日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

無観客での日本ダービー!コントレイルがディープ以来の無敗2冠制覇!

2020年05月31日 | 競馬

年に一度の競馬の祭典・第87回日本ダービー(GⅠ・芝2400m 18頭立て)が31日、東京競馬場で行われました。新型コロナウイルスの影響により、戦後初の無観客での開催となる今年のダービーは、ディープインパクト以来の無敗2冠制覇に挑む⑤コントレイル、皐月賞でのリベンジに燃える⑫サリオス、弥生賞から直行の③ワーケア、京都新聞杯を勝った⑬ディープボンド、弥生賞馬⑮サトノフラッグ、皐月3着⑪ガロアクリーク、⑨ダーリントンホール、①サトノインプレッサ、⑰ヴァルコス、⑧ビターエンダーなどが参戦。2017年生まれのサラブレッド7,262頭の頂点に立ったのは?


単勝オッズは、コントレイルが1.4倍と断然の1番人気。サリオスが4.4倍の2番人気。3番人気以降はワーケア、サトノフラッグ、ダーリントンホール、ヴァルコス、ガロアクリーク、ディープボンド、サトノインプレッサという順で続きました。

注目のスタートは、コントレイルとサリオス共に良い飛び出しを見せる。スタンド前の先行争いで、⑱ウインカーネリアンが迷わずハナに立ち、⑩コルテジアが2番手につけ、コントレイルが内側3番手と先行策を取った。⑥ヴェルトライゼンデとワーケアは中団より前の位置、サリオスとヴァルコスは9,10番手あたり、サトノインプレッサ12番手、ダーリントンホール14番手、サトノフラッグは16番手でスタンド前を通過した。
1,2コーナーの中間~向正面のところで、ウインカーネリアン先頭、2番手コルテジア、外側3番手にディープボンド、コントレイルは内側4番手に控える。5番手ヴェルトライゼンデ、6番手番手ヴァルコス、7番手ガロアクリーク、8番手②アルジャンナ、9番手にワーケアが追走。その後ろの中団10番手にサリオスがいて、11番手サトノインプレッサ、12番手ビターエンダー、13番手ダーリントンホールが続き、外側で⑭マイラプソディが一気にポジションを押し上げる。15番手サトノフラッグ、16番手⑦ブラックホール、17番手④レクセランス、最後方に⑯マンオブスピリットという展開。
3コーナーを回り、今度はマイラプが先頭を奪い、コルテジア2番手、カーネリアンが3番手に下がり、ボンド4番手。ヴァル5番手、コントレは6番手に下がった。その後にヴェルトラ、ガロアと続く。ワーケアとサリオスは中団待機。中団より後ろにはインプレッサとフラッグのサトノコンビ。ダーリントンは後方4番手。
4コーナーを通過し、いよいよラストの直線での攻防。マイラプソディが先頭で粘りを見せ、2番手にコルテジア、ディープボンドが3番手で追い、コントレイルは馬場の真ん中に持ち出した。外側にヴァルコスとヴェルトライゼンデ、サリオスは大外だ。残り300mでコントレがマイラプをかわして先頭に躍り出る。サリオスも2番手に上がり、サリオスに接近するが、残り100mでコントレイルが突き放す。後続ではヴェルトラ、ボンド、インプレッサが3番手を争うが、コントレイルが17頭を引き連れて先頭ゴール!コントレイルが完勝でダービー制覇!天国の父・ディープインパクト以来の無敗2冠達成です!




