中村文則のデビュー作の映画化。
2003年3月発行なので、もう15年以上前の作品だ。
原作は読んでいないが、登場人物たちがLINEを使いこなしているので、
現在に舞台を変えて、リニューアルした感じだろうか。
作品はモノトーンから始まる。
銃の銀色の光だけが鮮やかで、色のない世界。
しかし次第に慣れてくると、先入観からか、自分の脳内では色がついていたと思う。
色の付き方は、観る人によって違っていたかもしれない。
村上虹郎は淡々と演技しているように見えるが、ラストシーンで感情を暴発させる前触れだったのだ。
自分勝手な正義感が、母親への復讐のすり替えであったことに気がついたのに、銃の魔力に負けてしまった。
葛藤とある種の開放を演技としてどう表現するか、ぎりぎりのところだったと思う。
心揺さぶられるものがあった。
広瀬アリスは違和感のある役だった。
彼女が演じることで優等生にも見え、少し崩れたようにも見え、不安定さと強さが同居している感じ。
この女性の配役は悩んだと思う。
リリー・フランキーの刑事もよかった。
点数は、9点(10点満点)。
タイトル:銃
製作年:2018年
製作国:日本
配給:KATSU-do、太秦
監督:武正晴
主演:村上虹郎
他出演者:広瀬アリス、日南響子、新垣理沙、岡山天音、後藤淳平、中村有志、村上淳、リリー・フランキー
上映時間:97分
2003年3月発行なので、もう15年以上前の作品だ。
原作は読んでいないが、登場人物たちがLINEを使いこなしているので、
現在に舞台を変えて、リニューアルした感じだろうか。
作品はモノトーンから始まる。
銃の銀色の光だけが鮮やかで、色のない世界。
しかし次第に慣れてくると、先入観からか、自分の脳内では色がついていたと思う。
色の付き方は、観る人によって違っていたかもしれない。
村上虹郎は淡々と演技しているように見えるが、ラストシーンで感情を暴発させる前触れだったのだ。
自分勝手な正義感が、母親への復讐のすり替えであったことに気がついたのに、銃の魔力に負けてしまった。
葛藤とある種の開放を演技としてどう表現するか、ぎりぎりのところだったと思う。
心揺さぶられるものがあった。
広瀬アリスは違和感のある役だった。
彼女が演じることで優等生にも見え、少し崩れたようにも見え、不安定さと強さが同居している感じ。
この女性の配役は悩んだと思う。
リリー・フランキーの刑事もよかった。
点数は、9点(10点満点)。
タイトル:銃
製作年:2018年
製作国:日本
配給:KATSU-do、太秦
監督:武正晴
主演:村上虹郎
他出演者:広瀬アリス、日南響子、新垣理沙、岡山天音、後藤淳平、中村有志、村上淳、リリー・フランキー
上映時間:97分