今回も野草花の中からイノコズチとヒナタイノコズチを取り上げてみました。
家の周りでは、断然にヒナタイノコズチが多いです。
小さな花はまだ少し早いようで開いているのは又の機会となりました。
▼イノコズチ(ヒカゲイノコズチ:日陰猪子槌)
ヒユ科イノコズチ属、多年草、花期:8月~9月、林下や竹藪に多い。
枝は疎らに広がり、葉と共に対生し、葉は長楕円形で両端が尖り、短い柄がある。
枝の先に細い細い穂状花序で、花被片は長さ4~5mm、
和名の猪の子槌は、節高の茎をイノシシの膝頭に見立てたものでとあるが、、
節が膨らんで見えるがこれのこと?
▼ヒナタイノコズチ(日向猪子槌)
ヒユ科イノコズチ属、多年草、花期:8月~9月、日当たりの良い空き地、道端等に生える。
茎は太く紫褐色を帯び毛が多い。葉は倒卵状の楕円形、先は鋭く尖る。
枝先に穂状花序を出し、密にはなを付ける。開花時には開くが、果時には下を向く。
イノコズチとヒナタノイノコズチの違い概略
*イノコズチ(ヒカゲ**) ■ヒナタイノコズチ
・生える場所:: *日陰の場所 ■日当たりの良い場所
・茎について: *緑色 ■赤く、毛が多い
・花穂について:*長く、花が疎ら ■花穂が詰まっている
両方が生えている場所は交雑しているものが多い。
▼ツリガネニンジン(釣鐘人参)
キキョウ科ツリガネニンジン属、多年草、花期:8月~10月、
茎頂に円錐形の花序をだし、1個〜数個の花が輪生してやや下向きにつく。
鐘形の花冠は淡紫色または白色で、長さ1.5〜2cm、で先は5裂してやや広がる。
花柱は花冠よりやや突き出し、先が浅く3裂する。
▼アキノタムラソウ(秋の田村草)
シソ科アキギリ属、多年草、花期:7月~11月、
茎は上部で枝分かれし、先端に青紫色の唇形花を何段かに輪生する。
▼ショウジョウソウ(猩々草)
トウダイグサ科トウダイグサ属、1年草、北米南部原産、花期:8月~10月、
花期に頂部の苞葉が赤く色付き、園芸用に栽培されるが 、一部野生化もしている。
花名は、猩々の赤い頭髪色から連想されて名付けられました 。
猩々は、古代中国で創られた空想上の獣のことで、赤い長髪で酒好きの猿に似た生き物
杯状花序の苞葉は対生し、独特のバイオリン形をしており、基部が朱色に色づく。
もうさく果が付いています。果実は3稜があり、中央に花柱が残る。
▼ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)
ユリ科ホトトギス属、多年草、花期:8月~10月
花は茎の先や葉腋に1〜3個つき、上向きに咲く。花被片は紅紫色〜暗紫色の斑点があり、
上半部は平開するが、ヤマホトトギスのようにそり返ることはない。
▼ヤマホトトギス(山杜鵑草)
ユリ科ホトトギス属、多年草、花期:7月~9月、
花は茎頂や上部の葉腋に散房状に上向きにつく。 花被片は斑点が大きく、上半部が反り返る。
ヤマホトトギスは今年も投稿済ですが、比較するので載せました。
ヤマホトトギスの方がヤマジノより早く咲き、今頃は一部実になっている、(写真右)
茎先端に多く咲き、花被片が反り返るのが大きな違いです。
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