昨日の夕方、かかってきた電話にボクは少なからず驚いた。
電話の相手は、元タウン誌社長で、今をときめくとくし丸を創業したSさん。
「もう知ってるかもしれないけど」という前置きに続いたのは「さぬきやが閉店する」というものだった。
しかも今月30日までという急な話。
もちろん初耳である。
「さぬきや」とは住吉にあるうどん屋のこと。
以前は徳島本町にあり、その頃はしょっちゅう食べに行っていた。
嘘みたいに硬いうどんで、コシがあるというより腰骨があるとでも言うべき硬さ。
入社して直ぐに、城東高校OBの先輩に教えてもらった。
その先輩は高校から近いということで、高校時代から通っていたらしい。
ママさんは一時期、秋田町でスナックも経営していた。
可愛い女の子がいるわけでもなく、ママさんの嗄れ声が響き渡るだけの猥雑な(失礼!)店なのに、頻繁に出入りしていた。
うどんの硬さも、スナックの猥雑さも、不思議と癖になる。
やがてうどん屋は住吉に移転し、スナックは閉店した。
住吉に移ってからは、数えるほどしか行っていない。
時々、夜の宴会場として利用させてもらった。
うどんすきを囲んで、持ち込んだ日本酒を飲むのである。
腰骨があるうどんは、煮込んでも煮込んでも煮崩れしない。
うどんすきにはもってこいなのである。
Sさんからの電話の後、ママさんに電話した。
「金曜日の夜、うどんすき出来る?」
答えはOK。
だから明日の夜、さぬきやファンに声をかけてうどんすきを食べに行こうと思っている。
閉店まで今日を入れて残り4日。
ラストうどんすきである。