2024年上半期のダート戦線の総決算・第47回帝王賞(GⅠ・2000m 13頭立て)が26日、東京・大井競馬場で行われました。JRA勢からは2連覇中の⑪メイショウハリオ、昨年のJBCクラシックを勝った⑫キングズソード、2022年3歳ダート王⑤ノットゥルノ、今年のドバイワールドカップに挑んだ⑧ウィルソンテソーロ、今度こそGⅠで結果を出したい⑦セラフィックコール、川崎記念2着①グランブリッジ、交流重賞2勝③ディクテオンの7頭が参戦。地方勢からは7連勝中の④サヨノネイチヤ(大井)、川崎記念で中央勢撃破②ライトウォーリア(川崎)、⑩バーデンヴァイラー(川崎)などが参戦しました。
レースは13頭揃ったスタートで始まり、スタンド前の先行争いで、ライトウォーリアが前に出る。バーデンヴァイラーとキングズソードが2,3番手につけ、ノットゥルノ・サヨノネイチヤ・ウィルソンテソーロが5番手を争う。セラフィックコールとメイショウハリオは中団よりうしろに控えた。
1,2コーナーを通過して向正面に差し掛かり、ライトウォーリアが先頭、2番手にバーデンヴァイラー、3番手キングズソード、4番手グランブリッジ、その後ろの5番手にウィルソンテソーロ追走。6,7番手の位置にサヨノネイチヤとノットゥルノが並んでいる。8番手グループにはディクテオン・セラフィックコール・メイショウハリオの3頭が固まっている。前の集団より離れた後方勢は、11番手に⑥トランセンデンス(高知)、12番手⑬ヒロイックテイル(高知)、最後方に⑨マースインディ(大井)。
外回り3,4コーナー中間のところで、先頭争いはライト・ヴァイラー・ウィルソン・キンソーさらにノットゥルノも加わり、5頭横一線の状態。ネイチヤは6,7番手あたり、ハリオとセラフィックはまだ中団。
4コーナーから最後の直線に入って、キングズソードが先頭に躍り出る。ライトウォーリアが内で頑張り、外からウィルソンテソーロも追い込んでくる。サヨノネイチヤとノットゥルノも追い上げるが苦しいか。さらに一番外からディクテオンが末脚を伸ばす。残り200mでキンソーが抜け出し、ウィルソン2番手、ディクテオンが3番手に上がったが、キングズソードがそのまま押し切り先頭でゴール!キングズソードがまたも大井2000mの舞台でGⅠを制しました!
【帝王賞 全着順】
1着⑫キングズソード
2着⑧ウィルソンテソーロ
3着③ディクテオン
4着①グランブリッジ
5着④サヨノネイチヤ
6着②ライトウォーリア
7着⑤ノットゥルノ
8着⑦セラフィックコール
9着⑪メイショウハリオ
10着⑩バーデンヴァイラー
11着⑬ヒロイックテイル
12着⑥トランセンデンス
13着⑨マースインディ
【払戻金】
単勝 ⑫ 450円
複勝 ⑫ 160円 ⑧ 140円 ③ 640円
枠連 6⃣-8⃣ 660円
枠単 8⃣-6⃣ 1,530円
馬連 ⑧-⑫ 660円
馬単 ⑫-⑧ 1,460円
ワイド ⑧-⑫ 310円 ③-⑫ 1,740円 ③-⑧ 1,900円
3連複 ③-⑧-⑫ 7,270円
3連単 ⑫-⑧-③ 26,720円
上半期のダート頂上決戦は、3番人気のキングズソードが、最後の直線に入ってすぐに先頭に立つと、ウィルソンテソーロらの追撃を退けて優勝しました。1番人気のウィルソンテソーロはGⅠ3度目の2着。3着には9番人気の伏兵・ディクテオンが入りました。紅一点のグランブリッジが4着の後、サヨノネイチヤが地方馬最先着の5着。川崎記念馬のライトウォーリアも6着、2番人気のセラフィックコールは8着、史上初の帝王賞3連覇を狙ったメイショウハリオは9着に終わりました。
勝ったキングズソードは、昨年11月のJBCクラシック以来となるGⅠ2勝目。鞍上の藤岡佑介騎手、寺島良調教師はともに帝王賞初勝利。藤岡佑介騎手に至っては、今年4月に落馬事故で亡くなった弟の康太騎手への弔い星となりましたね。
JBCの時は2着に4馬身差をつけての圧勝。その後は東京大賞典で5着、フェブラリーステークスも5着、前走のかしわ記念は4着と惜しいレースが続きました。この日は藤岡騎手とのコンビで臨み、道中は3番手を追走し、直線早めに抜け出しての快勝。久しぶりにキングの名に相応しい走りを見せました。今後もまだまだGⅠを勝つと思うし、レモンポップとの対戦も実現するといいですね。「真のダート界のキング」を目指して、戦いはこれからも続きます。