JALの「どこかにマイル」を利用して旅行に行ってきました。
「どこかにマイル」とは、通常の半分以下の6000マイルで往復航空券と交換できる代わりに、①申し込み時に提示される4か所の行き先から1か所が指定される、②航空機は時間帯選べるが便は指定できない、というシステムで、なかなか15000マイルはたまらない人にはある意味面白い企画であり、早速利用することにしました。
申し込み時の4か所の行き先は1日に何回かリロードできるので、ある程度目的の行き先が出るまでリロードを繰り返すことができます。今回は雪のない地方に行きたいと思い、申し込んだのは「福岡、大分、熊本、宮崎」、数日後に結果が届き、行き先は熊本になりました。
最近、九州でも長崎方面が多く、熊本は久しぶりです。今回は、かねてから行ってみたいと思っていた、天草に行くことにしました。
自家用車で羽田空港に向かいます。空港のカウンターがオープンする前に到着し、6:25発の623便で羽田を出発します。この日は日本全国で風が強くなる予報となっていましたが、この時間はまだ風はなく、時間どおりに羽田を離陸しました。
晴れていたのは関東上空のみ、後は厚く広がる雲の上空を、多少の揺れはありましたが順調に飛行し熊本空港に到着。
熊本空港はかなり激しい雨です。
予約していたレンタカーを受領し、動き出すころには雨は小降りになり、晴れ間も出てきました。
益城熊本空港ICから高速に乗り、松橋ICに向かいます。この区間は未だ震災からの復旧工事中であり、かなりの区間で片側1車線規制がなされており、その分渋滞が発生するのは致し方ないところでしょう。
松橋ICで高速を降り、国道266号線で宇土半島の南側を西に向かいます。途中、道の駅 不知火で休憩します。
不知火といえば ドカベンの白新高校を思い出しますが、ここ不知火町はデコポン発祥の地とのことで、道の駅に碑が立っています。
この辺の道の駅の産直は、どこも両、種類共に柑橘類が豊富です。
さらに西に進み、宇土半島の先端、三角に到着します。JR三角線の終着駅、三角駅があります。
三角駅は三角港の目の前にあります。
三角線は三角港から天草、島原を結ぶ船と接続するために建設された路線で、その昔は別府~阿蘇~天草、島原という九州観光ルートを形成しており、豊肥本線の急行「火の山」は三角まで乗り入れていました。
その後、時代が変わり、このルートが観光で使われることもなくなり、急行乗り入れも廃止されてしまいましたが、現在では「A列車で行こう」が運転され、再び観光路線として息を吹き返しつつあります。「A列車で行こう」に接続して、三角港から天草の本渡までの「天草宝島ライン」に接続しています。
三角駅は「A列車で行こう」運行に合わせて改装されたようで、内部は水戸岡ワールド全開です。
三角から天草五橋を渡り、天草諸島に入ります。
最初の島は大矢野島、現在は上天草市となっていますが、国道沿いには観光施設だけではなく、大きなスーパー、娯楽施設等が建ち並び、思ったよりもかなり栄えている印象です。
大矢野島を抜けると、小さな島を経由しながら第二~第五橋を通り、天草上島に入ります。
橋は早朝に家を出て、羽田空港の飲食店も開店前であったため、朝からほとんど何も食べていません。なので、ここで早めの昼食をとることにします。
「海鮮家 福伸」。ガイドブックにものっている有名店です。
赤い第五橋のたもとにあります。
開店の少し前に行くと、すでに開店待ちの車が数台停まっています。急に激しい雨が降ってきました。
開店と同時に店内に入り、早速注文します。
天草に来たらなんといっても海鮮ですが、ここに来たらどうしても食べたいと思っていたのがこれです。
うに丼。通常は味噌汁付で1900円ですが、この画像は+400円で貝汁に変更してあります。
うにの量が半端ではありません。がぜうにという種類だそうで、あっさりした感じの上品な味のうにです。
こちらは天草御膳、2100円。刺身の鮮度が良く、最高です。
これにはもう一品、荒炊きが付きます。あらかじめ時間がかかると説明がありましたが、これだけ遅れて出てきました。
その分味はしっかり浸みています。九州らしく甘めですが、これも上品な味付けです。アラといいながら、身もたくさん入っています。これは、多分使用している鯛が肥えているものと思われます。惜しむらくはすでに他のものを食食終わっていたため、この時点で満腹になっていたことです。
この内容でこの値段であれば、決して高くないと思います。店の人の対応も良く、店内もきれいで眺めも良い、気持ち良く食事ができる店でした。
<その2に続く>