to go somewhere, to be something

楽しいこと、好きなことをのんびりと書いていきます。
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2018年5月1日 奈良・伊勢旅行 二日目 その1(かんぽの宿奈良 朝食~東大寺)

2018年05月09日 21時50分38秒 | 旅行

今日は東大寺に行く予定です。

平日とは言え連休中、混雑は避けられないと思うので、朝早く動き出すことにします。

5時45分のオープンと同時に風呂に行き、7時のオープンと同時に朝食に向かいます。

 

 朝食は昨晩と同じレストラン、ビュッフェスタイルです。レストランが広いため、ビュッフェスタイルにありがちなレイアウトの窮屈さはありません。

 

 

 

品数も豊富で味もよいです。思わず食べ過ぎてしまいました。

 

 

 

 

「かんぽの宿奈良」、この時期の宿泊で2人1部屋で19000円/人と、公共の宿としては安くはありませんが、食事内容、設備を考えるとコストパフォーマンスは非常に良いと思います。

リニューアルに際し部屋数を少し減らしたものと思われますが、風呂、レストランも広々として余裕があり、並の民間の宿よりはよほどゆっくりできます。

宿泊事情の良くない、しかも割高の宿が多いと思われる奈良においては、立地を除いて非常に良い宿だと思います。

 

 

宿をチェックアウトし、東大寺に向かいます。

一番の問題は駐車場に入れるか、ですが、無事に県庁横の登大路駐車場に停めることができました。

この日は30℃近くまで気温が上がる暑い日でしたが、登大路駐車場は地下があるので、このような日でも車内が熱くならないので便利です。

 

 

 

ここから徒歩で東大寺に向かいます。まだ朝8時半ですが、歩くだけで汗が出てきます。風が吹くと涼しさを感じますが、真夏の暑さです。

 

 

南大門前の道に来ました。思ったよりは人が多いです。

 

 

鹿は相変わらず多いです。ここの鹿の、餌をくれる人とそうでない人を見分ける能力はどこで身につけるのでしょうか?

 

 

 

南大門。

子供の頃に見た時よりも大きく見えるのは、こちらが縮んだわけではなく、いろいろなものを見て自分の中で大きさの基準が確立されたからなのでしょう。

 

 

金剛力士像。あまりに大きいので、下から見上げた時にバランスよく見えるよう、かなり頭でっかちにできているとのこと。

ヨーロッパの絵画で遠近法が確立されていない時代にこのような技を仕込むとは、慶派仏師おそるべしです。

 

 

さて、まずは大仏殿に向かいます。

昨今の有名観光地ではアジア系外国人が多いのですが、さすが日本でもトップクラスの有名観光地、日本人も欧米人も多く見かけます。

 

 

こちらも南大門同様、改めてその大きさを感じます。

 

 

本尊の廬舎那仏座像。

ここでは内部の撮影も可能です。

 

 

 

 

 

続いて二月堂に向かいます。

急な坂と階段を登っていきます。大仏殿周辺はすでにかなりの人出でしたが、こちらはそれほどでもありません。

木陰は涼しく、気持ちの良い道です。

 

 

 

途中、電電公社時代のマークの付いた標識があります。携帯電話が普及する前の遺物でしょう。

 

 

二月堂に到着します。

 

 

 

 

 

現在の建物は江戸期の再建ですが、8世紀からこの場所にありました。

奈良時代の人もこの景色を見たのでしょう。

 

 

 

 

 

続いて、二月堂の隣にある法華堂に向かいます。

 

 

左側半分、三角屋根の部分が奈良時代、右側部分は鎌倉時代に増築されたものです。度重なる戦火、災害でほとんどの建物を焼失している東大寺で唯一の奈良時代の遺構です。

 

 

以前にここに来たのはもう20年近く前になるでしょうか、当時は薄暗い倉庫のような建物の内部に多くの国宝仏像が雑然と置かれている姿に驚いたものですが、建物は改修され、仏像の一部はミュージアムに移され、だいぶすっきりした内部になっています。

 