【日本ダービー 全着順】
1着⑤コントレイル     2分24秒1
2着⑫サリオス        3馬身 
3着⑥ヴェルトライゼンデ   1馬身3/4
4着①サトノインプレッサ   アタマ差
5着⑬ディープボンド     1/2馬身
6着⑪ガロアクリーク
7着⑦ブラックホール
8着③ワーケア
9着⑭マイラプソディ
10着⑧ビターエンダー
11着⑤サトノフラッグ
12着⑩コルテジア
13着⑨ダーリントンホール
14着⑰ヴァルコス
15着④レクセランス
16着⑯マンオブスピリット
17着⑱ウインカーネリアン
18着②アルジャンナ

【払戻金】
単勝 ⑤ 140円
複勝 ⑤ 110円  ⑫ 140円  ⑥ 520円
枠連 3⃣-6⃣ 240円
馬連 ⑤-⑫ 270円
馬単 ⑤-⑫ 350円
ワイド ⑤-⑫ 170円  ⑤-⑥ 790円  ⑥-⑫ 1,830円
3連複 ⑤-⑥-⑫ 2,480円
3連単 ⑤-⑫-⑥ 5,140円



やはりコントレイルは強い!単勝1.4倍の圧倒的1番人気にしっかりと応えてみせました。皐月賞でアタマ差で退けたサリオスに、3馬身差をつけての圧勝でした。サリオスも大外から追い込んで、一度はコントレイルに迫ったんですが、残り200mを切ったところで突き放されました。人気上位2頭の決着となりましたが、これで勝負が付きました。
3着争いでは10番人気のヴェルトライゼンデが入り、サトノインプレッサが4着。インプレッサはNHKマイルカップから中2週での参戦でしたが、内側から良い脚を伸ばしました。坂井瑠星騎手もダービー初出場とは思えない見事な騎乗ぶりでしたね。3番人気だったワーケアは8着、4番人気のサトノフラッグは11着という結果でした。
コントレイルはこれでデビューから5戦5勝、GⅠ競走も通算3勝目。鞍上の福永祐一騎手は、2018年のワグネリアンに次いでダービー2勝目。矢作芳人調教師は、2012年のディープブリランテ以来のダービー勝ち。馬主の前田晋二さんは2013年のキズナ以来となる当レース2勝目。生産者のノースヒルズはキズナ、ワンアンドオンリーに次いで、当レース3勝目。また、ディープインパクト産駒は日本ダービー3連覇、通算でも6勝目です。

フジテレビの福原アナの言葉通り、このダービーはコントレイルのためにあったようなものでした。序盤から前の位置につけ、最後の直線では馬場の真ん中から突き抜けての圧勝。同じノースヒルズのコルテジアとディープボンドも良いアシストをしてくれたと思います。無敗での春クラシック2冠は史上7頭目で、父子での無敗2冠はシンボリルドルフ&トウカイテイオーに次いで史上2組目となります。
福永騎手はレース後のインタビューで「菊花賞に向かう」と明言。ここまで来たら三冠獲るしかないでしょ!トウカイテイオーが成しえなかった「父子三冠馬」の偉業、それを無敗で達成してほしいですね。
今年の春のクラシック競走は、デアリングタクトが4戦無敗で牝馬2冠を果たし、コントレイルも無敗で牡馬2冠を達成。同じ年に牡馬と牝馬の無敗2冠馬が同時に誕生するのは、おそらく初めてではないかと思います。こんな凄い事なのに、無観客開催なのが正直悔やまれる。ああ、コロナが憎い・・・。




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コントレイル親子2代無敗ダービー馬へ。第87回日本ダービー枠順発表。

2020年05月29日 | 競馬
今月31日に東京競馬場で行われる第87回日本ダービー(東京優駿 GⅠ・芝2400m)の枠順が、28日に発表されました。新型コロナウイルス感染拡大防止により、JRA発足後初めての無観客開催となる今年のダービーは、無敗で皐月賞を制したコントレイル、皐月の雪辱に燃えるサリオス、皐月を回避したワーケア、弥生賞馬・サトノフラッグ、キズナ産駒のディープボンド、ガロアクリーク、ダーリントンホールなどが参戦。有力馬たちはどの枠順に入ったのか?


