とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「空飛ぶタイヤ」(ねたばれ注意)

2018-06-25 23:59:00 | 映画
闘う男。長瀬らしい、長瀬だった。

池井戸潤の小説の映画化。
「下町ロケット」や「陸王」と同じく中小企業の社長の奮闘もの。
TVドラマと比べて、2時間の映画では脇役の人間の掘り下げが薄くなっている気がしたが、
俳優の表情や台詞から行間を読めるところが面白かった。

池井戸作品の醍醐味は、悪役の憎らしさだ。
岸部一徳が演じたホープ自動車の常務の厚顔無恥ぶりや、
ディーン・フジオカが演じた沢田の揺れ動く様は見所だ。

ただ、小説自体、過去のリコール隠しにモチーフがあることは明らかで、
最近では検査の不正といった問題が発生しており、架空の話ではない。

実際に自分が当事者になったときに、どう振舞えるか考えるために、意味がある作品だ。

点数は、7点(10点満点)。

タイトル:空飛ぶタイヤ
製作年:2018年
製作国:日本
配給:松竹
監督:本木克英
主演:長瀬智也
他出演者:ディーン・フジオカ、高橋一生、深田恭子、小池栄子、寺脇康文、ムロツヨシ、木下ほうか、柄本明、佐々木蔵之介、六角精児、大倉孝二、津田寛治、升毅、、笹野高史、岸部一徳
上映時間:120分