エコロ8番手。アドテラ9番手、10番手ラプンタ、11番手オーレム、ヘデンがしんがりから12番手に浮上し、デサイルは13番手まで後退。14番手ビザンチン、15番手アレグロ、16番手フクノスケ、17番手キュランダ、最後方にカムオン。
勝負は2度目の外回り3コーナーに突入。坂の頂上でシュヴァルツが抜け出すと、アドテラ2番手、タバル3番手、アーバン5番手。ヘデンが中団まで進出し、キュランダも捲って来た。そしてデサイルは後方3番手まで下がっている。これはまずい。
4コーナーから最後の直線で、アドマイヤテラが僅かにリード、内でシュヴァルツクーゲルが頑張っている。アドテラの内からショウナンラプンタ、外からアーバンシックも追い込んできている。残り200mでアーバンがアドテラをかわして先頭に躍り出る。後続ではダノンデサイルが6番手まで上がるも逆転は絶望的。残り100mでアーバンが完全に抜け出し、アドテラとラプンタの2番手争いにヘデントールとビザンチンドリームも加わるが、アーバンシックが先頭ゴール!2着争いはヘデントールがゴール手前でアドマイヤテラをかわしたか?



【菊花賞 全着順】
1着⑬アーバンシック 
2着⑯ヘデントール 
3着⑰アドマイヤテラ
4着⑪ショウナンラプンタ
5着⑦ビザンチンドリーム
6着④ダノンデサイル 
7着⑪シュバルツクーゲル
8着⑤ハヤテノフクノスケ
9着⑮エコロヴァルツ 
10着⑱アレグロブリランテ
11着⑧ウエストナウ 
12着⑥ミスタージーティー
13着⑭メリオーレム 
14着⑨コスモキュランダ
15着①ピースワンデュック
16着⑩メイショウタバル 
17着③アスクカムオンモア
18着②ノーブルスカイ 

【払戻金】
単勝 ⑬ 370円
複勝 ⑬ 160円  ⑯ 240円  ⑰ 470円
枠連 7⃣-8⃣ 760円
馬単 ⑬-⑯ 2,000円
馬連 ⑬-⑯ 1,180円
ワイド ⑬-⑯ 490円  ⑬-⑰ 1,070円  ⑯-⑰ 1,640円
3連複 ⑬-⑯-⑰ 5,200円
3連単 ⑬-⑯-⑰ 19,390円



牡馬クラシック最終戦は、出入りの激しい展開となり、ラストの直線で2番人気のアーバンシックが先行するアドマイヤテラを残り200mで差し切り優勝しました。4番人気のヘデントールが2着、3着には6番人気のアドマイヤテラが入りました。ダービーとの2冠を狙ったダノンデサイルは6着に敗れて2冠ならず。序盤は3,4番手に位置付けていましたが、2周目の向正面で中団、3コーナーで後方3番手まで後退。最後に追い上げたけど時すでに遅しといった感じ。この日の馬体重は前走のダービーから18キロ増で、走りも重かったように見えました。ジャパンカップか有馬記念で仕切り直しですかねえ。
GⅠ初制覇のアーバンシックは、前走のセントライト記念に続いての重賞連勝。スワーヴリチャード産駒はレガレイラに次いで2頭目のGⅠ馬誕生で、牡馬クラシック初勝利。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は2週連続のGⅠ勝利を挙げ、菊花賞では昨年のドゥレッツァに続く2連覇で通算4勝目。菊花賞を連覇した騎手は史上4頭目だそうです。アーバンシックを管理する武井亮調教師はJRA・GⅠ初制覇、馬主のシルクレーシングはこのレース初勝利です。
アーバンシックはデビュー2連勝のあと、京成杯でダノンデサイルに敗れて2着。春のクラシックでは皐月賞で4着、ダービーでは11着でした。秋を迎え、デビューから主戦を務めた横山武史騎手からルメール騎手に乗り換え、セントライト記念ではコスモキュランダを差し切って重賞初制覇を果たすと、菊花賞も快勝。ルメール騎手とのコンビで2戦2勝ですか。
数多くの名馬を生み出したシルクレーシングから、また新たなスターが生まれました。GⅠ通算9勝のアーモンドアイ、世界ランキング1位に輝いたイクイノックスのように、アーバンシックも一時代を築き上げることができるのか、今後の活躍に期待したいです。







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3歳世代牝馬最強はチェルヴィニア!オークスに続いての2冠達成!