気になる枠順はこちら!
①サトノインプレッサ(坂井瑠星)
②アルジャンナ(浜中俊)
③ワーケア(C.ルメール)
④レクセランス(石橋脩)
⑤コントレイル(福永祐一)
⑥ヴェルトライゼンデ(池添謙一)
⑦ブラックホール(石川裕紀人)
⑧ビターエンダー(津村明秀)
⑨ダーリントンホール(M.デムーロ)
⑩コルテジア(松山弘平)
⑪ガロアクリーク(川田将雅)
⑫サリオス(D.レーン)
⑬ディープボンド(和田竜二)
⑭マイラプソディ(横山典弘)
⑮サトノフラッグ(武豊)
⑯マンオブスピリット(北村友一)
⑰ヴァルコス(三浦皇成)
⑱ウインカーネリアン(田辺裕信)

父・ディープインパクト以来の無敗2冠制覇に挑むコントレイルは3枠5番、もう1頭のGⅠ馬・サリオスは6枠12番。ワーケアは2枠3番、サトノフラッグは7枠15番。京都新聞杯を制したディープボンドは7枠13番、プリンシパルステークスを制したビターエンダーは4枠8番、青葉賞で2着に入ったヴァルコスは17番枠に入りました。

コントレイルが入った3枠5番といえば、2005年のディープインパクト、2011年のオルフェーヴルが勝った時の枠。この2頭は後に3冠馬に輝いたから、縁起の良い枠順だと思います。父と息子が同じ枠に入ったのは、たぶん運命なのかもしれません。福永祐一騎手がやらかさない限り、コントレイルの勝利は確実だと思いますが・・・。
サリオスは前走の皐月賞で1/2馬身差で敗れましたが、負けてなお強しという内容でした。東京コースは2戦2勝と相性は十分。ダミアン・レーン騎手は昨年のダービーでとても悔しい思いをしたので、リベンジにかける想いは強いと思います。
ワーケアは皐月賞をあえて回避しての参戦。この馬は東京で2戦2勝、鞍上のルメール騎手は今年GⅠ3勝で全国リーディングトップ。前走の弥生賞から2か月以上の休み明けと不安なところもありますが、コントレイルとサリオスの2強を崩す可能性あり?
ディープボンドは2013年ダービー馬・キズナの初年度産駒。父も前哨戦の京都新聞杯を勝った後、ダービーでエピファネイアを差し切って優勝しました。勝てば祖父・ディープ、父・キズナに続く「親子3代ダービー制覇」の偉業達成となります。

2010年のエイシンフラッシュ、2013年のキズナ、「令和最初のダービー」だった昨年のロジャーバローズと過去10年でここ10年で3勝を挙げている1枠1番には、サトノインプレッサが入りました。この馬はコントレイルと同じ矢作芳人厩舎に所属していて、毎日杯を勝った実績があります。前走のNHKマイルカップでは、初めての遠征&左回り、それに外枠が響いて13着と惨敗。それから中2週で臨む今回は、ダービー初出場の坂井瑠星騎手が騎乗します。昨年のダービー馬・ロジャーバローズは12番人気でしたが、今年も1枠1番の馬が人気薄で馬券圏内に入れるか?

2017年に生まれたサラブレッド7262頭の頂点を決める大一番。無観客でのダービーは正直寂しいけれど、お家のテレビの前で熱戦を楽しみたいと思います。


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桜の女王・デアリングタクトがオークスも制覇!63年ぶり無敗の二冠牝馬誕生!

2020年05月24日 | 競馬

3歳牝馬のクラシック競走第2戦・第81回オークス(優駿牝馬 GⅠ・芝2400m 18頭立て)が24日、東京競馬場で行われました。デビューから3連勝で桜花賞を制した④デアリングタクトが、このオークスで無敗での2冠制覇に挑戦。さらには、デビュー2戦目でスイートピーステークスを勝った①デゼル、桜花賞で存在感を見せた⑧スマイルカナ、武豊との新コンビで臨む⑩ミヤマザクラ、桜花賞4着②クラヴァシュドール、さらにはフローラステークスを制した⑯ウインマリリン、忘れな草賞覇者⑦ウインマイティー、フラワーカップから直行の③アブレイズ、⑱サンクテュエール、⑥リアアメリアなどが参戦しました。



