とにかく予想以上に
“普通に”楽しめる映画でした。
「宇宙人ポール」70点★★★☆
イギリス人のオタクコンビ
クライヴ(ニック・フロスト)とグレアム(サイモン・ペッグ)は
アメリカに「UFOの聖地詣で」にやってくる。
「ここがスタートレックのロケ地かあ!」
「ここらへんが、エリア51かあ!」
とかなんとか、はしゃいでるうちに、
なんと2人は
本物の宇宙人に遭遇する!
しかしポールと名乗るこのエイリアン、
長年地球に暮らしてるそうで、
妙にノリのいい“アメリカン”なヤツだった(笑)
なーんか釈然としないまま、
二人はポールを
故郷の星に帰す手助けをすることになるが――?!
この映画はまず、なにより
“フツーにおもしろい!”が一番のキャッチですね。
アメリカンなコメディ映画、
しかも男子コンビ系オタク派、につきものの、
お下劣な暴走とか、内輪ウケ的なものがなく
映画のパロディーやオタクネタもあるけど、
割りにまろやかで、万人に楽しめる。
「イギリス人」を主人公にした
よさかもしれません。
妙に世慣れた宇宙人ポールが
とにかくナイスキャラで
彼のトークと、
「宇宙人」に感じる我々の固定観念が生み出すギャップに笑うという
かなり正当なコメディでした。
元ネタとして出てくる映画もそんなにマニアックじゃなく
「未知との遭遇」「E.T.」レベルなのも助かる。
「未知との遭遇」が
映画とのほぼファーストコンタクトだった番長にとっても
すごくうれしいネタが満載でした。
結局、マニアにも初心者にも
「いいものはいい」なわけで
ちゃんとしたレベルに達してる作品は
誰にも共有できるものなんだ、ってのがいいですね。
「ミッション・インポッシブル ゴースト・プロトコル」にも出演している
サイモン・ペッグにも注目。
あの超!豪華映画で、映画自体の株を上げているのが、
彼のユーモアだってのも、実感できると思います。
笑い、万歳!
★12/23(金)から全国公開。(12/17から渋谷シネクイントほか先行公開)
「宇宙人ポール」公式サイト