切なすぎて震えた!ボロ泣いた!



「永遠の僕たち」79点★★★★




ガス・ヴァン・サント監督の新作です。
交通事故で両親を失った少年イーノック(ヘンリー・ホッパー)は
生きる意欲を失い、

他人の葬式に参列するのを趣味として、
惰性で人生を生きている。(「ハロルドとモード」みたい!(笑))
話相手は、ヒロシ(加瀬亮)だけ。
そしてなぜかヒロシは他人には見えないのだ。


ある日、イーノックは葬儀会場で
少女アナベル(ミア・ワシコウスカ)に出会う。


彼女もまた他人の葬式を覗くのを趣味としていたが、
彼女には別の理由があった――。

いや~またしてもやられました。

ガス・ヴァン・サントという人は
どうしてこうも
人の心をもぎ取るのだろう!!

いわゆる難病ものの素材なんだけど、
手垢がついた感じまったくない。

繊細なタッチ、優しい音楽、そして
清らかさ、瑞々しさがあって
普段なら苦手なファンタジー境界も
この人にかかると、全然オッケーになっちゃうんだよなあ。


この少年と少女を見ていると
出会わなかったほうがよかった、なんてまったく思わない。
はかないからこそ美しい「生」を
彼らともに味わい、
「また朝がくる」喜びをかみしめる。

そして
人生は人と出会い、愛する喜びに満ちているんだと
素直に感じられるんです。

そして誰の物語も「いつかすべては終わる」んですよ。
くうう、切ないねえ!


それに
加瀬亮の英語が柔らかくてうまいんです。

彼の小さなセリフに泣かされました(涙)


★12/23(金)からTOHOシネマズ シャンテ、シネマライズほか全国順次公開。
「永遠の僕たち」公式サイト