長崎~佐賀の県境付近には、焼き物の名産地が数多くあります。
この辺の焼き物は磁器で、秀吉の朝鮮出兵の際に陶工を連れて帰ってきたのが始まりと言われていますが、なんといっても有名なのは有田と伊万里でしょう。
しかし、今回は波佐見に向かいます。波佐見は知名度は低いですが、それほど価格の高くない日用品を中心に生産しており、デザインの優れた良い品物を安く手に入れることができます。
あの無印良品の白い焼物も波佐見焼で、知らないだけで身のまわりに波佐見焼は結構あるはずです。
佐世保みなとICから西九州自動車道で波佐見有田ICへ。まずは観光交流センターへ。
ここは波佐見の各種パンフレットのほか、波佐見の窯元の製品の直売コーナーもあります。
波佐見のことりっぷとかも置いてあります。
行きませんでしたが、すぐ横には焼きもの公園があります。
観光交流センターではいろいろな情報も教えてくれます。ここで情報を仕入れ、波佐見観光に出発です。
焼きものめぐりの前に、まずは鬼木の棚田に向かいます。観光交流センターからは車で10分程度です。
平地ではもう稲刈りをしているとこともありましたが、ここはまだ青々としています。
立ち上る煙も雰囲気があります。
続いて中尾山交流館に向かいます。
中尾山は波佐見の中でも窯元が集中している地域で、その拠点となるのが交流館です。
交流館は中尾山の一番高いところにあります。
ここは中尾山の窯元の作品が展示販売されており、ここでお気に入りを見つけてから窯元めぐりに行くことができます。
車はここの駐車場に停めておいてもかまわないということです。
ちなみに、この辺の窯元は12時~13時は昼休みで店は閉まるということです。また、お盆の時期は長期連休をとるので、夏休みに来る場合、注意が必要です。
ということで、中尾山の窯元めぐりに出発です。
まずは、最も気になった、一真窯へ。交流館から5分ほど道を下ったところに、古い民家を利用した「とっとっと」というギャラリーがあります。
交流館からも近く、デザイン的にも優れているので、結構人気のようで、かなり多くの人が訪れていました。
しかし、人はなぜ焼き物が好きなのでしょうか。個人的な予想では、市場に流通した焼き物の7割は使用されずに各家庭の食器棚で死蔵されているのではないかと推定します。
我が家もそんな状態なので、この機会に使用していない食器類を処分することにしました。まあ、波佐見焼を購入するための言い訳ですが。
というわけで、一真窯で購入したものです。
角皿。長方形と正方形がありますが、長方形にしました。
一真窯の特徴はこの削りによる模様で、模様は何種類かあります。
広めの茶碗。御飯茶碗以外に使用しても素敵です。
小鹿田焼のような飛びカンナに色が入っています。
値段がそれほど高いわけではないので、ついいろいろと買ってしまいますが、もっと買えばよかったという感じです。
一真窯で買い物をしているうちに、雨が降ってきました。雨が小降りになったので店の外に出ると、
首輪をしているので飼い猫のようです。
人には寄ってくるが、警戒心は怠らないタイプです。耳が後ろなのが警戒心の表れです。
さて、12時を回ったので、一旦昼食を食べに行くことにします。
<その3に続く>
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