本日の宿泊は、筋湯温泉の「山あいの宿 喜安屋」です。
筋湯の温泉街のはずれの高台の別荘地の中にあります。
こちらの宿は古民家風のつくりですが、洗練された雰囲気を持っています。離れ形式で部屋を出るときには下履きに履き替えますが、移動は屋根つきの舗装廊下のため、雨でもわずらわしさはありません。
到着すると、ロビーの囲炉裏には火が入っていました。しかし、陽が傾いてきて、この火がおかしくないくらい冷え込んできました。
部屋はこんな感じです。8畳間ですが、洗面スペースが非常に広く、狭さは感じません。
そして、この宿は、全10室すべて露天風呂付です。
部屋付の露天風呂のほかに、当然温泉棟もあり、男女別の内湯と露天があります。そして、ここの露天が無理やり作った窮屈さはなく、かといって無駄に広くもなく、雰囲気も作りすぎず、自然な感じで大変気に入りました。
さて、夕食まではまだ時間があるので、筋湯名物の打たせ湯に行ってみました。宿からは徒歩で10分くらいです。
宿から打たせ湯までの道からは見えるのは湧蓋山、昨日宿泊したはげの湯のほぼ裏側にあたります。
筋湯温泉の公共駐車場から下っていくと、打たせ湯があります。
メダルを投入して回転式の入り口を入る仕組みです。メダルは宿泊者であれば宿でもらえます。
ここの特徴は、天井から落ちる十数本の打たせ湯で、筋の病に効くということで筋湯温泉と呼ばれるようになったとのことです。
お湯は、わずかに硫黄臭の有る無色透明のお湯ですが、非常に優しいお湯です。
今回の旅行では最初に強烈な地獄温泉、次にやや強めのはげの湯温泉、今度はやさしい筋湯温泉で、徐々に軽くなっていくのは体の負担的にも良い感じです。
ただ、お湯の温度は少し低め、今日のような少し肌寒い日には打たせ湯をしていると寒く感じます。
宿に帰って、いよいよ夕食です。
セッティングはこんな感じです。
この日のメニューです。
先附:独活、蒟蒻、里芋の木の芽和え。
前菜:呉豆腐、そら豆塩蒸し、土筆甘酢漬け、ひすい豆、蒟蒻寿し、新じゃが芋田楽、椎茸のからし和え。
向附:山菜と野菜の梅酢がけ。
造里:虹鱒のお造り。
強肴:黒毛和牛の陶板焼き。
椀物:花かご。
焼き物:山女魚の塩焼き。
蓋物:道明寺桜蒸し。
今日のお酒は、九重町の八鹿です。
そして、変り鉢:キノコと牛肉のパン焼き。
パイではなくパンです。そしてこのパンが当然焼きたてでとても美味しいのです。
揚げ物:山あいの天婦羅。
米は、九重産の白米です。
デザート:レアチーズケーキとシャーベット。
ここの食事は、特に凝っているわけではありませんが、とても美味しいのは素材の良さと、基本に忠実な調理だからでしょう。
昨日の「たけの蔵」もそうですが、温泉、料理、建物、料金のすべてで高い評価の宿は、残念ながら東日本で過去に泊まった宿ではありません。3項目までは何件か心当たりがありますが。
九州には他にも魅力的な宿はまだまだあります。また来なければならない、そう思わせる九州の宿たちでした。
<4日目に続く>
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