単勝の人気は、デアリングタクトが1.6倍で1番人気。デゼル2番人気(5.9倍)、3番人気はクラヴァシュドール(8.0倍)。その後はミヤマザクラ、サンクテュエール、⑪リリーピュアハート、⑯ウインマリリン、⑥リアアメリアと続きました。

スタートでリリーピュアハートが躓き、あわやジョッキーが落馬かと思われたがセーフ。デアリングタクトとデゼルも好スタートを切った。最初のスタンド前の先行争いで、スマイルカナがアブレイズをかわして先頭に立つ。クラヴァシュドールは先行策。デアリングタクトとミヤマザクラ、デゼルは中団からの競馬。サンクテュエールとリリーピュアハートは後方からの競馬でスタンド前を通過する。
1,2コーナーを過ぎて向正面に差し掛かり、スマイルカナが先頭、2番手にウインマリリンが上がり、クラヴァシュドールとアブレイズが3,4番手で並走。5番手グループには⑭フィオリキラリ・ウインマイティー・⑥ホウオウピースフルの3頭が固まっている。その後ろの8番手集団にはミヤマザクラ・⑬ウーマンズハート・⑰マルターズディオサの3頭が横並び。11番手リアアメリア、12番手デアリングタクト、13番手⑨インターミッション、14番手にデゼルが追走。デゼルはデアタクをマークする形だ。後方勢は、15番手リリーピュアハート、16番手サンクテュエール、17番手⑫マジックキャッスル、最後方に⑮チェーンオブラブ。
3コーナーを回ってもスマカナが軽快に逃げ続けるが、残り800mで後続との差が縮まる。クラヴァシュが単独2番手に浮上し、アブレイズ3番手、フィオリ4番手、マリリンは内側5番手、マイティー6番手。アメリアとミヤマはまだ中団、テュエール、デアタク、デゼルは中団より後ろのポジションで4コーナーを回る。
最後の直線コースに入り、クラヴァシュドールがスマイルカナを捕らえて先頭に立つが、外からウインマイティー、最内からウインマリリンが襲い掛かる。デゼルは大外に持ち出し、デアリングタクトは馬群の中でもがいている。残り200mでマイティ―が先頭、マリリンが2番手に上がる。デアタクもようやくエンジンが加速し、追い込みをかけ、ラスト100mで3番手に浮上。後続からはミヤマザクラとリアアメリアも上がってくる。残り50mで最内のマリリンが前に出るが、外からデアタクがマリリンとマイティーをかわし切った!デアリングタクトが桜花賞に続き、オークスも制しました!



【オークス 全着順】
1着④デアリングタクト  2分24秒4
2着⑯ウインマリリン    1/2馬身
3着⑦ウインマイティー   クビ差
4着⑥リアアメリア     3/4馬身
5着⑫マジックキャッスル  3/4馬身
6着⑮チェーンオブラブ
7着⑩ミヤマザクラ
8着⑤ホウオウピースフル
9着⑪リリーピュアハート
10着⑰マルターズディオサ
11着①デゼル
12着⑬ウーマンズハート
13着⑱サンクテュエール
14着⑭フィオリキアリ
15着①クラヴァシュドール
16着⑧スマイルカナ
17着③アブレイズ
18着⑨インターミッション

単勝 ④ 160円
複勝 ④ 130円  ⑯ 420円  ⑦ 830円
枠連 2⃣-8⃣  700円
馬連 ④-⑯ 1,800円
馬単 ④-⑯ 1,950円
ワイド ④-⑯ 770円  ④-⑦ 1,750円  ⑦-⑯ 5,740円
3連複 ④-⑦-⑯ 15,020円
3連単 ④-⑯-⑦ 42,410円


