とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「アイアムアヒーロー」 (ねたばれ注意)

2016-05-10 20:35:04 | 映画
この作品もマンガ原作。
マンガを実写化するとリアリティが出るので、散弾銃の乱射シーンは結構きつい。
ただし、ZQNは人間ではない、自分が生きるため、大切な人を救うため、主人公が発砲の覚悟を決めるまでのプロセスが丁寧に描かれており、納得感はある。その場面が一番の見せ場だ。
大泉洋という俳優のキャラクターもあるだろう。

極限状態で人がどういう考えを持って、どういう行動をするのか、その本質にいろいろなケースがあり、その背景は何なのかを解き明かすところの人間ドラマに惹きつけられた。
ZQN化すると、生きていたときの習慣を繰り返すという設定が切ない。

よく似た設定で、2013年公開でブラッド・ピット主演の「World War Z」があるが、簡単に完結させずに、細部を描くところが長編マンガのいいところだろう。

点数は、7点(10点満点)。

タイトル:アイアムアヒーロー
製作年:2016年
製作国:日本
配給:東宝
監督:佐藤信介
主演:大泉洋
他出演者:有村架純、吉沢悠、岡田義徳、片瀬那奈、マキタスポーツ、塚地武雅、長澤まさみ
上映時間:127分


「64-ロクヨン- 前編」 (ねたばれ注意)

2016-05-10 00:50:48 | 映画
豪華俳優陣の競演に惹かれ、鑑賞。
それほど昔でもないのに、今の時代から薄れつつある熱さを感じた。

携帯電話やインターネットが登場する少し前で、今から思えば、隠ぺいし放題だったろう。
情報が集まるところとそうでないところの格差が明確だったというべきか。

佐藤浩市演じる主人公の広報官の気持ちは非常にわかる。
職務を遂行する上での使命感と自分の本心の区別がつかなくなる、困難な課題に挑もうとすると演技ではなく普段の自分にできないことができてしまう不自然さ。
処世術というよりは、生き残るための本能に近い行動であり、それが染みついている自分への嫌悪感。

後編が楽しみだ。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:64-ロクヨン- 前編
製作年:2016年
製作国:日本
配給:東宝
監督:瀬々敬久
主演:佐藤浩市
他出演者:綾野剛、榮倉奈々、夏川結衣、窪田正孝、坂口健太郎、筒井道隆、赤井英和、烏丸せつこ、小澤征悦、椎名桔平、滝藤賢一、奥田暎二、仲村トオル、吉岡秀隆、瑛太、長瀬正敏、三浦友和
上映時間:121分