2024年10月13日 | 競馬

3歳牝馬三冠の最終戦・第29回秋華賞(GⅠ・芝2000m 15頭立て)が13日、京都競馬場で行われました。今年の秋華賞は、桜花賞馬⑭ステレンボッシュとオークス馬⑤チェルヴィニアが激突。3度目の直接対決となる今回、軍配はどちらに上がるのか?2強の他にも、ローズステークスを勝った③クイーンズウォーク、紫苑ステークスでレコード勝ちの⑬クリスマスパレード、忘れな草賞の勝ち馬④タガノエルピーダ、②ミアネーロ、⑩ボンドガールといった「伏兵」も参戦しました。



スタートでクイーンズウォークが躓いて後方からの競馬。ステレンボッシュもあまりよくない飛び出し。スタンド前の先行争いで、タガノエルピーダが好スタートを見せたが、⑮セキトバイーストと⑬クリスマスパレードの2頭が前に出て、セキトバイーストが先頭、クリスマスパレード2番手。チェルヴィニア8番手、ステレンボッシュはチェルヴィニアをマークする形。ミアネーロとボンドガールは中団より後ろ、クイーンズウォーク後方2番手、⑥ラビットアイ最後方で1コーナーを回る。
2コーナーから向正面のところで、セキトバイーストが大逃げを打って出る。クリスマスパレード2番手、タガノエルピーダ3番手、4番手⑫ラヴァンダ、5番手⑨コガネノソラ、内側6番手⑨アドマイヤベル、7番手⑪ランスオブクイーン、その直後の8番手のところにチェルヴィニアが追走する。9番手①ホーエリート、10番手ステレンボッシュ、外からクイーンズウォークが中団まで押し上げて来た。12番手ミアネーロ、13番手ボンドガール、14番手⑦チルカーノ、ラビットアイが依然しんがり。
内回り3コーナーを通過し、セキトバの大逃げが続いているが、クリパレとの差が徐々に縮まる。エルピーダ3番手、ボッシュ、チェル、ウォークの3頭はまだ中団。
4コーナーからラストの直線に差し掛かり、先頭のセキトバイーストに外からクリスマスパレードとタガノエルピーダが並びかける。残り200mでタガノエルピーダが前に出るが、真ん中からチェルヴィニア、内からミアネーロ、さらにはステレンボッシュとラヴァンダ、大外からボンドガールが追い込んでくる。そして残り100mでチェルが抜け出すと、内からボッシュ、外からボンドが上がってくるが、ステレンボッシュが先頭でゴールイン!ボンドガールがゴール前で2番手に上がり、ステレンボッシュは3着でゴール。


【秋華賞 全着順】
1着⑤チェルヴィニア
2着⑩ボンドガール 
3着⑭ステレンボッシュ
4着⑫ラヴァンダ 
5着⑬クリスマスパレード
6着②ミアネーロ 
7着④タガノエルピーダ
8着⑦チルカーノ 
9着⑧コガネノソラ
10着①ホーエリート
11着⑥ラビットアイ
12着⑨アドマイヤベル
13着⑮セキトバイースト
14着⑪ランスオブクイーン
15着③クイーンズウォーク

【払戻金】
単勝 ⑤ 230円
複勝 ⑤ 120円  ⑩ 290円  ⑭ 140円
枠連 3⃣-6⃣ 880円
馬連 ⑤-⑩ 2,200円
馬単 ⑤-⑩ 2,880円
ワイド ⑤-⑩ 750円  ⑤-⑭ 230円  ⑩-⑭ 900円
3連複 ⑤-⑩-⑭ 2,230円
3連単 ⑤-⑩-⑭ 11,970円


桜花賞馬・ステレンボッシュVSオークス馬・チェルヴィニアの2強対決は、1番人気のチェルヴィニアがゴールまで残り100mのところで集団から抜け出し、2着に1馬身3/4差をつけての快勝。オークスに続いての2冠達成を果たしました。2着のボンドガールは、一時は後方2番手に控えていましたが、最後の直線で大外から追い込みました。2番人気のステレンボッシュは3着に敗れオークスのリベンジとはなりませんでした。
その他ですが、大逃げを見せたセキトバイーストは13着、2番手追走のクリスマスパレードは5着。4番人気のミアネーロは6着。3番人気のクイーンズウォークは最下位の15着。スタートで躓き、途中で中団まで押し上げましたが、直線で失速。一部報道では脚に異常があったらしいんですが・・・。