無敗の桜花賞馬・デアリングタクトが、オークスも見事に勝利!デビューから4戦負けなしで牝馬クラシック2冠を達成しました。2018年のアーモンドアイ以来の2冠制覇となり、無敗での牝馬2冠は1957年のミスオンワード以来63年ぶりの快挙です。
2着には最内をうまく突いたウインマリリン、3着のウインマイティーは単勝オッズで13番人気の伏兵でした。マリリン&マイティーの「ウインウイン」コンビが波乱を巻き起こすかと思いましたが・・・。
2番人気のデゼルは11着。大外から追い出すもまったく伸びず。キャリア3戦目でのオークス挑戦は厳しかったか。3番人気のクラヴァシュドールは一旦先頭に立ったけれど、残り200mでズルズル下がって15着に終わりました。
デアリングタクトは重賞2連勝。鞍上の松山弘平騎手は今年のGⅠ2勝目を挙げ、重賞競走も7勝目。4月26日の京都競馬場で落馬し、仙骨(骨盤の一部の骨)を骨折しましたが、先週のヴィクトリアマイルでサウンドキアラを2着に持ち込み、このオークスでデアタクを2冠に導きました。杉山晴紀調教師と馬主のノルマンディーサラブレッドレーシングはオークス初勝利です。
この日のデアタクは、1番人気のプレッシャー&夏日で発走前から発汗が目立ちました。最後の直線のシーンでは、前が詰まって追い出しに苦労する場面があり、正直負けるんじゃないかと思いましたが、松山騎手が内側に進路を切り替えると、デアタクの末脚が炸裂。桜花賞では重馬場で大外から一気の追い込みを決め、この日も鮮やかにで差し切り。この馬は本当に能力が高いです。
デアタクの血統を見ると、エピファネイアが2014年のジャパンカップを制覇、父の母・シーザリオは2005年オークス馬、母の父・キングカメハメハは2004年のダービー馬、曽祖父のスペシャルウィークはダービー&JC制覇。さらにはエピファの父・シンボリクリスエスも2003年の秋の天皇賞を勝っており、み~んな府中GⅠで実績を残しています。
春の牝馬クラシックで連勝し、3歳世代の牝馬の頂点へ。秋シーズンは秋華賞で牝馬三冠制覇の期待がかかるし、その先には古馬勢との対戦が待ち受けます。史上初の無敗での牝馬三冠も見たいし、アーモンドアイ、ラッキーライラックとの夢の対決も見たいですなぁ。



来週は年に一度の競馬の祭典・日本ダービー!ディープインパクト以来の無敗での2冠制覇に挑むコントレイルを始め、皐月賞の雪辱を果たしたいサリオス、皐月3着・ガロアクリーク、皐月賞を回避したワーケア、弥生賞馬・サトノフラッグ、京都新聞杯を勝ったディープボンド、プリンシパルステークスを制したビターエンダー、青葉賞2着ヴァルコス、ダーリントンホール、サトノインプレッサなどが登録しています。
新型コロナウイルスの影響で無観客での開催となる今年の日本ダービー。牝馬に続き、牡馬も無敗の2冠馬誕生となるか。ダービー当日は、不要不急の外出を自粛して、テレビの前で観戦しましょう!STAY HOME!








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ノーステッキで圧勝!アーモンドアイが7つ目のGⅠタイトル奪取!

2020年05月17日 | 競馬

無観客での開催が続いている春のGⅠシリーズ。東京競馬場のGⅠ5連戦が先週から始まり、NHKマイルカップは伏兵のラウダシオンが、レシステンシアら実力馬を破る波乱の決着となりました。17日は春の最強牝馬決定戦・第15回ヴィクトリアマイル(
GⅠ・芝1600m)が行われました。当初はフルゲート18頭立てのところ、⑧ディメンシオンが右前肢跛行、⑨セラピアが右前肢フレグモーネのため出走取消で16頭立てで争われました。
今年のヴィクトリアマイルは、現役最強馬⑫アーモンドアイが電撃参戦。昨年末の有馬記念で9着と惨敗、今年3月のドバイ遠征が新型コロナウイルスの影響により中止と不運続き。VMで悪い流れを断ち切ることができるか?アーモンド以外には、昨年のオークス馬①ラヴズオンリーユー、昨年のVM覇者⑯ノームコア、元2歳女王⑦ダノンファンタジー、今年に入り重賞3連勝中の⑱サウンドキアラ、東京新聞杯を勝った⑤プリモシーン、⑭スカーレットカラー、⑰コントラチェック、②ビーチサンバなどが参戦しました。



