平戸島の教会をふたつ見学した後、平戸の中心部に向かいます。
平戸港交流広場の駐車場に車を停め、散策に向かいます。
平戸城は1962年に再建されたものですが、小高い丘の上にあるため、どこから出もよく見えます。
平戸港の桟橋。東京ディズニーシーのポートディスカバリーのようなデザインです。
ここから海沿いに歩いていきます。
海の色がとてもきれいです。この海の色は関東では見ることができません。
イカも回っています。これは意外に撮影するのが難しいです。
平戸は1550年にポルトガル船が入港してから、1640年にオランダ商館が長崎の出島に移転するまで90年間南蛮貿易の拠点として栄えました。
長崎とはまた違う、異国の香りの残る良い街です。
平戸は観光に力を入れているようで、当時の遺構がいくつか発掘され、保存されています。
平戸大橋が見えてきました。
平戸オランダ商館に到着。
ここは南蛮貿易が栄えていた時代に石造りの倉庫があった場所で、2011年に復元された建物です。物産館のように見えますが、中は小さな博物館になっています。
内容としては、もっと平戸に絞っても良かったのかな、と思います。
中には小さなミュージアムショップがあり、ちょっとしたおみやげを購入することができます。
オランダ煎餅。
今平戸(塩金平糖)と、テーブルフック。
平戸オランダ商館を出て、平戸の街を歩きます。
途中見かけたオランダ塀の看板。
オランダ商館を守るために設置された漆喰で固めた塀をオランダ塀と呼ぶそうです。
なかなか雰囲気のある街並みです。
平戸温泉うで湯、あし湯。
ちょっとぬるぬるした感じのなかなか良いお湯です。
このうで湯、足湯から少し山側に行くと松浦史料博物館があります。
ここは旧平戸藩主松浦家の屋敷だったところで、現在は博物館となっています。
高台にあるので眺望もよいです。
内部は結構広く、なかなか見ごたえのある内容でした。
さて、平戸の魅力の一つは、ここでしか手に入らない独特のお菓子にあります。
南蛮貿易で砂糖が入手できたことで独自の文化が発展したようですが、その代表はなんといってもカスドースです。
カスドースとは、カステラを卵に浸したものを糖蜜で揚げ、ザラメをまぶしたものです。
というより、カスドースを作る材料が十分に集められなかったために、長崎で代用品として造られたのがカステラだという説があります。
今回は二種類のカスドースを購入してみました。
一軒目は蔦屋。平戸の古い町並みの中に店舗があります。
この建物はウイリアム.アダムス=三浦按針が住んでいたということです。当時の建物なのかは不明ですが。
内部は広く、現代風に改装されています。そして、有料ですがセルフサービスでコーヒーを飲むこともできます。暑い中、一息つけるのはありがたいです。
ここのカスドースはやや大きめで、中がしっとりしていて、砂糖の粒が大きくザラメ状になっています。製造方法を見ると非常に甘そうに思えますが、それほどでもありません。
時間がたつと表面までしっとりしてきて、砂糖が溶けて食感が変わります。
続いて湖月堂老舗。平戸城入り口近くの平戸物産館内に店舗があります。
こちらのカスドースは一回り小ぶりでやや硬め、砂糖も細かいです。
いづれも美味しく、甲乙つけがたいです。
平戸には他にも気になるお菓子があったのですが、時間がないため、後でどこかで買えるだろうと思い、買わずに平戸を後にしました、がこれは失敗でした。
カスドースを含め、平戸のお菓子はこの後結局見かけることはなく、ついに入手することはできませんでした。
平戸のお菓子は見かけたらその場で買うべし。
まあ、あまり時間もなく、平戸も充分に見ることができなかったため、いつかもう一度平戸には行かないとならないと思っています。
でも、平戸は福岡から出も長崎から出も遠いので、次に行くときは平戸で一泊したいところです。平戸近辺に良い宿があるとよいのですが。
<その4に続く>