優勝したチェルヴィニアはGⅠ2連勝で重賞3勝目。通算でも7戦4勝となりました。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は秋華賞3勝目で、今年のGⅠ2勝目をマーク。今年のJRA・GⅠ競走は全て違う騎手が勝っていましたが、初めて複数勝利の騎手が誕生したそうです。木村哲也調教師はこのレース初勝利。馬主のサンデーレーシングは同一GⅠ3連覇です。
セキトバイーストがハイペースで逃げ続けた時、チェルヴィニアは中団キープ。3,4コーナーでも中団に控えていたので、「これ他の馬たち間に合うんか?」って思いましたが、直線で馬群の中を上手く割ってから、残り100mで先頭に躍り出て、最後は後続を突き放しました。最後の走りっぷりは着差以上の強さを感じたと思います。
次走はジャパンカップに向かい、古馬と初対戦予定。ジェンティルドンナ、アーモンドアイに次ぐ3歳牝馬のJC制覇なるか期待がかかります。ルメール騎手が「またGⅠで勝てる」と言ってるから、この先GⅠで何勝するか楽しみ。木村厩舎の先輩であるイクイノックスは国内外のGⅠ6勝を記録。現在2勝のチェルヴィニアはどこまで増やせるのでしょうか。



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いざBCクラシックへ!フォーエバーヤングがジャパンダートクラシック完勝!

2024年10月02日 | 競馬

3歳ダート三冠の最終戦「第26回ジャパンダートクラシック」(GⅠ・2000m 15頭立て)が2日、東京・大井競馬場で行われました。昨年までは「ジャパンダートダービー」というタイトルでしたが、今年から「ジャパンダートクラシック」に名称変更、さらには秋開催に変更されました。リニューアル1回目となる今年は、JRA勢からはケンタッキーダービー3着以来のレースに挑む①フォーエバーヤング、東京ダービーを制した④ラムジェット、不来方賞を勝った⑫サンライズジパング、レパードステークス優勝⑩ミッキーファイト、東京ダービー2着⑨サトノエピック、⑮ポッドロゴ、③カシマエスパーダの7頭が参戦。地方勢は京浜盃で中央勢撃破⑥サントノーレ(大井)、東京Dで4着⑦シンメデージー(高知)、無敗で東北優駿を制した②フジユージーン(岩手)、⑪ブラックバトラー(北海道)などが出走しました。



単勝の人気は、1番人気がフォーエバーヤング(1.7倍)、2番人気ラムジェット(3.6倍)、3番人気ミッキーファイト(6.5倍)、4番人気のサンライズジパング(7.0倍)までが10倍以下でした。


スタートでフォーエバーヤングとサトノエピックが少し躓き気味、ブラックバトラーも少し出遅れ。正面スタンド前の先行争いで、カシマエスパーダがスッと前に出る。サンライズジパング2番手、フォーエバーヤングも3番手につける。4番手グループにサトノエピックとサントノーレ、フジユージーンがいる。シンメデージーとラムジェットとミッキーファイトは中団の位置でゴール板を過ぎて行った。
1,2コーナーを通過し、向正面に入るところで、カシマエスパーダが単独先頭、フォーエバーヤングが2番手、サンライズジパング3番手、内側4番手フジユージーン。5番手サトノエピック、6番手サントノーレ、7番手からラムジェットが早くも動いて先頭争いに加わる勢い。ミッキーファイトは8番手。9番手ポッドロゴ、10番手シンメデージー、11,12番手の位置に⑬ケンタッキースカイ(浦和)と⑧ポンドボーイ(大井)、後方勢はブラックバトラー、⑭クルーミーズクライ(大井)、⑤クニノトキメキ(船橋)と続く。
外回り3コーナーを回り、先頭争いはエスパーダ・フォーエバー・サンジパ・ラムの4頭が横並びになるが、3,4コーナー中間で再びエスパーダが先頭、フォーエバー2番手、サンジパ3番手、ラム4番手。サント5番手、エピック6番手、ファイトは外に持ち出した。
4コーナーからラストの直線に入った直後、フォーエバーヤングが先行するカシマエスパーダを抜いて先頭に浮上!大外からミッキーファイトが脚を伸ばして2番手に上がってくる。サンライズジパングとサントノーレは4,5番手で競り合い、ラムジェットは6番手。残り200mを切って、フォーエバー先頭、2番手のファイトが差を詰めにかかるが、フォーエバーヤングがそのまま先頭でゴールイン!ここでは負けないフォーエバーヤング、3歳ダート界の頂点に立ちました!



