奏君のお遊戯会の3日後、今度は和君のクリスマス会が催された。入園したばかりの和君なので催し事は初めてだ。会社から休みをもらって楽しみに観に行った。プログラムを見ると、出し物はお遊戯会と同じように遊戯と歌劇ではあるが、すべてカトリックに関した内容だった。なるほど、お遊戯会とは言わない訳だ。
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和君の晴れ姿を見ようと、婿殿を始め、御両親も顔を見せていた。我が方は妻と私の他に、なぜかたっ君を連れて次女も付いてきた。 昼食会の御馳走に引き寄せられたのではなく、保育園とどう違うのか、やはり興味があるのだろう。
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講堂は広くはないものの、100人以上は優に入れそうな広さで舞台も本格的なものだった。和君の晴れ姿、写真を撮るぞと意気込んでいたのだが、写真やビデオ撮影は禁止と聞いて思わずがっくり。途端に高揚した気分が沈静してしまった。なぜ? 公式ビデオを売るため? 講堂内が騒がしくなるため?
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そんな私の気分を押しのけて、定刻となって幕が開いた。最初が和君のつぼみ組の出し物「メェメとモゥモ」だった。 つぼみ組7人が羊と牛に変身して唄に併せて踊った。運動神経やリズム感が良い子なので、別段心配はしてなかったが、それでも大過なく踊り終えた時はほっと肩の荷が下りた気がした。しかし、写真が撮れなかったのが実に残念。一生懸命に踊っている姿が記録できないではないか。
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その後は年上の園児の出し物。同じように歌に併せてるものだったが、最後にさすがカトリックと思わせるようなオペレッタを年長組が催した。イエス様が馬小屋で産まれる聖書の物語を演じたのだ。ナレーションやせりふも入って、見事な出来栄えだった。先の保育園での劇でも感心したが、ここでも出来の良さや統制が取れた演劇に感銘した。日頃の指導が行き届いていると感じたのだ。
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最後に園児全員が登場して、賛美歌などを歌った。「諸人こぞりて」を父兄も一緒に歌う場があったが、その時は不覚にも涙が出てしまった。講堂内が一つに纏まっているという実感が嬉しかったのだろうか。
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すべてが終わって、園児にはお菓子が配られた。私はもう良いだろうと、最後にこそっと写真を1枚。演技を映しているのではないから、と。
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