その中央に安置されているが本尊の不空羂索観音像です。個人的に一番好きな仏像かもしれません。

3mを越える大型の像でその表情は異国の雰囲気があります。頭部の宝冠は2万数千の宝石で装飾された物で、銀製なので現在は黒くなってしまっていますが、当初はさぞ美しかったものと思います。残念ながら高い位置にあるため詳細を見ることはできません。

そのほかの仏像も素晴らしいのですが、これだけ素晴らしい仏像が並ぶと感覚がマヒしてきます。堂内の10体すべて国宝、建物も国宝、こんな贅沢な空間は他にありません。

 

 

続いて戒壇院に向かいます。

登ってきた坂道を下っていくと、遠足の小学生の団体とすれ違いました。

今日は連休谷間の平日、ということで、他にも多くの小学生が遠足で訪れていました。

やはり早めに動いて正解だったようです。

 

 

 

戒壇院は大仏殿から離れた位置にあるため、人も少なく静かな雰囲気です。

 

戒壇院には四天王像が安置されています。日本の四天王像の中ではおそらく最も有名な像だと思います。

 

 

 それにしても東大寺はそれぞれの建物で拝観料が必要で、御朱印も含めると結構なお金が必要となります。しかし、文化財保護に使われるのであればこれは致し方ないところです。

 

最後に東大寺ミュージアムに行こうと思いましたが、休館中とのことなので、また次回来ることにして東大寺を後にします。

 

朝はほどほどの人出でしたが、帰る頃には観光客でごった返していました。でも、昨日よりは少ないのかもしれません。

 

時刻は10時半、朝から歩い続けているのでこの辺でお茶でもしたいところですが、周辺にカフェのような施設はたくさんあってもすべて11時開店で、お茶をすることはできません。

もう少し融通の利く店があってもよいと思うのですが。

 

なので次の目的地、ならまちに向かうことにします。

 

奈良中心部には100円で乗車できるぐるっとバスが運行されているのでこれを利用しようと思いましたが、15分間隔で運行されているにもかかわらずこの時間だけ30分間隔が空いていて、当分来ないので結局歩いていくことにしました。

 

 

                         <その2に続く>

 

 

 

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2018年4月30日 奈良・伊勢旅行 一日目 その4(かんぽの宿奈良-夕食)

2018年05月08日 20時15分22秒 | 旅行

「かんぽの宿奈良」の夕食はレストランが会場になります。今回は煌プランで予約しました。三段階ある料理の中間のプランです。

 

 

食前酒は梅酒、奈良の日本酒「梅の宿」の梅酒とのことです。

 

 

前菜

 筍 木の芽焼き、 柿の葉寿司、 蓬流し、 筍姫絞り、 牛しぐれ煮、 春桜、 烏賊と雲丹の簪

 

良い素材を使用しています。味付けもちょうどよいです。  

 

 

 

お造り

 鮪、 九絵昆布〆、 栄螺、 いくら、 海老

 

海なし県と侮ってはいけません。刺身もおいしいです。

 

 

 

煮物

 鯛、 筍、 南京、 海老、 蕗、 桜麩

 

関西らしい味付の煮物です。

 

 

「かんぽの宿奈良」は、奈良の日本酒も充実しています。公共の宿なので値段も安いのがうれしいところです。

 

 

焼き物 

 蛍烏賊と菜の花の昆布焼き

 

蛍烏賊は大きくて身がつまっています。

 

 

台の物 

 桜豆乳牛しゃぶ鍋

 

脂が少なく、食べやすい、非常に良い肉です。

 

 

 

油物

 海老と筍の天婦羅、 たらの芽、 椎茸、 こごみ

 

天婦羅の揚げ方もよい感じです。 

 

 

 

 

 

酢の物

 小鯛桜花漬け

 

野菜の鮮度も申し分なしです。

 

 

 

食事 鯛釜飯

 

 

 

香の物と赤出汁

 

 

 

デザート

 三輪素麺プリン、 桃ジュレ添え、 黒糖蕨餅

 

どの辺が三輪素麺なのかはわかりませんが、おいしいです。

 

 

「かんぽの宿奈良」の夕食は、事前に思ったよりもはるかにグレードが高く、おいしいものでした。

 

 

さて、再び展望台に行ってみます。

 

この日は満月、「平城山の空に満月」を見ることができました。

 