【ジャパンダートクラシック 全着順】
1着①フォーエバーヤング
2着⑩ミッキーファイト 
3着⑫サンライズジパング
4着④ラムジェット 
5着⑦シンメデージー 
6着③カシマエスパーダ
7着⑥サントノーレ
8着⑧ポンドボーイ
9着⑮ポッドロゴ 
10着②フジユージーン 
11着⑪ブラックバトラー 
12着⑬ケンタッキースカイ
13着⑨サトノエピック 
14着⑭クルーミーズクライ
15着⑤クニノトキメキ

【払戻金】
単勝 ① 170円
複勝 ①110円  ⑩ 150円  ⑫ 160円
枠複 1⃣-6⃣ 640円
枠単 1⃣-6⃣ 1,010円
馬複 ①-⑩ 600円
馬単 1⃣-6⃣ 860円
ワイド 1⃣-6⃣ 250円  ①-⑫ 230円  ⑩-⑫ 430円
三連複 ①-⑩-⑫ 990円
三連単 ①-⑩-⑫ 3,150円


3歳ダートの頂上決戦・ジャパンダートクラシックは、圧倒的1番人気だったフォーエバーヤングが完勝し、3歳ダート日本一の座に輝きました。2着には外から追い込んだミッキーファイト、3着にはサンライズジパングが入りました。東京ダービー馬のラムジェットは、向正面で早仕掛けを見せるも直線伸びず4着。高知所属のシンメデージーが5着と好走。東京ダービーに続き、地方勢最先着&掲示板を確保しました。スタートからレースを引っ張った5番人気のカシマエスパーダが6着、サントノーレは6着でした。
「ジャパンダートクラシック初代王者」のフォーエバーヤングは、昨年12月の全日本2歳優駿以来となるGⅠ2勝目をマーク。重賞も国内外合わせて通算5勝目です。鞍上の坂井瑠星騎手は前身のJDD時代を含めて同レース2勝目。矢作芳人調教師は3勝目、馬主の藤田晋氏(サイバーエージェント社長)は初勝利です。
今年に入ってからはサウジダービーとUAEダービーに勝利。中東遠征2連勝の勢いに乗ってケンタッキーダービーに参戦し、ゴール前叩き合いの末に3着。日本馬初のケンタッキーダービー制覇まであと一歩及びませんでした。この日は前走から約5か月の休み明けで臨み、スタートで危なっかしい場面もありましたが、ラストの直線に入ってすぐに抜け出し、ミッキーファイトの猛追を抑えました。久しぶりの日本国内のレースでしたけど、格の違いを見せましたね。
JDCの後は、11月2日(現地時間)にデルマー競馬場で行われる「ブリーダーズカップクラシック」に参戦するため再びアメリカに渡ります。古馬と初めて対戦するので、これまで以上に厳しい戦いが強いられますが、好走を願うばかりです。昨年は日本馬のデルマソトガケが2着に入り、BCクラシック制覇に近づきつつあります。もしフォーエバーがBCクラシックを勝ったら、「最優秀ダートホース」&「最優秀3歳牡馬」の同時受賞もあり得るぞ。
矢作厩舎と藤田社長、坂井騎手の海外ビッグレース挑戦はこれだけに留まらず、シンエンペラーが凱旋門賞(10月6日@パリロンシャン競馬場)に挑戦します。兄のソットサスは2020年の凱旋門賞を勝っており、兄弟制覇の期待もかかっておりますが・・・。レース当日は雨の可能性が高いみたいです。とにかくGood luck。








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2024秋のGⅠシリーズ開幕!骨折明けのルガルが短距離界の頂点に!

2024年09月29日 | 競馬

2024年秋のGⅠシリーズ開幕戦・第59回スプリンターズステークス(GⅠ・芝1200m 16頭立て)が29日、中山競馬場で行われました。ソダシの妹⑥ママコチャ、高松宮記念優勝⑦マッドクール、3年連続参戦⑤ナムラクレアの昨年の1~3着馬が揃って参戦。他にもサマースプリントシリーズ覇者⑦サトノレーヴ、セントウルステークス優勝②トウシンマカオ、アイビスサマーダッシュ優勝⑪モズメイメイ、唯一の3歳馬⑩ピューロマジック、1400m重賞3勝③ウインマーベル、骨折からの復帰戦⑬ルガル、さらに香港から⑭ビクターザウィナーと⑨ムゲンの2頭が参戦しました。


