東野圭吾さんの本にはまってしまって、この2カ月弱の間に12冊を読みました。その感想です。読み終わってすぐの感想を羅列しただけなので文体が統一されてません。
容疑者Xの献身<o:p></o:p>
最初に読んだ本。ブログに感想をアップしました。最後に涙を流すシーンで私も泣けました。
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白夜行 幻夜<o:p></o:p>
女性とは? 悪魔なのか、天使なのか。悪女と云うのは実に魅力的な人です。踏みつけにされても、それが当然のような感覚さえする。これだけの生命力、行動力、決断力が欲しい。
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探偵ガリレオ 予知夢<o:p></o:p>
推理作家にはそれぞれ個性的な名探偵と助手が登場するが、この作者は科学者を名探偵として登場させた。怜悧な思考力で不思議な事件を紐解いてゆく。それはオカルトであってもそうなのです。科学的思考の影に温かい人間味が隠れているところに共鳴します。
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秘密<o:p></o:p>
多重人格? 現世への限りない執着が奇跡を起こしたのか。 最後に妻が消え去る時の表現がすばらしい。我が子、そして夫への限りない愛を感じる。
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時生
過去と未来のハザマの中で、生きる!と云うことは何なのか。生の確かさと、わが子への限りない愛を感じる。そしてそれ以上にこの世に創出してくれた父と母への感謝の想いが溢れています。生まれ授かった生、すべて神の子、平等に神様に愛されているのです。転生輪廻、最後の言葉が重みを持っているようだが・・・この言葉はなかったほうが良かったのではないか。このままぐるぐる廻り続けるのは本意ではあるまい。2度目は成長した自分を見せたいのであれば別だが。・・・作者は同じことの繰り返しではなく、成長した自分を見せたいと思ってるのだと思いたい。親と子で互いにスパイラルアップして確かな生を確かめ合っていくのだと。
決して悲観することなく、安易にむさぼることなく、生まれたことを感謝して精一杯に生き抜きましょうと伝えてくれます。
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片思い<o:p></o:p>
性とは何か。斬新な切り口で性に関する慣習・偏見を取り上げた作品。このテーマを選定した時点で社会的慣習にどのように向き合うか、ある程度のシナリオを想定して取捨選択したと思うが、殺人事件と組み合わせたのが秀逸。
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分身<o:p></o:p>
自分の遺伝子をどのように残すか。わが子に伝えられない時は・・・。クローン人間の生い立ちと感情の共鳴。遺伝子とは何なのか。自分とは何なのか。神の領域に決して踏み込んではならない事を二人の少女の心の葛藤で見事に表現している。
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悪意<o:p></o:p>
ガリレオ先生を除いて、私が読んだ作者の初の長編推理物。目次がなかったので読み進めていくと、ちょうど本の紙数も半分で解決、結局はありふれた推理物で2話入ってるのだな、と思ったのだが。<o:p></o:p>
この作者の推理物は逆の逆は真なり、のような感じだ。必ず一捻りがありそうだ。次の推理物で確認したい。
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放課後<o:p></o:p>
デビュー作にして乱歩賞受賞作品なので期待していた。そして見事に期待に応えてくれた。<o:p></o:p>
「最も犯人らしくない人が怪しい。」 「密室やアリバイ工作の精度に醍醐味がある。」「全編にちりばめられた伏線と個性的な人間象」「読者の推理を凌駕するどんでん返し」 などの推理小説に典型的なパターンが心地よく網羅されており、まさに推理小説の王道と言える本だ。犯人探しから言えば私の経験で、「登場頻度が多く、アリバイも有って、犯人像からもっとも遠い人物」という逆の視点が見事に当てはまったのも快感といえる。読後にアガサ・クリスティを思い浮かべたのだが、なぜなのだろう。
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名探偵の掟<o:p></o:p>
「放課後」で私が思う推理小説の典型的パターンについて述べたが、その直後に読んだのがこの本。不思議な因縁だ。名探偵と云うからガリレオ探偵の話かと思っていたのだが、推理小説・名探偵のパロディだった。<o:p></o:p>
私はブラックジョークやパロディ物が大好きだ。 技術屋なので物事を多角的視野で捉える習慣が有るからだろうか。パロディなので軽い読み物では有るが、トリックはやはり素晴らしいひらめきを感じるし、切り口も斬新だ。作者もいつも深刻なストーリーから逃れて息抜きをしたいのだろう。
いま、我が町の図書館に「変身」など3冊、申し込んでいます。「手紙」をいつ読もうか、悩んでいます。悲しい話は避けたいのですが、それを読まなくては話にならないような気もしています。
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