すこぶる評判の悪い「キャッツ」。
どんなに酷いのか確かめに行った。
劇団四季の「キャッツ」は見たことがないから比べられないが、ストーリーが全く理解できなかった。
ネコに託して何が言いたいのか。
T・S・エリオットの詩が原作らしいが、全く意味がわからなかった。
ジェリクルキャットというエリオットの造語がいきなり出てきて意味不明だし(JewelryジュエリーとMiracleミラクルを合わせたものらしい)、ネコたちが目指す「新しい人生(猫生?)」も意味不明。
ネコたちを一匹ずつ紹介していくパターンも退屈。
それがずっと歌だから余計に疲れる。
最も理解できないのは、ネコなのか人間なのか、その表現が一定していないこと。
二本足で立って踊って歌ってる時点で人間として描いているのだが、ゴミ箱の残飯やゴキブリを食べさせたり、水を飲む時は手を使わず皿の水をペチャペチャ「猫のように」飲ませたり。
ナイフとフォークを使ってステーキを食べさせれば良いし、水はコップで飲めば良いではないか。
どうせ擬人化しているのだから。
その矛盾が最後まで気になった。
映画としては駄作だが、出演者は良い。
主人公のフランチェスカ・ヘイワードは美しいし、ジェニファー・ハドソンは見事な歌いっぷりだし、テイラー・スイフトはカッコいいし・・・。
その3人(3匹)を見ただけで良しとしよう。
今日はイオンで見たのだが、シニア料金は北島より100円安い。
ただ今日のスクリーンは隣が4D上映だったため揺れて揺れて・・・。
最初は地震かと思った。
こいつは頂けない。