スタートで①オオバンブルマイが少し遅れ、サトノレーヴも少し後手気味。ビクターザウィナーと⑯ウイングレイテストがポンと飛び出したが、ピューロマジックが先手を奪う。2番手ウイングレイテスト、3番手ルガル、4番手ビクターザウィナー。5,6番手の位置にマッドクールとママコチャ、その後ろの7番手にトウシンマカオ、8番手⑮ヴェントヴォーチェ、9,10番手のところにウインマーベルとサトノレーヴ。11番手④エイシンスポッター、12番手ナムラクレア、13番手ムゲン、14番手モズメイメイと続き、15番手⑪ダノンスコーピオン、最後方にオオバンブルマイ。
3コーナーを過ぎて、先頭のピューロが大逃げを打ち、前半600mを32秒0で通過。グレイテスト2番手、ルガル3番手、ビクター4番手は変わらず。コチャ5番手、マッド6番手、マカオ中団、サトノレとクレアはまだ中団より後ろの位置。
4コーナーから最後の直線に入ってもピューロマジックが先頭をひた走るが、2番手からルガル、さらに外からビクターザウィナーも追い込んでくる。残り200mを切ってもママコチャ、サトノレーヴ、ナムラクレア、トウシンマカオ、マッドクールが来ていない。残り100mでルガルがピューロをかわして先頭に立つと、内からマカオ、真ん中からコチャ、大外からクレアが突っ込んでくるが、ルガルがそのまま先頭でゴール!伏兵・ルガルが強敵を退け、秋のスプリント王に輝きました!


【スプリンターズステークス 全着順】
1着⑬ルガル
2着②トウシンマカオ
3着⑤ナムラクレア 
4着⑥ママコチャ 
5着③ウインマーベル
6着⑭ビクターザウィナー
7着⑫サトノレーヴ 
8着⑩ピューロマジック
9着④エイシンスポッター 
10着⑧モズメイメイ 
11着①オオバンブルマイ 
12着⑦マッドクール
13着⑨ムゲン
14着⑯ウイングレイテスト
15着⑪ダノンスコーピオン
16着⑮ヴェントヴォーチェ

【払戻金】
単勝 ⑬ 2,850円
複勝 ⑬ 720円  ② 370円  ⑤ 300円
枠連 1⃣-7⃣ 3,370円
馬連 ②-⑬ 15,840円
馬単 ⑬-② 39,400円
3連複 ②-⑤-⑬ 36,810円
3連単 ⑬-②-⑤ 299,070円
ワイド ②-⑬ 4,620円  ⑤-⑬ 3,800円  ②-⑤ 1,240円


秋のスプリント王を決める一戦は、単勝9番人気のルガルが、直線残り200mで逃げるピューロマジックを捕らえると、後続勢の追撃を凌いで優勝しました。2着には内から伸びて来たトウシンマカオ、3着のナムラクレアは昨年と同じ順位。自身8度目のGⅠ挑戦も悲願成就とはなりませんでした。
前回の勝ち馬・ママコチャもゴール前追い上げたものの4着止まり。1番人気のサトノレーヴは伸びきれず7着。芝1200m戦で6連勝、函館スプリントステークス、キーンランドカップと重賞2連勝の勢いが見られなかったですね。スプリントGⅠ春秋連覇を目指したマッドクールも12着。香港勢はビクターザウィナーが6着、ムゲンも13着という結果でした。
GⅠ初制覇のルガルは、今年1月のシルクロードステークス以来となる重賞2勝目。通算でも4勝目をマーク。鞍上の西村淳也騎手はデビュー7年目でGⅠ初勝利。杉山晴紀調教師と馬主の江馬由将さんはスプリンターズS初勝利。ドゥラメンテ産駒もスプリントGⅠ初制覇となりました。
ルガルはシルクロードステークスで完勝した後、高松宮記念で1番人気になりながらも10着。レース後には左脚を骨折して長期間の休養に入りました。半年後に復帰し、いきなりGⅠ挑戦なんて無謀かと思っていましたが、まさかの優勝。正直ルガルが来るとは思わなかったです。骨折明けでGⅠを勝ったというのは、1993年有馬記念のトウカイテイオーを思い出しました。ルガルの馬名の由来はシュメール語で「王」。骨折を乗り越え、その名の通りの結果を残し、「JRA賞最優秀スプリンター」争いで一歩リード。「最弱世代」といわれる現4歳牡馬世代の希望の星となれるでしょうか?









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