仁淀川日記
土佐を流れる清流・仁淀川や、高知の自然、身の回りのできごと、日常の風景を写真で紹介




知人の御自宅で歓送会があり、出席しました。
心のこもった手作りの料理と共に、美味しいお酒もいただきましたが、酒器として九谷焼の徳利、猪口が準備されていました。


土佐の酒宴は、相手を如何に酔わせる(酔ってもらう)かが接待する側の役目となり、杯のやりとりが盛んに行われます。また、手酌は歓迎されず、相手から差してもらって初めて呑むことができます。
このため、自分の杯が空いてしまっても自分で注ぐわけにはいかず、その杯を相手に渡して酒を勧め、相手が飲み干して返杯があればやっと、自分でも呑むことができます。
このようにして差しつ差されつが土佐の酒宴ですが、やりとりする杯の大きさ、形がまちまちで、趣向を凝らしたものもあります。

この日は、いわゆる杯型をしたゆったりとした猪口でしたが、九谷焼の華やかな絵巻模様が鮮やかで、呑むだけで無く目でも楽しませていただき、集まった皆さんの笑い声とともに美酒を味わうことができました。

[Photo : Panasonic DMC-GF2 / LUMIX 14mm]

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