文化の森21世紀館で行われているアート展「藍のけしき」を取材しました。
徳島は元より、日本、世界のあちこちの方が参加しています。
その数451人。
参加者たちは丸や四角の穴が開けられた箱に阿波藍で染めた布を入れ、およそ5ヶ月間、それぞれの家などに置いて保管します。
それぞれの国や地域の光や風が、穴から入り込み藍の布を微妙に変化させます。
その布を集めて大きな空間アートに仕上げようという試みです。
451枚の布は糸で吊るされています。
人が近くを通ると風が起こり、布を揺らします。
布と布はまるで囁き合うように揺らめき、幻想的な光景を創り出します。
沖縄からわざわざ、このためにやって来た方々がいました。
以前、徳島を旅し、阿波藍に魅せられたんだそうです。
インタビューさせてもらいました。
感動が溢れていました。
そしてしみじみとこう言いました。
「藍って良いね。影まで綺麗だもん。影までキレイ・・・」
これほど藍を賛美した言葉を僕は知りません。
なんと美しい言葉でしょう。
影まできれい・・・。