 

 

夜通し車を運転し、一日フルに活動して疲れたのと、明日の朝、動き出しを早くしたいため、今日は早く寝ることにします。 

 

 

                      <二日目に続く>

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2018年4月30日 奈良・伊勢旅行 一日目 その4(かんぽの宿奈良-1)

2018年05月07日 20時08分30秒 | 旅行

本日の宿は「かんぽの宿奈良」、平城宮跡と秋篠川に挟まれた場所にあります。最寄駅は近鉄の大和西大寺駅、奈良の中心部からは少しはなれた場所にあります。

 

 

2016年にリニューアルしたばかりで、内外装はまだ新しく、クラシカルなイメージになっています。

 

チェックインの後、ロビーでウエルカムドリンクのサービスがあります。この手の公共の宿では珍しいサービスです。

 

連休中なので満室のようですが、翌日が平日なので家族連れは少なく、年配の宿泊客が多いようです。

 

部屋はツインルーム。こちらもクラシックホテルのようなイメージとなっています。部屋も広く申し分ありません。

 

部屋の窓からは平城宮跡が見えますが、二階なので植え込みしか見えません。

 

「かんぽの宿奈良」は温泉があります。温泉、といっても奈良の街中なのでそれほど期待していませんでしたが、思いのほか良いお湯でした。

九州の長湯温泉とか山形の肘折温泉のお湯を薄くした感じです。

洗い場、浴槽共に広く、部屋数42室に対してキャパシティも充分です。20時までは日帰り入浴がありますが、混雑することもなく、ゆっくり入浴することができました。

 

 

さて、「かんぽの宿奈良」を選んだ理由はほかにもあります。

この宿の屋上には展望台があります。そこから平城宮の向こうに奈良市街を見ることができるのですが、

 

 

平城宮跡の真ん中を通過する近鉄奈良線の列車が見放題です。

 

 

大きな屋根は東大寺大仏殿、その向こうに二月堂、山肌が草のところが若草山です。

 

 

再建された平城宮の太極殿をバックに30000系が通ります。

運行密度が高く、車両のバラエティも豊富なので飽きることがありません。

 

 

そして、反対側には西大寺検車区。

 

 

鉄道(近鉄)好きの方にはお勧めです。

 

 

 

                       <その5に続く>

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2018年4月30日 奈良・伊勢旅行 一日目 その3(法華寺、不退寺、秋篠寺)

2018年05月06日 20時19分50秒 | 旅行

ランチの後、法華寺に向かいます。ランチを食べたレストランからは車で5分程度です。

 

 

法華寺の開基は光明皇后、総国分尼寺とされた大寺院でしたが、その後衰退し、度重なる戦火や災害で建物は失われ、現在の建物は戦国時代に再建されたものです。東大寺の大仏殿より再建された時期は古いですが、あまり古さは感じません。 

 

 

本堂の前でまたも猫に遭遇しました。

こちらも子猫で、かなり自由奔放な猫でした。

 

本堂内部は更にきれいで、テープの説明が流れています。有名な十一面観音像は春と秋の一部の時期以外非公開で、その代りレプリカを見ることができます。

しかし、像が小さいのと、安置されている場所までの距離があるので、素晴らしさを見て取ることができないのが残念なところです。

 

浴室。こちらも江戸期に再建されたもの。

 

そのほか、庭園もありますが、そこに創建当時の面影を見ることはできません。

 

法華寺は奈良時代の面影はほとんどなく、戦国時代~江戸期の寺院、というのが感想です。

 

 

 

 

続いて不退寺に向かいます。

不退寺は、奈良市内の大動脈、国道24号と、並行するJR奈良線のすぐそばにありながら、深山幽谷の地にあるかのような雰囲気です。

ちょうどレンギョウが満開でした。

 

なぜか近くで発見されたという石棺があります。

 

 

ご本尊の、在原業平作と伝わる聖観音菩薩像が素晴らしいです。リボンの様な髪飾りを付け、ふくよかな顔立ちと体つき、花のような光背、唇にわずかに残る紅等、観る者を魅了するものを感じます。

 

当初の計画では不退寺は優先度は低かったのですが、来て正解でした。

 