単勝オッズは、アーモンドアイが1.4倍の圧倒的1番人気。2番人気はプリモシーン(7.5倍)、ラヴズオンリーユーが3番人気(9.5倍)。その後はサウンドキアラ、ノームコア、ダノンファンタジー、コントラチェック、コントラチェックという順で続きました。

スタートでダノンファンタジー、コントラチェック、⑬トロワゼトワルが好スタートを見せ、アーモンドアイの飛び出しも上々。先行争いでトロワゼトワルが先手を奪い、コントラチェックが⑩メジェールスーをかわして2番手、サウンドキアラ4番手、その後ろにアーモンドアイが5番手につけ、ダノンファンタジーが内側6番手。中団勢は7番手ノームコア、8番手④シゲルピンクダイヤ、ラヴズオンリーユーは9番手追走。10番手集団にはプリモシーン・スカーレットカラー・③シャドウディーヴァと固まり、13番手ビーチサンバ、14番手⑪サトノガーネット、15番手⑥トーセンブレス、最後方に⑮アルーシャ。
3,4コーナー中間を過ぎ、トロワゼが軽快な逃げを打ち、前半800mを45.6秒で通過。コントラが2番手に控え、キアラ3番手。アーモンドは外側4番手でじっくり前を見つめている感じ。ダノファンとノームが6,7番手で並びラヴオン、スカカラ、プリモシはまだ中団待機。
4コーナーから直線コースに入り、逃げるトロワゼトワルと2番手のコントラチェックの差が縮まり、サウンドキアラ3番手追走。アーモンドアイはキアラの外側4番手。ゴール残り300mあたりでアーモンドがギアを一段上げ、キアラをあっさりかわすと、残り200mでトロワゼを捕らえて先頭に躍り出た!後続からノームコアとダノンファンタジーが追い上げ、キアラがゴール前で2番手に躍り出る。しかし、アーモンドアイはで馬なりのまま突き放して1着ゴールイン!アーモンドアイ再起戦で圧勝!ここでは力が違いすぎた・・・。




【ヴィクトリアマイル 全着順】
1着 ⑫アーモンドアイ    1分30秒6
2着 ⑱サウンドキアラ     4馬身
3着 ⑯ノームコア       クビ差
4着 ⑬トロワゼトワル     1/2馬身
5着 ⑦ダノンファンタジー    1/2馬身
6着 ④シゲルピンクダイヤ
7着 ①ラヴズオンリーユー
8着 ⑤プリモシーン
9着 ②ビーチサンバ
10着③シャドウディーヴァ
11着⑮アルーシャ
12着⑥トーセンブレス
13着⑪サトノガーネット
14着⑰コントラチェック
15着⑭スカーレットカラー
16着⑩メジェールスー
取消⑧ディメンシオン
取消⑨セラピア

単勝 ⑫ 140円
複勝 ⑫ 110円  ⑱ 220円  ⑯ 300円
枠連 6⃣-8⃣ 390円
馬連 ⑫-⑱ 750円
馬単 ⑫-⑱ 950円
ワイド ⑫-⑱ 390円  ⑫-⑯ 530円  ⑯-⑱ 1,530円
3連複 ⑫-⑯-⑱ 2,960円
3連単 ⑫-⑱-⑯ 7,340円


