とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「銃」(ねたばれ注意)

2018-12-01 23:59:00 | 映画
中村文則のデビュー作の映画化。
2003年3月発行なので、もう15年以上前の作品だ。
原作は読んでいないが、登場人物たちがLINEを使いこなしているので、
現在に舞台を変えて、リニューアルした感じだろうか。

作品はモノトーンから始まる。
銃の銀色の光だけが鮮やかで、色のない世界。
しかし次第に慣れてくると、先入観からか、自分の脳内では色がついていたと思う。
色の付き方は、観る人によって違っていたかもしれない。

村上虹郎は淡々と演技しているように見えるが、ラストシーンで感情を暴発させる前触れだったのだ。
自分勝手な正義感が、母親への復讐のすり替えであったことに気がついたのに、銃の魔力に負けてしまった。
葛藤とある種の開放を演技としてどう表現するか、ぎりぎりのところだったと思う。
心揺さぶられるものがあった。

広瀬アリスは違和感のある役だった。
彼女が演じることで優等生にも見え、少し崩れたようにも見え、不安定さと強さが同居している感じ。
この女性の配役は悩んだと思う。

リリー・フランキーの刑事もよかった。

点数は、9点(10点満点)。

タイトル:
製作年:2018年
製作国:日本
配給:KATSU-do、太秦
監督:武正晴
主演:村上虹郎
他出演者:広瀬アリス、日南響子、新垣理沙、岡山天音、後藤淳平、中村有志、村上淳、リリー・フランキー
上映時間:97分


小松亮太デビュー20周年記念コンサート(東京オペラシティコンサートホール)

2018-12-01 23:30:00 | 音楽
東京オペラシティコンサートホールにて、小松亮太デビュー20周年記念コンサートを鑑賞。

ピアソラの「ブエノスアイレスの四季」、「リベルタンゴ」を中心にタンゴを堪能。
コントラバスのリズムパターンの解説もあって、楽しめた。
機会があれば、他の楽器についてもタンゴならではの演奏法を教えていただきたいものだ。