早くも、今年のベスト10入り確実。




「ロボジー」とともに(笑)
「キツツキと雨」89点★★★★




日本の、とある山間部で
木こりをしている岸(役所広司)。



ある日、木を切っていると
「音、止めてください~」と言われる。


なにやら近くで映画の撮影をしているらしい。

そして岸は偶然、
困っていた映画のスタッフらしき幸一(小栗旬)と鳥居(古館寛治)

手助けすることになる。


さらに、なぜか
映画の撮影に巻き込まれていくハメに――?!

笑った~!(笑)


「南極料理人」(09年)の沖田修一監督、
格段に腕を上げてきました。


設定も、セリフも、演出も実にシンプル。
かつ、不思議なほど客観的な目線が
おかしさを増幅させる。

そのなかで
朴訥さと真剣さ、そして「人のよさ」全開の
役所広司さんが、ホント最高!(笑)


ぶっきらぼうだけど、純粋で、
取っ付きにくいけど意外に人なつっこい。

ああ、田舎の人だなあ、という感じ。
なによりファーストシーンから、
木を切る後ろ姿、
かなり引き締まっていて「役に入ってる」のがわかる。




木こり仲間数人と弁当を食べていても、
パッと見、どこにいるかわからない。
それほどに溶け込んでいる。
そんな木こりが
なぜか地元での映画ロケに巻き込まれ、


使えねえ若者にダメ出ししてたら、
それが25歳の監督(小栗旬)だったという(笑)

しかも映画の内容は
「ゾンビ映画」という(笑)

で、木こりの手助けで
撮影現場が活気づいていくんですねえ。
嶋田久作氏のカメラマンぶりも、
「マイ・バック・ページ」を支えた古館寛治氏の助監督ぶりも
絶妙だったなー。


それにホント
「SUPER 8」もそうだけど、
映画作る話って、やっぱりなんともいえない楽しさがありますわな。
そういや「SUPER~」も、ゾンビ映画でした。

必見!




★2/11(土)から全国で公開。
「キツツキと雨」公式サイト