やっぱり現役トップの女王は強い!久しぶりの牝馬限定のレースに出走したアーモンドアイが、ヴィクトリアマイルを圧勝しました。好スタートを決めた後、4,5番手追走から直線で馬なりのまま先頭に浮上すると、あとは差を拡げるだけ。2着のサウンドキアラに4馬身の差をつけました。勝ちタイム1分30秒6は、昨年ノームコアが出したコースレコードに0.1秒差の好記録。良馬場&ムチ無しでこのタイムを出すから、強さも速さも半端ない。
重賞3連勝と絶好調だったサウンドキアラは、ここで連勝が止まりましたが、それでも2着を確保。松山弘平騎手も「相手が強かったけど、この馬自身も力が付いてる」と話してました。3着のノームコアは、前走15着の高松宮記念から挽回。8枠勢が馬券圏内に入りましたね。
3番人気だったラヴズオンリーユーは、約半年の休み明けが響いて7着。マイル向きではないのか?2番人気のプリモシーンは見せ場を作れず8着でした。

アーモンドアイはこれで芝GⅠ歴代最多タイの通算7勝目。牝馬ではウオッカ、ジェンティルドンナに続いて3頭目となります。鞍上のクリストフ・ルメール騎手はVM2勝目で、今年のGⅠ3勝目をマーク。アーモンドが先頭に立った後、後ろをチラッと見るくらい余裕の騎乗でした。国枝栄調教師は2011年のアパパネ以来となる同レース2勝目です。
シンボリルドルフ、ディープインパクトらの記録に並びましたが、アーモンドアイならGⅠ勝利数を増やすと思います。もし芝GⅠ8勝の新記録を達成するとしたら安田記念かな?昨年はスタートミスが響いて3着に敗れましたが、そのリベンジとなるか?


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令和初の春天もフィエールマン!ルメールは天皇賞4連勝!

2020年05月04日 | 競馬

本来ならばゴールデンウイークで大賑わいのはずでしたが、今年は新型コロナウイルスの影響で「ステイホーム週間」、「GW=がまんウィーク」となりました。憲法記念日の5月3日は、京都競馬場で伝統の長距離GⅠ・第161回天皇賞・春(GⅠ・芝3200m 14頭立て)が行われました。
「令和初の春天」は、平成最後の春の天皇賞馬⑭フィエールマン、武豊騎手と初コンビ⑧キセキ、阪神大賞典を勝った⑦ユーキャンスマイル、日経賞覇者⑤ミッキースワロー、日経新春杯を制した①モズベッロ、最低人気でダイヤモンドステークスを勝った⑨ミライヘノツバサ、長距離界の新星候補③トーセンカンビーナ、⑩メロディーレーン、②エタリオウなどが参戦しました。


単勝の人気は、1番人気フィエールマン(2.2倍)、2番人気ユーキャンスマイル(5.0倍)、3番人気キセキ(5.3倍)。4番人気以降はミッキースワロー、モズベッロ、エタリオウ、トーセンカンビーナ、④ダンビュライトと続きました。

スタートでトーセンカンビーナと⑪メイショウテンゲンが少し出遅れ、キセキは上手く飛び出した。1周目3コーナーに向かっての先行争いで、ダンビュライトと⑥スティッフェリオの2頭が競り合うが、ダンビュライトがハナを取った。キセキは3番手に控え、4番手モズベッロ、外側5番手から⑬ハッピーグリン。6,7番手の位置にミライヘノツバサとユーキャンスマイルが並走。8番手⑫シルヴァンシャー、9,10番手のところにミッキースワローとエタリオウが並び、その後ろの11番手にフィエールマンが追走する。12番手メロディーレーン、13番手メイショウテンゲン、トーセンカンビーナが最後方。
1周目の4コーナーからスタンド前に差し掛かり、先頭のダンビュライトは最初の1000mを1分3秒台で通過。それほどペースは速くない。キセキは外に持ち出し、スティッフェリオをかわして2番手に上がると、ダンビュライトも抜いて先頭に立った。ユーキャンスマイルは7番手、フィエールマンが中団の8番手に押し上げ、ミッキースワロー10番手でゴール板を通過する。
1,2コーナーを通過して2周目の向正面に入り、キセキが先頭で引っ張る。ダンビュが2番手、フェリオが3番手、ベッロ4番手、5番手ハピグリ。6番手ユーキャン、外側7番手にシルヴァン、フィエールは中団8番手に控えている。内側9番手にエタリ、ミキスワは外側10番手から早くも仕掛けていった。11番手テンゲン、12番手ミラツバ、13番手カンビーナ、メロディーが最後方に下がった。
2度目の外回り3コーナーに差し掛かり、キセキが単騎で逃げ、ダンビュも2番手キープ。離れた3番手にフェリオ、ミキスワは5番手に上がり、ベッロに並ぶ。ユーキャン、フィエール、カンビーナはまだ中団の位置。
4コーナーを回り、最後の直線コースに入ってもキセキがまだ先頭。このまま押し切って復活となるか?後続ではユーキャンスマイルが最内に入り、外からスティッフェリオが追い上げ、ミッキースワローとフィエールマンは大外に持ち出した。残り200mでフェリオがキセキをかわし、ユーキャンがインを突き、さらに大外からフィエールが突っ込んできた。残り100mを切り、フェリオが先頭に立つが、ゴール前でフィエールが徐々に接近し、最後は2頭並んでゴールイン!スティッフェリオが粘ったか、あるいはフィエールマンが最後に捕らえて春天連覇か?