 

 

 

さて、夜通し車を運転してきたため、そろそろ体力的に厳しくなってきました。あと一か所だけ参拝して本日の宿に向かうことにします。

 

本日最後の目的地は秋篠寺です。

大和西大寺駅から細いが交通量の多い道を北に向かいます。競輪場のあたりから古い住宅街に入り、乗用車がすれ違うのも厳しいほど細い道を通り秋篠寺に到着します。これだけ細い道にもかかわらず路線バスが結構な頻度で運行されています。秋篠寺は車で行かないほうが無難でしょう。

 

 

秋篠寺は、宮家創設の頃には大ブームになったようですが、今ではブームも去り、掲載されていないガイドブックもあるくらいで、訪れる人も少なく、静かな雰囲気です。

 

 

丁度、白藤が見頃でした。

 

 

本堂の中には多くの像が安置されていますが、一番有名なのは伎芸天像でしょう。

 

 

 

頭部は天平時代の乾漆像、体は鎌倉時代の木像ですが、言われてもわからないくらい見事に調和しています。

体部を造った人のセンス、技術は素晴らしいと思いますが、この体部からにじみ出るエロスは半端ではありません。

先ほどの不退寺の聖観音像のエロスもなかなかのものでしたが、秋篠寺の伎芸天の比ではありません。

よくこの顔にこの体を合わせたと思います。

 

 

 

 

                     <その4に続く>

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2018年4月30日 奈良・伊勢旅行 一日目 その2(唐招提寺)

2018年05月05日 20時10分34秒 | 旅行

今日は祝日なので、奈良中心部は混雑していると思われるため、周辺部を周ることにします。

次の目的地は唐招提寺、浄瑠璃寺~唐招提寺の順番は前回と同じです。

唐招提寺に行くのは、やはり好きな場所だからで、ここに流れる俗っぽさを感じない清らかな空気がとても心地よく感じるからです。

 

 

 

南大門は古そうに見えますが昭和35年に再建されたもの。奈良時代からここにあるような雰囲気です。

 

 

予想通り、それほど人は多くありません。

7年前と同じ光景が目の前に広がります。

こちらは7歳歳をとり、車もカメラも新しくなり、体のあちこちにガタがきていますが、相手は修復を繰り返しながら数百年、千年以上の歴史を刻んでいます。

 

 

 

鼓楼と礼堂。

 

 

開山御廟。

 

 

苔の絨毯が見事です。

 

 

 

御影堂は現在修理中。

 

 

御影堂の庭では瓊花が満開です。

 

杏仁のようなさわやかな香りがかすかにあります。

 

 

カラスもやってきて落ちた花を食べています。

 

唐招提寺、植栽も見事です。

 

 

戒壇前のツツジの植え込み越しに近鉄ビスタカーが通過していきます。

 

 

 

売店で推古鈴を購入しました。手作りの彫金に金箔を貼っているもので、全て音が異なるとのことです。

 

再びここに来ることができるよう最後にお願いして、唐招提寺を後にします。

 

 

 

 さて、ここでお昼を食べることにします。

しかし、祝日なのでガイドブックに載るような店は大混雑していることが予想されます。

3月にオープンした朱雀門ひろばに行ってみましたが、レストランはかなり待っている状態なので断念しました。

この施設、見た感じそれほど施設が充実しているとは思えないのですが、駐車料金は一時間200円とられるので、これから行く方は注意したほうが良いと思います。

 

 

なので、ガイドブックには載らない店に行ってみることにします。

 

奈良ロイヤルホテルの向かいにある業務スーパーの敷地内にある「nanairo terrace」という店です。

 

 

 

席は空いていてすぐに入ることができました。予想通り、地元の人ばかり、ほとんどが若い女性です。

 

ランチメニューにはサラダバーとドリンクバーがつきます。

品数は多くないですが、気のきいた味付けでおいしいです。

 

エビカツカレー。

 

 

ベーコンとほうれん草の豆乳パスタ。

 

 

このないようでこの味であれば十分満足です。

車でのアクセスは良いので、値段の高い観光客向け料理を長時間ならんで食べるのであればこの選択もありだと思います。

 

                        <その3に続く>

 

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