日曜日の朝はCXの「日曜報道」とTBSの「サンデーモーニング」を交互にザッピングしながら見ている。
左右両極端を見て、バランスを取っているつもり。
「サンデーモーニング」で法政大学の田中優子総長が、政府のコロナ対応を第二次世界大戦の日本軍になぞらえる「ありがち」な論法で批判しているのを見てガッカリした。
そんな例えはもう陳腐の域に入っている。
そして、それは正しくないとボクは思っている。
確かに無能なリーダーで部下が苦労するという構図は、敗戦時の日本軍トップと名もなき兵士や日本国民との関係もそうだし、菅政権と国民の関係もそうだろう。
だがコロナ禍には決定的な違いがある。
コロナは最終的には国民一人一人の意思、努力によってある程度はコントロール可能だということだ。
戦争は個人の力など全く無力だが、コロナは違う。
人との接触を減らせば感染の危険性も抑えられる。
極めてシンプルなことで防げるのだ。
政治の無能を批判しても感染は抑えられない。
ケネディの演説だ。
「国が何をしてくれるかではなく、あなたが何をできるかだ」
メディアはそれを言うべきなのだ。