【天皇賞・春 全着順】
1着⑭フィエールマン    3分16秒5
2着⑥スティッフェリオ    ハナ差
3着⑤ミッキースワロー   2馬身1/2
4着⑦ユーキャンスマイル   クビ差
5着③トーセンカンビーナ  1馬身3/4
6着⑧キセキ
7着①モズベッロ
8着⑪メイショウテンゲン
9着④ダンビュライト
10着②エタリオウ
11着⑩メロディーレーン
12着⑨ミライヘノツバサ
13着⑬ハッピーグリン
14着⑫シルヴァンシャー

単勝 ⑭ 200円
複勝 ⑭ 130円  ⑥ 830円  ⑤ 290円
枠連 4⃣-8⃣ 1,110円
馬連 ⑥-⑭ 5,770円
馬単 ⑭-⑥ 7,410円
ワイド ⑥-⑭ 1,790円  ⑤-⑭ 510円  ⑤-⑥ 5,160円
3連複 ⑤-⑥-⑭ 13,500円
3連単 ⑭-⑥-⑤ 55,200円


令和初の春の天皇賞は、先に抜け出したスティッフェリオと、外から強襲のフィエールマンが並んでゴールしましたが、写真判定の結果、フィエールマンが1着となり、平成最後だった昨年に続いての春天2連覇を達成しました。スティッフェリオはハナ差の2着でしたが、単勝11番人気を覆す激走でテレビの前の競馬ファンを驚かせました。フェリオが先頭に立った時は、大金星かと思ったけどなぁ。
3着には4番人気のミッキースワローが入り、2番人気のユーキャンスマイルは4着。ユーキャンも最内から伸びて来たけど、最後止まっちゃいましたねぇ。
武豊騎手とのコンビで復活が期待されていた3番人気のキセキは6着。前走の阪神大賞典ではスタートで大きく出遅れましたが、この日はゲートから上手く飛び出すことに成功。1周目のスタンド前で先頭に立った後はマイペースで逃げ続けましたが、ゴール残り200mで失速してしまいました。

勝ったフィエールマンは、通算3度目のGⅠ勝利。牡馬のディープインパクト産駒でGⅠ競走を3勝を挙げたのは初めてです。春天連覇は、メジロマックイーン、テイエムオペラオー、フェノーメノ、キタサンブラックに次いで史上5頭目。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、これで天皇賞4連勝。2018年秋のレイデオロから始まり、昨年はフィエールマンとアーモンドアイで春秋連覇、この春はフィエールを連覇に導きました。まさに「令和の盾男」だ。
昨年はクビ差、今年はハナ差。2年続けて接戦で勝利。そういえば初GⅠの菊花賞の時もハナ差だったから、本当に接戦に強いです。3000m級のGⅠ3勝は素晴らしいですし、「平成最後&令和最初」という元号またぎの春天連覇は、ファンの記憶に残ることでしょう。どうか2000~2500m(中距離レベル)のGⅠでも頑張ってほしい。





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