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碑文谷アピアに2ヶ月に一度出演する二人楽団でたんの大きい方。スカイツリーが見える町に住む。

総本家 更科堀井

2008年06月19日 22時57分17秒 | 関心事
去年の冬頃のこと、麻布お出掛けのついでに昼エサで永坂更科の蕎麦喰うたなんてぇ話しをさして頂きやしたが、実は麻布には更科を名乗る店が3軒あるんである。

なんでそんなややっこしいことになってるかってぇと、寛政元年創業の第一期・更科が、昭和恐慌に端を発する出資先の麻布銀行倒産やら戦時体制による統制やら七代目の放蕩やらで昭和16年にいったん廃業したことがそもそもの発端なんだとか。

で、戦後「更科」の名称使用許可を七代目から受けて開業した「麻布永坂 更科本店」と、七代目が麻布十番商店街店主と開業した「永坂更科 布屋太兵衛」、さらには昭和59年に八代目が独立、自分の苗字「堀井」をつけて開業した「総本家 更科堀井」の3軒が並び立つと言う、言わば「麻布更科トロイカ体制」が成立したんだとか


この過程では裁判沙汰とかもあったらしいんやけど、それはそれとして今日の話題はこの3軒のうち「総本家 更科堀井」。なんでかってぇと、この更科堀井、先日カープ戦を見に行った西武ドームに出店してるんである。

球場売店の蕎麦ってぇと、茹で麺をサッとお湯に潜らせた感じで供する、言わば立ち喰い柔らか系の麺が多いんであるが、そしてそれはそれで立ち喰い柔らか系と言うジャンルの中で旨い不味いがあったりしてKanother的にも好きなジャンルではあるんであるが、この西武ドームの更科堀井、そう言った意味での「売店の蕎麦」らしさ
は皆無。

流石は更科ってぇことなんかどうかはわからんけれど、何しろ売店や立ち喰いの蕎麦でなく、フツーに蕎麦屋の蕎麦なんである。てか、フツーの蕎麦屋の蕎麦でも、もっと旨くない店は掃いて捨てるほどあるわいな、てくらいのクオリティを持っている。これにはある意味でビックリさせられやした。

写真は冷やし月見蕎麦ですが、しっかりした歯触りの麺に生玉子がほど良く絡んで、そのまろやかな口当たりはホンットに滋味溢れる味わい。

更科堀井、これから西武ドームに行った際には間違いなく毎回行くことと確信した、先日のカープ戦だったんであった。