本日の宿は、「高原のホテル ラパン」、非常に評判の良い宿で、一度泊まってみたいと思っていた宿です。
ところで、宿があるのは群馬県の嬬恋村、今いるあんずの里からは1時間半程度かかります。なぜこんな遠いところに宿をとったかというと、最初に宿が決まっていて、善光寺御開帳とあんずの里の情報は後から入手して、行くなら今日しかない、ということでこのような行程になりました。
本当は上田にも寄って、上田城跡公園と、飯島商店のジャムを購入しようと思っていたのですが、時間がないのでそちらは断念することにしました。今から宿に向かっても、宿の到着は16時半頃になりそうです。
途中、通ろうと思っていた道が通行止めになっていたりで、少し道に迷いました。でもそのおかげで雄大な風景を見ることができました。
結局、宿に到着したのは17時前でした。
高原のホテル ラパンは、バラギ高原の白樺林の中にあります。
周辺にはペンション、ホテルが何軒かありますが、距離が離れているため、森の中の一軒宿といった感じです。
このような建築様式をなんというのかは知りませんが、見た目だけ雰囲気を出しているのではなく、ちゃんとした建築になっていると思われます。
森の中にはまだ雪が残っています。この辺はまだ春ではなく、冬が終わったばかりという感じです。
でも玄関の中には春がありました。
まずはロビーでチェックインです。
ウエルカムドリンクはお茶か、ビールが選べます。
チェックインの時に説明があったのですが、3回目のワクチン接種から2週間経過していると、県外の人でも補助が出るとのこと。
二人とも3回目接種後2週間経過しているのですが、こちらは証明書を持参しておらず適用外、同行者はマイナンバーカード登録しており証明書を提示できたので割引適用になりました。
事前にわかっていれば持って行ったのですが、どうも直前に県の方針が変わって、県外の人にも適用になった由。
当面、3回目接種証明は携帯して行くのが良いようです。
高原のホテル ラパンは本館と別館があり、それぞれ客室は4室づつ、計8室だけです。すべての部屋に半露天の温泉がついています。なお、子供は宿泊できません。
今回は別館の「月音」という部屋です。ロビーからこの渡り廊下を進んだ先の突当りの部屋になります。
落ち着いた、温かみを感じる部屋です。窓が大きく、開放感があり、非常に快適です。床暖房もついていますが、この日の温かさだと、つけていると暑いのでスイッチを切りました。
ベッドはリビングと一体になっています。部屋を移動する必要がないので、この方が使い勝手が良いです。
窓の外はまだ雪が残っていますが、部屋の中は大きい窓もあって、暖かいです。
この建物は木造とのことですが、木造にありがちな、きしみ音とか、外部の音が伝わってくる等は一切ありません。
かなりしっかりとした建て方をしているのでしょう。
洗面所も広いです。部屋のすべてが余裕のある造りになっています。
最近新築された宿の、真四角な合理的な部屋が悪いわけではありませんが、なんというか、懐の深さが違う気がします。
洗面所の奥にはマッサージチェア。
久々の長距離運転で凝り固まった背中をほぐしてくれました。
部屋付きの半露天風呂。ガラス戸を開けるとテラスになっています。お湯は無色透明無味無臭ですが、湯上りはさらさらした感じです。
ガラス戸を開けて使用することを前提としているためか、お湯の温度は熱めです。
この宿の食事は基本は部屋食ですが、各部屋に専用のダイニングルームがついています。
玄関を入ってリビングとは反対側にあるため、準備、片付けの時も気を遣う必要はありません。個室食事処が各部屋についている、と言ったほうが良いかもしれません。
次に館内を探検します。
ロビーの薪ストーブ。
ロビーは高い天井の吹き抜けで、太い梁が素敵です。
ワインセラーもあります。
フリースペース。
この宿の特徴は、パブリックスペースが非常に充実していることです。
こんな小さなスペースもあれば、
広いラウンジもあり、
屋根裏風のラウンジとか、
サンルーム風テラスとか、
とにかく充実しています。わずか8室の宿にしては多すぎるようにも思いますが、それがこの宿のアイデンティティーなのでしょう。
多いといえば、貸切風呂も4か所あります。全室温泉付き、8室だけの宿なのに、です。
このプライベート感を重視した点も、評価が高い理由の一つなのでしょう。
部屋食、温泉付きなので部屋から一歩も出なくてもよし、部屋を出たとしても他の宿泊客と顔を合わせることは少ないということです。効率よりも宿泊客の快適さを重視している点は素晴らしいと思います。
ちなみに、貸切風呂の方が、お湯の温度が低めに設定されているようです。ゆっくり長湯するのであれば、貸切風呂の方が良いかもしれません。
<その4に続く>